そしてこちらがPlaytimeの次にリリースされた彼らの2nd。記載がないためリリース年は分かりませんが、サウンド的には1st時と比べグッと洗練され全体にアーバンな雰囲気の一枚となっており、おそらくAOR好き的にはこちらの方が好みかと思われます。当の本人たちはあまり気に入っていないという話もあるようですが、個人的にもこちらの2ndの方が気に入っています。冒頭A-1のSweet Loveはミラーボールの眩しいアップテンポのディスコ・ナンバー。腰に来るベースラインが気持ち良く、聴いていると自然にカラダが動き出す一曲です。初期の頃の山下達郎などが好きな人はおそらくハマるはず。続くA-2のGirl It's Up To Youは洗練されたアーバンなバラード。いわゆるリアルタイム派のAORファンが好きそうなのはこの辺りでしょうか。そして本作のハイライトはA-4のAngels Around You。これぞコンテンポラリー・ハワイアンの真骨頂と言うべき、たそがれ時によく映えるアイランド・メロウなナンバーで、個人的には彼らのベストはこの曲だと思います。サビでさらっと入るフルートの音色がいかにもハワイ的。この曲とA-5のLive It Up - Love It Upについては表裏で7インチのリリースもあります。もしかしたらLPよりも7インチの方が手に入りやすいかも。なおB面は全体的にわりと産業ロックっぽい雰囲気なので好みが分かれるかと思います。それでもB-4のSay The World辺りはリアルタイム派受けの良さそうなバラードなので好きな人はきっといるはず。ちなみにこのLPのリリース元であるShell Recordsはどうやら大手Paradise Records傘下のレコード会社のようで、Paradiseレーベルのコンテンポラリー・ハワイアンを集めたコンピCDであるThe Best Of Paradiseの第4集には、本盤ハイライトのA-4が収録されています。そしてそのコンピのクレジットを読む限り、本作のCD盤らしき型番が記載されているので、見たことはありませんがどうやらCDでもリリースされているようです。元々LPですらそれなりのレア盤のため、LP→CD移行期に少量プレスされていたと思われるCDを探すのは非常に厳しいでしょうが、前回の1st復刻時に権利関係から復刻されなかった作品なので、興味のある人は探してみても良いかもしれません。
最新の画像[もっと見る]
- Junior / Same 10年前
- Robson Jorge / Same 10年前
- Nesse Inverno / Tony Bizarro 10年前
- New Horizons / Wickety Wak 11年前
- Love Trip / 間宮 貴子 12年前
- The Radio Jazz Group / Same 15年前
- Jazz In Italy N.1 / Franco Mondini 16年前
- Jazz Quintet 58 / Same 17年前
- Bossa Nova! / Quintetto Basso Valdambrini 17年前
- New Sound From Italy / Basso-Valdambrini Octet 17年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます