LPの音なのだが、聴いてるうちに段々薄っぺらく感じるようになってきた。
シンバルの空中に撒き散る感じは良いのだが、中音がパリパリに聴こえる。
プリの調整は上手く行ってるはずなので、フォノがなんかおかしい。
前からやってみたかった、段間トランスのインピーダンスを測ってみた。
ハシモトHL‐20k‐6の二次側プラス側を外し、DMMを噛まして電流測定。合わせて端子間の電圧も。
1kHzの電圧を色々振って測定してみたが、若干差はあれどどこも600Ωになる。
なんだこれ。終段の手前に600Ωの抵抗を抱かせてるからかな?
次にF特を測ってみた。結果は・・・
下グラフ赤線。
1kHzより下はまあいいが、10kHz以上はフラットで減衰してない・・・
なんだこれ(再)。
直近の電圧測定の記録を見たが、トランス手前の12AU7の電圧が低い。これでトランスのインピーダンスが下がって負荷が軽すぎで高域上昇?
電圧が低いというのは、電源の整流管後のコンデンサーを0.94μFにしてたからで、これをムンドルフの5.6μFに交換した。
抵抗を付けては測定、を10回ほど繰返し、やっと目当ての電圧になった。
は!っと思って段間トランスを見ると、一次側パラで使うはずが、シリーズになってる・・・。
なんだこれ(再々)。
過去記事を探したら、4/5の時点でシリーズだ。
それ以前の記事はトランスがNP‐126で、ちゃんとパラになっていた。これでトランス二次側が600Ωにんるなんて・・・。
ハシモトのトランス、最初から間違えてたかもしれない・・・・。
いや、そんなはずはないな。パワーのIPTと入れ替えた時かな。1月ごろ・・・。
測定してみた。
F特というかRIAAカーブというか・・・。
30kHz以上が減衰しない?
まあ、いっか。
元設計ではゲインは40dB.、NFB4dBとなっている。
DMMで測定しようとしたらなんか値がおかしい。壊したかも?
UA‐3Sで測定し直した。
Rch:37.5dB、NFB4.5dB
Lch:38.1dB,NFB3.9dB
いいとこか。
鳴らしてみたのだが、良いのか悪いのか。
特に不満は無いが、もっと良く鳴ってた気もする。
CDを鳴らしてみたが、こちらの方が良い。
もう一度開した。
折角なのでトランスをドライブする12AU7の電圧を少し下げた。
他の個所の電圧を測定してると、NFB抵抗が外れたままだったのを発見。やれやれ。
さらに段間トランスの一次側、パラにする部分の端子を一個ハンダ付け忘れてた。
その後、初段のコンデンサーを外して容量確認したが問題無さそう。
F特、各部の電圧は特に問題無さそうだったので、段間トランスの二次側インピーダンスを測ってみた。
44V÷74.5mV=590Ωとなった。
ゲインを測ろうとしたのだがおかしな現象が発生。
オーディオ測定器のUA‐3Sで入力6mVに合わせ、DMMで測定し直すと少し高い。
シャーシーかUA‐3Sを素手で触ると下がってくる。
ノイズがまわり込んでくるのか?と最初思ったが、DMMはアースが浮いてるのかな?っと思った。
F特を再度測ったが、なぜか高域が減衰してる。反対のLchは減衰しないままだ。
なので気になってたことを一つ。シャシーアースを分離させ、DMMを噛まし電流測定してみたが、シャーシに電流は流れてないようだ。
NFBの電流も測ってみたが、25μAほど。これは確か前もこんな値だったと思う。
歪も残留ノイズも大きいが、入力の配線やヒーターのAC点火を考えれば大したものか。
もっとも音量を絞って鳴らしてるからノイズも絞ってるから問題ないんだけど。
20210529