analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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プリをラジ技誌で検討

2021-06-15 00:04:13 | LfD-1

ここまでプリの出力に抵抗を付けて測定してきたが、これは元になったラジ技誌の回路を再現してみたものだった。

で、一個解らないことが有った。

上画像の右の辺に270Ωの抵抗がOPTにパラになっている。

この抵抗は、終端抵抗と思う。

しかしこの抵抗の説明が無い。

 

 

 

 

記事の冒頭のこのアンプの説明(考え方?)として、

OPTのNP‐206は二次側をパラにして150Ωとして使う。

想定してる負荷(ネットワーク)は高域で約500Ω。

出力部にrp=5kΩのものをPPで使うとその二倍の10kΩが一次PP間(20kΩ)に接続されるので、二次10Ω端子を見たインピーダンスは75Ωとなる。

これにNFBを10dB程掛けると1/3の25Ωとなる・・・

とある。そして

出力に51Ωを付けると出力インピーダンスが76Ωになる。

との事。上記の二次10Ω端子というのは二次150Ω端子の間違いと思う。

 

 

 

完成後のアンプの測定で、出力インピーダンスが中域で実測(ON‐OFF法)74Ωとなった

とのこと。

負荷RLは高いと正確な測定が出来ず低すぎるとアンプが過負荷になるので270Ωとした。

これはプリの出力にある270Ωの事と考え、終端抵抗ではないと考える。

rpは計算で3.6kになるらしい。(真空管5687の動作:250V7mA)

OPT一次側は上の図のように10kで計算すると電圧が高すぎるようなので、P-PではなくB-Pとして考えて半分ずつとする。

インピーダンス比を算出するOPT一次側の電圧は、出力インピーダンス74Ωという条件に合わせるには10.22Vとなり、条件は違うが私の実測(6.76V)より大幅に高い。

 

 

 

終端抵抗を入れて実際の計算してみる。

OPT二次側に出たインピーダンスと終端抵抗270Ωを並列合成した。

NFBによるインピーダンス1/3とすると正味のインピーダンスは23Ωとなる。

これだと各インピーダンスは上の計算の終端抵抗が無い場合に近い。しかし5687の出力電圧は下がり、これまた条件は違うが私が測定したときの結果(6.76V)に近くなった。

終端抵抗は有っても無くても出力インピーダンスは74Ωになりえる。

ただし負荷が下がるため5687の電圧が上がるのか。

270ΩというのはOPT二次側のインピーダンスをほとんど変えないで負荷を下げる?

 

負荷RLは高いと正確な測定が出来ず低すぎるとアンプが過負荷になる、事を考慮した良い塩梅な値だという事と、想定してた負荷は高域で500Ωと言ってたが低いところで270Ωとなるのだろう。

 

 

 

それから出力に付けた51Ωの抵抗だが、これは安全のためであり、トランス入力のパワーアンプと組合わせるときはその入力インピーダンスZinに合わせた方が好ましく、本機の正味の出力インピーダンスをroutとすると直列に挿入する抵抗はZin-outとなります。

との事だ。とすると那須氏は負荷は75Ω位で考えてることになる。

RLを270Ωとして75Ωにしなかった理由は何だろう。

実際は250Ω位の負荷で、低めOKくらいで考えてたのかな。

まあ、私の場合は負荷はネットワークではなく600Ωパワーアンプなので追々考えていこう。

今は真空管5687から見た負荷抵抗が軽すぎる(だから5687の出力電圧が高くなる)ので重くしてる。位しか思い浮かばない。

 

20210610

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