現在のプリはラジオ技術誌を参考に製作した。ただ、設計はちょっと変わっていて、マルチアンプにするためにチャンデバの代わりにネットワークを使い、その後ろにアンプを繋いでるようである。
※ 同じ回路のアンプを作る場合は全て自己責任の上、製作くださるようお願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。
フローはこんな感じになるのだと思う。
前回記事はこちら。プリをラジ技誌で検討 - analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)
コメントを頂いたので、計算をし直してみる。
私はトランスを前段から考えてしまう癖があり、混乱してしまう。
誌の内容より、
2WAYスピーカー用のチャンネルデバイダの代わりにネットワークを使用しプリに接続、ネットワーク後段にパワーアンプを二台繋ぐと解釈した。
「前後のインピーダンス比は10倍以上とすれば・・・。高域の減衰や音質を考えると、後段のインピーダンスは10kΩ位でしょう。とすると前段は1kΩとなります。」
「前後のインピーダンス比は10倍とすれば」、というのはネットワークの低域側は11kΩになると思うので良いと思うが、高域側は1kと10kが並列なので1kを切ってしまうのでは?と思うのだが、高域側と低域側がパラだから良いのか?なんても思う。私はスピーカーに関しては余りやってないので、後に機会があれば再度検討することにしよう。
アンプの入力インピーダンスを10kとしてネットワークで10分の一、高域と低域がパラだからネットワーク入り口で500Ω。(ちと自信ない)
51Ωが直列で270Ωが並列なので181Ωになる。
(この51Ωの値が不明だったがこれによりOPT一次側が18.9kΩとなる。これを160ΩにするとOPT一次側は概略20kになるので調整したのかもしれないと思う)
プリのOPT二次側は実測より計算し23Ωになるとの事で、10dBのNFBが無い場合69Ωとなる。
5687の内部抵抗rpが3.6kになる様動作点を決めてるのでインピーダンス比は104.3となり、計算するとOPT一次側の電圧は10.22Vとなる。
この時OPT一次側は18.9kΩ。A級PPとすると5687rpの2.6倍。
すげえ。
設計っぽくなってきた。
合ってれば、だけど。
・・・けど、こんなに考えないとシステム組めないのか。
電力伝送が電圧伝送になったのは、多分この辺の煩わしさを無くすようにメーカーが主導したのかな。
オーディオの栄枯盛衰に関わってる気もする。
実はこの計算をしてて、サブウーファーの復活が出来ないか?と考えるようになった。
電力伝送は一台のプリに二台のパワーを繋いではいけないとネット記事に有った。
入力インピーダンスを1.2kにして二台なら良いのか?なんても考えたが、汎用性も無くSWを止めたときに使えなくなる。
DS‐3000(フルレンジ)とDS‐W461(サブウーファー・しかも一台しか無い)を両方繋ぐときは、3000はアッテネーターのみ、W461はローカットフィルターを使ってマルチアンプ、なんてどうか、と。
その時は電圧伝送のパワーがもう一台必要だし、電力伝送のアンプでやりたいし。
けど一番の問題は、今の音で低域は充分という事。SWも鳴らしたらバランス取っていくうちにほとんど鳴ってない状態になるか、かぶって抜けの悪い低域になるか、かもしれない。
20210618