analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

またプリの変更

2021-06-23 00:04:07 | LfD-1

5687の内部抵抗rpを上げた状態で調整してみた。(またかよ)

実はこれは前にもやったことが有る。

rpは計算上3.4k~3.5kになった。

トランスのインピーダンスをこれで割ると1.8程になり、少し過負荷のような気もする。

ここで疑問が出てきた。

5687のrp算出で、rp3k時Epを250Vと参考にするときと、rp2k時Ep180Vの時では値が変わってきてしまう。

Ep・Ipの現状を特性曲線に落とすとバイアスが0.5V程変わってしまうが、バイアスには目をつむり特性曲線からrpを出してみた。

20V変化すると5.75mA変わるので結果は3.48kΩ。

まあまあ良いところだった。

で、

負荷をrpの1.8倍、これを2倍以上、できれば3倍にしたいと思いパワーの初段12AU7のグリッド抵抗Rgを大きくした。

結果は2が精一杯だった。

Rgを上げてもパワーのIPT二次側(=U7のRg)電圧が上がらなくなり、一次側のインピーダンスが大きくなっていった。

 

プリの出力管5687の負荷はrpが3.5kならOPT一次側は10k程は欲しくなる。現用NP‐126は一次側を公称10kΩで使っているが、片巻線なら2.5kΩとなる。

これを4倍も上げるのは不可能ではないが、やらない方が良い。

TSMの5k:600のトランスが有るが、これは低域が伸びてないようだ。

 

 

 

内部抵抗と最適負荷抵抗はこうやって決めるのか。

真空管のrpを下げて使うのはなぜ?と思ってたが、その方が真空管の音が良いからと思ってた。負荷より低めで使えるから、だと思う。

先日NP‐126を単体で測定したとき、一次側に繋ぐ抵抗を10kΩではなく2.4kと小さくした方が低域の周波数特性が良かった。

 

 

そして今回はプリの負荷を600Ω固定抵抗でも最初測ったが、あまり意味がない。

出力インピーダンスが200Ωとかになったが、パワーを繋ぎ、プリのOPT一次側を変える為に二次側(プリの出力インピーダンス)を変えてしまう。

後段から考えると、プリの出力インピーダンスは変わってしまうので測定は無意味だった。

ただこれはうちの中でやってる場合で、他の600Ω入力のパワーアンプなどに繋ぐには400Ω程の固定抵抗をつないだ方が良い。

コメントをだいぶ前に貰っていただいていたが、ようやく納得した感じだ。

 

 

あとはやはりプリのOPT一次側の電流電圧実測から計算したインピーダンスの値が合わない。7k弱になるのだが、負荷インピーダンスから計算した値よりかなり大きい。

いままで動作点はこれを参考にやってるが、どうも値が怪しい。

 

真空管のプレート~カソード間の電圧を測ったが、電圧は出てこなかった。

 

 

 

最後にプリのOPT一次側センターの電流を測ってみた。

8μA。出力を1Vにした時なので、この時にOPT~真空管プレート間では0.4mA弱出てるハズ。

思ってたよりかなり小さい。

壊れてんか?っと思ったが、出力を5倍にしたら161μAになったので、取り敢えず良いのかな。

おお~真空管直列だ。

 

 

今までプリの出力インピーダンスをON‐OFF法を測って見ていたが、これが勘違いの元だった。

OPTを10kΩで使うと低域が厚くなる。

20kΩで使うと高域が伸びる。

20kはプリの出力インピーダンスが低く出るのでOPT一次側が低いと思ってた。電流と電圧を測って高いインピーダンスを出していたが、見てはいたが頭に入ってなかった。

10kはプリの出力インピーダンスが20kの時よりも高めに出たのでOPT一次側が高めに出ていると思ってた。

負荷が高インピーダンスだと高域が伸びる、と逆じゃん、とずっと思ってた。

そゆことか。

ええぇぇぇぇぇ・・・

 

・・・とすると、10kでOPTを使ってきたが、20kにした方が良いのか?

これは後程だ。

終わったと思ってたのに。

 

20210620

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