ヨギーニのひとりごと

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猫力・ネコヂカラ

2014-04-28 16:37:18 | モゴが教えてくれたこと
もうすぐモゴの2度目の命日です。
早かったのかな。
そうでもなかったのかな…

ママさんは元気に暮らしています。
ありがと、モゴ。


モゴと暮らした17年と9ヶ月。
モゴはずーっとかわいい赤ちゃんだったけど、
ママさんはいつもモゴに頼っていました。

早起きが苦手だったから、
早朝からの仕事が入ると緊張してなかなか眠れず。
そんなときモゴはのそのそと枕元にやって来て、ごろん。
まぁーるい背中を向けました。

背中をなでると、ごろごろごろごろ…ごろごろごろごろ…

「ごろごろごろごろ猫オルゴール
 ごろごろごろごろ眠りを誘う…Zzz」


緊張が解けていくのがわかりました。


外で困ったことや嫌だな~と思うことがあっても、
家に帰るとモゴは気持ちよさそうに丸くなっていて。

服を着替えてテーブルでくつろぐ頃には、
足元にやってきて「ニャ~」といつものハスキーボイスで、
かりかりをおねだり。

「はいはい」とお世話をしているうちに、
困ったことも嫌だな~と思ったことも、
なんだかうすくなっていきました。


そうやってモゴはいつもママさんのお世話をしてくれていたのに、
欲張りなママさんは、
時々モゴにこう言いました。

「モゴ~たまには猫力を発揮してよ」と。

「猫力を使っていろんな願いを叶えてよ」と
わがままを言いました。

だけどモゴは知らんぷりで、
窓の外を眺めたり、
ぴちゃぴちゃと水を飲んだりしていました。



ママさんにはどうしても叶えたい願いがありました。

本当はそんなこと少しも考えたくなかったけど、
心の奥の奥で密かに願っていました。

「モゴにいつか訪れるその日、
 ママさんの腕の中から旅立って欲しい」



ある日モゴに病気が見つかりました。
だんだんと病状が進み、
まぁるい背中も小さくなって…


医師たちはいろんなことを言いました。


でもママさんは、
モゴが元気になると信じていました。
そして叶えたい願いのことも忘れていました。


毎年ゴールデンウィークは、
たくさん仕事をいただいています。
あちこちへ取材に出かけます。
2年前もそうでした。

でもあの日、
久しぶりに取材がなくて、
パソコンに向かって原稿を書きました。

モゴは傍らに置いたベッドの中で苦しそうでしたが、
前の晩にはカニ缶をほんの少し口にできたし、
おもらしをしてしまったけど、
自分で用を足せました。

本当に偉かったと思います。
最後の最後まで、
ちゃんと自分の力で生き抜いて。
とても偉かったと思います。

そして、誰かが怒らせた時以外大きな声を出さなかったモゴは、
最後の最後に大きな声でママさんを呼んでくれました。

モゴ、ありがと。
ママさんのわがままを聞いてくれて。
猫力を発揮してくれたね



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