なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

室内で熱中症

2020年08月12日 | Weblog

 昨日の夕方、発熱外来を診ていた外科医から94歳女性の診察を依頼された。

 午後3時過ぎに近所の人が患者さんに電話したが、応答がなかった。家まで様子を見にいくと、暑いのにエアコンも付けず、ぐったりと横臥していた。病院に連れてきてくれたが、体温測定すると37.8℃だったので、発熱外来扱いになった。

 血液検査、胸部X線などを行ったが、血清クレアチニン1.66mg/dlで、ふだんも慢性腎臓病(CKD)があるが、やや上昇していた。それ以外の血液検査は同じだった。

 体温は36.7℃に下がってきた。病院の冷気?が効いたらしい。受け答えもしっかりしてきた。屋外の気温が高く、状況からは熱中症相当だった。ひとり暮らしなので、そのまま帰すわけにもいかない。入院で点滴をして経過をみることにした。

 

 高血圧症・大動脈弁(狭窄症兼)閉鎖不全症で通院している。もともとは心気症・うつ傾向があり、愁訴が多かった。一人暮らしをしていて、認知機能障害も出てきて、施設入所(ケアハウスかグループホーム)を勧めていた。施設見学に行ったこともあったが、気に入らないのと、ひとりでやっていけるという自信?があり、入所には至っていなかった。

 夫は亡くなっていて子供はいない。親族は弟だが、やはり高齢で関わるのも難しい。最近は近所の人(同じ人)が外来受診についてきてくれていた。

 

 午後6時半ごろに病院から外に出ると、むあ~っと空気が暑かった。これでエアコンをつけないで室内にいたら、体が蒸し上がりそうだ。昨夜はかなりの暑さが深夜まで続いていた。

 当院の発熱外来は院内での呼称で、対外的に開いているわけではない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする