水曜日に内科の若い先生が内科新患を診ていた。85歳男性が「手足がむくむ」という訴えで受診した。
地域の基幹病院循環器内科に通院していて、5年前に急性心筋梗塞で入院した既往がある。慢性心房細動があり、主訴を聞いただけで心不全の増悪と判断される。
処方は降圧薬(ARB・Ca拮抗薬・αβ遮断薬)・利尿薬(アゾセミド15㎎)・スタチンにDOACが出ていた。
胸部X線・CTで両側胸水貯留を認めた。心電図は心拍数70台/分の心房細動。心エコーでEFは65%と案外良好だった。心不全として当院の循環器科に回していた。
順か気かで入院治療を勧めたところ、通院している基幹病院に入院したいと希望されたので、電話で連絡してそのまま向かってもらったのだった。
腹水も中等度貯留しているのは、心不全だけでいいのかとは思った。血清アルブミンは3.0g/dlで若干低いが、よくわからない。
どうして当院を受診したのかと思った。患者さんが通院している病院に「足がむくんでいるので受診したい」と連絡したところ、「足を高くして、塩分を控えるように」と言われたそうだ。う~ん男前(女性医師)。