なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

内科的には相当だー心・肺・糖尿・感染症

2014年02月24日 | Weblog

 78歳女性人工股関節の脱臼で整形外科に入院していた。整復術を行った後、リハビリを開始した。週末に意識が悪くなり、今日頭部CTを含めて検査した。頭部CTは脳萎縮はあるが、脳血管障害はなかった。血液検査で炎症反応上昇と腎障害を認めた。高カリウム血症もあった。整形外科医に相談された。

 他県の病院から処方を受けていた。夫と当地に引っ越してきたそうだ。処方をみると、降圧剤・利尿剤・糖尿病薬・ワーファリンが出ていた。心臓の弁置換術を受けていた。うっ血性心不全としての処方だった。入院時の検査で、すでに腎障害があり、もともと糖尿病腎症があるようだ。入院してから半分は食事摂取していたが、水分の摂り方が少ないのだろう。呼吸器症状はないが、胸部X線で両側肺に間質性陰影を認めた。胸部単純X線だけではわからないので胸部CTもとった。間質性陰影はあるが、明らかな細菌性肺炎の陰影ななかった。尿検査で尿混濁があった。患者さんを病室に診に行くと、肥満とむくみのある女性が横たわっていた。尿培養を提出して、抗菌薬の投与と補液を開始した。心不全があるので、補液両は控えめにした。血清カリウムが6.8と高値で、ARBは休止した。ワーファリンもPTを確認するまで休止とした。どベンザリンとドラールという長時間作用の睡眠薬が処方されていて、おそらく腎障害からふだんの何倍も効いていると思われるので、これも休止した。あとは明日の検査をみてみ決めることにする。

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