なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

今日は入院がない

2014年02月14日 | Weblog

 昨夜入院した17歳女性は、病室に行くとなんでもないような顔をしていた。母親が来て、午後から退院になった。かかりつけの精神科医院に明日連れて行くという。心因性というのはわかっているようだ。母親の理解としては、学校で何かあるとこうなるというものだった。家庭の問題もありますよと、余計なことを言う必要はない。当直で診た外科医は、(先月赴任したので)初めて見てびっくりした様子だった。今後来たら、ドルミカムを使うことにした。ヒステリー性てんかんという病名でいいですがと、事務で聞いてきた。ヒステリー発作という病名では入力できないそうだ。ヒステリー性てんかんとは、心因性にてんかん発作様の症状を呈するということでいいのだろうか。この患者さんは、間代性けいれん様の動きをする時と、舞踏病のようなゆっくりとした動きをする時がある。

 5~6年前に他院でてんかんの処方を受けている30歳台の女性が、てんかん発作として入院した。良くなって退院する日にまたけいれん発作(強直性)を起こした。主治医が用事で帰った後だったので、代わりに診察した。抗けいれん剤を点滴静注しようとしているうちに、発作は治まり、急に携帯電話のメールを打ち出した。これは心因性だと思って、「これはてんかんではなくて、心因性の症状だねえ」と看護師さんに向かって言ってみた。その後は何事もなく、退院していった。昨年てんかんの講演会で、てんかんとされている心因性の発作を一晩ビデオ撮影して診断する様子を見せてもらった。

 今週初めに入院した78歳男性は肺炎の悪化はそれほどでないものの、もともと悪かった腎機能が悪化してきた。意識レベルも低下して、嚥下もできない。外来で診た時から年齢以上老化している印象があったが、予想通りの展開になりそうだ。抗菌薬と変更したり、できる範囲で治療してみるが、むずかしそうだ。

 今日は内科新患を診ていたが、施設に勤務している30歳女性が嘔吐下痢で受診して外来で点滴をしたが、それ以外は外来処方のみで入院はなかった。施設の入所者にノロウイルス感染がみられるので検査したが、意外に陰性だった。ノロウイルス神速試験の精度はどのくらいなのだろう。

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