なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

地方会教育講演会

2014年02月15日 | Weblog

 内科地方会の教育講演会を聴きに行った。本当は午前中の地方会の症例発表から聴くべきだが、いつも午後の教育講演会にだけ行っていた。珍しい症例は参考にならないと思っていたからだが、最近は症例検討が一番参考になると思い直すようになった。今日は午前中用事があったが、次回は症例発表から出席しようと思う。

 大雪のせいで出席者は少なかった。九州からの講師は飛行機の欠航で来れなかった。骨髄異形成症候群(MDS)とウイルス性肝炎の講演が興味深かった。MDSは時々診ていて、昨日も外科に直腸癌で入院した80歳台の男性が貧血と白血球減少があり、軽度の大球性貧血でMDSが疑われて、月曜日に骨髄穿刺をする予定だ。年齢的に輸血しか治療はなさそうだが、まず診断を確定する必要がある。ウイルス肝炎、とくにC型肝炎の治療は治療薬の進歩で専門医に紹介しないとできなくなってきた。

 200回の記念講演として、名誉教授の講演があった。話自体よりも、80歳を過ぎても今だに検診協会の会長を務めていて、骨髄バンクや病院ボランティアの育成の仕事をしていることがすごいと思った。唯我独尊の教授が多い中で人格者の先生だったが、退官後の人生が充実しているのはそれゆえなのだろう。

 昨日は若手医師セミナー(中継)に行った。佐藤雅史先生の胸部X線の講演だった。肺癌初期の陰影の話は良かった。ケアネットDVDを持っているので、改めてまた見ることにした。会場に行ってのセミナーはこれが最後で、今後はネット配信になるそうだ。通常は中継で見ていたが、東京の学会に行った時や講師を直接見たい時(林寛之先生)はベルサール神田に行った。若手医師に混じって参加するのは気恥ずかしいので、ネット配信はありがたい。

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