なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

いろいろ取り混ぜて

2014年02月13日 | Weblog

 循環器科に心房細動・心不全・糖尿病で通院している86歳男性が、数ヶ月前から食欲が低下して体重が5kg減少して内科新患を受診した。胃の大部分が胸腔内にある食道裂孔ヘルニアがあるので、そのためかと思ったが、4年前からあったものだった。ざっとCTで見たところでは、明らかな悪性腫瘍はない。一人暮らしをしているという。食事の支度もままならないのではないがと思われる。利尿剤が効きすぎて脱水気味になって、血清クレアチニンが1ケ月で少し上昇している。生活と年齢の問題のようだ。連れてきた親族が入院させてほしいというので(まあそうだろう)、入院して経過をみることにした。認知症はない方なので助かった。

 精神科病院に認知症で通院している90歳女性が発熱と嘔吐で救急搬入された。右肺炎を認めて入院になった。お嫁さん(といっても、それなりに高齢)は、付き添いのことだけ気にしていた。病院で預かるので基本的に付き添いは不要と伝えると喜んでいた。病棟に上がるとさっそく動き始め、点滴を抜かれないように看護師さんに抑制されていた。

 家に帰って、ココイチにカレーを食べに行っていた。当直の外科医から電話がきた。17歳女性(高校2年生)がけいれん様の発作で救急搬入されたという。セルシン静注が効かず、ドルミカム点滴静注で治まったという。昨年に何度か同じ症状で救急搬入されていて、9か月ぶりだった。当初はてんかんを疑われて、神経内科で脳波検査を3回行ったが、異常はなかった。てんかん専門医にも紹介されたが、てんかんではないでしょう(心因性)と判断された。首を左右に振るので、てんかんではないのだろう。動きが治まった後の動きも良すぎる。救急搬入された時に、さまざまな医師が対応していて、どれに従ったらよいか外科医は迷ったらしい。小児神経が専門の小児科医がドルミカムを使用していて、その対応が一番いいらしいということになった。とりあえず、一晩点滴を継続して経過をみて、また動くときはドルミカム使用で対応することで短期入院となった。

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