独立行政法人国民生活センター発行 国民生活2020.8
消費者問題アラカルトより
オンライン診療の受けるとき
現状の時限的・特例的措置を前提として、患者の視点でのオンライン診療の受け方を概説します。
Q1 オンライン診療を受けたいとき、どのような準備が必要ですか?
A オンライン診療を行っている医療機関の多くは専用システム(アプリ等)を導入しています。
具体的な詳細は各医療機関へ問い合わせる必要がありますが、
通常、専用システムを自身のパソコンやスマートフォンにダウンロードして、
自身のアカウントを作成します。
クレジットカード決済であることが多く、通常は予約制です。
Q2 オンライン診療が受けられる病院はどのように調べればいいですか?
A オンライン診療実施医療機関施設を直接検索できる公的な一覧は今のところありません。
厚生労働省は「電話や情報通信機器を用いて診療を実施する医療機関の一覧」を公開していますが、
このリストはあくまでも「電話や情報通信機器」を用いている医療機関であり、
オンライン診療実施施設ではありません。(オンライン診療は「電話や情報通信機器」を用いた診療に含まれている)
オンラインでの受診に際しては、インターネットで検索するか、
各医療機関に直接問い合わせてみてください。
Q3 どのような症状ならオンライン診療を受けられますか?
A オンライン診療は非対面の診療であり、処置、検査は不可能です。
また、聴診・触診も困難です。
したがって、オンライン診療では問診・視診で診療可能な状態であることが前提です。
医療の継続が必要であるがほぼ安定している状態、
あるいは急性疾患でも軽症であり、画面上で診療が完結できる状態であることがオンライン診療のよい適応です。
オンライン診療ですべてが完遂するわけではないことに留意してください。
Q4 オンライン診療に適さない症状は?
A 急性症状で重篤な状態であるときはオンライン診療の適応ではありません。
急な胸痛、腹痛、頭痛、外傷、出血など緊急の処置や検査を要する場合、
オンライン診療ではなく対面の救急を要請するべきです。
また、慢性疾患が増悪したときも、オンライン診療は第一選択ではありません。
日本プライマリ・ケア連合学会のサイトにこうした例を示しています。
Q5 どのようなことに注意したらいいですか?
A 患者側はスマートフォン紛失、アプリへのウィルス感染、外部URLへの誘導を含む
チャットなどによる情報漏洩に注意が必要です。
オンライン診療を受診する場所も意識する必要があります。
医療行為としてふさわしい場所であることが前提です。
周囲に人がいる店の中は不可であり、自動車運転中の受診は危険です。
何よりも、単なるパソコンやスマートフォンを使っての会話ではなく、
診療行為であることの自覚が患者として必須です。
*******************************************
政府はオンライン診療を恒久化することで調整を進めていくそうです。(2020年10月8日)
今後オンライン診療を受診する機会が多くなるかもしれません。
厚生労働省の「オンライン診療に関するホームページ」には
オンライン診療に関しての情報が掲載されています。
オンライン診療については、悪質な業者や詐欺などに利用される可能性もあります。
コロナ禍ではあらかじめ電話で症状を伝え
どう受診すればよいのかを聞いたうえで受診をすることをお勧めいたします。
病院の方でもそのほうが安心できると思います。
メリットとデメリットをよく比較検討して、
オンライン診療を上手に利用できるといいですね👍
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消費者問題アラカルトより
オンライン診療の受けるとき
現状の時限的・特例的措置を前提として、患者の視点でのオンライン診療の受け方を概説します。
Q1 オンライン診療を受けたいとき、どのような準備が必要ですか?
A オンライン診療を行っている医療機関の多くは専用システム(アプリ等)を導入しています。
具体的な詳細は各医療機関へ問い合わせる必要がありますが、
通常、専用システムを自身のパソコンやスマートフォンにダウンロードして、
自身のアカウントを作成します。
クレジットカード決済であることが多く、通常は予約制です。
Q2 オンライン診療が受けられる病院はどのように調べればいいですか?
A オンライン診療実施医療機関施設を直接検索できる公的な一覧は今のところありません。
厚生労働省は「電話や情報通信機器を用いて診療を実施する医療機関の一覧」を公開していますが、
このリストはあくまでも「電話や情報通信機器」を用いている医療機関であり、
オンライン診療実施施設ではありません。(オンライン診療は「電話や情報通信機器」を用いた診療に含まれている)
オンラインでの受診に際しては、インターネットで検索するか、
各医療機関に直接問い合わせてみてください。
Q3 どのような症状ならオンライン診療を受けられますか?
A オンライン診療は非対面の診療であり、処置、検査は不可能です。
また、聴診・触診も困難です。
したがって、オンライン診療では問診・視診で診療可能な状態であることが前提です。
医療の継続が必要であるがほぼ安定している状態、
あるいは急性疾患でも軽症であり、画面上で診療が完結できる状態であることがオンライン診療のよい適応です。
オンライン診療ですべてが完遂するわけではないことに留意してください。
Q4 オンライン診療に適さない症状は?
A 急性症状で重篤な状態であるときはオンライン診療の適応ではありません。
急な胸痛、腹痛、頭痛、外傷、出血など緊急の処置や検査を要する場合、
オンライン診療ではなく対面の救急を要請するべきです。
また、慢性疾患が増悪したときも、オンライン診療は第一選択ではありません。
日本プライマリ・ケア連合学会のサイトにこうした例を示しています。
Q5 どのようなことに注意したらいいですか?
A 患者側はスマートフォン紛失、アプリへのウィルス感染、外部URLへの誘導を含む
チャットなどによる情報漏洩に注意が必要です。
オンライン診療を受診する場所も意識する必要があります。
医療行為としてふさわしい場所であることが前提です。
周囲に人がいる店の中は不可であり、自動車運転中の受診は危険です。
何よりも、単なるパソコンやスマートフォンを使っての会話ではなく、
診療行為であることの自覚が患者として必須です。
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政府はオンライン診療を恒久化することで調整を進めていくそうです。(2020年10月8日)
今後オンライン診療を受診する機会が多くなるかもしれません。
厚生労働省の「オンライン診療に関するホームページ」には
オンライン診療に関しての情報が掲載されています。
オンライン診療については、悪質な業者や詐欺などに利用される可能性もあります。
コロナ禍ではあらかじめ電話で症状を伝え
どう受診すればよいのかを聞いたうえで受診をすることをお勧めいたします。
病院の方でもそのほうが安心できると思います。
メリットとデメリットをよく比較検討して、
オンライン診療を上手に利用できるといいですね👍
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