地方消費者フォーラム時に紹介されていた全国消費者フォーラムに参加した!!
今年度は
「地域がつなぐ消費者教育ー消費者が主役の社会を目指してー」のテーマで開催された
会場はアルカディア市ヶ谷。主催は独立行政法人国民生活センター。
プログラム
【分科会】
第1分科会 地域における多様な主体の連携による消費者教育の取り組み
第2分科会 学校における消費者教育の取り組み
第3分科会 消費者被害防止への取り組み、見守り活動を踏まえた取り組み
第4分科会 消費者教育推進のための地域の資源活用、担い手育成の取り組み
第5分科会 公正で持続可能や社会の形成に向けた地域の多様な取り組み
【全体会】
主催者あいさつ 独立行政法人国民生活センター 理事長 松本恒雄
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/fe/b6fab4e5e246a4bd3e7529b06853d609.jpg)
来賓あいさつ 消費者庁長官 坂東久美子氏
各分科会アドバイザーによる分科会のまとめ及びディスカッション
石川県生活学校連絡会の県大会のテーマでもある「消費者トラブルに強いまちづくり」に即した第3分科会に参加した
アドバイザー兼司会 消費者庁消費者教育・地方協力課 政策企画専門官 坪田郁子氏
1.札幌市の消費者被害防止ネットワークの活動
一般社団法人札幌消費者協会 星原智江さん
平成19年に、札幌市の受託事業「高齢者の消費者被害防止ネットワーク」としてスタート!
公募の「消費生活推進員」を核に活動!
興味深かったのは、消費生活推進員の役割だ。
包括支援センターや行政、家族などから連絡があった場合に、
聞き取り役(実態調査と呼んでいるようだ)で訪問し、写真や書類など契約に係るものを探し相談室につなぐ活動
をしている。
推進員はフォローアップとして10講座研修を行っている。
利用が少ないため、見守る方への「ガイドブック」を作成したそうだ!
2.高齢者の消費者被害”みんなで見守り”~気づいてつなごう!~
公益社団法人全国消費生活相談員協会 関東支部消費者教育研究会 中田秀子、待鳥三津子、遠山尚恵
「つなぐ」というけれど、どんなことに気づき、どう声かけし、どうつないでいくのか?
つなぐとどうしてくれるのか?
『みんなで見守り 気づいてつなごう!』の冊子を作った!
6章だてで、気づきのポイント、見守りにおける連携方法、消費生活センターに相談したら、まもりんのワンポイント解説
相談員からのアドバイスなどやさしく、丁寧に説明
冊子を大いに利用してほしい。出前講座も請け負う 03-5614-0543(連絡先)
3.ロールプレイングで楽しく学ぼう消費者問題
特定非営利活動法人消費生活相談員の会さが 上村知子、馬場陽子
年間50~70回の出前講座をこなすうちに、ロールプレイングの効果が高いことが分かる
「シナリオ」を作成し、それを出前講座で利用する
時代劇風がとてもわかりやすいそうだ! 人野(ひとの)ヨカゾウ、金くれサギオ、花しキクなど
ユニークな登場人物にも笑いが!!
印象に残り、感動さえ与える、記憶に残る講座となることを目指している。
4.消費生活の本質を学ぶ副教材の提案
国立大学法人静岡大学 消費生活研究サークル 黒木香菜子、稲森桃子、小川美乃里、川口恭奈、佐野知夏、原規佳子
2006年にできた。消費者問題や消費者行政への理解を深め、その知識をいかし地域社会に貢献していくことを目指す
中学校の家庭科授業で使ってもらえるような教材を目指す。
クーリング・オフに焦点をあてて本質を伝える工夫を!
そもそも消費生活分野は記憶に残りにくい、そもそもを知らない、教師さえも深く理解していないためテストは数値的な
問題になりやすく、暗記するだけになってしまっている・・・
そんな問題意識から、彼女たちは、クーリングオフできるかできないかの2択の事例をもとに
事前ワーク、DVD、確認ワークと授業の提案資料も作成した。
事例は中学生に親しみを持ってもらうために、中学生の登場人物による店頭販売、訪問販売、通信販売の劇
5.学生主体による地域への知の還元
国立大学法人佐賀大学 経済学部岩本ゼミナール
消費者教育テキストの作成・更新、それに伴う弁護士などとのセッション、佐賀市主催の消費生活展における市民向け講座
地域の消費者団体との勉強会、中学生を対象とした講義などの活動を行っている
今回は、消費者市民社会の実現のために、消費者と事業者の協力関係を築かなければならないと思い
「梅おにぎり」の調査から見えてきたことを、業者への要望し、よりよい商品づくりに向けた関係構築を目指す
6.多様化する保険の販売窓口~消費者の主体性が重要~
特定非営利活動法人消費者情報ネット 生損保研究会ぐるーぷ21 松尾保美、石原純子、坂井佐代子、天辻悦子
生命保険や損害保険の販売窓口の多様化により、乗合い代理店の実態調査を行った
30~70代10名がそれぞれの店舗(34店舗)自分にあった商品を選んでもらう
会社によって書き方が違うのでわかりにくい。複雑な商品が多い。
消費者は言われるままではなく、自分は主体性を持って必要な保険を選んでほしいとのこと
*********************************************
すぐにでも使ってみたいと思われる資料がたくさんあった
相談員の経験に基づいたものだから、わかりやすいものになっていると感じた
学生の発表は、とても新鮮だった!!今年度より石川県も学生による寸劇で被害防止の新事業を行ったが
分かりやすい教材を作るために、論理だてて試行錯誤している様子に感動さえ覚えた!
アドバイザーより、見守りは既存の団体を含め、多様な団体に広めていくことが大切だといわれた
きっかけづくりの「関心の種」をどれだけまくことができるか。
石川県生活学校連絡会でも、「関心の種」を多くまければと思う!!
*****************************************************