令和3年10月25日(月)14時~16時
石川県地場産業振興センター 本館 第1研修室
主催 石川県生活環境部資源循環推進課
食品ロス削減推進セミナー
~私たちの行動で食品ロスは減らせる!~
挨拶 石川県生活環境部資源循環推進課長 川畑俊之
「もったいない市」開催 10月2日イオンモールかほく店、10月30日石川動物園
基調講演「食品ロスの現状及び削減の取り組みについて」
講師 崎田裕子(さきた ゆうこ)氏(全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会会長)
食品ロスを減らすには、食べ物に感謝して適量いただくことが大切
おいしい食べきり運動ネットワークは47都道府県と387市区町村が会員となっています。(R3年6月)
事務局は福井循環社会推進課が担っており、「食品ロス削減全国大会」の開催をはじめ、情報共有や発信をしています。
東京2020大会において多くの食品ロスを出してしまいましたが、
結果については12月に報告がある予定です。
全ての経験を持続可能な未来のレガシーにしたい。
気候変動は遠い国の問題ではない!
日本における気候変動による影響
世界の人口の増加が続く中食料需要は1.7倍に高まる。
「もったいない!」世界の食品廃棄物
年間13億トン(国連食糧農業機構)
世界の食料生産40億トンの3分の1 世界の栄養不足人口は8億2千万人(世界人口の9人に1人)
一人当たり、開発途上国より先進工業地域の方がムダにされる食料が多い。
先進国では消費段階に廃棄する量が多い
SDGsk12.3では
2030年までに、小売・消費段階での
世界全体の一人当たり食料廃棄物を半減させ、収穫後損失を含めた製造・供給チェーンで食品ロスを削減する
日本は食料自給率がカロリーベースで37%にもかかわらず、食品廃棄物発生量133.6㎏(1人当たり)と多い
「もったいない!」日本の食品廃棄物
2,531万トン(2018年環境省・農林水産省データ)
日本の食用仕向量の約3分の1
このうち4分の1 600万トンはまだ食べられる食品ロス
内訳は、事業系54%、家庭系46%で共に削減する必要がある!
発生場所ごとの食品ロスは
食品卸売業、食品小売業、外食産業では5~6割が食品ロス
一般家庭では36%が食品ロス
◎できることを着実に実践し、「連携」で相乗効果を
事業者の食品ロスをどう減らす
商習慣の見直し、需要に見合った販売の推進、フードバンクとの連携
消費者の賞味期限への理解促進、消費者の食べ残しの削減
家庭の食品ロスをどう減らす
原因は「食べ残し」と「直接廃棄」
〇食品の使い切り 買い物前に冷蔵庫管理徹底
週に一度は使いきりメニュー
〇料理の食べきり
適量調理、冷凍やリメイク料理など
持続可能なまち「地域循環強制圏」へ
地域資源の循環&地域間交流で自立分散型社会に!
消費者・事業者・自治体の連携で実現する
地域の食品ロス削減と持続可能なまちづくり
自然の恵みに感謝し、おいしい食べ物を適量残さず、おいしく食べきる「おいしい食べきり運動」の心
事業者や団体における食品ロス削減の事例紹介
◎株式会社 オハラ(食品卸売・小売店)
事前に防ぐ努力
予測の精度を上げる(勘と経験と情報交換)
製造期間の短縮
賞味期限の長い商品の販売
季節商品をなくし、年中商品にする
発生してもロスにしない努力
販売会、TABERE、社内販売、フードバンクに寄付
◎株式会社 セブン・イレブン・ジャパン(食品小売店)
2019年グリーンチャレンジ2050環境宣言を策定し、食品ロス・食品ロスリサイクル対策にも取り組む
「てまえどり」で連携…告知物を行政と連携して作成し、売場で展開し、食品ロス削減を訴求
加盟店・お客様・市民と一体となって対応する…みんなで一緒に考える接点を増やす場に!
加盟店やメーカーと一丸となって対応する
納品期限緩和、販売鮮度を伸ばす工夫、世帯人数の減少に合わせた小容量化
総菜工場と隣接した野菜工場の設置など
◎三道山子ども食堂(子ども食堂)
フードドライブでつながる 能美市社会福祉協議会が年4回開催
能美市でのフードドライブ活用先…子ども食堂
月2回 生活困窮者支援 月1回低所得者ひとり親支援 月1回 障がい者支援 月1回外国人支援
弁当と食品の提供
月2回 生活困窮者緊急支援 月100食冷凍弁当・ごはんを社協に提供
弁当支援だけではなく学習支援や居場所づくりにも!
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日本は多くの食料を輸入しているのにもかかわらず
3分の1もの食品廃棄物を出している現実は「もったいない」
食品ロスの半分は一般家庭からの現実に「家庭でできることがある」
私たちができること
外食産業の多くは食べ残しは
美味しく食べきることと、食べられない場合は自己責任で持って帰り食べきること
食品小売業では、「賞味期限はおいしいめやす」すぐに食べるなら手前を選ぶ「てまえどり」の実践
食品ロス削減に取り組んでいる「食べきり協力店」を利用する
フードドライブに協力する
SDGs達成のために、
「食べ物に感謝し、適量をおいしく食べきる」
石川県生活学校連絡会でも
「もったいない」食品ロス削減を推進しています!
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