平成24年6月23日(土) 石川県女性センター 13:00~16:15
2012年 男女共同参画のつどいが開催されました。
テーマは「災害と男女共同参画~女性の視点で見た震災の現状と今後について~」
主催 石川県各種女性団体連絡協議会・石川県・(財)いしかわ女性基金
石川県生活学校連絡会は、石川県各種女性団体連絡協議会(各女連)に加盟しております。
本年度進行役を、石川県生活学校連絡会 本会長が務めました。![P1000580 P1000580](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/6e/21830f437a3bcbef44a4e5f190af1ca8.jpg)
各女連常光会長のあいさつ後、谷本県知事のあいさつ、石川県議会山田議長の祝辞がありました。
講演会 「災害と男女共同参画~震災によってみえたもの~」
講師 相川康子氏(NPO法人NPO政策研究所専務理事、元神戸新聞社論説委員)
「災害対策=男の仕事、専門職の仕事」という固定的な考え方を見直そう!
避難所であったこと
授乳、着替え、睡眠、トイレなど些細なこととされがち
我慢を強いられること
家庭であったこと
保育所や学校、デイサービス施設の閉鎖による、介護、育児が女性の肩に
仕事を辞めざるを得ない女性たち
職場であったこと
女性の震災解雇、便乗解雇
駆けつけることを余儀なくされた男性たち
駆けつけられなかった女性たち(介護、育児のため)
災害によって見えたもの
女性が抱える脆弱性
経済面、身体面(生理や排せつなど、DVや性暴力の懸念)
社会面(ケアする役割を期待される・・専門家や職をもっていても)
あらかじめリスクを想定してマニュアルに組み込んでおくこと
「災害発生時」からではなく「平時」から脆弱性を改善するしくみが不可欠
人材育成と共同参画
防災学習
課題を共有し、解決策を話し合う「場」
男性のしんどさ
職場に駆けつけなければならない(身内が被災していても)
弱音を吐いてはならない
家族やプライベートは後回し
復興まちづくりの負担・・・過労死、病気、アルコール依存など
自然災害の増加や激化している中、新たな「共助」が必要
当事者参加の原則のもと、男女共同参画の浸透はその第一歩!!
パネルディスカッション「被災地からのメッセージ~これからの防災・減災を考える~」
コーディネーター 相川康子氏
パネリスト 宗片恵美子氏(NPO法人イコールネット仙台代表理事)
木下志津枝氏(石川県 女性防災士)
西 徳明氏(石川県危機対策監質危機対策課長)
宗片氏
困難を抱える人の代弁者になること(学習が必要)
条例の改正(女性を積極的に増やす)
あきらめとがまんの連続だった。性別役割分業が強いられた
木下氏
地域のつながりや組織・リーダーの必要性
声を上げたくても上げにくい環境があるのでは
西氏
一人ひとりができること・・・周りの人の様子を知ること
相川氏
避難所に行けない人や行かない人に目配りをする必要
きめ細かく地域をみつめ、決める場に女性が入っていく必要がある
要援護者の支援のためにも、女性のエンパワメントを高める
各女連からの提言
①石川県漁協女性部
防災会議や計画に女性の声を発信する
②石川県生活学校連絡会
リーダーを育て、住んでいる町の防災講座を開く
③金沢友の会
忘れないこと。寄り添い続けて行くことを誓う