環境省発行「わたしたちの生活と化学物質」より
化学物質は、私たちの生活を豊かにし、健康で快適な日々の生活に欠かせないモノとなっています。
その一方で、使い方を間違えると、ヒトや動植物に悪い影響を与えてしまうおそれのあるものもあります。
化学物質ってなに?
わたしたちの身の回りのものはすべて化学物質でできている。
化学物質を化学的に分解すると、それ以上に簡単には分解できない「元素」と呼ばれる物質になる。
2つ以上の元素が組み合わさってできている物質を「化合物」とよんでいる。
みんなの周りにあるものは、118種類の元素で構成されている化学物質でできている。
もともと自然にあるものと、人間が作り出したものがある。
クイズ1
もともと自然にはなかった科学物質はどれでしょう。下から3つ選んでね。
1. フロン類(冷蔵庫などの冷媒など)
2. ポリプロピレン(包装フィルムや容器など)
3. カフェイン(コーヒー、お茶などの成分)
4. 石綿(断熱材など)
5. ダイヤモンド(宝石、研磨剤など)
6. トリクロロエチレン(機械や部品などの洗浄剤など)
今、日本の中で使われている化学物質は、数万種あるといわれている。
また、意図せず不純物としてできてしまうものや、燃やすことでできてしまうものもあるんだよ。
どんな性質があるの?
身の回りのものに使われている化学物質の性質
※製品に付いている「品質表示」を見てみよう。
製品の使用目的にうまくあうようにするために、どんなものが使われているのか調べる手がかりになるよ。
品質表示の例
品名:台所用合成洗剤
用途:野菜、果物、食器、調理用具用
成分:界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
使用量のめやす:水1L(リットル)に対して0.75㎖(ミリリットル)
わたしたちの生活で利用している化学物質を調べてみよう!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/2a/b00065cd8787442516ee7feb96e0fecd.jpg)
クイズもしてみてね!
ヒトや動植物にどんな影響があるの?
化学物質は、わたしたちの生活に便利な性質もあるけれど、
間違った使い方をすると、ヒトや動植物に悪い影響を及ぼすおそれがあるんだよ。
有害性
化学物質がヒトや動植物に悪い影響を及ぼす性質のこと
環境リスク
空気や河川・海などの環境中に出された化学物質が、
ヒトや動植物に悪い影響を及ぼす可能性のことを科学物質の「環境リスク」とよんでいる。
その大きさは有害性の程度とその化学物質を体にとりこむ量(ばく露量:体の中に入りこむ量)によって決まる。
有害性の強さ☓体にとりくむ量(ばく露量)=環境リスク
例) 強い毒のあるキノコでも、ほんの少しかじっただけなら大丈夫
弱い毒のあるキノコでも、いっぱい食べてしまうと大変なことになるよ
私たちが使っている科学物質は、環境中に出されている場合がある。
例えば、自動車の排出ガスに含まれて空気中に出されたり、外注を殺すために殺虫剤を環境中にまいたりしている。
製品に書かれている使い方や量を守って使えば、化学物質の環境リスクは小さく、ヒトや動植物に悪い影響を及ぼすことはないはずだよね。
しかし、使い方を間違えたり適切に処理をしないで環境中にすてたりすると、
環境中に出される量によっては、そこに生活するヒトや動植物に悪い影響を与えてしまうこともあるんだよ。
上手につきあうにはどうしたらいいの?
化学物質とうまくつきあうには、身の回りの化学物質の環境リスクを正しく理解することが大事だよ。
かしこく使おう、化学物質!
排出ガス
排出ガスの量をできるだけ少なくするために、自家用車の代わりに電車やバスなどの公共の乗り物を利用しましょう。
車を利用する場合は、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、水素燃料電池自動車などを利用する。
相乗りをする。急発進・急加速をしない(エコドライブの実施)、なども効果があります。
洗剤
洗濯には、洗いたいものの量と汚れの程度にあった正しい量の洗剤を使いましょう。
洗濯排水を直接川などに流さないようにすむよう、下水道や浄化槽を整備することも効果があります。
殺虫剤
こまめの掃除をするなどして、害虫が発生する場所をつからないようにしましょう。
殺虫剤を使うときは最小限にして、使った後は空気を入れ換えましょう。
塗料
ペンキなどの塗料を使うときには、窓を開けたり、換気扇を回すなどの空気の入れ替えをして、
においをあまり吸い込まないように注意しましょう。
科学物質の環境リスクを減らす方法の例
1. 表示をよく読み、使用上の注意を守って正しく使おう
2. ムダを省いて必要な量だけ使うようにしよう
3. 部屋の中で使うときにはしっかり空気の入れかえをするなど、
体にとりこむ量をできるだけ減らすように心がけよう
クイズ3 つぎのうち、正しい使い方をしているのはだれでしょう?
Aさん:汚れがよく落ちるように表示よりたくさんの洗剤を使って洗った
Bさん:表示のとおりマスクと手袋をして庭に正しい量の除草剤をまいた
Cさん:閉めきった部屋の中で壁に油性ペンキをぬった
環境省環境保健部環境安全課
身近な科学物質をテーマに、シリーズで発行しています
1. わたしたちの生活と化学物質
2. 乗り物と化学物質
3. 洗剤と化学物質
4. 殺虫剤と化学物質
5. 塗料・接着剤と化学物質
https://www.env.go.jp/chemi/communication/guide/index.html
***************************************
クイズのこたえ
クイズ1 1,2,6
クイズ2 1,3,5
クイズ3 正しいのはBさん
子どもたちに伝えることができるよう
わかりやすいパンフレットになっています。
わたしたちの生活は化学物質を切り離しては考えることができません。
何が使われているのか、どんな性質があるのか、
表示を確認し、正しい使い方をして環境リスクを小さくしましょう!
石川県生活学校連絡会ではプラスチックごみ削減運動をしています。
化学物質であるプラスチックは使用量をできるだけ減らすとともに、
きちんと分別し処理すること。
ポイ捨てしないことをしっかり守りたいものです🖕
これも環境リスクを小さくする私たちができることです👍
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化学物質は、私たちの生活を豊かにし、健康で快適な日々の生活に欠かせないモノとなっています。
その一方で、使い方を間違えると、ヒトや動植物に悪い影響を与えてしまうおそれのあるものもあります。
化学物質ってなに?
わたしたちの身の回りのものはすべて化学物質でできている。
化学物質を化学的に分解すると、それ以上に簡単には分解できない「元素」と呼ばれる物質になる。
2つ以上の元素が組み合わさってできている物質を「化合物」とよんでいる。
みんなの周りにあるものは、118種類の元素で構成されている化学物質でできている。
もともと自然にあるものと、人間が作り出したものがある。
クイズ1
もともと自然にはなかった科学物質はどれでしょう。下から3つ選んでね。
1. フロン類(冷蔵庫などの冷媒など)
2. ポリプロピレン(包装フィルムや容器など)
3. カフェイン(コーヒー、お茶などの成分)
4. 石綿(断熱材など)
5. ダイヤモンド(宝石、研磨剤など)
6. トリクロロエチレン(機械や部品などの洗浄剤など)
今、日本の中で使われている化学物質は、数万種あるといわれている。
また、意図せず不純物としてできてしまうものや、燃やすことでできてしまうものもあるんだよ。
どんな性質があるの?
身の回りのものに使われている化学物質の性質
※製品に付いている「品質表示」を見てみよう。
製品の使用目的にうまくあうようにするために、どんなものが使われているのか調べる手がかりになるよ。
品質表示の例
品名:台所用合成洗剤
用途:野菜、果物、食器、調理用具用
成分:界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
使用量のめやす:水1L(リットル)に対して0.75㎖(ミリリットル)
わたしたちの生活で利用している化学物質を調べてみよう!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/2a/b00065cd8787442516ee7feb96e0fecd.jpg)
クイズもしてみてね!
ヒトや動植物にどんな影響があるの?
化学物質は、わたしたちの生活に便利な性質もあるけれど、
間違った使い方をすると、ヒトや動植物に悪い影響を及ぼすおそれがあるんだよ。
有害性
化学物質がヒトや動植物に悪い影響を及ぼす性質のこと
環境リスク
空気や河川・海などの環境中に出された化学物質が、
ヒトや動植物に悪い影響を及ぼす可能性のことを科学物質の「環境リスク」とよんでいる。
その大きさは有害性の程度とその化学物質を体にとりこむ量(ばく露量:体の中に入りこむ量)によって決まる。
有害性の強さ☓体にとりくむ量(ばく露量)=環境リスク
例) 強い毒のあるキノコでも、ほんの少しかじっただけなら大丈夫
弱い毒のあるキノコでも、いっぱい食べてしまうと大変なことになるよ
私たちが使っている科学物質は、環境中に出されている場合がある。
例えば、自動車の排出ガスに含まれて空気中に出されたり、外注を殺すために殺虫剤を環境中にまいたりしている。
製品に書かれている使い方や量を守って使えば、化学物質の環境リスクは小さく、ヒトや動植物に悪い影響を及ぼすことはないはずだよね。
しかし、使い方を間違えたり適切に処理をしないで環境中にすてたりすると、
環境中に出される量によっては、そこに生活するヒトや動植物に悪い影響を与えてしまうこともあるんだよ。
上手につきあうにはどうしたらいいの?
化学物質とうまくつきあうには、身の回りの化学物質の環境リスクを正しく理解することが大事だよ。
かしこく使おう、化学物質!
排出ガス
排出ガスの量をできるだけ少なくするために、自家用車の代わりに電車やバスなどの公共の乗り物を利用しましょう。
車を利用する場合は、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、水素燃料電池自動車などを利用する。
相乗りをする。急発進・急加速をしない(エコドライブの実施)、なども効果があります。
洗剤
洗濯には、洗いたいものの量と汚れの程度にあった正しい量の洗剤を使いましょう。
洗濯排水を直接川などに流さないようにすむよう、下水道や浄化槽を整備することも効果があります。
殺虫剤
こまめの掃除をするなどして、害虫が発生する場所をつからないようにしましょう。
殺虫剤を使うときは最小限にして、使った後は空気を入れ換えましょう。
塗料
ペンキなどの塗料を使うときには、窓を開けたり、換気扇を回すなどの空気の入れ替えをして、
においをあまり吸い込まないように注意しましょう。
科学物質の環境リスクを減らす方法の例
1. 表示をよく読み、使用上の注意を守って正しく使おう
2. ムダを省いて必要な量だけ使うようにしよう
3. 部屋の中で使うときにはしっかり空気の入れかえをするなど、
体にとりこむ量をできるだけ減らすように心がけよう
クイズ3 つぎのうち、正しい使い方をしているのはだれでしょう?
Aさん:汚れがよく落ちるように表示よりたくさんの洗剤を使って洗った
Bさん:表示のとおりマスクと手袋をして庭に正しい量の除草剤をまいた
Cさん:閉めきった部屋の中で壁に油性ペンキをぬった
環境省環境保健部環境安全課
身近な科学物質をテーマに、シリーズで発行しています
1. わたしたちの生活と化学物質
2. 乗り物と化学物質
3. 洗剤と化学物質
4. 殺虫剤と化学物質
5. 塗料・接着剤と化学物質
https://www.env.go.jp/chemi/communication/guide/index.html
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クイズのこたえ
クイズ1 1,2,6
クイズ2 1,3,5
クイズ3 正しいのはBさん
子どもたちに伝えることができるよう
わかりやすいパンフレットになっています。
わたしたちの生活は化学物質を切り離しては考えることができません。
何が使われているのか、どんな性質があるのか、
表示を確認し、正しい使い方をして環境リスクを小さくしましょう!
石川県生活学校連絡会ではプラスチックごみ削減運動をしています。
化学物質であるプラスチックは使用量をできるだけ減らすとともに、
きちんと分別し処理すること。
ポイ捨てしないことをしっかり守りたいものです🖕
これも環境リスクを小さくする私たちができることです👍
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