・ 普通の男を演じたJ・デップのリアルタイム・サスペンス。
ロス郊外ユニオン駅に降りた会計士のジーン。警官を装った2人に幼い娘を人質に取られ、渡された封筒の人物を銃殺するよう脅迫される。
正午から90分の間に遂行できなければ娘の命はないという究極のストーリー展開が、ほゞリアルタイムで進行するサスペンス。
ジーンを演じたのは、近年特異な役柄を演じていたジョニー・デップで、普通の男を演じていてとても新鮮。
相手は、再選を目指して遊説中のメイソン・カリフォルニア州知事だと分かり、呆然とする。
男(クリストファー・ウォーケン)の監視のなか、固い警護をすり抜け知事に近づけたのは裏があった。
想定外の設定による有無を言わせぬ臨場感溢れる手持ちカメラの映像に、結構ハラハラ・ドキドキ感が楽しめる。
J・デップとC・ウォーケンでは、どう見てもデップに勝ち目がなさそうながこの作品のキモ。
味方だった秘書がウォーケンに射殺され、敵だらけで四面楚歌のジーンの味方・元軍人で義足の靴磨きヒューイ(チャールズ・S・ダットン)によるナイス・サポートに拍手!
同じ年に上映された「陽のあたる教室」の脚本で有名なパトリック・シェーン・ダンカンのシナリオは、突っ込みどころ満載ながら当時としては斬新なアイデア。
「サタデイ・ナイト・フィーバー」(77)のジョン・バダムは、あらためて娯楽映画を作るのが上手い監督だと再認識させられた。
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