晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
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『ミザリー』(90・米) 80点

2009-04-17 17:48:50 | (米国) 1980~99 




ミザリー


1990年/アメリカ






一瞬にして豹変するK・ベイツが秀逸








総合★★★★☆
80



ストーリー

★★★★☆
80点




キャスト

★★★★☆
90点




演出

★★★★☆
85点




ビジュアル

★★★★☆
80点




音楽

★★★★☆
80点





スチーブン・キングがジョン・レノン暗殺事件をヒントに書いた原作を、ロブ・ライナーが製作・監督。人気小説家(ジェームズ・カーン)と偏執的な自称・NO1愛読者(キャシー・ベイツ)との出会いによるサイコ・ストーリー。
コロラドの山荘で人気シリーズの完結編「ミザリーの朝」を書き終えたポール・シェルダン(J・カーン)は雪道で事故を起こし気を失う。気がつくと元看護師・アニー(K・ベイツ)の自宅で献身的な介護を受けていて、彼女は命の恩人となる。ペットの豚に「ミザリー」と名をつけるほどの熱狂的なファンでもある。有名人とそのストーカーというプロットはロバート・デ・ニーロの「ザ・ファン」があるが、その凶暴さは甲乙付け難い。
K・ベイツがアカデミー主演女優賞を受賞しただけあって、少女のような愛らしい表情から一瞬にして冷酷な狂気に満ちた表情に豹変する演技が秀逸。ロー・アングルでカメラが捉えるK・ベイツの表情のアップが、なんともいえない恐怖感を募らせる。怖いなかにも可愛らしさや孤独に耐える女の哀しさを感じさせるキャラクター。日本では渡辺えり子が舞台で当たり役となっているのも頷ける。
J・カーンはブランクがあって久し振りの主演だが、痛々しい演技を好演している。原作より逞しく、インテリ作家とは違うイメージで恐怖感が薄まってしまったのが残念。
名優リチャード・ファーンズワースが地元の保安官役でいい味を出している。







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