晴れ、ときどき映画三昧

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「マラソン・マン」(76・米) 65点

2017-04-03 12:21:03 | 外国映画 1960~79

  ・ 二転三転!目が離せない、巻き込まれ型サスペンス。


    

 「真夜中のカーボーイ」のジョン・シュレンジャー監督、ダスティン・ホフマン主演のコンビによる巻き込まれ型サスペンス。原作・脚本は「明日に向かって撃て!」「大統領の陰謀」のウィリアム・ゴールドマン。

 題名はスポーツ・ドラマを連想するが、主人公ベーブのアベベを崇拝するマラソンが趣味の大学院生からつけられている。

 些細なことから、ユダヤ人とドイツ人の老人同士が言い争い、タンクローリーに激突死亡する事故があった。セントラル公園でジョギング中のベーブ(D・ホフマン)は事故を目撃するがやり過ごす。

 パリの高級ホテルに泊まるドク(ロイ・シャイダー)は、オペラ座で何者かに命を狙われるが逆に倒して難を逃れる。

 南米ウルグアイに住む初老のゼル(ローレンス・オリヴィエ)はTVでNYの事故を知り、急遽NYへ。

 NY・パリ・ウルグアイにいた3人が、ナチ戦犯によるダイヤ密輸事件として絡むこのドラマは二転三転し、目が離せない。

 まるっきり似ていないが、ベーブと石油関係の実業家・ドクは兄弟。ドクは表の顔は実業家だが裏の顔は政府諜報機関の人。ゼルは元ナチで通称「白い天使」と呼ばれる歯科医師でタンクローリー事故死したドイツ人は兄だった。

 話の細部には破綻も見られるが、有無を言わさぬ展開に委ねる方が楽しめる。

 ゼルを演じたR・オリビエの怪演に注目。ベーブを縛り付け歯を痛めつけ拷問するシーンは見ていても痛そう。筆者はあいにく歯の治療中で、歯を抜く前日に観たのでタイミングが悪かった。

 ベーブはNYの街頭を絶えず走るうち、兄を失い恋人にも裏切られ散々なストーリー展開のなか、何故か清々しい幕切れ。

 くれぐれも、歯を治療中の方は治療後にご覧ください。

 

 

 
 


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