スリーピー・ホロウ
1999年/アメリカ
ティム・バートンらしさが出たファンタジー
総合 80点
ストーリー 75点
キャスト 85点
演出 80点
ビジュアル 85点
音楽 80点
ワシントン・アーウィングの原作「スリーピー・ホローの伝説」をティム・バートンが脚色を加えたホラー、ミステリーファンでなくても楽しめるファンタジー。ジョニー・デップとのコンビも絶妙で初期の最高傑作といって良い。
18世紀の終わりNYの北にあるスリーピー・ホローというオランダ系移民が住む村に起きた首なし連続殺人事件を解決するため派遣されたイカボット捜査官(J・デップ)のものがたり。
正義感に溢れ、科学捜査を信望するヒーローなのに臆病でクモを怖がったり、コーヒーカップを持つ手が震えたり何度も気絶するユーモラスなキャラクター。魔女と間違えた父親に母親(リサ・マリー)が殺されたトラウマを抱えている背景もあって、まさにJ・デップの独壇場である。
首切りシーンが何度もでてきたりオドロオドロしい音声で、陰惨さがことさら強調されているところが好みではないが、幻想的な映像が救ってくれる。この年の米アカデミー美術賞受賞作品なのも納得。
競演陣ではカトリーヌ役のクリスチーナ・リッチが不思議な風貌で気になる存在。「アダムス・ファミリー」から成長した彼女を観るだけでも楽しい。ほかにもヴァン・タッセル夫人のミランダ・リチャードソン、首なし騎士?役のクリストファー・ウォーケンからは目が離せない。
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