晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
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『パリ、ジュテーム』 80点

2007-03-25 13:52:47 | (欧州・アジア他) 2000~09

パリ、ジュテーム

2006年/フランス=ドイツ

40年ぶりパリ賛歌のオムニバス

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆85点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆80点

クローディ・オサールのプロデュースによるパリを舞台に18人の監督が5分間づつ受け持ったオムニバス。「パリところどころ」以来40年ぶりの試みで、何れも甲乙付けがたい出来で楽しめた。その原因は、パリが持つ色々な顔の魅力とそこに出てくるサマザマな人々の想いがバランス良く描かれていること。話はバラバラなのにひとつの物語として纏まっている。
先ず「パヒューム・ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ監督で、ナタリー・ポートマン作品が作られパイロット版となった。なかなかお洒落なミニ・ストーリーが見本となって、コーエン兄弟が異色俳優、スティーヴ・ブシェミを起用した2作目を完成。ガス・ヴァンサントなど世界各国の監督が顔揃えした。
お気に入りはイザベル・コイシェ監督のバスティーユ編。白血病の妻(ミランダ・リチャードソン)と別れようとした夫(セルジオ・カステリット)。同じ料理しか作らない平凡な繰り返しの日常生活に新鮮味を感じなくなっていたのに、死を迎えようとしている妻を改めて見直す。お洒落なレストラン・赤いコートに隠れた夫婦の物語だ。
もうひとつ、アルソンフォ・キュアロン監督のモンソー公園編。いかにも訳ありな初老の男(ニック・ノルディ)と若い女(リュディヴィーヌ・サニエ)の出会い。会話に出てくるギャスパールという男が何者なのか?とてもウィットのある作品だ。



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