パリ、ジュテーム
2006年/フランス=ドイツ
40年ぶりパリ賛歌のオムニバス
shinakamさん
男性
総合 80点
ストーリー 80点
キャスト 85点
演出 85点
ビジュアル 80点
音楽 80点
クローディ・オサールのプロデュースによるパリを舞台に18人の監督が5分間づつ受け持ったオムニバス。「パリところどころ」以来40年ぶりの試みで、何れも甲乙付けがたい出来で楽しめた。その原因は、パリが持つ色々な顔の魅力とそこに出てくるサマザマな人々の想いがバランス良く描かれていること。話はバラバラなのにひとつの物語として纏まっている。
先ず「パヒューム・ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ監督で、ナタリー・ポートマン作品が作られパイロット版となった。なかなかお洒落なミニ・ストーリーが見本となって、コーエン兄弟が異色俳優、スティーヴ・ブシェミを起用した2作目を完成。ガス・ヴァンサントなど世界各国の監督が顔揃えした。
お気に入りはイザベル・コイシェ監督のバスティーユ編。白血病の妻(ミランダ・リチャードソン)と別れようとした夫(セルジオ・カステリット)。同じ料理しか作らない平凡な繰り返しの日常生活に新鮮味を感じなくなっていたのに、死を迎えようとしている妻を改めて見直す。お洒落なレストラン・赤いコートに隠れた夫婦の物語だ。
もうひとつ、アルソンフォ・キュアロン監督のモンソー公園編。いかにも訳ありな初老の男(ニック・ノルディ)と若い女(リュディヴィーヌ・サニエ)の出会い。会話に出てくるギャスパールという男が何者なのか?とてもウィットのある作品だ。
最新の画像[もっと見る]
- 居眠り磐音(19・日)65点 7ヶ月前
- 「クライ・マッチョ」(21・米)75点 12ヶ月前
- 『リオ・ブラボー』 70点 1年前
- 「旅立ちの時」(88・米)80点 1年前
- 「ダンディ少佐」(65・米) 60点 1年前
- 「幸せへのまわり道」(19・米) 70点 1年前
- 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(02・米) 80点 1年前
- 「キャスト・アウェイ」(00・米) 70点 1年前
- 「遠い空の向こうに」(99・米)75点 1年前
- 「遠い空の向こうに」(99・米)75点 1年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます