晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『ラヴェンダーの咲く庭で』 80点

2007-10-08 11:42:01 | (欧州・アジア他) 2000~09

ラヴェンダーの咲く庭で

2004年/イギリス

2人のDAMEの演技比べ

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆85点

ウィリアム・J・ロックの短編小説をチャールズ・ダンス監督が2人のDAME(大英帝国勲位叙勲者)であるジュディ・デンチ、マギー・スミスの競演を得て映画化した大人の寓話。
イギリス西部のコーンウォール地方で静かに暮らす老姉妹のジャネット(M・スミス)とアーシュラ(J・デンチ)。ある朝、海辺に漂流した青年(ダニエル・ブリュール)を巡って日常生活に妙な変化が起きる。ポーランド人のヴァイオリニストである彼を中心に、思いもしなかった姉妹の密かな競争心。それは分かっていてながら、嫉妬やウヌボレが交錯する。
J・デンチの少女のような恋心が、表情ひとつ、仕草のワンシーン毎に胸を打つ。
片やM・スミスはそんな妹を大人気ないと諌めながら、さり気なく対抗心を燃やす。
老いて静かな生活が理想だった2人に波紋を投げかける若い青年・アンドレアは、彼の言動に一喜一憂する2人に対して罪の意識は全くナイところが切ない。若い人が観ても何ら共感を得られないが、おそらく年を取って観ると実感するに違いない。
ジョシュア・ベルのヴァイオリンで流れる「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」は今年フィギュア・スケートの浅田真央のテーマ曲として話題になっているが、この映画の美しい風景を連想させ心に沁みてくる。



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