晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『シティ・オブ・ゴッド』 85点

2008-11-14 13:37:56 | (欧州・アジア他) 2000~09

シティ・オブ・ゴッド

2002年/ブラジル

子供は環境と教育が大切であることを教えてくれる

総合★★★★☆ 85

ストーリー ★★★★☆85点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆90点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆85点

’60後半~70年代のリオデジャネイロでファヴェーラと呼ばれるスラム街に起きたストリート・チルドレンの物語。事実を元にしたパウロ・リンスの長編を、「ナイロビの蜂」のフェルナンド・メイレレスがカチア・ルンヂとの共同で監督した。ベルリン国際映画祭に出品して話題を呼んだ。
逃げ出した鶏を追いかける一見無邪気な少年達。捕まえてくれと言われ捕まえようとした新聞社でアルバイトをしているブスカベ(アレシャンドレ・ロドリゲス)の後ろには警官隊が...。
彼のナレーションで10年前に遡り、少年ギャング「優しき3人組」のハナシへ。その3人組にモーテル襲撃を提案したのが生まれながらのワルで幼いリトル・ダイス(ドグラス・シルヴァ)だった。
後にリトル・ゼ(レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ)と名前を変え、街へ戻ってくる。
実在した少年達の群像劇を、大半がオーディションで選ばれた200人の素人によって演じられていることで、不自然さを感じさせない作りに貢献している。リオの乾いた空気に展開されるエンドレスの仁義なき戦いは、編集のテンポの良さと相まって、不思議な明るさ?があり青春ドラマの風情もある。
ブスカベが片思いするアンジェリカ(アリン・ブラガ)と、リトル・ゼの親友べネ(フィリピ・ハーゲンセン)との交流は、ブラジル版「明日に向って撃て!」を思わせる。
「子供は環境と教育によってどの様にも変化する」ことを改めて感じさせる映画である。



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