晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『危険なささやき』 75点

2011-08-03 09:31:53 | (欧州・アジア他)1980~99 

危険なささやき

1981年/フランス

A・ドロン初監督によるハードボイルド

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★★☆75点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆75点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆75点

アラン・ドロンが自身のプロダクションで初の監督・主演したハードボイルドアクション。
元刑事でバイクを乗り回し、コルト45の早打ちの独身私立探偵を気持ちよさそうに演じている。ある盲目の少女失踪事件調査を依頼されたシュカス。捜査開始間もなく依頼人の母親が銃殺され、自身も危機にさらされる。捜査するうち背後に麻薬組織があることを突き止める。
あらすじはシリアスだが、A・ドロンの演出はどこか軽快な恋愛ドラマの風情が漂う。恋のお相手は夫持ちの秘書シャルロット(アンヌ・パリロー)で、べたべたしない関係。それでも困ったトキは助け合う2人。元刑事仲間や犯人グループが交錯して名前が混同してしまいそうだが、派手なカーチェイスやアクションを交えヒーローを演じるA・ドロンだけを観ていれば取り残されることはない。相変わらずジーンズにシャツのうえにさり気なく羽織ったジャケット姿がかっこいい。
相手役を演じたA・パリローはのちに「ニキータ」で大ブレークするがその前はA・ドロンの秘蔵っ子と言われた新進女優。大胆な脱ぎっぷりもありファンにはお宝映像だ。
元警視で相棒のミシェル・オークレールが軽くなりがちなドラマの重石的存在となっている。