西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

女性用と多機能の共用という公衆トイレのあり方。これについて検討していくことを、市が約束しました!

2023-07-13 15:06:13 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

以前と比べて、「監査結果報告書」の内容がグッと興味深い。
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この監査結果報告書は、表紙に示されているとおり、「西宮市監査委員」によって行われた監査の結果を示すもの。
従来は、市役所OBが代表監査委員を務めることもあってか、
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●判子の押し漏れがあった
●備品台帳に掲載されている備品がなかった
●ボールペンで記載されるべきところが鉛筆書きになっていた
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的な、形式的な指摘がほとんどでした。
もちろん、それはそれで大事なことは分かっています。
が、率直に言って、あまり興味深い指摘はなかったんですよね。
その点、外部の公認会計士等によって行われる「包括外部監査」が、政策的な中身に踏み込んだ指摘を行っており、非常に興味深い内容が示されることが多いのとは大違いでした。
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【ご参照】
やっぱり是正されていなかった、お金の取り扱い。リスク管理という観点から、こうした問題こそ徹底的に是正するべきです!@2020年3月のブログ

ところが、代表監査委員が学識経験者の方に代わって以来のここ数年というもの、ぐっと内容が充実してきています。
今回も興味深い指摘が複数あり、なかなか勉強になるな...と。
そんなの、前の監査報告では、ほぼほぼ感じることがなかったんですけどね。
つくづく、改革に積極的な外部の知見を活用することって大切やな...と。

さて本題、一般質問のご報告の続きですよ。
今回のお題は、公衆トイレのうち、女性トイレと多機能トイレの共用に関わる内容です。
それでは、どうぞ。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【質問③】
公衆トイレを建て替える際には、女性用トイレと多機能トイレを共用する形で整備することは避けるべきと考えるがどうか?
また現存する同型式のトイレも見直すべきと考えるがどうか?
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【答弁③】
公園トイレの建替えは、既設箇所と同じ場所への配置を基本とし、男女別トイレと多機能トイレの組み合わせとした標準タイプと、建築面積が約半分の小規模タイプを、整備可能な広さや公園の規模、利用状況に応じて設置しております。
また小規模タイプは、限られた範囲の中で多機能トイレを整備する必要があるため、女性と男女の障害者や高齢者等の利用を想定した多機能トイレと男性用トイレの組み合わせとしております。
一方で、女性用と多機能トイレの共用について利用者から不安の声が寄せられていることから、今後の公園トイレの標準仕様について、建替えと維持管理のあり方検討の中で、併せて検討してまいります。
また設置済の小規模タイプの公園トイレについては、利用状況や見直しに係る費用等を踏まえて、対応を検討してまいります。
 ↓
【意見要望】
女性用トイレと多機能トイレの共用についてです。
重要なのは「女性用と多機能トイレの共用について利用者から不安の声が寄せられている」という事実です。
答弁にあった通り、今後の公園トイレの標準仕様を市民・議会の声もしっかり聞きながら早期に検討・決定し、今後は決定した内容に基づいて整備を進めて頂きたい。
また既設のものについても同じく、早期に方向性についての結論を得、具体的な対応策を講じて頂きたい。
今後の推移を見守ってまいります。

なお、この件について、もう一件。
これは理事席に座っている皆様(=役所における、一般企業で言うところの役員級の方々)に我が事として聞いて頂きたいと思いますので、そのつもりでお願いします。
答弁調整を進める中で、女性用トイレと多機能トイレの共用については、女性職員からも異論があったという話を聞きました。
職員が安心して意見を言える組織、多様性があり、様々な意見を柔軟に受け入れることができる組織を作っていくことの重要性を、こうした話からも強く実感します。
そうした組織を実現できるよう、今回の答弁に関係する部署だけでなく市全体として意識変革に取り組んで頂きたい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇

率直に言って、私自身「女性トイレと多機能トイレの共用について、不安に思う女性の声がある!」という認識は、あまり持っていませんでした。
恥ずかしながら、身の回りに当たり前のようにありすぎて、それが普通だという感覚に陥っていました。
そう考えると、つくづく、おっさんの感覚だけでものごとを進めて行くことの問題が、こういうところにも凝縮しているということですよね。
だからこそ、職場においても多様性が必要だし、女性職員が安心して意見を言え、それを柔軟に受け入れることが出来る組織が必要だということやな、と改めて。

この件、今回の質疑に当たって、さまざま協議・調整や調査など進めていく過程で、なるほど、そういう視点があるのか...と、感じる機会が多々ありました。
つくづく多様な観点を持つべく努めること、真摯に意見を聞き、柔軟に取り入れる姿勢を持つことの重要性を改めて、学ばせて頂いたと思っています。
ほんと、日々、勉強ですね。

もう、ボチボチ50になろうというおっさんですもの、ともすると頑固になり、自説に固執してしまいかねない自分がいること、よくよく自戒しておかないとあかんな、と。
議員としてはもちろん、なによりも人として成長を止めないよう、頑張らねば...

と、独り言チックな終わり方ですみません。
それでは、今日のブログはこれにて失礼いたします。


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