西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

大阪国際空港に対する西宮市の立ち位置は??? ①

2010-07-22 18:37:52 | 豊かな自然と都市環境に調和した美しいまち

一般質問のご報告は一旦パス。
今日は、本日行われた厚生常任委員会のご報告をば。

西宮市は、「大阪国際空港周辺都市対策協議会」という協議会の
メンバーになっています。
で、今日の委員会では、7/30に、この協議会の総会が行われるということで、
その際、諮られる審議事項についての西宮市議会の意見を、
西宮市当局側が聞くためのものでした。
(個人的には「大阪国際空港」という呼び名より、
 「伊丹空港」という呼び名の方が、なじみがありますが、
 記事中では「大阪国際空港」に呼び名を統一します。)

さて、この協議会ですが。
 〇
昭和39年に「大阪国際空港騒音対策協議会」として発足
という沿革からも分かるとおり、当初、空港周辺都市の
騒音・安全問題に取り組む組織として立ち上げられました。
ところが、その後、
 〇平成17年に名称を「大阪国際空港周辺都市対策協議会」に変更
されており、今では、
 〇大阪国際空港の維持・存続
 〇大阪国際空港周辺の活性化
を目的とした協議会という色合いが非常に強くなってきています。

例えば、「平成22年度運動方針案にかかる具体的要望事項」には
「便数について、現行の総枠内での柔軟な運用を図ること」
という項目が挙げられていますが、これは要するに
「プロペラ便の便数に余裕があるから、その分、ジェット便を増やしたい!」
ということなのだそうです。
けれどもジェット便を増やせば、飛行機の大型化も進みます。
これ当然、騒音・安全という面からは好ましいものではありません。

また、今年度の運動方針案としては、
「平成2年の存続協定を踏まえ責任を持って取り組まねばならない」
とした上で、4項目ある、具体的な運動方針の1番初めに
「今後とも国が直轄で管理・運営するわが国有数の基幹空港としての
 機能を維持し、役割を果たすこと」
と挙げています。
安全・安心対策は2項目目、騒音対策は3項目目ということからも、
そもそも、騒音・安全対策を最大の目的としていたはずの、
この組織の変質がうかがえると思うのです。
(ちなみに4項目目には「空港機能の高質化」「地域の活力向上」
 という文言が踊っています。)

一方で、今日の質疑で明らかになったことですが。
そもそも、この協議会について、西宮市は
 〇騒音・安全対策を最重要課題とし、それに対処するための
   組織だと認識している
というスタンスに立っており、こうした立場から、
 〇現在の協議会における重要課題は活性化になっていると感じている
 〇協議会のスタンスに対して異論があり、意見は言ってきているが、
   残念ながら、そうした意見は反映されていない
というのが現状、だそうです。
でも、この現状って、問題ありだと思うんですよね。

というわけで、今日のブログは一旦、ここまで。
それでは失礼致します。