The Last ward from Southen Cross to my future

目の前にある林檎は本当に林檎なんだろうか。その林檎は腐っているから林檎だって気づかないだけかもしれない。

賢い消費者が優良な企業を育てる

2010-09-17 23:12:37 | Weblog
日本国ほど消費者が自己中心的な国はない。消費者は金を出して等価のサービスや製品を購入するという取り引きを消費者中心に戦後ひっぱってきた。確かに品質を支えるのは消費者。ところが、行き過ぎた消費者の要求はモンスター化したクレーマーを数々生み出した。企業はクレーマー対策を真剣にしないでその場で誤魔化すからこのクレーマーが海外でも同じように無理難題を言い出す始末。

何故、日本の経営者はこういった対策ができないのか。
経営者も企業の利益のみ追求し、経済活動としてサービスや製品を消費者に対して等価の取り引きをするという基本を忘れているように思える。原価を落とすとしても、それが消費者が要望している品質を落とすならば、決して消費者に取ってはメリットがない。消費者は価格と品質とのバランスをどう考えているのか。
安物買いの銭失いという言葉があっても目先の利益だけで考えて、安ければいいと購入するのか。耐久製品であればアフターケアまで考えて製品を購入するかどうか。最近、中国からの家電で布団が洗える洗濯機について新聞に記事が出ていた。さて、本当に日本で需要があるのか。中国では虱、ダニなど未だに多い。反面日本ではダニや虱が多いと言っても、布団洗いサービスなど利用することで対処できる。むしろ畳やカーペットの方がダニや虱は多いから、ダイソン社のような掃除機が売れる。風通しが悪くなるとカビやこういった虫が快適に生活できる場所を提供していることになる。反面、風通しがよくなれば冬などは暖房効果が悪くなる。日本は布団だからまだいいが、外国でベッドとなるとそうそう簡単にマットレス交換はできない。家電とはその国の生活習慣に依存する機能が最適。
それこそ洗濯機などは硬水の地域では洗剤も含めてどう中性化するかという機能から必要となる。

日本の製造業が日本国以外を市場として対象とする場合、それは日本国民が望む製品とならないかもしれない。これは洗剤、化粧品、医薬品も同じ。逆に言えば、外国では日本製品が最適じゃない場合もある。医療も同じだし、サービスも同じ。グローバル化という言葉でサービスや製品まで世界共通にすることこそ、日本国だけではなく各国の産業を駄目にすると思う。それぞれの国に適したサービスや製品を提供することで各国の産業が維持できるはず。ある意味多国籍企業とかグローバル企業が各国の産業や企業を潰しているように思う。
失敗の手本はたくさんある。それでも天上知らずの利益追求を日本企業は継続したいのかどうか。自国の労働者より外国人労働者を優遇し、収入が低下した自国の消費者より経済成長が著しい国の消費者を対象とするのか。
消費者が賢く強い国では、企業も分相応の利益追求と社会への貢献を果してきている。それでも国際競争を避けられない自動車会社は経営が難しい。
道路幅が狭い国、道路幅が広いが舗装率が悪い国と同じ設計となれば、消費者が望む製品は難しい。無難な仕様しか作れないからだ。
消費者が賢くならない限り、自分たちが望む価格と仕様が等価な製品は購入できない。世界共通仕様は一時的な利益を出しても、新興国が次々に登場してくる。
しかし、日本国の消費者が望む仕様と価格が等価かはグローバルな統一仕様なんだろうか?

政治が主導するのは官僚云々ではなく、日本企業の方向性ではないのか。
日本国の国益として技術や商標などの特許を多く持つ企業と持たない企業では企業税に差があって当たり前。社会に貢献する以前に先ずは納税だろう。また雇用者についても外国人労働者となれば年金や保険で治める金額は減るのか。
自由競争もいいが、社会に取って必要な医療、農業、漁業など必要不可欠な産業をどう持続させるかどうか。介護についても誰もが同じサービスを受けるって発想はやめて、自己責任を重視しなければ、老人が増えていくたびに予算は増大していくだけだ。自己責任とは老後に自立して生活できるだけの体力を維持するための努力をするかどうか。喫煙者は非喫煙者より医療費が高い国もある。平等とは本来そういった自己責任を認識して努力した人としてない人の差を認めることではないのか。

収入格差を問題にするなら、それこそ経済活動を廃止すればいい。
その変わり労働の義務として週何時間の労働と疾病も定めた内容以外は休暇を認めないという管理社会になれば、収入格差はなくなるかもしれない。そんな社会が望みなのか? 確かに労働時間が週20時間で休暇が今と同じならよさ気に思うのだが、自由はなくなる。餌を与えら得るから餓死しないとしても自由に走り回れない動物は本当に生きている幸せ感じるんだろうか。
コメント
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