あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: 今年で7年目となる夏のシーカヤック教室、始動

2014年07月19日 | 旅するシーカヤック
2014年7月19日(土) 今日は、今年初めてとなる夏のシーカヤック教室の日。
ふとしたご縁から2008年に始めた、地元の島の子供たちを対象に始めた夏のシーカヤック教室も今年で7年目を迎えた。

ここ数年、毎年7月8月を中心に、年によっては9月までほぼ毎週末、担当となる職員さんたちのサポートをいただきながら、少人数ではあるが小学生の子供たちを相手に、いかに安全を確保しながら海を楽しむかを、一緒に遊びながら伝える活動を続けている。

今年も6月に電話があり、今年も夏限定となるシーカヤック部の部員が確保できた事、そして去年参加してくれた子供たちが今年の活動を楽しみにしている事を伺った。

『いやあ、うれしいなあ!』
なんと言っても俺自身が、このシーカヤック教室をとても楽しみにしているのである。

***

今日は潮の関係で午後に開始の予定。
お昼ご飯を一緒にとお誘いを受けたので、少し早めに施設に伺った。

少し風があるので、職員さんと一緒に海の状態をチェックしていると、目の前に車が停まった。
みると、長年地元でいろいろとお世話になっている”Iさん”である。

『いやあ、ご無沙汰しています。 お元気ですか?』
お話を伺うと、担当する仕事が変わり、とてもお忙しいのだとか。
『久しぶりにお会いできてうれしかったです。 またぜひどこかで!』

***

子供たちと一緒に、会話も楽しみながらお昼ご飯をいただく。
食事が終わると、今年初のシーカヤック教室の準備。

毎年初めてのときは、恒例のカヤック&道具のチェック。
そして毎年、バウとスターンのロープ/コードを交換する事にしている。

紫外線で劣化するため、いざという時の牽引に必要なこのロープ/コードの強度は重要なのだ。

次は、カヤックを洗って拭きあげる。

1年間の埃を落とし、気持ちよく漕いでもらうためである。
一部の艇は、すでに職員さんが洗ってくれていたので、残りを俺が担当。

***

みんなで手分け/協力してカヤックと道具を運び、準備が終わるとライフジャケットを装着。

そして、準備運動。

今日は残念ながら、去年参加してくれた2人の子供たちが熱を出したという事で、小学生3人と職員さん2名の部活動。

準備運動を澄ませ、カヤックを海に下ろしてスタートだ!

少し風はあるが、問題ないレベル。
一人で漕いだ事がある子をシングル艇に、初めての子供たちは職員さんとペアでタンデム艇に。

『ようし、じゃあ漕いでみようか!』

少し東寄りの風はあるものの、青空も覗き、なかなか良い感じのスタートである。

『あっちを見てごらん。 向こうでは雷が鳴って雨が降っているかもしれないね。 あの雲が近づいてきたら危ないから、港に入ってくる船だけじゃなく、雲もよく見ておこうね』

『もうしばらく大丈夫そうだから、あの奥まで漕いでいってみよう』

シングル艇の子も、タンデム艇の前を漕ぐ子も楽しそう。
『いやあ、この笑顔がいいんだよなあ!』

***

まだ一人で漕いだ事がないという子供に、『どう、一人で漕いでみたい?』と聞くと、『うん、漕いでみたい』との事。
『じゃあ、いったん出発した所に戻って、舟をかえましょうか』

『ようし、じゃあ漕いでみよう。 手元を見るんじゃなくて、自分が行きたい方をしっかり見ながら漕ぐんだよ』

しばらく様子をみていたが、まったく大丈夫そうだ。
『おお、上手いじゃないか。 すごいすごい!』 そう言うと、うれしそうな満面の笑顔。

***

その後、もう一人の子も自分だけで漕いでみたいということで交代。
『いやあ、みんな本当にスゴい。 大人は頭で考えるけど、子供は素直に体で覚えていくからなあ』
こうやって、どんどん芸予諸島からシーカヤッカーの卵が産まれていく。 うれしい限り。

約1時間半ほど漕いだ所で、遠くで雷の音が。
『ようし、雷が鳴ったから今日はここまでにしようか』

カヤックを片付け、道具を水洗いし、シャワーを浴びて、2014年初回のシーカヤック教室は無事終了。

今年で7年目となる、地元の島での夏のシーカヤック教室。
さて、今年はどんなプログラムにしようかな。 そして、どんな笑顔に会えるだろうか。 楽しみだ!
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