あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 炭焼_鳥平

2018年01月28日 | 旅するシーカヤック
2018年1月27日(土) 夕方、呉の町へ出る。

今日仕事になった妻と、久しぶりの町中での待ち合わせ。

***

予約しておいた焼き鳥屋さんへと歩いていく。

人通りの少ない土曜の呉の夜だが、それはそれで好もしい雰囲気。
今日のお店は、前から気になっていた焼き鳥屋、『鳥平』さん。

数日前に予約しておいたのである。

***

カウンターに座り、まずはビールと焼酎で乾杯!

お客さんが多いようで、基本的に予約で一杯のようである。

事前にお願いしておいてよかったなあ。

***

つくねから始まり、

生ビールの飲み終えると日本酒へ。

地元の千福の熱燗である。

***

箸休めには、美味しい漬物が嬉しい限り。

今日は、鳥平コースをお願いしたので、焼きたてで供される美味しい焼き鳥を順番に頂いていく。

一本一本、焼きたての熱々をいただくのが、なんとも美味しいことよ。


***

日本酒の利き酒セットがあるのを見つけ、お願いしてみた。

これはその時々でセット内容が変わるようだが、今日はなんと地元のお酒がズラリ。
『雨後の月』、『華鳩』、そして『宝剣』
これは最高に嬉しいな。
妻とシェアして美味しくいただいた。

妻によると、今日の新聞で、この3本の日本酒が地元で供されるという記事を読んでいたのだとか。

これはラッキーだったなあ。

***

『ごちそうさまでした』

妻と二人、美味しい焼き鳥とお酒をゆっくり楽しみ、家路についた。

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 2018年初キャンプ_日帰りツーリング&真道山キャンプ場

2018年01月21日 | 旅するシーカヤック
2018年1月20日(土) 『明日は保険の更新でバイク屋さんに行かないといけないから、今日は近場で漕いでどっかでキャンプしてくるよ』

しまなみ海道方面へ行くことも考えていたのだが、この週末は久し振りに地元でのキャンプにトライしてみることにした。
最近は、焚き火禁止の浜も多く、営業していたキャンプ場が閉鎖になったりなど、シーカヤック漕いでテント泊するのもなかなか大変なので、地元のキャンプ場を試してみようというプラン。

***

いつもの浜に到着。

今日は気温もそれほど低くなく、風もなくて絶好のツーリング日和。

近くのキャンプ場に電話をしてみる。
『すみません、当日の予約ってできますか』 『はい、今日は大丈夫ですよ』
と言うことで、無事にキャンプ場も予約できた。

***

薄手の化繊アンダーウエアの上に直接ドライスーツを着て、ネックウオーマーとワッチキャップを被って、海へと漕ぎ出す。

今回は北上ルート。

まるで春を思わせるような快適なパドリング。
洞窟を潜り、

ヨットを眺め、

牡蠣筏を抜けて、まだまだ北上していく。


***

いつもなら、バウを左に向けて、この島を一周するルートなのだが、今回はこれまで足を伸ばしたことがなかったエリアを開拓。
海沿いに、牡蠣殻が山積みになっている場所を発見。

牡蠣殻の浄化作用であろうか、ここは海水の透明度がとても高い。

また、プランクトンも多いのだろうか、大量のクサフグに加え、大きなチヌも沢山見かけることができた。


***

さらに北上。

小さな砂浜に上陸してみる。

看板を見ると、ここは夏には海水浴場になるようだ。


***

ここからはUターン。

対岸に見えるタンク群。

沖野島に到着。

ここは、子供達が小さかった頃、時々訪れて遊具で遊んだり、卓球をしたりした想い出の場所。
少し手を止め、おやつの時間。

ポットの熱い紅茶を飲み、どら焼きを食べる。
この餡の美味しいこと!

しばし休憩し、再び漕ぎ出す。

出発した浜に到着し、道具を潮抜きして着替える。

***

キャンプ場に行き、手続きを済ませるとオートキャンプサイトにテントを張る。

割引券をもらい、温泉へ。

風呂から出ると、近くのスーパー、藤三でお昼ご飯と晩御飯、明日の朝ごはんを買い出してキャンプ場へ戻る。

***

2時過ぎに、少し遅めのお昼ご飯。

テーブルにキッチンをセットし、お湯を沸かしてカップ焼きそば。

まずはビールで独り乾杯!
『グビ、グビ、グビり。 プハーッ、美味い!!!』

***

食事を終えると、少し涼しくなってきたので、管理事務所で薪を買い、火を熾す。

マクラーレンのガタバウトチェアを引っ張り出し、火の前に座ってkindleを開く。

三国志。
これがなかなか面白くなってきたのである。


***

5時を過ぎると、夕食の準備。

藤三で、値引きされた食材をいろいろと仕入れてきた。

キャンプで独り食べるのなら、割引食材で十分である。

今日は、ニラと豆腐、様々な団子を使った簡単鍋。

***

食事を終えると、火の前に陣取り、日本酒をちびりちびりと飲りながら、メラメラと揺らめく炎を眺める至福の時間を楽しむ。

しばらくすると、近くのサイトでソロキャンプをされていた方が訪ねて来られた。
夕方話しかけられ、ちょっとだけお話させていただいていたのだが、以前は私のブログを読んでくださっていたとのこと。

その方が持参された美味しい焼酎をいただきながら、しばしの歓談。
ソロキャンプが基本の俺なので、キャンプの夜に人と一緒に飲んだり話をすることはほとんどないのだが、様々な話に花が咲き、久しぶりに楽しい時間を過ごさせていただいた。
『ありがとうございました』

***

翌朝は、晴れて放射冷却で冷え込んだ。

テントの表面にはうっすらと氷が張り、ベンチは霜で白くなっていた。
ヒーターで暖をとりながら、お湯を沸かし、冬のキャンプの朝食の定番、うどんを作る。

ネギと一味を入れ、あつあつのうどんを食べて体を温める。
『ごちそうさまでした』

***

今回は、ほぼ20年振りくらいに訪れた、懐かしい真道山キャンプ場でのテント泊も楽しむことができ、久々の焚き火も堪能した。
いやあ、またまた地元の遊びでの選択肢が増えたなあ。

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瀬戸内シーカヤック日記: 情島、小情島、鈴鹿島を巡る朝のお散歩ツーリング&『古澤巌 サン・ロレンツォを弾く』

2018年01月14日 | 旅するシーカヤック
2018年1月14日(日) 朝起きて朝食を摂ると、今日は少し早めに家を出る。
東に日が昇り始める中、海沿いの道を音戸へと向かう。

***

今日の午後には予定が入っているので、朝のお散歩ツーリングを楽しむ予定。

海辺の景色は好きなのだが、中でも朝や夕方の光を受ける芸予諸島の景色は特にお気に入り。

今朝も、気温は1°Cほど。

担いで運ぶシーカヤックの船底には、薄っすらと氷が張っていた。

***

準備ができると出発である。
今日は手袋を変えてみた。

前回坂の海を漕いだ時、やはり寒い朝で指先が痺れるように冷たかったので、家にあったスキー用の手袋を持ってきたのである。

これは、冬のバイクツーリング用に購入したのだが、結構厚みがありウインカー操作などが難しいのであまり使わなかったもの。
今回パドリングで使ってみると、スキーのストックを握るように形が作られていることもあり、パドルとの相性が良い。
指先も冷たくなく、これは有効活用できそうである。

***

他に誰もシーカヤッカーが居ない、静かな冬の朝の海を、静かにパドリング。

風もなく、海は穏やかで、お散歩にはぴったりのコンディション。

妻からもらった冬用のあったか下着の上にドライスーツなので、全く寒さもなく快適なパドリング。


***

漁船に気をつけながら、小情島へと向かう。

小情島から鈴鹿島へ。

鈴鹿島でUターンし、再び小情島へ。

今日は潮も大きくなく、まだ動き始めたばかりなので、あまり潮流の影響は感じられない。

今日は珍しくほとんど休憩もすることなく、冬の朝の爽快な空気の中、気持ち良く漕ぎを楽しんだ。

***

さて、午後は三原へ。
今日は、三原のポポロでコンサート。 『古澤巌 サン・ロレンツォを弾く』

***

昼前から、再びアテンザワゴンで妻と一緒に三原へ向かう。
『今日の昼ご飯は、新しい店を開拓したいなあ』
ということで、いろいろ探して決めたのがこのお店。

鳥そば なんきち

***

今回初めて訪問するお店である。

妻も俺も、白濁鳥そばを注文。

これまで見たことのないインパクトのあるラーメン。 『いただきます』
濃厚で深い味わいのあるスープ。
見た目ほどコッテリではなく、最後まで美味しくいただいた。
『ごちそうさまでした』
これは、いろいろな味を試してみたいお店だなあ。

***

少し時間があるので、海沿いに公園に立ち寄り、ちょっとだけ散策を楽しむ。

快晴ではないが、人気も少ない静かな海辺の公園でウオーキング。


***

そしてポポロへ。

『古澤巌 サン・ロレンツォを弾く』

今日の第1部は、
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 BWV1001
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003

休憩の後の第2部は、
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
俺の好きな曲である。

***

今回のコンサートでは、曲が始まる前に古澤さんが、学生時代の思い出や最近の話題、このバッハの曲についてなどなど、様々なお話をされていた。
指揮者や演奏家によって、全く喋らない人もあれば、今回のようにお話を伺うことができるコンサートもある。
俺は、お話が伺えるとその演奏のバックグラウンドにある経験や考え方などを知ることができるので、とても興味ふかくまた楽しみも一入である。

古澤さんは、今回のコンサートについて、『ヴァイオリン人生の中で、改めてバッハに向き合う良い機会となった』と話されていた。
またその直後には、『でも、本当なら普段から向き合っておけよってことだよね(笑)。 そうは言っても、追い詰められないとできないんだ(再び笑)』とも言われていた。

今回は、庄司紗矢香とも、前回ポポロで聴いた堀米ゆず子さんとも違う、古澤さん解釈のバッハを楽しませていただいた。

***

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瀬戸内シーカヤック日記: ロードスターで雪道ドライブ_たかみや湯の森&物産館みわ375

2018年01月13日 | 旅するシーカヤック
2018年1月13日(土) 朝起きるとマックで道路情報をチェック。
呉では降雪も積雪もないのだが、県北では雪が降り道路にも積雪がある状態。
どうせ海に出ることができないのなら、昨年末にロードスター用に初めて購入したスタッドレスタイヤの試走も兼ねてドライブに行ってみることにしようかな。

***

朝食を食べ、コーヒーを飲んで一息入れたら、妻とロードスターへ。
さすがにフロントガラスは凍っていたので、ペットボトルで持参した常温の水で氷を解かす。

しばらく暖機運転して、出発。

***

北上すると気温も-4°Cまで下がり、雪がちらつき始める。
三和のあたりまでくると、路面にも積雪が残っている。

ロードスターは軽量でかつFRなので、雪道では不利と言われるが、この新しいスタッドレスタイヤがどのような走りを見せてくれるのか、楽しみである。
路面はこんな感じ。


***

三和から峠を超えて甲立の高林坊へ。

ここまでの道で、結構な積雪路面が続いていたのだが、普通の速度で走っている分には全く不安を感じない。
タイヤが滑る感触もなく、ドライ路面と変わらない安心感と安定感。

さすがブリザックの最新VRX2である。

***

雪の高林坊は、とても良い雰囲気。

さすがにひと気もなく、雪の朝の静けさが沁み渡る。

春の桜、秋の紅葉も良いが、雪の高林坊も一入である。


***

再び雪道を走り、心配していた登りも難なくこなし、たかみや湯の森に到着。

さすがに人はいないのではと思っていたが、すでに数台の車が駐車していたのには驚いた。
JAF割引の料金を支払い、温泉へ。
『じゃあ、1時間くらいしたらここで待ち合わそうか』と、俺は男湯へ。

雪を眺めながらの露天風呂を楽しみ、サウナでたっぷりと汗を流し、休憩場で横になり一休み。
これを何度か繰り返す。

日頃の疲れがお湯に溶け出し、すっきりさっぱり!

お風呂から出ると、妻が買った川根の柚子しずくで喉を潤す。


***

再びロードスターに乗り込み、お昼ご飯を食べるために移動。

途中、普段あまり見ることのない雪景色を、クルマを停めて楽しんだ。

このモノクロームのなんとも言えない良い雰囲気を、スケッチできたらいいのになあ。

緩やかな流れの川面、雪の積もった川岸、雪化粧した森の木々。

いつもと違う雰囲気のドライブは楽しいなあ。

***

お昼ご飯は、物産館みわ375で。
妻は蕎麦を、俺はスタミナ豆腐ステーキ定食を注文。
この豆腐ステーキがお美味しいのである。

いつものように、妻とシェアして両方の味を楽しんだ。

『ごちそうさまでした!』

***

ロードスターでのスタッドレスタイヤは、俺にとって初めての経験であったが、その安心感と安定感には舌を巻いた。
もちろん、状況に応じた安全速度と急のつかない操作が基本ではあるが、FRのライトウエイトスポーツでも雪道ドライブも楽しいものだということを改めて実感。
これなら、冬の山陰ドライブも大丈夫そうだなあ。

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瀬戸内シーカヤック日記: 2018年の初漕ぎは、懐かしい坂町の海をお散歩漕ぎ

2018年01月07日 | 旅するシーカヤック
2018年1月7日(日) 今日は晴れて風もない穏やかな予報であり、今年の初漕ぎの日に決定。
朝ごはんを食べ、コーヒーを飲みながらGoogleマップを見て、今朝はどこを漕ごうかと考えるのも楽しい時間である。

『うん、今回は普段あまり漕がないあそこに行ってみようか』

家を出るときに車の車外温度計をみると、0°Cであった。

これは、冬らしい朝のお散歩ツーリングが楽しめそうである。

***

車を走らせ、坂町の水尻海水浴場に到着。

外気温は、まだ1°Cである。
もちろん今日のウエアは、コーカタットのドライスーツ。

冬のツーリングといえば、これしかない定番である。
そしてパドルは、エルコヨーテさんのワークショップで自分で仕上げたウッドのナローブレード。

木のパドルでしか味わえない、なんとも絶妙なしなりのある柔らかい漕ぎ心地が手放せない一品。

***

準備をしていると、やはり体が芯から冷えるので、キャンプ道具の中にセットしておいた使い捨てカイロを取り出して装着。
ドライスーツの下には、これまた冬のキャンプ用に車内に常備してある、ゴアテックスアウターのダウンジャケットを着ることにした。
このウエアは25年位前に購入したもので、さすがに外観は草臥れているので街では着ることはできないのだが、まだまだ冬のキャンプの夜を過ごす時間には活躍している。
良いものを買うと、長く使えるものである!

***

防寒にバラクラバも装着し、準備完了。

グローブもはめて、冬の芸予諸島の海へと漕ぎだした。

北上していると、ようやく日が昇ってくる。

これで、少しは暖かくなるだろうか?

***

今日は坂町の海をお散歩。

この辺りには牡蠣屋さんも多く、牡蠣筏も点在している。

約30年前に結婚した直後は、この坂町にアパートを借りて住んでいたので、思い出の地。

そのアパートは、牡蠣屋さん(牡蠣を養殖し、牡蠣打ちして出荷される仕事)の2階にあったので、冬になると500円玉を握って1階に降り、打ち立て新鮮な牡蠣を格安で購入させていただいていたことを、懐かしく思い出す。

またその頃の坂町は、ショッピングセンターもコンビニもない、静かな漁村の雰囲気で、それが気に入って住むことを決めたのであった。
買い物は地元の農協のスーパーや路地裏にある小さな魚屋さんで済ませ、夏の夜には釣竿を持ってサンダル履きで近くの波止場に行き、夜釣りでメバルを釣っていたことも懐かしい。

瀬戸内の島の漁村によくあるように、その町並みは狭い路地が網の目のように張り巡らされたまるで迷路のような雰囲気。
そこを小さな子供が探検するように、休みの日には散策していたのも懐かしい思い出である。

今では埋立地に企業や様々な機関の建物が建ったり、コンビニやショッピングセンターなどができて、その町並みは一変している。
あの頃の静かな坂町に住んでいた想い出があることは、私にとってはとても貴重な財産の一つだと感じる。

***

穏やかな海を、行き交う漁船に気をつけながら、北上していく。

広島-呉道路のの坂大橋を超え、

今度は海田大橋方向へと漕ぎ進む。

今は上げ潮のはずだが、広島湾の奥だからか、それほど潮流は感じない。

少し奥まで進むと、公園の展望デッキがある。

釣りをしている人の邪魔にならないよう漕ぎ進み、

デッキのしたで、家から持参した熱い紅茶でしばし休憩タイム。

***

ここからUターンして、漕ぎ戻る。

すっきりとした晴れ間ではないが、それでも芸予ブルーの片鱗を覗かせる冬の海は、空気が澄んで漕いでいても心地よい。
着込んだダウンジャケットと冠ったバラクラバのおかげで、寒いどころか汗ばむパドリング。


***

金輪島が目の前に見える浜にシーカヤックを引き揚げ、しばし休憩することとした。

後ろにある牡蠣棚は、古そうなのでもう使われていないのかもしれないが、このように干潮時に棚が干あがる場所で養殖することで、環境変化に強い稚貝だけを選抜するのだと聞いたことがある。
今日のおやつは、呉名物の一つである『蜜饅頭』

温かいジャスミンティーとお饅頭で、ホッとするひととき。

***


再びシーカヤックに乗り込み、南下して出発した浜を目指す。

今日はほぼ2時間ほどの、朝のお散歩ツーリングを楽しんだ。

***

片付けていると、シーカヤックを積んだ車がやってきた。
見ると、カヤック仲間のUさんである。
これから島に漕ぎに行くところなのだが、国道を走っていると俺の車が見えたので寄って下さったとのこと。 嬉しい限り!

新年の挨拶を交わし、年末年始の連休のお互いの家族の過ごし方について四方山話。

『じゃあ、気をつけて初漕ぎを楽しんできてください』 『また、一緒にキャンプツーリングに行きましょう』

***

2018年の初漕ぎは、昔住んでいた懐かしい坂町の海を楽しむお散歩ツーリングとなった。
はてさて、今年はいったいどんな旅が待っているのだろうか? 楽しみだ!

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瀬戸内シーカヤック日記: 2018年の旅の始まりは、青春18切符で奈良の寺と仏像で日本の歴史と仏教美術を堪能

2018年01月04日 | 旅するシーカヤック
2018年1月2日(火) 帰省してきた長男を含め、家族と元日を過ごした翌日の朝は、2018年最初の旅となる奈良へと出発。
とはいえ、今回は青春18切符を使った鈍行列車の独り旅である。
『じゃあ行ってくるよ』 『気を付けて』

今回も俺の好きな一人旅であるが、毎回気持ち良く送り出してくれる妻に感謝。
『俺が奈良をしっかり下見しておくから、次に一緒に行く時は、充実プランでガイドするよ』と、毎回心の中で手を合わせて呟いてはいるのである。

***

まだ外は暗い中、月の光に照らされながら、最寄りの駅へと歩いていく。

今回は、2泊3日の旅であるが、旅装はこんな感じ。

銀マットは、寒いJR駅のベンチ用。
寒い冬の朝に、ベンチにそのまま座るとお尻が冷たいのだが、このマット1枚あるだけで天国と地獄のような違いが生まれるのである。
何度も旅をした中で学んだ、ちょっとした工夫。

***

やってきた列車に乗って、東へと向かう長い旅が始まる。

今回の旅のお供はこの本。

奈良では、歴史のある寺を巡り、仏像を観察しようという今回の旅のテーマ。

***

糸崎駅で乗り換え、

待ち時間に、近くのコンビニで買ったあん饅と肉まんで朝食を済ませる。

芸予諸島の朝の景色を楽しみながらの列車旅。


***

何度も列車を乗り継いで、ようやく奈良駅に到着した。

駅を降りると徒歩で興福寺へと向かう。
猿沢池で、しばし休憩。

興福寺にお参りし、

俺の好きな国宝館へ。

この国宝館では、様々な仏像を拝見することができ、まさに至福のひと時を過ごす。
もちろん、阿修羅像は素晴らしいのだが、俺はそれ以外に好きな仏像がここには沢山あるので見処満載なのだ。

***

一度ホテルにチェックインしてから、今度は東大寺へ。

今回は、これまで行ったことがない二月堂を訪問するのが目的の一つ。
いよいよ二月堂へ。

床を見て驚いた。

長年多くの人が歩いた結果、硬い節目の部分はそのまま残り、柔らかい部分は削れて凸凹ができているのである。
『一体、何人の人がここを歩いて行ったのだろうか?』


***

二月堂を出て、路地裏散策。
沖縄でよく見るシーサーのような屋根の飾りを発見。

これも、魔除けの一つだろうか?
塀も、瓦が練りこんである珍しい構造。

門の隙間から差し込む夕日がなんとも妖しい光。


***

夕景の東大寺。

観光客の数も減り、若干静けさを取り戻して良い感じである。

そして、俺の大好きな金剛力士像。
開口の阿形像と、

口を結んだ吽形像。

俺はこれらの金剛力士像が好きなので、会社のデスクのモニター左右に小さなフィギィアを飾っているほどである。

ついでに書くと、ここ2ヶ月ほど前からは、会社のデスクの片隅に一輪挿しを活けている。
これが、ほぼ一週間周期で生け換えるのだが、この花を眺める時間が仕事中のひと時の癒し/気分転換になるので、本当に最近の俺のサラリーマン生活にとって大切な習慣になっているのである。

***

晩御飯は、偶然見つけた豆腐料理のお店へ。

セットがあるので注文してみた。

豆腐は好きな食材のひとつなので、これを食しながら飲むビールや日本酒も楽しみである。

『ごちそうさまでした』

***

暗くなったので、散歩がてら猿沢池のほとりを散策。

満月が東の山から昇り、良い雰囲気。
興福寺の五重塔も、ライトアップされていい感じである。

こんな夜景が楽しめるのも、奈良に泊っての旅の楽しみのひとつ。


***

翌朝は、少し早めにホテルを出て、JRと徒歩で法隆寺を目指す。
ホテルを出た時は雨が降っていたのだが、法隆寺に着く頃には雨も上がってきた。

ありがたいことである。

参拝の注意書きをみると、スケッチ禁止だとか。

水彩スケッチを始めて奈良でも描いてみたいと思っていたが、残念だが今回は諦めるしかないなあ。

***


それでも、拝観開始の8時にお寺に入ると、人の少なさもあり、その独特の雰囲気は朝の澄んだ空気の切れの良さもあってか至福のひと時。

雨で、空気が研ぎ澄まされたこともその要因のひとつだと思えば、少し濡れた早朝の出発も意味があったと思えるものだ。

様々な仏像を拝見し、

清らかで荘厳さすら感じる寺内を歩いて廻らせて頂く。
そして夢殿へ。


***

そしていよいよ、今回楽しみにしていた『中宮寺』さんへ。

ここでは半跏思惟の『菩薩半跏像』を拝見した。
今回の二泊三日の旅で多くの仏像を拝見したが、自分の中ではこの菩薩半跏像が最も印象に残ったのである。
そのなんとも言えない、アルカイックスマイルとも呼ばれる『微笑み』の姿にはなんとも言えず心が引き込まれ、いつまでも見ていたいと思わせる魅力的なものなのだ。

『うん、これは奈良まで来た甲斐があるというものだ』

***

その後は法隆寺の周りを散策し、

マンホールの蓋にも、斑鳩らしさを感じながらの歩き旅を楽しんだ。


***

バスと列車を乗り継いで、薬師寺へ。

法隆寺とは異なる雰囲気が、また面白い。

ここでは、せっかくなので30分法話を聴かせていただくことにした。

俺は知らなかったのだが、今回お話をしていただく大谷徹奘さんは、かの有名な高田好胤さんの弟子であり現在の薬師寺のトップで普段は日本中を説法して回っておられるとのこと。

***

伺ったお話はどれも大変心に残るものであった。

薬師寺は、墓を持たずお葬式にも関わらない寺である事、仏教を勉強する事が中心の寺であり中でも人間観察が重要な学びにつながるのだという事、などなど恥ずかしながらこれまで知らなかった事が多かった事を改めて認識させていただいた。
また特に般若心経の『観自在』とは、一般に解釈されているような『どのようなものでも自由自在に見ることができる』という意味ではなく、『自分の在り方を観る』と解すべきとの言葉は心に沁みた。

さらには、高田好胤さんが般若心経を分かり易く訳された、『かたよらない心。こだわらない心。とらわれない心。広く広く、もっと広く。これ般若心経、空の心なり』というお話も初めて伺うことができた。
これまでも会社での様々な研修を通じて、『人の心を変える事は出来ない。 変えられるのは自分だけ』という事は学び、可能な限り実践してきたつもりではあるが、改めて仏教でも同じ事が教えられている事を知る事ができた。

ただ俺の中では、『信念を持って物事に取り組むという事』と、今回教わった、『かたよらない心。こだわらない心。とらわれない心。』というものとの解釈とのギャップがもやもやしているのではあるのだが、これは誰かに聞いて教えていただくようなものではなく、今後生きていく中で、俺なりの答えを探していきたいと心底感じたのも事実。

それにしても、新年から良い説法を聴かせていただく機会をいただいたことに、ただただ感謝である。

***

再び徒歩で唐招提寺へ。

ここも空気感が違うとても気持ちの引き締まる寺院であった。

庭が美しく、

緑の苔が美しい参道に心を奪われる。

これまであまりゆっくりと巡ったことがなかった奈良であるが、今回の旅で見直した。

***

2018年1月4日(木) 朝起きると、まだ暗い中奈良駅へと向かう。

『ありがとう奈良。 初めてゆっくり回ったけど、本当に至福の旅だった。 また是非、今度は妻と一緒に散策しに来るよ!』

帰りのJRでは、スケッチブックを開いて、猿沢池のほとりで描いた想い出の水彩スケッチを見直した。

水彩スケッチをするには、1時間弱の時間を同じ景色をじっくり観察しながら、邪念もなく眺めた景色を描いていく時間が必要である。
こんな長い時間を、同じ場所で同じ景色を眺めながら過ごす機会はそんなにないので、とても良い旅の思い出にもなるし、ある意味では俺にとっての写経に変わる観自在の時間なのかもしれないなと感じている。

***

2018年の最初の旅は、日本の歴史を学び仏教美術を堪能する、とても有意義な旅となった。
俺にとっての人生の楽しみの一つは旅である。 そして、シーカヤックは目的ではなく旅の手段の一つ。
仕事でも、目的と手段を間違えるなというのは基本であるし、やっているうちに目的を忘れ、手段が目的化するということは往々にしてあるものだ。

今年も、シーカヤックでの海旅はもちろん、JRでの旅、バス旅、自転車旅、ロードスターでのオープンドライブの旅などなど、様々な旅をそれぞれ一生懸命楽しんでいきたいと思っている。
そして縁をいただけるのであれば、引き続きライフワークと思っている夏のシーカヤック教室も継続させていただけると、それはそれは嬉しいことである。

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瀬戸内シーカヤック日記: ロードスターでオープンドライブ_初詣&御手洗で描き初め?

2018年01月01日 | 旅するシーカヤック
2018年1月1日(月) 年明け初日は晴れのドライブ日和。
朝食におせちと雑煮をいただき、コーヒーを飲んでゆっくりしてから、妻と二人でオープンドライブへ出発。

まずは地元の神社に行き、初詣。

今年1年の安全を祈願する。


***

安芸灘大橋を渡り、とびしま海道を快適なオープンドライブ。

大崎下島から岡村島に向かう途中で、こんな風景が。

これは、桜ではないだろうか?

***

岡村島では、『まるせきカフェ』さんが正月も営業しているという情報であったので、ランチに行ってみた。

しまのわスイーツプレートとパウンドケーキセットを、それぞれホットコーヒーとセットで注文。
まずは美味しそうなコーヒーが運ばれてきた。

やはり、家で飲むコーヒーとは全く違うなあ。 『うん、美味い』

そして、しまのわスイーツプレートとパウンドケーキセット。

地元の食材を使っているというパウンドケーキをいただき、アイスクリームを楽しみ、プリンはシェアしていただいた。
『ごちそうさまでした』

帰りには、お土産用のパンも購入して店を辞す。

***

再び大崎下島へと戻り、途中で『いしじ蜜柑』とレモンを購入。

ここの蜜柑が美味しいんだよなあ。


***

御手洗の丘の上にある公園へ。

ここからの眺めは、俺のお気に入りのスポットの一つ。

今日は、北側の景色をスケッチすることにした。

妻に待ってもらっている間、コンパクトにまとめた水彩スケッチセットで、お気に入りの風景を描いてみる。

相変わらず下手ではあるが、じっくりと景色を眺めながらスケッチする時間の、なんとも楽しいことよ。

あまりの下手さに恥ずかしいので、スケッチ中は妻には離れたところで待ってもらっていたが、『うん、完成したよ。 日が陰ると寒かったねえ。 じゃあ、そろそろ戻ろうか』
これが今年の俺の描き初めである。

帰りもロードスターの幌を開けて、冬のとびしま海道オープンドライブを堪能した。

***

夜は、帰省している長男も含め、家族四人で晩御飯と利き酒大会を楽しむ予定。

宝剣に獺祭、龍の尾、男自慢の原酒、獺祭、そして地元の『MIKADO LEMON』
『楽しみだなあ!』

***

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