あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 夏のシーカヤック部活動(2020年の2回目)

2020年07月25日 | 旅するシーカヤック
もう10年以上続けている、地元の島でのシーカヤック教室。
今年はコロナウィルスの影響もあり、開催を諦めていたのだが、緊急事態宣言が解除されたことを受け、施設の方から相談をいただいて、先日1回目を実施した。

そして今日は、今年の夏の予定の2回目。

昨日まで雨続きであったが、今日は朝から雨も上がり、なんとか開催できそうな感触である。


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シーカヤック教室と言ってはいるが、もう長く続けていて何年も漕いでいる子が増えてきたので実質的には施設の部活動の一つとなっており、シーカヤック部員を対象とした漕ぎ練習のような状況である。
特に今年は濃厚接触を避けるため、これまでのようなレスキューの練習や、ミニレースなども取りやめとしており、もう何年も参加してくれている手慣れた部員たちや、小学校中高学年の新入部員の漕ぎ練習がメイン。

このシーカヤック部の活動を楽しみにしてくれている部員も多いと聞いており、感染リスクヘッジはしっかりと行いながら、なんとか部活動を継続させたいと思っている。

前回、様々な指示を出したり、部員たちに声かけをする立場の俺は、マスクを着用して練習に参加したのだが、さすがに後半は暑かった。
そのため今回は、飛沫飛散防止の透明マウスガードをつけて参加させていただいた。

いつもなら、カヤック&道具の準備と片付けも、当然俺は手伝うのだが、今年は接触機会を減らすため、施設の方々に全てをお任せすることにしたのである。
ただし俺の役目は、安全確保。
子供達をカヤックに乗り込ませる職員さん達の様子を確認し、必要なら声をかけるし、海の上でも周囲をしっかりとワッチし、釣り人がいれば沖に出るように指示するなど、練習中の安全確保が俺の何よりの役割なのである。

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カヤック数の制限もあり、今日は、前回とはまた別の部員、そして新入部員が参加してくれ、子供3人、職員さん2人、そして俺というスモールチーム。
距離をとって挨拶を交わし、準備運動をすると、船割を決めて海に漕ぎだす。

まずは俺が最初に海に出て、職員さんと部員達が、カヤックに乗り込み、漕ぎだす様子をチェックし、必要に応じてアドバイスする。

昨日までの梅雨空が嘘のように、晴れ間さえ除くシーカヤック日和。


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何年も参加してくれている高校生はシングル艇に、これまで体験に参加したことがある新入部員の二人はタンデム艇のバウ側に。
まずは、港内を一周して肩慣らし。

少し風はあるものの、この舟割なら問題ないため、外に漕ぎだした。

しばらく漕ぐと、休憩スポット。

みんなで漕ぐ手を休め、芸予諸島の景色を眺め、水分を補給し、漁船の釣りを観察する。

『ようし、そろそろ出発しようか!』

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少しさざ波はあるものの、風も吹いて暑くもない、ちょうど良いパドリング日和。

『あそこで釣りをしているよ。 浮きが見えるから、あれより沖側を漕ごうね』

『あ、あそこに海鵜がいるよ』

しばし漕ぐ手を止めて景色を眺める。

『やっぱり海の上は気持ちいいねえ』

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いつもの桟橋まで、足を延ばす。

ここでも休憩し、水分補給。

今日は4連休だからか、海沿いには大勢の釣り人が。
『じゃあ、そろそろ戻ろうか』

天候にも恵まれ、今日は約1.5時間の海の散歩を楽しんだ。

こうやって子供達と海の上を漕いでいると、日頃のストレスも自然に溶け出していってしまったようである!
『ああ、スッキリしたなあ』

***

『浮世の難しいしがらみは、あっしには関わりのねえことでござんす。 御免なすって』

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 梅雨の休日はブリジストンの電動アシスト自転車・フロンティアデラックスで呉散歩

2020年07月12日 | 旅するシーカヤック
2020年7月12日(日) 曇りや大雨が続く今日この頃。
昨日土曜日は、妻とのドライブがてら竹原に行き、一番乗りで太華園さんで久しぶりの中華そばをいただいた。

『ご馳走様でした!』 ああ、やっぱり美味いなあ。

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日曜日は曇りの予報だったので、自転車でお散歩に出かけることに。
今年はコロナ禍の影響で、お気に入りの島根半島でも浜の封鎖や駐車禁止が多くなり、瀬戸内では海水浴シーズンが近づいて、シーカヤックやSUPを漕ぎ出せる場所が限られている。
そんなストレスフルな状況の中、気軽に出かけることができるのは、自転車である。

とはいえ、今回の自転車は電動アシスト自転車である。

ブリジストンの、フロンティア・デラックス。
元々は、コロナリスクを少しでも下げるため、バス通勤している妻が自転車通勤にできるよう最近購入したものである。

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これは、フロントにモーターがある両輪駆動が特徴。

下りなどで進みながらも漕いでいない時や、ブレーキング時には、回生充電もされるという優れもの。
そして両輪駆動であるからか、フロントのどっしりと落ち着いたハンドリングもお気に入り。

リアは、錆びることがなくほぼメンテナンスフリーとなるベルトドライブ。

そして、フレームが低いので、乗り降りがしやすいのも利点である。

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航続距離は、パワーモードで54km、オートモードで90km、そしてエコモードではなんと130km。

妻の通勤だけであればこんな航続距離は不要なのだが、平日は妻の通勤用に、そして休日は俺の遊び用にと考えていたので、大容量のフロンティア・デラックスを選んだという訳である。
いつかは、これでキャンプツーリングにも出かけようという魂胆。

梅雨の呉市内を走る。

戦艦大和の碇だそうだ。

『こんなところに、こんな碇があったなんて。 これまで気付かなかったなあ』

緑の多い、自転車散歩に向いた呉の通り。

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海沿いでは、こんな景色も楽しめる。

スクリュー。

潜水艦。

大和の甲板サイズを再現した公園。


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今日の自転車散歩の目的地は、ここ。

だし道楽の吉浦店。
とはいえ、ここで食事をする訳ではない。

自販機で、アゴ出汁と甘口醤油を買い出すのである。

まあ、自販機で買うのであれば、呉の市街地にもあるのは知っているのだが、今日はサイクリングと買出しを兼ねているので、その目的地として設定したということである。

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ここからUターン。
吉浦の町へ。

アーケードのある立派な商店街だが、日曜日だからか開いている店も少なく、ちょっぴり寂しい雰囲気。

久しぶりに、八幡神社さんに参拝。

手を合わせ、サイクリングの安全を祈願。

社叢が、なんとも言えない良い雰囲気を醸し出している。


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少し雨が落ち始めたので、トンネル経由で戻ることに。

全長約860メートルの、魚見山隧道。



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呉市内で、幾つかの買出しを済ませ、家路に。

今日は、キャンプツーリングに向けて、様々チェックしてみた。
平地での巡行なら、アシストオフでも十分走れるし、少しの登りならエコモードで大丈夫。
そして、呉には多い急坂であれば、パワーモードにすれば結構な登りも、ちょっぴり汗は吹き出すものの、登ることが可能であることがわかった。

やっぱり、両輪駆動の安定したフロントのハンドリングと、下りでの回生発電はお気に入り。

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約3時間のサイクリングを終えて家に戻ると、買ってきた、焼きアゴと昆布入りのプレミアム出汁と、かき揚げで、うどんの昼ごはん。
うどんは、呉名物の『細うどん』

『うーん、これはやっぱり美味いねえ!』
妻と二人で、大満足のランチであった。

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『浮世の難しいしがらみは、あっしには関わりのねえことでござんす。 御免なすって』

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 13年目となる夏のシーカヤック教室がようやく始動

2020年07月05日 | 旅するシーカヤック
今日は、朝ごはんを食べ、コーヒーを飲んでしばしノンビリ過ごすと、ロードスターで家を出る。
向かうは地元の島。

先日、珍しく緊急連絡以外はほとんど使うことがないケータイに着信が。
用件は、コロナ禍で今年は実施を諦めていた夏のシーカヤック教室の件であった。

さすがに今年は、様々な行事を自粛されていたとのことだが、緊急事態宣言も解除され、ようやく様々な部活動を再開されるとのことで、シーカヤック教室の開催可否について打診を受けたのである。

お話しを伺い、今年も開催することとして、希望日の潮と俺の予定を確認し、コロナ対策も知恵を絞って提案を整理した上で、翌日に改めて回答をさせていただいた。

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幌を開けたロードスターでいつもの出艇場所に到着すると、すでに道具は準備されており、部員たちと職員さんたちが揃っていた。

今日は、部員が3名、職員さんが3名で、俺を含めて計7人である。
まずは挨拶と、部員と職員さんたちから改めての自己紹介。

部員の2人は、昨年までも参加してくれていた女の子。
『今年はコロナでシーカヤックができないかと思っていたけど、漕ぐことができて嬉しいです』
ありがとう。 そして俺の方がみんなと一緒に漕ぐことができて嬉しいよ!

『えーっ、そうか。 もう中学生になったんだねえ』
『6年生になったんだ。 今年も一緒に海を楽しもうね』

俺は、マスクをして部員達とは距離をとって話しかける。

そして、当たり前といえばそうなのだが、毎年部員達が年を重ね、小学校の中学年が高学年になり、小学生が中学生になる。
俺には孫はないのだけれど、まさに孫が成長していくのを心配しながらも楽しみに見守っている気分。

『いやあ、みんな成長していて、本当に嬉しいなあ』

初めて参加してくれた新入部員は、その二人よりも年上の中学3年生。
そして職員さんも一人が担当を入れ替わり、今日は初めての参加。

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2007年に始めた夏のシーカヤック教室。
始めの頃は、年に数回の体験であったが、途中からは6月か7月からの開始となり、夏が終わった9月には、近くの島までみんなでシーカヤックを漕いで渡り、海で釣りをしたり、泳いだり、カレーを作って食べたりして練習の成果を確かめてきた。
その後、春のシーカヤック駅伝にも参加するようになり、春と夏の開催にも進化した。

また昨年秋には、初めてとなるキャンプツーリングにも漕ぎ付けるなど、職員さん達の尽力もあり、夏のシーカヤック教室が定着し、進化してきたことは嬉しい限り。
この部活は、子供達にも人気であると聞いており、さらには職員さん達の間でも漕いでみたいという声が増えているとも聞いている。

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『じゃあ、始めようか!』

みんなで距離をとって準備体操。
その後は船割を決め、今年は職員さん達に部員の乗艇を支援してもらう。
部外者の俺が距離を取るという感染対策という意味もあるのだが、さらには徐々にこの部活動を施設で回せるよう自立していって欲しいという、俺の部活動継承プランの一環でもある。

俺は最初に海に出て、子供達の乗艇の様子や周りの安全チェックを担当する。

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全員無事に海に出ることができたので、『ようし、じゃあ今年最初だから、まずはここを一周してみよう』
シングル艇に乗った昨年までも漕いでいた部員達は、手馴れたものでスイスイと海のお散歩を楽しんでいる。

今年が初めてということで、タンデム艇のバウ側に乗った新入部員の子も、しっかりとパドリングできている。
『うん、みんなちゃんと漕げているよ。 その調子』

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少し風はあったが、港を出て漕いでみることに。
離れた浮き桟橋に向けて漕ぎ進む。

しばし漕ぐと、ちょっと休憩。
『みんな、振り返って見てごらん。 青空が覗いているよ。 綺麗だねえ』
そう、漕いで向かっている南東の方向は雲が多いのだが、北西側は景色も抜けが良く、梅雨空ではあるが青空がのぞき、とても気持ちが良い芸予諸島の眺めが楽しめる。

シーカヤック教室といっても、俺の場合はテクニック云々よりも、海の楽しさと厳しさ、そして何より芸予諸島の素晴らしさを、シーカヤックを使った散歩を通じて子供達に知って欲しい、記憶して欲しいと思って続けている。

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俺は殿(しんがり)を務め、海の様子を観察し、漁船が近づいていないか、子供達が疲れていないか、常にチェックしながら声をかける。

『うん、調子いいねえ』
『あまり手元ばかり見ないで、前の先生を見ながら漕いだ方がいいよ』
『大丈夫か、疲れてないか。 疲れたら遠慮せずに言えよ』

『中学校の授業はどう?』 『そうか、夏休みが2週間になるんだねえ』
『部活は何をやっているの?』 『へえ、そうなんだ。 でもシーカヤックもいいだろう!』

そう、俺の一番の役目は部員たちと職員さんの海の上での安全確保。 そして次は、部員たちに楽しく海の散歩を楽しんでもらうこと。

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Uターンして引き返し、今度は西に漕ぎ進む。
防波堤の釣り人を避けながら、橋のところまで漕ぐと、『ここまで来たことない』と喜ぶ一人の部員の声が。

そう、地元の場所でも、陸から見るのとシーカヤックを自分で漕いで海の上から見るのとでは、全く異なる景色と体験になるのである。

しばし潮が穏やかな場所で休憩し、『ようし、そろそろ戻ろうか!』

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13年目となる夏のシーカヤック教室を再開できた、記念すべき今日の日。
コロナ感染対策もしながらの、これまでとは様々異なる対応とせざるを得なかったことは事実だが、何より子供達が喜んでくれ、笑顔で漕ぎ終えてくれたことが何よりであった。

『じゃあまた次回。 楽しみにしているよ!』

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊の生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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