あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 夏のシーカヤック教室_これで2回目となる秋のキャンプツーリング

2020年10月25日 | 旅するシーカヤック
この週末は、10年以上前から続けている、地元の島でのシーカヤック教室の〆となる、秋のキャンプツーリングの予定が入っている。
だが、先週末に母が入院し、その後手術を行うことになったので、実施できるかどうかわからない状況になり、先方にもその旨お伝えしていた。

その後、無事に手術が終わり、医者も心配していた後遺症もなく驚きの回復力をみせ、手術の翌日には救急病棟から一般病棟に移り、なんとか落ち着いた。
また現状では、コロナの影響で面会も原則禁止となっており、実施できる状況になったのである。

今回は、高校生の男女各1名、職員さんも男女各1名の参加であり、男子組と女子組のタンデム艇2艇、俺のシングル艇1艇というスモールなグループツーリング。
そして、ありがたいことに荷物の運搬や、いざという時の陸送を担当してくださる陸上班の職員さんもサポートして頂ける。 感謝!

ツーリング中の安全確保を考えると、ガイドする担当が安定性の高いタンデム艇2艇というのは、ちょうど良い組み合わせである。
また、昨年も参加してくれた高校生の男の子は、来年は卒業であり、今回が最後のキャンプツーリングのチャンスであったので、開催できることになったのは嬉しいことである。

***

この日は、朝こそ風が弱いものの、時間とともに西風が強くなる予報であったので、現地を確認して判断しようと早めに家を出る。
ルート近くの道をクルマで走り、海の状況を確認するとともに、クルマを止めて風の状況を体で感じる。
『うーん、これはやはり風が上がりそうだなあ』

施設に伺い、『風が強くなる予報であり、途中で中断する可能性があること』を伝えた上で、出発準備。

ここは風裏なので、穏やかな瀬戸内海の秋の海。

空は晴れて、ここだけ見ると絶好の漕ぎ日和のようだが、今日の本番はまだこれからである。


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東に進むにつれて、徐々に風が強くなる気配が現れてきた。

定期航路に気を配り、読めない漁船の動きもしっかりワッチしながら漕ぎ進む。

防波堤も風除けに使い、

漕ぎ進むが、

西側が完全にオープンになったエリアに来ると、瀬戸内らしいチョッピーな波が押し寄せ、海岸近くではプチサーフ状態。

欲張ってこれ以上進むと、途中エスケープできる場所がないので、『今日は、ここで上陸! 上がって、クルマで陸送するよー』

***

こうなる可能性は、あらかじめ伝えていたので、想定内である。
ケータイで陸上班と連絡を取り、まずはシーカヤック部メンバーをキャンプ地まで陸送し、その後職員さんにカヤックを陸送いただいた。

待っているあいだのキャンプ地の海は、こんな状況。

この秋としては、初めてとも言える本格的な冬型の気圧配置で西風が強くなり、

瀬戸内とは思えない荒れた海である。

***

無事に陸送も終え、全員が揃う。
強風の中、テントを張る。

ここからは、コロナ感染リスクを避けるため、俺は完全単独行動。

みんなにはキャンプを楽しんでもらいながら、俺はソロキャンプモードで独り静かに秋の『とびしま海道』を楽しむ。


***

翌朝は、風も落ち、気持ちの良い晩秋の芸予諸島。

今のキャンプブーム恐るべしで、こんな無名のキャンプ地にも大勢のキャンパーが押し寄せていた。

『クワバラクワバラ』 シーカヤック部のツーリングでなければ、俺は絶対にここには来ないなあ!

***

今日はまた、遅くなると風が上がる予報なので、予定より少し早めに片付けを終えて、海に出る。

今の時間なら、引き潮に乗って順調に漕ぎ戻れるはず。

少し雲はあるが、芸予ブルーが美しいとびしま海道。


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晩秋の穏やかな海の、朝のお散歩パドリングは、なんと気持ちの良いものよ!

手積みの石垣を眺めながら、潮に乗って漕ぎ進む。

途中、無人島にも立ち寄ってみた。

『ようし、せっかくだから、無人島でチョット休憩しようか』

ここの眺めが、また俺の好み。


***

ここからは、少し南西の向かい風となるが、しっかり練習を重ねてきた部員たちには全く問題ない。

『ようし、もうゴールは見えてきたぞ! 最後まで頑張れよ』

出発から2時間で、漕ぎ出した場所まで戻ってきた。

***

これで2回目となる島のシーカヤック部のキャンプツーリング企画。
土曜日は荒れた瀬戸内海と陸送も経験し、日曜日は芸予ブルーのお散歩漕ぎも楽しんだ。

彼ら、彼女たちが、この部活動を通じて少しでも瀬戸内の良さやシーカヤック旅の楽しさ、海での安全確保の大切さを実感してくるなら、こんな嬉しいことはない。

『浮世の難しいしがらみは、あっしには関わりのねえことでござんす。 御免なすって』

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 久しぶりとなる晩秋のシーカヤックツーリング

2020年10月18日 | 旅するシーカヤック
この週末は、天気予報を確認し、北へと向かうことに。
久々にシーカヤックを積んだマツダ6で、早朝からのドライブ旅。

中国山地を超えて走ると、燃費は16.5km/L。

1.5トンを超えるガソリンエンジン2LのCDセグメントセダンでこの燃費なら、大満足。

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途中で買出しを済ませ、目的地に到着した。

やはり、セダンにシーカヤックをカートップした姿はバランスも良く美しい。

まだ雲は多いが、途中で雨も上がり、少し青空も覗く晩秋の漕ぎ日和。


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ウエアは久々に長袖とし、安全装備とドリンクの準備を済ませ、海へ出る。

漕ぎだすと、まずは海旅の安全を祈願。

この時期としては、波もなく穏やかな島根半島。


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箱庭のような景色でお気に入りのエリアを漕ぎ歩く。

今日は、たっぷりと余裕があるので、小さな島をアイランドホッピング。

他にシーカヤックは見当たらず、この静かで綺麗な海を独り占め。

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広くて低い岩礁に、上陸してみた。

海も澄んでおり、夏ならシュノーケリングを楽しみたいスポットである。


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遠くには、空気が澄んでいないと見えない隠岐の島が!


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対岸まで足を伸ばす。

まずは、旧加賀の潜戸。

少し北上し、

灯台の下が、新しい加賀の潜戸。







『いやあ、ここは久々だなあ』

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天気が回復してきたようで、美しい島根半島ブルー。


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崖の上の松が、なんとも言えない良い雰囲気を醸し出している。


島と島との間の狭い水路を漕ぎ抜ける。

すると、微かに島根半島ブルー。

漕ぎだした場所まで戻ってきた。

カヤックを引き上げ、潮抜きして、しばし休憩。


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今日の野宿場所に移動し、まずは遅めのお昼ご飯。

こちらに来たら、毎回いただく出雲そば。

空の雲も晴れて、晩秋の心地よい休日である。


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ひと気もなく、静かな場所で、独りのんびりまったり過ごす休日は最高である。

テーブルをセットし、ゆっくりとした時間の流れを楽しむ。

***

夕方、涼しくなると焼酎の出番。

野宿の調理のともは、オリーブオイルとゆずぽん、そして一味である。

まずは、赤エビを生でいただく。

これが、身はねっとりで、卵も味噌も、もう最高!
次は、ミスジステーキ。

一人分なので、小さなスキレットでちょうど良い。


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静かに、野宿の夜は更けていく。


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『浮世の難しいしがらみは、あっしには関わりのねえことでござんす。 御免なすって』

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
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瀬戸内シーカヤック日記: 今週も元祖ムササビウイングタープで、のんびりまったりキャンプ堪能

2020年10月11日 | 旅するシーカヤック
台風の影響か、キャンプ場の予約状況を確認すると、来月末まですべての土曜日は予約不可なのだが、なぜか今週末の土曜日だけ空いていた。
早速予約し、アーリーチェックインもお願いする。

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9時半には、キャンプ場に到着。

アーリーチェックインなので他に人もおらず、午前中は静かな林間のスペースを独り占め。

先週末に防水処理をおこなったばかりの初代ムササビウイングタープと、これまた年代物のゴアテックスのお気に入りシングルウオールテントを張って、準備は完了。

このタープは、最近売っているものと違い、20年以上前の元祖ムササビウイングタープである。

***

これまであまりタープは使っていなかった俺だが、先週久しぶりにこの小くてカッコ良いタープを張ってみて、その良さを再認識。

河原ならパドルを使って低めに張るのがお似合いだが、

オートキャンプなので長いポールを使って高めに張り、下にテーブルを置くと、日は遮りながらも風通しも良く景色も見えて、快適な空間が出来上がるのである。

秋とはいえ、昼の日差しをそのまま浴びるよりは、タープの下で快適に過ごす方がお気に入りになった。

***

準備ができると、街へ買出し。
帰ってくると、三次唐麺を使った焼きそばのお昼ご飯。
調理と食事の前には、キャンプとはいえ手放せなくなったエタノールで手指を消毒。

では、調理開始である。

ソーセージと、途中の直売所で買ってきたニラも入れて、完成。

少し辛めの麺が、お気に入りのエビスビールにピッタリ!

『トクトクトク シュワワワワー』とビールを注ぐ。
『いただきます!』
『グビ、グビ、グビリ! うーん、美味い』

食後も、ラジオを聞きながら、スキレットで焼き物を楽しむ。

これも途中で買ってきた原木生椎茸が、最高に旨い。

***


まだ他のサイトに人が来ない中、静かな林間の雰囲気を独りで楽しむ。

タープの下からの眺めも、お気に入り。

ラジオを切り、kindleで本を読む。
今日も、お気に入りの『木枯らし紋次郎』

***

晩御飯は、寿司と湯豆腐。

直売所で買ってきた、春菊とニラ、椎茸が、旨いのなんのって。

暗くなると、最近手に入れたランタンを点灯。

これまでLEDランプやヘッドライトを使ってきたが、実際に炎で照らされる灯りの暖かい雰囲気は、これまた独特でお気に入りとなったのである。
昔は、コールマンのガソリン・シングルランタンを使っていたことを、懐かしく思い出す。


***

朝方も、それほど冷え込まず、快適なキャンプの朝。

朝食は、昨日の湯豆腐の残りと納豆を食し、『ごちそうさまでした』
食後は、お湯を沸かして紅茶を楽しむ。

キャンプとはいえ、お湯を沸かすのには、小さなヤカンが便利である。
また、年季が入ったこの小型カセットコンロもお気に入りのキャンプグッズ。

***

一息つき、日が昇ってくると、コットに寝転がって木枯らし紋次郎を楽しむ。

人気のキャンプ場の週末は、家族連れで一杯である。

みんな、大きなテントに大きなタープ、キッチンセットや焚き火セットまで大きなSUVで持ち込んでおり、俺とは全く異なるスタイル。

***

コーヒーを飲み終えると、シングルウオールテントと小さなムササビウイングタープを片付け、クルマにパッキング。

『今回もお世話になりました』
キャンプ場を辞す。

今日のお土産は、今年初となる『松茸』と、妻に頼まれたリンゴ。

『晩御飯が楽しみだなあ!』

***

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瀬戸内シーカヤック日記: 初めてのエリアでSUP漕ぎ&タルサデザインの『元祖』ムササビウングタープでキャンプ

2020年10月03日 | 旅するシーカヤック
平日なので、いつもよりゆっくりと起き出して家を出る。
『じゃあ、行ってくるよ』 『はい、気を付けて』

***

今回は、これまで漕いだことがないスポットを開拓するとともに、これまたキャンプしたことがない場所にチャレンジする予定。
SUPを積んだマツダ6で、のんびりと秋のドライブを楽しむ。

朝時過ぎには、予定の場所に到着した。

秋晴れで、風もなく、絶好の漕ぎ日和。
誰も居ない静かな場所で、SUPをクルマから降ろし、漕ぎだす。

さすがに化繊のアンダーウエアは着ているものの、まだまだ半袖&半パンでちょうど良い感じ。

水面も穏やかで、景色を楽しみながらの気持ち良いパドリング。

***

仕事の日は、日々全力投球で業務に向き合い、オフの休日には仕事をすっかり忘れて漕ぎを楽しむ。

このコントラストがあればこその、俺のライフスタイル。

それにしても、静かで眺めも良く、なかなか良いスポットである。


***

途中、日向ぼっこを楽しんでいるカメを発見。

のんびりまったり、景色や魚、カメを観察しながらのパドリングは、とても気分が良いものである。

珍しい光景も発見。

今日は、初めてのスポットで、のんびりまったり、1時間のお散歩パドリングを楽しむことができた。
『いやあ、ここは良かったなあ!』

***

SUPをカートップし、スーパーで買い物をして、キャンプ場へと向かう。
初めてのキャンプ場、どんな場所なのか、楽しみである。

受付を済ませ、指定されたサイトへ。

林の中、広々としたサイトは、なかなか良さげである。
今日は珍しく、タープも持参した。

タルサタイムのムササビウイングタープ。
これは、最近売っているものと違い、20年以上前の元祖ムササビウイングタープである。


***


さすがに年代物なので、加水分解は進んでいるが、ソロや妻とのキャンプにぴったりのサイズなので、これからメンテナンスしながらのんびりキャンプで使っていこうと思っている。

タープの下で、ビールやお酒を飲みながら、秋の午後をゆっくりと過ごす贅沢な時間。

まだ紅葉はしていないが、暑くも寒くもなく、蚊も居ない快適なアウトドアライフである。


***

夕食は、買い込んできた寿司と、

ウインナー&赤天。

小さなスキレットで焼いたウインナーが、ビールにピッタリである。


***

久しぶりに張るタープ。

それにしても、ラインが美しいなあ。

夜中に目を覚まし、外に出ると、月を眺める。

満月の夜のキャンプ。

***

朝起きると、少し雲があるようだ。

テントからみるこの角度では、まさにムササビウイングの雰囲気満点。

日が昇る前、お湯を沸かしてコーヒーを楽しむ。
朝ごはんは、俺のキャンプの朝食の定番であるうどん。

食後も、タープの下でお茶を飲みながら、kindleを開く。
今日は、『雲霧仁左衛門』
これがまた、面白いのである。

11時前には、道具を片付け。

俺はこれまであまりタープを使わなかったのだが、今回ムササビウイングを引っ張り出してきて使ってみると、その良さを再認識した。
俺と同じく年代物ではあるが、これからメンテナンスしながら使っていこうと思う。

***

『浮世の難しいしがらみは、あっしには関わりのねえことでござんす。 御免なすって』

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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