あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 島根半島、多古の七つ穴_一泊二日で妻とタンデムツーリング

2013年05月26日 | 旅するシーカヤック
金曜日の朝、マリンパーク多古鼻に電話。 『すみません。 明日、ケビンって空いてませんか?』
すると、『ええ、さっきキャンセルが出たんで大丈夫ですよ』 おお、それはラッキー! 『じゃあ、二人で一泊、お願いします』

2013年5月25日(土) 木曜夜の時点で天気予報を確認し、この週末は島根半島を漕ぐには絶好のチャンスだということで、急遽日本海ツーリング行きを決定。
ネットでは満室になっていたようで予約できなかったのだが、電話をしたタイミングでは偶然キャンセルが入ったとの事でなんとかお気に入りの宿も取れ、これで準備は万端である。

『この週末の天気で、もし多古の七つ穴に入れなかったら、もう縁がなかったと思わんといけんくらいのチャンスやで』と妻に。
私自身はこれまで何度も多古の七つ穴のエリアを漕いでいるのだが、なぜか妻と一緒に来た時には毎回海況が悪く、急遽他のエリアでのお散歩ツーリングに変更しているのである。

先日のゴールデンウイークもそうだったので、コンディションが良い時に、絶対もう一回連れてきてやろうと思っていたのだ。

***

11時前に出艇地に到着。 海を眺めて、『さて、今日はどうかな?』
『うん、少し波はあるけどこれなら行けそうや。 じゃあ、準備しようか』

タンデム艇に乗り込み、出発!


少し沖に出ると、北東寄りの風が少しあり、ちょっとだけうねりが。 『これくらいなら大丈夫。 今日は洞窟に入れるよ』


これまで何度か通って、妻が楽しみにしていた洞窟潜り。


『ここ、少し狭いけど通り抜けられるから入ってみようか』

洞窟の中では、うねりが入ってきてカヤックが押される。 安全に通過できるようにするのは俺の役目。


『なかなかスリルがあって面白かった』 『いやあ、今日はギリギリだね。 もう少しうねりが大きかったら、ここには入れなかったな。 ラッキーだねえ』

様々なルートが取れる洞窟内をゆっくりと漕ぎ進み、瀬戸内とは違う『多古の七つ穴』ならではの景色を楽しむ。









『どうやった?』 『すごいね。 ここに来れてよかった』 『じゃあ、そろそろ昼ご飯にしようか』

***

浜にカヤックを揚げ、途中で買い込んで来たお弁当でお昼ご飯。

瀬戸内とは違う、ごろた石の浜。

日陰に、拾った木箱のテーブルと椅子をセット。

『ごちそうさまでした』 『じゃあ、せっかく来たんだから、もう一度洞窟を楽しもう』










洞窟巡りをしていると、少し風があがってきて、うねりも徐々に大きくなってきた。

『ようし、そろそろ戻ろうか』

途中、飛魚も発見! 『あれ、トビウオだよ!』 『えー、そう。 スゴく跳ぶんじゃね。 鳥かと思うた。 海であんなの見るの初めてよ』

タンデムでイチにイチにと漕ぎ進み、無事出艇地に到着した。 『いやあ、多古の七つ穴をようやく漕げて良かったね』

***

カヤックをカートップし、まずは玉造温泉へ行って潮抜き。
あたりの柔らかいお気に入りの温泉にゆっくりと浸かり、一週間の疲れを癒す。

松江市内で買い物を済ませ、マリンパーク多古鼻へ。

到着してみると、キャンプ場も満杯で人が大勢居る。 『いやあ、これはびっくり。 ちょうどキャンセルが入った直後でケビンが取れたのは、本当にラッキーだったねえ』


荷物を運び込み、まずは乾杯!

『お疲れさま』 『今日は楽しかったねえ。 これからゆっくり飲ろう』


静かなケビンで海を眺めながらビールを飲んでいると、徐々に日が傾いていく。 『お、これはサンセットが見れるかも!』


日本海に沈んでいく美しい夕日を、ケビンから眺め、




そして展望台に登って眺める。





『いやあ、これは最高だ!』


夕日を楽しんだ後は、ケビンでゆっくり食事を楽しむ。

刺身。 そしてビール。 『うん、美味い』

途中の道の駅で買い込んで来た新鮮なアスパラガスとシシトウ、そして椎茸を、オリーブオイルとクレージーソルトで。 &ビール。 『いやあ、たまらん』

タスマニアビーフのステーキ。 そしてもちろんビール&Beer。 『満足満足』

まさに至福の一時。

***

2013年5月26日(日) 通常は5時に目が覚めるのだが、今日はいつもよりゆっくりと朝寝をして、6時過ぎに起き出した。

7時前にケビンを出発。 朝食前の朝の散歩である。

ちょっと楽しむだけなので、今朝は野波から漕ぎ出した。

まずは舟屋あたりでプカリプカリ。

『去年来た時は、この辺りにたくさんアメフラシがいたんだ。 アメフラシ採れないかなあ。 一度食べてみたいんだ

浅瀬を観察したが、残念ながらアメフラシは発見できず。 『次回の楽しみにとっておこう』









1時間弱の、朝のお散歩ツーリングは終了。 『ケビンに戻って朝ご飯だ! ああ、腹減ったあ』




今日の朝ご飯は、松江でお気に入りのパン屋さんで昨日購入してきたパン、そしてスープとウエルチの100%グレープジュース。

『いやあ、やっぱりここの”ヨーグルトパン”は最高だなあ』

食後は、窓を開けて気持ちのよい風を部屋に入れ、日本海の景色を堪能しつつコーヒーを楽しむ。


『ここは本当に最高のロケーションだなあ。 毎年一回は泊まってシーカヤックを漕ぎたいね』

二人の息子達は既に成人し、50歳を眼の前に25周年を迎えた『子離れ夫婦』の二人旅。 ほんと、今年は良い旅に恵まれているなあ。
さて、来週末はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 宮島一泊旅_錦水別荘、夜の宮島散策、あなご飯の『うえの』

2013年05月19日 | 旅するシーカヤック
2013年5月18日(土) 有休を取って金曜土曜で楽しんだ、『YB125SPでの生名島キャンプツーリング』から家に戻ると、昼前に妻と一緒に家を出る。

JRで広島駅まで行き、『むすびのむさし』でお昼ご飯。

俺は地海老天婦羅うどん定食。 妻はざるそば定食。

うどんもおいしいし、なんと言ってもこの”俵むすび”が絶品だ。 『ごちそうさまでした』 『やっぱり、むさしは美味しいねえ』

そのまま広島市内に買い物に行くという妻に、『じゃあ、行ってくるけん。 しっかり下見しておくよ』

***

私はJRで宮島口駅まで行き、フェリーで宮島へ。

明日は雨の予報だが、今日は晴れて汗ばむほどの暑さである。



今日は、錦水別荘のシングルルームを予約してある。 チェックインが15時からなので、まだ時間があるのでしばし散策。

町家通りを歩き、

五重塔を見学。







そこから歩いて大聖院まで。







旅の安全を祈願。

***

15時。 錦水別荘さんにチェックイン。
もちろんこれまで何度も宮島には訪れたことがあるのだが、宮島に泊まるのは今回が初めてである。

なんで、こんなに近いのに泊まりにいくのかと思われる方も多いと思うし、先日、尾道の魚信へ泊まりにいった時にも、宿の方には近くからわざわざと言われたのだが、私としては近場だからこそ泊まりがけで出かけるのである。

その地で一晩泊まり、ゆっくりと過ごす事で見えてくるものもあるだろうし、なにより旅の移動時間が少なくて済み、のんびりまったり過ごす事ができることが、なにより贅沢な時間の使い方だと思うのだ。

今日の部屋は、ロフトタイプのなかなか面白い部屋である。






荷物を(と言ってもPorterのウエストバッグ一つだが)部屋に置き、浴衣に着替えると、自慢だという畳敷きの展望風呂へ。

防水の畳みが敷かれたお風呂場。 『へえ、こりゃあなかなかいいじゃないか』

***

お風呂の後は、しばし部屋で休憩し、楽しみにしていた晩ご飯。

担当の方が、今日のメニューを親切に説明して下さる。

『いやあ、楽しみだなあ』

まずはビールをグビリ。

鍋の穴子も、イカスミが練り込まれたという”うどん”も美味しい。


そして今回のメイン。 広島牛とフォアグラである。

この広島牛は、A5ランクの『イチボ』のステーキだとか。 肉の事はあまり良く知らないのだが、とにかく絶品。

そして楽しみにしていた”フォアグラ”。 『参った。 こりゃホンマに旨い。 いやあ、たまらん』

牡蠣の西京グラタン。


『日本酒、お願いします。 冷やで』

美味しい料理をゆっくりと楽しみつつ、独り静かにお酒をグビリ。

至福の一時!







『ごちそうさまでした』

***

食事を終えると、カウンターに鍵を預け、夜の宮島散策へ。

商店街は店も閉まり、ほとんど人通りのない静けさ。 『やっぱ、かなり雰囲気が違うなあ』



しばし歩くと、


ライトアップされた大鳥居が見えてきた。


***

ホテルでパンフレットを見ていたら、夜のライトアップの事が書いてあり、急遽来てみたのだが、これが大正解!













『いやあ、素晴らしい。 夜の宮島、散策してみるものだ』

***

2013年5月19日(日) 朝はいつものように5時前に目が覚めた。
お湯を沸かし、お茶を飲むと、昨日3度入ったお気に入りの畳敷き展望露天風呂へ。 お風呂の後、しばし休憩して朝ご飯。

この朝ご飯がまた気に入った。

自分で味噌を溶くコラーゲン入りのシジミ汁がなんとも絶品。 自家製豆腐も旨く、五穀米もおいしくいただけた。
『ごちそうさまでした』 満足満足。

9時過ぎにチェックアウト。 『お世話になりました』 錦水別荘、居心地の良い便利な宿だが、特に料理が気に入った。

今日は朝から雨。 フェリーで宮島口へ。


今日の午前中のお目当ては、なんと言っても『あなご飯のうえの』
クルマで来たときは飲めないが、今日はJRなので朝から軽く飲るつもり。 楽しみだ!


10時開店で、30分ほど前には到着したのだが、既に10人近い人が待っている。
私も名簿に名前を記入し待ち合いスペースへ。

開店。 名簿順に呼ばれ、店内へ。 相席である。

『穴子の白焼きと”ぐい飲み”、あと穴子丼の小をお願いします』

待つ事しばし、

穴子の白焼きと、ぐい飲み。

『いただきます』 白焼きに、山葵をちょこんと載せ、塩をちょっぴり付けて口へ。 『おお、これこれ。 やっぱ旨いなあ』
そしてぐい飲みをグビリ。 『ああ、朝からこんな至福の一時。 最高やなあ!』

白焼きを食べ終える頃、穴子丼が出てきた。 『すみません。 生ビール、お願いします』

『パクリ』 『グビリ』 『パクリ』 『グビグビッ』 もう、何も言うことは無い。

『ごちそうさまでした』


***

怒濤の様な一週間を乗り切り、久し振りの有給休暇で3連休となったこの週末。
愛馬YB125SPでのしまなみキャンプツーリングを楽しみ、その後は宮島一泊旅。 たっぷりリフレッシュして、最高の週末であった。

こうやって、様々な旅を楽しむ度に、私の引き出しにガラクタが増えていき、人生が充実していくのを実感する。
そして、これら積上げてきた様々な経験と知識の中から厳選し、妻との旅のプランを練るのも私の楽しみの一つである。

ここ最近、妻には申し訳ない ”独りでの下見旅(苦笑)” が続いているなあ。 夏にはまたどこかへ案内するとしようか。 楽しみだ。 

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瀬戸内シーカヤック日記: YB125SP_三原のお好み焼き&しまなみ海道、生名島キャンプツーリング

2013年05月18日 | 旅するシーカヤック
2013年5月17日(金) 次から次へと難題が降り掛かってくる怒濤の様な一週間をなんとか乗り切り、今日は久し振りに有給休暇。
先週末はたっぷりと歩き、そしてたっぷりと漕いだので、この週末は久し振りにのんびりまったり過ごすプラン。

朝、YB125SPに荷物をパッキングし、出発。 目指すは、しまなみ海道にあるお気に入りの島、『生名島』

この島に通い初めて何年になるだろうか?

架橋されていないことで静かな雰囲気が残っており、ここを拠点にしたシーカヤックツーリングや、弓削島まで足を延ばしてのカヤック&バイク、そして疲れた体をフェスパのお風呂で癒し、夕方からは、キャンプ場の美しい景色を眺めながら飲るビール。

お世話になっている管理人さんのご好意もあり、いつ訪れても、のんびりまったり快適にリフレッシュできるお気に入りの島。
これからもずっと、大切にしていきたい島であり、キャンプ場なのである。

***

11時前に三原に到着。 ここでは、前から気になっていたお好み焼き、『三原焼き』をお昼ご飯にする予定。


開店まで少し時間があるので、『八天堂』さんへ。

おいしそうなパンが並んでいる。 今日のおやつと、明日の朝食用に、クリームパンや檸檬パン、新商品だと言うメロンパンを購入。

11時。 『てっちゃん』へ。

『スペシャルモダン焼きのA、そばでお願いします』
このAは、ブタ、イカ、エビ、モツ、エッグの組み合わせ。 三原焼きは、鶏のモツが入る事と、テングソースをベースにするのが特徴だとか。

『いただきます』

『へえ、モツが入るとこんな感じなのか』 『ごちそうさまでした』

***

尾道では、給油した後、いつものように小さなフェリーで向島まで。

これまで約2100km走行して、平均燃費は53.5km/L。 なかなか優秀である。

狭い尾道水道を数分で渡り切る。


因島大橋が見える公園でしばし休憩。

今回は、バイク用のプロテクターを購入して着てきた。

ホンダ製のプロテクターで、胸と背骨を保護するシステム。

最近、リターンライダーが多く、死亡事故が増えているという新聞記事を読み、妻と相談して購入したのである。
頭の次に致命傷になるのが、胸の損傷なのだとか。 やはりプロテクターを着ていると安心感が全く違う。



午後2時過ぎ。 いつものキャンプ場に到着。

少し風はあるものの、晴れて気持ちの良い景色。


管理人さんに挨拶し、手続き。
私のヘルメットを見ると、『今日はバイクなんですね?』
『そうなんです。 125ccの小さなバイクですけどね。 一度、バイクでツーリングに来たかったんです』 『連休中も、大きなバイクで来られた方が居ましたよ』

その後も、最近の生名島や上島町の事、五月連休の様子などを伺う。
『じゃあ、また今回もお世話になります』 『今日は一人ですから、のんびり楽しんでください』
『はい。 荷物を置いたら、フェスパと買い出しに行ってきます』







***

フェスパへ。

風呂に入る前に、おやつの時間。 三原で購入してきた八天堂のクリームパン。


お風呂では、露天風呂に浸かったり、サウナで汗を流したり、約1時間ほどのんびりまったり。
今日はちょうど誰も居らず、貸し切り状態でゆっくり、怒濤の一週間をなんとか乗り切った心と体を癒すことができた。


弓削のスーパーで夕食の買い物をして、キャンプ場に戻る。
傾いていく夕日を眺めながら、まずはビールをゴクリ。

今日の夕食は、高知産のカツオのたたき、ポテトサラダ、コロッケ、そして焼そばである。


***

キャンプ場のベンチに座り、美しいしまなみの景色を眺めながら独り、おいしいビールを飲む。











まさに、至福の一時。

***

2013年5月18日(土) 朝はいつものように5時起き。
シュラフを畳み、荷物を片付け、パンで朝食を済ませると、荷物をバイクにパッキング。 今日は予定があるので、始発のフェリーで戻る予定。

朝日とともに出発である。

『今回もお世話になりました。 おかげさまで、のんびりまったり、しっかりリフレッシュできましたよ』


因島から生口島へ。

生口島から大三島へ。

盛港から忠海港まではフェリー。


生名島から約2時間半ほどで家まで無事に戻ってきた。

ゴールデンウイークの四国ツーリングで発生していたギア抜けも、シフトペダルの角度調整と、意識した5速へのシフトアップが功を奏したのか、今回は全く発生しなかった。 俺好みのスタイルと、そのスタイルが映える白のカラー、そしてなによりジェントルな走りはとても気に入っており、加えて燃費も50km/L越えと優秀なYB125SP。

本当に良いバイクである。
いやあ、今回も良いキャンプツーリングだった。 やっぱ、生名島は好いなあ。 次はいつ行こうかな?

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瀬戸内シーカヤック日記: 『とびしま海道25kmウオーキング』&小久野島ツーリング_カヤック&ウオーク

2013年05月12日 | 旅するシーカヤック
2013年5月11日(土) 今日は、『とびしま海道ウオーキング』の日。 以前、祝島で知り合いになったMさんからお誘いを受け、せっかくの機会だからと言う訳で、妻と一緒に地元でのウオーキング大会に参加する事にしたのである。

蒲刈~御手洗までの25kmコースと、蒲刈~岡村島までの30kmコースがあるが、今年が結婚25周年の私たちは、もちろん25kmコース!
25周年に25kmのコースを一緒に歩くなんていいじゃないか。

朝8時。 濃霧の蒲刈に到着。

Mさんと久し振りの再会。 妻も祝島では私が参加している行事の間一緒に行動させていただいたし、前にはうちの長男と一緒での生名島キャンプツーリングもご一緒したことがあるので、いわゆる家族ぐるみのおつきあいという感じである。

開会式が終了し、9時過ぎにウオーキング開始。

こんなに長距離を歩いたことはないので、完歩できるのか?と不安と期待が入り交じる。


『ああ、この通りを歩くのは久し振りだなあ』

海沿いの通りを歩き、橋を越え、

狭い歩道を一歩一歩歩いて行く。

今日は濃霧のため、残念ながら芸予諸島の多島美はお預けである。

***


濃霧の豊島大橋。

これはこれでなかなか良い雰囲気である。

豊島を歩く。

お昼ご飯は、豊島の公園で。

3時間歩いてきた疲れをしばし癒す。





食事を終えると出発。 『さあ、行きますか!』

***








『家船』



橋の上から見ると、渦を巻いて流れていく。


***

いつも見慣れた、御手洗方面と岡村方面との分かれ道。

ゴールはもうすぐである。


途中、みかんジュースで疲れた体、乾いた喉を癒す。

『おお、美味い』

そして、ようやくゴール!

朝の9時に歩き始めて、午後3時前にゴール。 お昼ご飯を含め、25kmを約6時間弱で完歩することができた。

『ヤッター! なんとか歩き通せたねえ』

ゴールからスタート地点までは送迎バス。 バスでも30分ちょっとの行程であった。 『いやあ、やっぱ長いなあ』

『Mさん、どうもありがとうございました。 おかげさまで好い経験と記念ができましたよ。 じゃあ、また明日の朝!』

バスの中で歩いた疲れが出てきたのか、降りる時には太ももの裏が張って痛くなり、脚を引きずりながらバスを降り、駐車場まではまるで老人のようにトボトボ/のろのろとしか歩けない。

『いやあ、これはこれは。。。』

家に戻ると、傷む脚を引き摺りながらシーカヤックをカートップ。 今回は久し振りにニヤックを引っ張り出すことに。
明日の準備が終わると、たっぷりとお湯を張ったお風呂にゆっくりと浸かり、エビスビールで妻と乾杯。

『乾杯! いやあ、それにしてもよう歩いたなあ。 まあ、完歩できて良かった。 良い記念になったなあ』

晩ご飯を食べ、ビールを飲むと、バタンキュー。 『おやすみなさい』

***

2013年5月12日(日) 今日は、昨日一緒に歩いたMさんと、竹原からの日帰りツーリングの予定。

朝8時に、竹原の浜で待ち合わせ。

今朝は、濃霧の昨日とは打って変わって絶好のツーリング日和。


『準備完了』

今日は、追い潮に乗って小久野島まで漕ぎ、その後、岩風呂を海から見学して、転流のタイミング頃に阿波島経由で戻ってくるプランである。


『じゃあ、行きますか!』


初夏を感じさせる穏やかな瀬戸内海。

気持ち良いパドリング。

阿波島の南端をかすめ、東へ。


この辺りは潮が複雑である。 ここは押しだが、少し先になると逆になったり。

快調なペースで小久野島までやってきた。

『ここを廻って、少し先の浜で休憩しましょうか』


絶景!

澄んだ水の美しい海!

芸予ブルーの青空!


お気に入りの浜で一休み。

今日は、浜辺に座っていても最高に心地良い。


***

『じゃあ、ここから大久野島の北端をかすめて地方(じかた)まで行きましょう』






お気に入りの岩風呂を、海から観察。




ここからは、下げ始めた潮に乗り、出発した浜に戻る。


阿波島の北端。

桐の花が満開である。


『じゃあ、最後の一漕ぎ』


『お疲れさまでした』 今日は、8時半頃出発し、11時半頃まで、約3時間のツーリングであった。

『いやあ、二日間お世話になりました。 じゃあ、気をつけて帰ってくださいね』 Mさん、ありがとうございました。

***

これまで、カヤック&バイク、バイク&バイクというパターンはあったが、この週末は、初めてとなる『カヤック&ウオーク』を楽しんだ。

途中でお昼ご飯を食べ、家に戻ってからは、YB125SPのシフトペダル調整。


先日の四国ツーリングの時、5速で走行中に時々ギア抜けが起こり、『ジャジャジャーン』という音とともにエンジン回転が上がって驚いた。
家に戻ってからバイク屋さんに電話してみると、5速のギアがしっかり噛んでいない時に起こるので、意識してしっかり入れてみてください、との事。

また、『あと、シフトペダルを少し下げると、ギアをしっかりと入れ易いので良いかもしれませんね』とのコメントであった。
確かに、時折1速から2速にあげる時にNで止まってしまうことも何度かあったので、これは有効かもしれないなあ。

という訳で、今日はシフトペダルをちょっとだけ調整してみる事にした。

工具を引っ張り出し、ボルトをゆるめ、シフトペダルを引き抜いて、よさげな角度で取り付けてみる。

『これでどうや』 ボルトを締め込み、エンジンをかけて試走。

しばらくこれで様子をみてみることにしよう。

いやあ、今回もまたまた最高の週末だったなあ! 『さて、来週末はどこ行こう?』

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瀬戸内シーカヤック日記: YB125SP_仁淀ブルー&瓶ヶ森林道UFOライン堪能キャンプツーリング

2013年05月05日 | 旅するシーカヤック
2013年のゴールデンウイーク前半は、地元倉橋島でのシーカヤックキャンプツーリングの後は、両親を連れての日帰りドライブを挟み、三次から江津までDahon SpeedTRでの輪行キャンプツーリングを楽しんだ。

連休後半。

まずは妻と一緒に島根半島でのタンデムカヤック・キャンプツーリングを、のんびりまったりと堪能。 5月3日、島根半島から家に戻り、布団でゆっくりと寝ると、ここかからは計画していたYB125SPでのキャンプツーリングの予定。

長男が250ccのNinja250Rを購入し、たまにそれを借りて乗っていたリターンライダーとして、この冬に125ccのYB125SPを購入した。
民宿泊でのしまなみツーリングは、厳冬のこの冬、既に実行していたが、ようやく春を過ぎた今回はキャンプツーリングを楽しもという魂胆である。

***

2013年5月4日(土) 『じゃあ、行ってくるけん』 『転けんようにね』 『わかっとる。 のんびり走ってくるけん』
久し振りに火を入れるYB125SPのエンジン。 向かうは呉港。

今回は、キャンプツーリングということで、テント、シュラフ、マット、シート、ピロー、バーナー、何より大事なビールを運搬するクーラーボックス、そして着替え、その他諸々を、リアボックスと小さめのバックパックに詰めてきた。

それにしても、このリアボックスは便利だなあ。 キャンプ道具一式が、このリアボックスにほぼ収納できるのだ!

松山行きフェリーは、ツーリング仕様のバイクも沢山並んでいる。 『やっぱゴールデンウイークやなあ』


***

フェリーは、クルマとバイクを満載して出航。 しばらくすると、音戸の瀬戸へ。

第二音戸大橋。

初代音戸大橋と、第二音戸大橋。

なかなか良い眺めである。


今回は、日によってはまだ肌寒いこともあり、ウエアリングを工夫してみた。

上は、ロータスデザインの”スカノラック”。 下は、MTIの”レイブンパンツ”。

昨年から、秋~春のシーカヤックツーリングではドライスーツを使い始め、スカノラックとレイブンパンツの出番が無くなっていた。
この時期のバイクでのキャンプツーリングは大学生時代以なので感覚を忘れているのだが、冷え込んでも対応でき、雨が降っても大丈夫なカヤックウエアはバイクツーリングにも使えるはずというヒラメキから、今回試してみる事にしてみたのだ。

天気予報では、4日は天気が不安定で所によっては雨の可能性もあるということなので、雨合羽を兼用できるため荷物を減らせる利点もある。

フェリーは、順調に松山観光港へ向かう。


***

港からは、高知に向けて、R33をひた走る。

途中、道の駅でお昼ご飯。 今日は、『たらの芽天婦羅ソバ』


食事を終えると、今回の目的の一つである仁淀川に向かう。







ようやく『仁淀川町』へ。




今回の目的の一つは、『仁淀ブルー』の下見。
ブログ/瀬戸内シーカヤック日記のテーマカラーを『芸予ブルー』としている私としては、『仁淀ブルー』はどんなものなのか、確かめておかねばなるまい!

***

様々寄り道しながら、仁淀川のイメージを掴むと、いったん河口へと向かう。

午後3時過ぎ。 仁淀川の河口に到着。

そう、目の前は”太平洋”。

『いやあ、ここまで来たか!』


今回のゴールデンウイークでは、初日と二日目に地元の瀬戸内海/芸予諸島でのシーカヤックツーリングを楽しみ、その後は、三次~江津までの日本海まで自転車輪行ツーリングの目標を達成した。 その後も、妻と島根半島での、のんびりまったりシーカヤックお散歩キャンプツーリング。
そして今回は、お気に入りのYB125SPで太平洋へ。

この連休は、瀬戸内/日本海/太平洋を訪問するという、なんとも充実した休みとなった。
これは、5年前のリフレッシュ休暇をゴールデンウイークに繋げ、約3週間を沖縄で過ごした、『ホクレア号歓迎 & ケラマシーカヤック / 伊是名・伊平屋シーカヤック』編に次ぐ、充実した連休である。

***

『さあ、今日のキャンプ地に行こうか』 途中、様々より道しながらいくつものキャンプ場を下見してきた。 その中で、一番気に入ったキャンプ場へと向かう。

途中、空が暗くなってきたと思ったら、急に激しい雨が!

『え、なんで雨が降ってくるの?』 でも、今日はカヤックウエアなので、雨も大丈夫。

『やっぱりこのウエアにして正解だったなあ。 スカノラックの大きな胸ポケットは、iphone5や小銭入れなどを入れるのに便利だし、レイブンパンツはソックス一体なので裾から風も入ってこない事に加え、かっこわるくないのもええなあ』



そして、今日のキャンプサイトへ。





テントを張り、キッチンをセット。

まずは、いつもの儀式。 ビールで乾杯!

この河原では、iphone5での音楽も邪魔モノとなる。 早々にihoneはウエストバッグにしまい込む。

人の少ない川原で、美しい景色を眺め、鳥のさえずりと川のせせらぎを楽しみながら、冷えたビールを独り『グビリ』 まさに至福の一時。

***

他の河原は多くのキャンパーで賑わっていたが、なぜかこのキャンプ場だけは人が少なく俺好み。

目の前の川は水も澄んで、夏にはぜひ泳ぎたい好い場所である。


途中で買い込んで来たチャーハンと、レトルトカレー。

そして、コロッケとサラダの晩ご飯。

食後は久し振りに、小さな小さな独り用焚き火を楽しんだ。


***

2013年5月5日(日) 朝である。


朝食は、アルファ化米の炊き込みご飯と、昨日買っておいたテンプラ、そしてアマノフーズの味噌汁。

食後は、いつものようにコーヒーを二杯ゆっくりと堪能。

『さて、じゃあそろそろ片付けるか』

今回のキャンプツーリング道具一式である。 スカノラックとレイブンパンツが防寒の役目も果たし、また昨夜はそれらを着たまま寝たので、モンベルのダウンジャケットや、ゴアテックスのシュラフカバー、様々な着替えは使わないままであった。

これらの荷物を、GIVIのリアボックス&小さめのミレーのバックパックが飲み込み、YB125SPにパックされる。


***

キャプツーリング二日目の今日の目的地は二つ。
本物の『仁淀ブルー』が存在するという、仁淀川支流の『安居渓谷』と、前から気になっていた『UFOライン』こと『瓶ヶ森林道』である。

荷物をパックして、7時にキャンプした浜を出発。 まずは、安居渓谷へ。







『おお、これぞ仁淀ブルー』






***

そして、瓶ヶ森林道UFOラインへ。




雲一つない、最高の晴天。 絶好の、林道ツーリング日和である。




『あ、ここには”瓶ヶ森ブルー”が。。。』








こんな時、YB125SPは便利である。 ちょっとした撮影スポットを見つけても気軽に停まることができ、狭い林道でも取り回しが良い。
そして、ソロツーリングであることも、あちらこちらに散りばめられた絶景の撮影を楽しみながらのバイク旅の自由度を高めている。 やっぱシーカヤック旅と一緒で、バイク旅も自由気侭なソロツーリングがええなあ。



そして、ここからが今日のハイライト!











『いやあ、絶景である!』

***







『ほんと、今日は最高の日本晴れ、まさにツーリング日和で、”瓶ヶ森林道UFOライン”は最高だったなあ』

***

今治まで出て、少し遅めの昼食。

私的には、今治でのお昼ご飯といえばここ、『かねと食堂』

そして、注文したのはこれまた定番である『カツライス』

『いやあ、やっぱりこれを食べないと、今治に来た気がしないなあ』 『ごちそうさまでした』

***

今治からは、フェリーで岡村島へ。


来島海峡に向かって進む、フェリー『せきぜん』

ここには、『仁淀ブルー』、『瓶ヶ森ブルー』に続き、地元の定番『芸予ブルー』が待っていた!







『いやあ、今回のツーリングは最高だったなあ。 いい〆や!』



***

地元倉橋島でのシーカヤックキャンプツーリング。 三次~江津まで、Dahon SpeedTRで駆け抜けた、日本海まで輪行キャンプツーリング。
妻と一緒にのんびりまったり楽しんだ、島根半島タンデムカヤックキャンプツーリング。

そして今回の、『仁淀ブルー』&『瓶ヶ森ブルー』&〆の『芸予ブルー』の三点セットをたっぷり堪能したYB125SPでの仁淀川訪問キャンプツーリング。

『ほんま、最高の連休やった!』

今回のゴールデンウイークは、我ながら完璧なプランニングでしっかりリフレッシュし、たっぷりと充電できた。 7日からは仕事だが、遊びと同様、しっかりと本職としてのプランニングを頑張り、そして楽しむぞ。

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瀬戸内シーカヤック日記: 島根半島シーカヤック_妻と一緒にのんびりまったりキャンプツーリング

2013年05月03日 | 旅するシーカヤック
2013年5月2日(木) ゴールデンウイーク後半スタートとなる今日からは、一泊二日で島根半島シーカヤックキャンプツーリングへ。
今回は、今年初めてとなる妻と一緒のシーカヤックツーリング。 アテンザワゴンにタンデム艇を積み、朝6時に家を出た。

島根半島に到着し、多古の七つ穴ツーリングでいつも使わせていただいている漁港に行ってみると、

ドッシャーン! バッシャーン! ザッブーン!

七つ穴に向かうエリアは、北寄りの風で波立っており、岸壁には白波が打ち寄せている。。。 『こら、あかん』

一瞬で諦め、今日はのんびりまったり観光モードに切り替えた。

***

『じゃあ、まずは昼ご飯を食べにいこうか。 前に下見しておいた、おいしい蕎麦屋さんがあるんや』

神代そば

妻には、『この”とりそば”が美味かったで』とおススメする。

私は、新たなメニューを開拓しようと、”やまかけそば”。

『いただきます』 『へえ、この鶏、いい味がついてるわ』 『この”やまかけ”もいけるで』

あまりの美味しさに、ついでに割り子も追加。


『ごちそうさまでした』 『どや、この蕎麦屋はなかなかええやろ? あんたのために下見しといた甲斐があった言うもんや』 『ものは言いようやね』と妻が笑う。

***

今日は波が高くて漕げないんだし、せっかくやから松江エリアをのんびり楽しもうということで、食後は温泉へ。
久し振りの玉造温泉。

ここで、1時間ほどゆっくり温泉を楽しんだ。 『いやあ、ええ湯やったなあ』 『ほんと、お湯が柔らかいし、肌がツルツルになったよ』

キャンプする浜に戻る途中、松江でのお気に入りの一つである彩雲堂さんに立ち寄り、今日のおやつを購入。 『やっぱり今の時期は、柏餅を買わないとね』と妻。

夕食と明日の朝食を買い出して、浜に戻る。

野波。

小波。




浜にテントを張り、まずは先ほど彩雲堂さんで購入した柏餅をいただいた。

『うん、美味しいね』

しばらく休憩すると、少し早いがビールの時間! 『漕げない今日は、のんびりまったりモードや。 景色がええここに座ってビールをグビリ! これが楽しいんやなあ』

松江には、以前見つけたお気に入りのパン屋さんがある。 そこの”ヨーグルトパン”が絶品でお気に入りになったので、今回は様々なパンを購入してきた。
まずは、一番人気だというカレーパンを食べながらビールを飲む。

まるで額縁に入った画の様な景色を眺めながら飲む、冷えたエビスビール。

至福の一時。

***

途中、浜辺を妻と散策。






日が傾いてきたところで、再びビールの時間。 そろそろ本格的に始めるか!

地元産だという、おいしいアジの刺身をつまみに『ゴクリ』

その後は、これまたおいしそうな刺し盛りで『グビリ』

美しい景色をつまみに『グビ、グビ、グビリ』

『おお、ええ一日やなあ』

『ここからの眺めは最高やろ? 俺はほんまにココが気に入ってるんや。 見てみい、今日は眼の前に日が沈むでえ』







『ほんま、ここの景色はええねえ』と妻。 『そやろ!』

***

松江に来たらこれは外せないという、スーパーで売っている割り子そば。

これが美味しいのである。 俺のキャンプの夕食には欠かせない!

暗くなってからも、iphone5でお気に入りの音楽を聴きながら、妻と二人でビールを飲み、ワインを楽しむ。
『ああ、ええ一日やったなあ。 おやすみなさい』

***

2013年5月3日(金) 夜中には少し雨がパラついたが、朝起きると雨は上がっていた。

曇りがちだが穏やかな天気になりそうだ。

朝はいつものように5時にはテントから這い出し、お湯を沸かし、日本海を眺めながらコーヒーをゆっくりと楽しむ。 『ああ、美味しいなあ』

朝食は、お気に入りのパン屋さんで買っておいた、大好きな”ヨーグルトパン”。 『どや?』 『うん、おいしいね』 『そやろ。 やっぱ、俺が事前に下見しておいた甲斐があったいうもんや』と笑う。

漁港に行ってみると、今日も七つ穴の方面は高い波が打ち寄せているので、急遽予定を変更し、風裏となる漁港から漕ぎ出した。

こちらは風も弱く穏やかな雰囲気。

芸予ブルーならぬ、島根半島ブルーが美しい。




俺のお気に入りの入江へ。

穏やかな入江でのんびり休憩し、持参してきたお茶とパンでしばし休憩。 『あ、あそこに魚が』 『ここにはウニが見えるよ』





1時間ほどのお散歩ツーリングを楽しんで、出発した浜に戻ってきた。 『なかなか多古の七つ穴には行かれんねえ』
『なあに、自然相手じゃけえ、こんなことは日常茶飯事よ。 またいつでも連れてきちゃるけえ、楽しみにしときんさい』 『ほうじゃね』

キャンプした浜に戻り、テントの中で着替えて帰り支度。
帰りには、湯の川温泉にも浸かって潮抜きをし、のんびりまったり。

『いやあ、あんまり漕げんかったけど、ほんまええ二日間じゃった。 おいしい蕎麦を食べ、お気に入りのパン屋さんのパンを食べ、綺麗な景色を眺めながらビールを飲み、お散歩ツーリングを楽しんで、温泉に2回も入った』 『ほんまに楽しかったねえ』

『まあ、また遊びに来ようや。 梅雨時期は日本海も穏やかになるけん』

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瀬戸内シーカヤック日記: Dahon SpeedTRで江ノ川沿い輪行キャンプツーリング、三次~江津

2013年05月01日 | 旅するシーカヤック
ゴールデンウイーク幕開けの土日は、地元倉橋島でのシーカヤックキャンプツーリングを楽しみ、昨日月曜日は両親をつれて広島市植物公園へ。



なかなか良い感じの連休スタートである。

今日から二日間は、Dahon SpeedTR/ダホンスピードTRで、輪行キャンプツーリングの予定。
昨年購入したこのDahon SpeedTRは折り畳み自転車なのだが、パニアバッグが取り付けられるようにキャリアが装備されているのに加え、前3段/後8段のいずれも内装方式の24段変速、泥よけが装備されており、クロモリフレームで決して軽くはないが、本格的な旅に対応できる『旅する折り畳み自転車』なのである。

普段は折り畳んだまま家の中に保管しており、シーカヤックと自転車をカートップしての『カヤック&バイク』には、もっぱら十数年もののMTBを使っている。
と言う訳で、お気に入りのこの自転車は、輪行ツーリング専用車として扱っているのだ。

このDahon SpeedTRを買ってから、ずっと考えていた輪行ツーリングがある。

それが、瀬戸内海と日本海をつなぐ尺取り虫方式での輪行ツーリング。

以前、フェザークラフトK1を使い、呉から東へは兵庫県の家島まで、また呉から西へは山口県の関門海峡まで、カヤックを始めたときの目標の一つであった尺取り虫方式での瀬戸内横断を行い、その後は友人の誘いを受けて、下関から島根半島までの日本海を漕ぎ進む、これまた尺取り虫ツーリングを楽しんだ。

フォールディングカヤックは、こんな尺取り虫方式の旅にピッタリの道具であったが、この旅する折り畳み自転車も、海と陸との違いこそあるものの、まさに同じ匂いがする道具である。

そう言う訳で、これまで『尾道~今治_しまなみ海道輪行キャンプツーリング』や、『呉~三原_輪行キャンプツーリング』でその実力を確認してきたので、今回はゴールデンウイークという絶好の機会を使い、三次~江津までの約110kmを、一泊二日で漕いでみようと言う訳。

***

2013年4月30日(火) 朝起きると雨が降っているが、昨日の予報で織り込み済み。 すでに輪行仕様にした自転車とパニアバッグに詰めた荷物はクルマに積んである。

『やっぱり雨じゃ。 じゃけえ、わるいけど、昨日頼んだように駅まで送ってや』と妻に頼む。
駅で自転車と荷物を降ろし、『ありがとう。 じゃあ気をつけて帰れよ』 『うん、あんたも気をつけてね』 『おお、分かっとる』

この自転車にしてから3度目の輪行旅。

十数年前、横浜単身赴任時に購入したORTLIEB/オルトリーブの防水パニアバッグと、輪行時の貴重品入れ 兼 夕方からは『なにより大事な』ビール保冷庫と化すクーラバッグのセット。

このクーラーバッグは、リアキャリアの上部に固定できるよう、家に転がっていたバックルとストラップで改造済み。 これがとても便利なのだ。 ありあわせのバックルだから、前後が違うのはご愛嬌。
こんな工夫も、旅の準備の楽しみの一つである。

呉線を降りると、こんどは芸備線へ。

小学生の頃は、お袋の田舎が芸備線沿いにあったので、夏休みや冬休みは毎回一人で芸備線に乗り、遊びに行っていたものだ。 懐かしい!

先頭車両の前部は、輪行には最適の構造。 『こりゃあいいや』

芸備線の車内で、少し遅めの朝食。

メロンパンの野菜サンドである。

車窓の景色を楽しみながら、楽しい列車の旅。

ようやく、三次駅に到着した。


改札を出ると、パックを解き、自転車を組み立てる。

と言っても、パタ パタ パタっと、簡単に組み上がるのだ。 以前、MTBで輪行していたときとは大違いの楽さ加減。
『じゃあ、出発するか!』

漕ぎ始めてしばらくすると、右足のかかとに何か当たる感触が。 ???
自転車を停めて見ると、ブレーキワイヤーをプラスチックの結束具で留めていたのが切れて外れた様子。 『いやあ、まいったなあ』
応急処置に絆創膏でも貼ろうかと考えていたが、『お、あれがあるじゃないか!』

ちょっとしたトラブルにも慌てず騒がす、荷物の底から使えそうなモノを取り出し、適度な長さに切り、クルリと巻いて固定完了。 『いいじゃないか。 じゃあ、再び出発だ』

三次の市街地を離れると、途中の神社にお参り。 『どうぞ、旅の安全をお守り下さい』

この江ノ川は、十数年前にリバーツーリングにはまっていた頃、”カヌーの里おおち”の企画する様々なツーリングに参加して下ったり、一人で下ったりした想い出の川。

当時は様々な企画がなされ、カヌーの里から江津までの『海までツーリング』や、三次~浜原まで尺取り虫方式でのツーリング、『ローリーイネステイラーさんや堀田貴之さんと行くキャンプツーリング』、秋には江ノ川を遡上してくる『鮭を見に行くツーリング』などなど、とても充実した川旅を楽しんだことを思い出す。





そうそう、家族4人で下流ツーリングに参加した事もあったっけ。

大雨の後で増水した江ノ川。 上流ツーリングに、まだ小さかった長男と参加したときに、知人が撮ってくれた写真。

ほんと、あの時はスゴかったなあ。 今でも我が家の語り種である。


***





快調に漕ぎ進み、11時には川の駅”常清”へ。 お腹も減ってきた事だし、お昼ご飯にちょうど良い。

メニューを見ると、さすが江ノ川だけあって、鮎料理がおススメらしい。 『この鮎どんぶりってどんなんですか?』
『はい、それは鮎を開いて焼いて、タレを付けてあります。 美味しいですよ』 『じゃあ、鮎どんを』

出てきたのはこれ。

一口食べると、『おお、こりゃあ旨い』 鮎どんぶりにして正解である。 『ごちそうさまでした』

***







ようやく美郷町へ。


懐かしい『ブタ小屋の瀬』

ここは、流れが集まり波が高くなるので、当時の上流ツーリングでは定番の遊び場所であった。

波こそ高いものの、岩などはなくひっくり返っても安全なので、下手な俺でもエディーから本流へのインや、フェリーグライドの練習をしたりしていたことを思い出す。
『当時は何リットルも江ノ川の水を飲んだよなあ』


途中、疲れが溜まってきたので、持参してきた呉名物の『フライケーキ』のおやつ。






浜原ダム。

『へえ、ここには初めて来た。 こんな風になっていたんだ』


14時過ぎに、浜原駅に到着。 元々は、この当たりで一泊する予定だったのだが、少し早めに付いたのでもう少し進む事に。
でも、ちょっと疲れが溜まってきたので、ベンチにゴロリと横になり、15分ほど一休み。

***


粕淵の七不思議。 駅チョンタクシー。

コンビニでお弁当とビールを購入。 『ようし、これでいつでもキャンプできるぞ!』

粕淵で方向を大きく変える江ノ川。

川沿いの道を、ひたすらエッチラオッチラと漕ぎ進む。



疲れた時にはおやつでエネルギー補給。 今日も、これまた呉名物の一つ、最高に美味しいエーデルワイスのパリスクッキー。


夕方4時。 まだ明るくて漕げないことは無いのだが、脚が限界。 今日の移動距離は、約75km。
キャンプに良さそうな河原を見つけ、テントを張る。

静かで良い雰囲気である。


着替えると、まずはビールで乾杯。 『いやあ、今日はなかなか良い景色が楽しめたなあ』

地元のお酒。

ビールをお酒を飲むと、疲れが廻ってきた。

しばしテントで横になる。

そして晩ご飯。

お弁当を食べ、ビールを飲み、お酒を飲む。 『ごちそうさまでした』

テントに入って音楽を聴いていると、さすがに疲れが出たのか、いつの間にやら寝入っていた。 『おやすみなさい』

***

2013年5月1日(水) 朝3時に起床。
江津駅から三次まで行く列車は一日に2本だけ。 そのうち1本は朝6時発、その次はなんと午後3時過ぎまで待たないと行けないのだ。

ここから江津駅までは約35km。 昨日の疲れが残る脚でも、なんとか2時間あれば辿り着けるだろう。 と言う訳で、3時起床となったのである。
まだ暗い中、ヘッドランプを点けてキャンプ道具を片付け、自転車にパッキング。

出発は3時半。 駅に着けば、10分あればパッキングができるので、ホームへの移動も含めるとタイムリミットは5時45分。
『ギリギリだがなんとか行くぞ! しゅっぱーつ!!!』

自転車のライトに、ヘッドランプも装着して、まだくらい国道を走る。

さすがに早朝なのでクルマも少なく走り易いのに加え、気温も10℃とそれほど寒くないのが救い。
傷む脚を叱咤激励しつつ漕ぎ進む。

江津市街まで15kmくらいのところで、脚が限界に。。。 坂とも言えないちょっとした勾配で、膝がネをあげ、亀のようなスローペースでしか走れない。

カヤックは20年漕いできたので、さすがに人並み程度には漕ぐ筋肉は付いているつもりだが、自転車の場合、長距離の輪行は3回目であり、自転車脚ができていない事を痛感。
タイムリミットを考えると、江津は諦め、途中の駅から乗ろうかという”悪魔の誘惑”がフト脳裏をよぎる。

『いや、いかん。 今回の企画は、海までツーリングじゃないか。 頑張れ! やれば ”できるはず” 』

そこからも、相変わらずちょっとした登りになると亀の様なペースで進みながら、なんとか自転車を降りる事なく漕ぎ進む。

***

『おお、河口に着いたぞ!』

橋を渡ると、ようやく江津市街。

バイクで通りかかったおっちゃんに、『江津駅はこっちですか?』 『ああ、こっちの道で、あと数百メートル』 『ありがとうございます』

そして、駅に到着。 ヤッター!

時間は、5時半ちょっと前。

『ああ、なんとか時間内に辿り着いたぞ』

スッカスカの時刻表。


到着した列車。 これで、念願の三江線全線乗車が実現できる。

始発駅では車内はガラガラ。 俺を入れて3人である。


定刻通り発車すると、ようやく朝食。

呉名物メロンパンの『アンパン』である。

おいしいアンコがぎっしり。 いつもなら食べきれない量であるが、今日は二日間で110kmを漕いで疲れた体が、このアンパンを欲している。

江津駅から三次駅まで、30を越える駅を、3時間21分でつなぐ列車。

こんな速度でゆっくりと進んでいく。




窓枠には、学生が刻んだ落書きが。

『あいしてるわ♡』の言葉があり、別の所には懐かしい『相合い傘』もある。 もちろん落書きはイケナイ事であるが、ある意味『うん、内面的には正しい中高生生活をしているなあ』と、おじさんは密かにニヤリ。


途中の浜原駅で、初めて列車とすれ違う。






ホームが高い位置にある事で有名な『宇都井駅』



途中、トイレを使ったのだが、これが予想に反して広く、きれいな洋式であった。
水洗だし、便座クリーナーまで装備されていて、とても快適。 お年寄りが多いこの路線には、確かに洋式が良さそうだ。

約3時間半かけて、ようやく三次駅まで戻ってきた。

三次駅では乗り換えの余裕があったので、妻へのお土産を購入。


***

三次駅からは、芸備線で広島駅へ。


広島駅ではちょうどお昼時。

駅うどんの店で中華そば。

『ごちそうさまでした』

ここからは、呉線で家路に。

ああ、今日は長い列車の旅だったなあ。


二日目の今日は、途中で挫けそうになりながらも、なんとか目的を果たすことができ、充実した輪行キャンプツーリングとなった。
『ああ、ええ旅やった!』 尺取り虫方式での輪行ツーリングであるから、次回はもちろん三次~。。。

さあ、続きはいつにしようかな? 楽しみだ!

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