あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 芸予ブルーに包まれた、奥ノ内湾お散歩ツーリング_情島、小情島、鈴鹿島、弁天島

2019年01月27日 | 旅するシーカヤック
2019年1月27日(日) 雪の降った昨日とは打って変わって、今日は穏やかな冬の晴れ間。
サンディエゴ旅で、週末2回ほど海に出ることができなかったので、今日は地元のお気に入りのスポットへと向かう。

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家から30分弱で、いつもの出艇地に到着した。

今朝は、外気温こそ2℃と低いものの、風もなく日も差してきたので、体感的には暖かい冬の朝。

シーカヤックは頼りになるポリ艇のケープホーン、パドルはもちろん長年手に馴染んだワーナーのアークティックウインド。
穏やかな音戸の海にカヤックを浮かべ、独り静かに乗り込んだ。

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今日は午前中を使って、久しぶりに訪れたこのお気に入りのスポットを、ゆっくりと楽しむ予定。
まずは、情島にバウを向け、静かに漕ぎ出す。

荒れた昨日の天気が嘘のように、今日は最高のツーリングコンディション。

情島の北岸を抜け、

クロックワイズで情島の東岸を漕ぎ進む。


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この辺りは、家からの交通の便も良く、定期航路もなく、行き交う漁船もそれほど多くはない。
情島は有人島ではあるが、集落は島の西側にこじんまりと固まっているため、島の東岸はほぼ自然海岸が残っており、絶好のシーカヤックツーリングコース。
また近くには、小情島や鈴鹿島などもあり、ちょっとしたアイランドホッピング気分も味わえる、芸予諸島でも有数のショートツーリングコースであると自認している。

冬のツーリングは、風のない穏やかな凪と、暖かい太陽が、何よりも嬉しいものである。


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ここを漕ぐのも久しぶりだが、

あちらこちらに、昨年の豪雨の爪痕が残っている。

この崩れた斜面が、今後どのくらいの年月を掛け、どのように変わっていくのか、定点観測していきたいものだ。


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情島の南端を超えると、小情島へと向かう。

そして次は、鈴鹿島へ、

左から、鈴鹿島、小情島、情島。

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鈴鹿島の南端を抜け、奥ノ内湾へと漕ぎ進む。

穏やかな芸予諸島の海を、のんびりまったりと漕ぎ進む。

ここまでで、約1時間が経過。

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このエリアでの休憩スポットは、大抵ここと決めている。

誰も居ない、貸切状態のなんちゃってプライベートビーチ。

夏であれば、目の前の海で泳ぎ、絶景を眺めながらお弁当を食べるのが、至福のひと時となる。

本当にここの海は透明度が高く、すっきりと澄んで素晴らしい。

唯一残念なのは、いつきてもあまり嬉しくない足跡が残されていることである。。。


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持参した温かいお茶を飲み、海を眺め、しばしの休憩。

『さあ、じゃあ弁天島を経由して戻るとするか』

今年初めてとなるこのエリアでのパドリングなので、少し遅いが新年のご挨拶をさせていただいた。

『今年の海旅を、どうぞ見守ってやってくださいませ』

***

ここからは、出発した浜へと漕ぎ戻る。

芸予ブルーの海と空。

最高にリフレッシュできた、冬の休日の海のお散歩であった。

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生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 最後となるリフレッシュ休暇_虹に始まり虹で終わったサンディエゴ散策旅を堪能

2019年01月20日 | 旅するシーカヤック
2019年1月13日(日) 今日から妻との旅に出る。
55歳となり、5年毎に発生するリフレッシュ休暇の権利も、今年が定年前のラストチャンス。

前回50歳の時には、以前の職場の友人が移住したスウェーデンを妻と一緒に訪問した。

『瀬戸内シーカヤック日記: ストックホルムでシーカヤック_子離れ夫婦のスウェーデン旅』

今回も、かなり前から妻にいろいろと要望を聞き、妻のアメリカに行ってみたいという希望と、俺のこれまでの数少ない出張の経験なども踏まえて、今回はサンディエゴを散策することにしたのである。

***

同じカリフォルニア州でも、北にあるサンフランシスコ、中間のロサンゼルス、南のサンディエゴでは、それぞれ街の雰囲気や気候も異なる。
その中でも俺は、コンパクトな街であるためツアーに参加しなくても、あるいはレンタカーなどを使わなくても、公共交通機関や徒歩で散策が楽しめ、治安も良く、街が美しいサンディエゴが一番のお気に入り。
本当なら、ジューングルーム明けの7月頃がベストシーズンではあるが、仕事のスケジュールから雨が多く寒いとも言われているこの季節を選んだのである。

初めての冬のサンディエゴ。 東海岸では雪も降るシーズンであるが、さすがにサンディエゴではそこまでではない。
雨季の旅は、どのような旅になるのだろうか?
楽しみである。

***

広島空港からまずは羽田へ。

窓から外を眺めると、虹が見えた。

飛行機から見る虹は、円形なのである。

『うん、これは旅立ちから何か良い感じだね』

今日は天候にも恵まれ、大山や、

富士山も良く見えた。


***

羽田から成田へバスで移動し、夕方の便を待つ。

いよいよ、サンディエゴに向けたフライト。

エコノミーではあるが、十分快適な空の旅。

9時間余りの旅も終盤となり、いよいよサンディエゴの街並みが見えてきた。

無事に降り立ち、入国審査も問題なく通過。


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タクシーでホテルへ行き、チェックインを済ませると、早速街へと繰り出した。
ホテルは、ガスランプクオーターエリアなので、とても便利である。
幸い、雨ではなく曇天のなか、歩いて海沿いへと向かい、

トラムのステーションへ。

ここで、トラムとバスの両方に使えるパスを購入。
自動販売機があるのだが、表示が親切ではなくどうやったら買えるのか分からなかったので、近くにおられたMTSの職員の方らしき人に教えてもらい、無事購入完了。
今回は、3日間パスにした。

到着したトラムに乗り込み、まずはオールドタウンへと向かう。

出張では2度ほど来ているのだが、プライベートでは初めてなので、こうやってゆっくりと観光できるのが嬉しい。

メキシコの人達によるものと思われる踊りを眺め、

タコスを購入し、

ベンチに座ってお昼ご飯。

ビールはもちろんコロナ!
サンディエゴの旅は、メキシカンな雰囲気のランチから始まった。

ランチのあとは、オールドタウンを散策。







かつてのアメリカの生活がどのようなものだったのか、その一端を垣間見させていただいた。

***

再びトラムでダウンタウンに戻り、今度はシーポートビレッジへ。

ショッピングモールやレストランがいくつもあり、

景色もなかなか良い感じ。

散策していると、水陸両用車のツアーを発見。
以前出張で来た時に、街を走っているのを何度も見かけたので気になっていたのである。
本日最終ツアーということで、10人程度のお客さんが乗り込んで出発。

街を走り、スロープから海へ。

ここからは、スクリューで海を走る。

このツアーのハイライトは、シーライオン見学。

ダウンタウンのこんな近くに、野生のシーライオンが居るなんて、驚きである。


***

水陸両用車で街に戻ると、ちょうどサンセットのタイミング。

これが、なんとも言えない幻想的な眺めであった。


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ホテルに戻り、しばし休憩してから晩御飯へ。

サンディエゴ初日のディナーは、日本から予約済みの『Water Grill』

静かで落ち着いた雰囲気のお店である。
まずは、ビールで乾杯!

オイスターのサンプルセット。

クラブケーキ。

フレンチフライ。

ビールを飲み、うまいオイスターを楽しみ、ワインをゴクリ。
最高の初日であった。

***

二日目は、雨。

今回の旅では、雨季ということが分かっていたので、その日の天気を見ながらどこへ行くかをフレキシブルに組み替えるプラン。
『じゃあ』、ということで、今日は雨でも楽しめそうなシーワールドに決定。

今日もトラムでまずはオールドタウンのステーションへ行き、そこからバスでシーワールドへ。

雨は、降ったり止んだりを繰り返すなか、

イルカのショーや、

圧巻のシャチのショーを楽しんだ。

***

午後になっても雨が続いていたので、妻が行きたいと言っていた『トレーダージョーズ』へ。

バスを乗り継ぎ、運転手さんに降りるバス停を教えてもらい、無事到着。
店内を見学し、妻が予定していたショッピングバッグ他のお土産も購入。

***

今日の晩御飯は、ホテル近くのタイ料理のレストラン。

ここは、とてもリーズナブルな料金で、料理も大変美味しかったので、次回は再訪したいお気に入りのレストランとなった。

飲み足りないので、街を歩き、ビールが試飲できる小さなお店へ。

ここでは、ビールの好みを聞かれた後、数種類のビールが小さなグラスで供され、それを飲み比べて気に入った銘柄を注文するスタイル。

ビールを飲みながら、店員さんと話していると、『裏でビールを作っているので見てみないか』とのお誘い。
もちろんお願いして、見学させていただいた。

サンディエゴには、こんな小さな醸造所がいくつもあるらしい。
『ごちそうさまでした』

***

3日目も雨だが、午後からは晴れそうな予報。
今日の最初は、バスで動物園へ。

自然が多く、広大な敷地の動物園を歩いて見学。

日本の動物園とは全くコンセプトが異なり、ある種のカルチャーショックを受ける。
もちろん檻はあるのだが、たっぷりの面積を活かして、ここでは本当に自然の中に動物が暮らしている雰囲気があり、鳥などはネズミや小さい鳥などの餌を食べている様子も観察できる。

日本では行列に並んで見学するパンダも、ここではほぼ独り占め。

一方でコアラは、大変な人気者であった。


***

動物園を出ると、バルボアパークを散策。
この頃には、空も徐々に晴れてきた。

人類博物館を見学し、

パンとコーヒーで、軽いランチ。

この頃には、絶好の行楽日和に。


自動車博物館を見学。

デロリアンや、キャンピング仕様に改造された古い車、大昔のバイクなどを見学。


***

夕方まで天気が持ちそうな雰囲気なので、グーグルマップでバスルートをチェックし、ラホヤ海岸へ。

ラホヤは、今回の散策では一番遠い場所であり、バスで1時間以上掛かるのである。
曇天ではあるが、大きな波が打ち寄せ、なかなかの景色。

岩場に降りると、そこにはシーライオンやオットセイが!

こんな間近で、野生のシーライオンやオットセイを見ることができるとは、まさに驚きである。

『ここは来て良かったねえ』

***

洞窟のある別の砂浜にも、サーフが打ち寄せている。

が、ここで驚きの光景が。。。

シュノーケルをつけた2人が、海に入り、沖に向けて泳ぎだしたのである。

すぐそばにはサーフレスキューの監視台もあるのだが、特に制止する事もなく、二人が岩場に近づくと『岩場からは離れるように』と放送するだけ。
この二人が、どのような目的で、この高波の中を沖に向けて泳いでいるのかは分からなかったが、『自己責任』を基本とするアメリカの考え方を肌で感じることができたシーンであった。

***

通りに戻ると、美味しそうなお菓子屋さんを発見。

ここで、美味そうなお菓子をおやつ用に購入。


***

再びバスで、ガスランプクオーターまで戻る。

途中のガスステーションを見ると、ガソリンが1ガロンで3ドル程度と、かなり安い。
米国では、このガソリン安で大きなピックアップトラックがかなり売れているのだ。

数年前は、ここサンディエゴで、Car2goと言う、二人乗りEVを使ったカーシェアリングサービスのトライアルがされていたのだが、今回はそのEVを街で見かけなかったので調べてみると、すでにサービスは終了したとのこと。

当時も、このカーシェアはほとんど使われていなかったので、ウーバーの方が便利だということなのであろう。

さらに驚くべきは、サンディエゴのモビリティは、より進化していること。
こんな電動スクーターや、

電動自転車が街のあちこちにあり、多くの人が利用しているのである。

いずれもかなりのスピードが出るし、自転車と言ってもペダルはなく、日本では法律的に許容されないだろうが、ここでは街で大活躍。
更には、どこでも乗捨て可能だし、ネットでどこに空きがあるのか分かるので、利便性も高い。

サンディエゴのようなコンパクトな街では、ウーバーと、この電動モビリティがあれば事足りそうである。
たまにしか来ることはできないが、同じ街を定点観測してみると、進化や変化が肌で感じられて面白いものである。

***

今日の晩御飯は、『Basic』

評判の良い、ピザ屋さんである。

まずはビールで乾杯!

お勧めのピザを聞き、So Meatyのスモールを注文。

スモールでこのサイズである!
『うん、やっぱりここはアメリカだなあ』と関心。

ピザを食べ、コロナを飲む、サンディエゴの夜。

『ごちそうさまでした』

***

4日目は、今回の中で最も天気が良さそうである。
郊外の目的地は全て回ったことに加え、明日は出国なので、今日はゆっくりと街中を散策するプラン。

歩行者用の信号用スイッチを押しながら、いつものように街を散策。

今日の最初は、ミッドウェイ博物館。

ここでは、青空にも恵まれて、ゆっくりと甲板も見学することができた。

冬のサンディエゴも、なかなか良いものである。


***

お昼ご飯のためにショッピングモールに行く途中、漁船がマグロを水揚げしている光景を発見。

こちらの漁船は、形も色も、日本の漁船とは全く異なる雰囲気である。

ランチは、ハンバーガー。


***

午後からは、予約していた1時間クルーズへ。

今回は、街の景色とUS Navyの軍艦を見学できる、湾の南側を巡るクルーズ。
曇ってはいるが、徐々に晴れそうな雰囲気。

最新鋭の軍艦を見ることができる。


空は徐々に明るくなる。

北側の空には、虹が!

『うん、これはなかなか良い景色だね』

『来る時の、広島空港を出た後も虹が見れたし、観光の最終日にも虹が見られるなんて、ラッキーじゃないか』

虹が、橋の上に7色の橋を掛けてくれる。
しかも、途中からは2重の虹に!


港に戻る頃には、カリフォルニアらしい青空が広がった。

南側の空には太陽が煌き、

ミッドウェイも大迫力。


***

クルーズでサンディエゴをたっぷりと堪能したあとは、街を散策。

やはりカリフォルニアは、この青空である。

妻が行ってみたいと言っていた、リトルイタリーにご案内。

お洒落でカジュアルな街の雰囲気が、気分をワクワクさせてくれる。

ここでも、コロナで乾杯!


街の不動産屋さんも、とってもお洒落な雰囲気である。

ただし物件は、高額なものばかりである。


***

サンディエゴ最後のディナーは、『Cowboy Star』

ここは、評判の良いステーキレストラン。

高級な雰囲気に、少し圧倒される。

注文したのは、『8 OZ. FILET MIGNON - our tender filet is “Natural” Angus and aged for 21 days from Golden West Ranch in Sprague, WA』と、『12 OZ. NY STRIP - aged for 21 days to create a perfect balance of flavor, our strip is “Natural” PRIME Black Angus from Monson Ranch, Kennewick, WA』

ちゃんと、二人でシェアできるようにカットして盛り付けてくれる。

そしてこれが、なんとも旨いステーキであった!!!
日本で高級とされている霜降り肉の脂の旨味ではなく、まさに肉の旨味が濃縮されている。
ミディアムレアでお願いし、確かに中心部にはしっかりと赤みが残っているのだが、レア感は全くなく、ちょうど良い絶妙の焼き加減。

『参りました』

ここのステーキには、いい意味で打ちのめされた。
これまでの人生で最高のステーキ。


帰りには、『今回のサンディエゴ滞在で最高のディナーでした』とお礼を述べると、握手を求められた。
最終日ということで、それなりの贅沢ではあったが、まさにプライスレスな満足感。

最高の思い出が、また一つ増えたなあ。

***

最終日は、タクシーで空港へ。

今回の旅では、タクシーを使ったのは空港の往復のみ。
あとは、MTSの3day-passを使ったトラムとバス、そして毎日2万歩を超えた歩きで、サンディエゴをたっぷりと堪能することができた。
次回来ることがあれば、ウーバーと電動自転車も使ってみたいものである。

***

昼前にサンディエゴを出発し、夕方に成田に到着するという、とても体に優しいフライトスケジュールのおかげもあり、11時間超という長時間ではあったが、機内では快適に過ごすことができた。
成田に一泊し、翌日は羽田から広島へ。
羽田空港では、富士山がよく見えた。


***

5年振りとなる妻との海外旅行は、プライベートで訪れて見たかったサンディエゴを、たっぷりと堪能することができた。
昨年訪れた、ミャンマーのヤンゴン放浪旅とは全くの対局と言っても良い旅ではあったが、俺にとってはどちらも、『風の吹くまま気の向くままのブラリ風来坊の旅』であり、シーカヤックでのアイランドホッピングの旅と全く同じカテゴリー。

『瀬戸内シーカヤック日記: お盆休みはミャンマー最大の都市ヤンゴンで『あるくみるきく』放浪の旅』

海外への旅には頻繁に出かけることは難しいが、これからも機会を作って放浪旅をしてみたいものである。

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?


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瀬戸内シーカヤック日記: 2019年の初旅は、芸予ブルーのシーカヤックツーリング&とびしま海道サイクリングのキャンプ旅

2019年01月04日 | 旅するシーカヤック
2019年1月3日(木) 天気予報をチェックすると、今日明日は晴れて風も弱い旅日和の模様。
『ちょっと、今日明日でキャンプに行ってくるよ。 キャンプ地は特に決めていないので、夕方には連絡するから』

***

ここ数回は、特に意識していなかったのだが、とびしま海道でのカヤック&バイクが続いていた。
久しぶりに、懐かしいホームグラウンドで漕いでみたいなあ。

と言うことで、やってきたのはここ。

家から1時間も掛からない、地元のお気に入りの日帰りツーリングスポット。
ここは、シーカヤックを始めた頃から通っている、本当にお気に入りのお散歩エリアなのである。

瀬戸内でも珍しくなった、自然海岸が続く美しい景色の中、のんびりまったりのお散歩ツーリングが楽しめるのだ。

ここはシーカヤッカーにもあまり知られていない場所で、これまであまり他のシーカヤッカーの方と遭遇することはなかったのだが、ここ1-2年は、SUPやシットオントップに乗った方を見かけることも何度かあった。
またネットをみると、ここから漕ぎ出されているシーカヤッカーの方も居られるようなので、残念ながら、徐々にではあるが出艇地として知られつつあるのかもしれない。。。

俺のポリシーとして、出艇地に到着した時、既に他のシーカヤッカーの方が居られたり、それらしい車が止まっていてすでに海に出られた様子であれば、お邪魔しないよう同じ場所からの出艇は控えて、他の場所に移動することにしている。

かつて横浜に住んでいた時に訪れた三浦半島では、こんなポリシーを守っていたら出艇する場所が見つからないだろうが、なんと言ってもここは芸予諸島。
シーカヤッカーの人口密度は限られており、いくらでも出艇場所はあるので、皆んながそれぞれのスタイルで楽しむことができるだけのキャパシティーがあるのである。

***

今日は幸いなことに、ここへは俺が一番乗り。
誰にも気兼ねなく、2019年最初のお散歩パドリングが楽しめそうである。

意識して少し遅めに家を出たので、ここに着いた時の気温は5℃程度。
寒すぎず、ちょうど良いツーリングコンディションだが、手にはミトンをはめて漕ぎだした。

俺の冬の手の防寒は、ミトンがお気に入り。

手のひら側はオープンではあるが、パドルを持っている限り、手が冷たくなることはない。
また、簡単にめくることができるので、防水カメラでの撮影にも支障がないのもお気に入りのポイント。

***

冬の芸予諸島の海は澄んで、とても気持ちの良い初漕ぎである。

穏やかな瀬戸内海を、長年使い込んで手に馴染んだアークティックウインドで、一漕ぎ一漕ぎ、水を掴む感覚を楽しみながらのパドリング。

漕ぐ手を止めてみると、最初はパドルから滴り落ちる水滴が海面を叩く音が聞こえるが、それが途切れると、静寂の時間が訪れる。

耳を澄ましても、『・・・』
波も穏やかな冬の芸予諸島で、真の静けさに包み込まれる至福の一時。
この贅沢な時間を楽しめるのが、瀬戸内シーカヤッカーの醍醐味である。

***

沖にある島には、いつものように砂利運搬船が停泊している。

その島の西端に進むと、芸予ブルーの景色が眼前に広がる。

バウを南に向けると、今度は島の崖と海が、まるで水墨画の世界のような、光と影の美しいコントラストを見せてくれる。


***


冬の瀬戸内は、こんなにも高い透明度。

高度経済成長期の、公害で有名だった昔の瀬戸内海のイメージとは、全くの別世界である。

***






自然海岸が残る対岸に渡り、上陸してしばしの休憩。

***

まるで南の島を思わせる、エメラルドグリーンの芸予諸島。

これで、浜が花崗岩の砂浜でなく、白い珊瑚の砕けた欠片であれば、沖縄の浜と言われても疑わないだろう。
浜を歩いてみると。。。

あまり嬉しくない足跡ではあるが、今年は亥年なので、まあこれも良しとしようか。

***

俺のお気に入りのスポット。

海の透明度は抜群である。

若い頃は、ここでシュノーケリングを楽しんだり、子供を連れてきて海水浴をしたり、本当に懐かしい場所である。

そんな浜が、25年以上もほぼ変わらない状態で残ってくれていることが、本当に嬉しい限り。

『さて、戻るとするか』

この頃には日も高くなり、気温も上がってきたので、ミトンをまくってのパドリング。
今日は、1時間半ほどのお散歩シーカヤックツーリングを堪能した。

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シーカヤックをカートップし、洗車してから今度は『とびしま海道』へと向かう。
今日はキャンプをするのだが、時々利用させていただく江田島のキャンプ場は、今日までお休みなのである。

下蒲刈のキャンプ場に到着し、少し遅めのお昼ご飯の準備を開始。

今日は、和歌山ラーメンにしてみた。
家から持参した、チャーシューや煮卵、ネギなども入れて、完成である。

冬のキャンプの昼ご飯には、暖かいラーメンも美味いものだ。

***


少し風はあるが、空は晴れて気持ちの良い青空。

持参してきた水でカヤック道具を洗い、天日に干す。


***


日が傾いてくると、晩御飯の準備。

晴れた日の夕暮れは、美しい夕焼けが楽しませてくれる。

ストーブを取り出し、冬のキャンプの夜のスタートである。
食後は、最近お気に入りとなった『いいちこランタン』の登場。


***

朝は風もなく、満天の星空のなか、目が覚めた。

日が昇る前の東の空の景色は、キャンプの朝の楽しみの一つ。

水平線から太陽が顔をだすその瞬間が、一番のお気に入り。


***

まずはお湯を沸かしてコーヒーを楽しみ、その後、朝食の準備に取り掛かる。
再びお湯を沸かし、昨日残しておいた長ネギと白菜を煮る。

地元の美味しいうどん出汁を入れ、肉とかまぼこ、うどんを投入。

俺の冬のキャンプの朝は、うどんが定番である。

『ハフハフ、ずるり』 『ズズズズーッ』 『うん、美味い!』

『ごちそうさまでした』

***

食後のコーヒーを楽しみ、ゆっくりと片付ける。
荷物を車に積み込み、着替えると、今度は自転車である。

先日、タイヤ、チェーン、リアディレイラー、そしてスプロケットのトップギアを交換して、リフレッシュした俺の長年の愛車である。
今日は、下蒲刈を一周する。

風も弱く、快適なペダリング。

車も自転車もほとんどおらず、快適な朝のお散歩サイクリングである。

下蒲刈一周は、少し短めではあるが、朝の運動にはちょうど良い感じ。

『いやあ、今回もまたまた最高に気持ち良いキャンプ旅であったなあ』

***

2019年の初カヤック&バイクは、芸予ブルーの好天にも恵まれ、地元のお気に入りのスポットをたっぷりと堪能することができた。

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?

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