あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 友人夫妻とドライブ_to_『吾妻山』&『備北丘陵公園』

2012年04月29日 | 旅するシーカヤック
2012年4月28日(土) 今日は、職場の友人であるトルコ人夫婦とドライブの日。

連休初日となった前日は、ロードスターのオイル交換とEXコーティングに行き、ディーラーにあったCX-5を試乗。

このディーラーでは、新しく市場に出たクルマを試乗させていただくことが時々あるのだが、市街地での日常的な走りに加え、海沿いで適度なワインディングも楽しめる快適なコースで走りを確認できるため、様々なシーンをイメージするリアルな試乗ができるのがお気に入り。
『新型ディーゼル。 なるほど、こんな感じなんだ!』

オイルとフィルターを交換し、EXコーティングをしていただいて、ピッカピカの気持ち良い状態で連休を迎えることができた。


***

そして今日の朝。 約束した時間に彼らの家の近くに行き、アテンザワゴンでピックアップ。 さあ、天気も良いし、ゴールデンウイークのドライブに出発だ。
向かうのは、私たち夫婦も久し振りの訪問となる『吾妻山』 ここは、高台の気持ち良い草原から眼の前に広がるパノラマの景色が堪能できるお気に入りのスポットの一つ。

今日も、少し霞んではいるが、中国山地の景色が楽しめ、適度な風も心地良い、最高のコンディション。

広場にシートを敷き、途中で買い込んできたお弁当を食べながら、楽しい一時を過ごす。

景色の良い場所で食べるお弁当は、なによりのご馳走である。

食後は、草原やロッジ付近をしばし散策。


『今度は、休みが合えばぜひ一緒に泊まりで遊びに行きたいねえ。 どう?』 『ええ、いいですねえ!』


***

吾妻山の後は、しばし戻って『備北丘陵公園』へ。

かなり前に、まだ小さかった息子達を連れて遊びに来た記憶はあるのだが、今はだいぶ変わっている様子。 『へえ、こんなに整備が進んだんだね!』

公園にある林の中の遊歩道を散策し、新緑と草花を堪能する。

タンポポの綿毛。



人もそれほど多くなく、静かに自然を楽しめる吾妻山と違って、人は多いがこれはまたこれで楽しいものだ。


公園内を歩いていると、聞き慣れた音楽が聞こえてくる。 『おー、石井杏奈じゃん!』 BGMも、俺の好みだなあ!
なんて思っていると、MCまで聞こえてくる。 ??? 『え? もしかしてこれって?』

芝生広場に行ってみると、なんと今日のゲストは『石井杏奈』 ほんとかよー!!!

途中からなので、最後の3曲だけであったが、最近ファンになった生の石井杏奈ちゃんを見ることができ、生歌を聞くことができて、最高のホリデイとなった。

石井杏奈。 やっぱ、ええなあ。

***

その後、花が沢山植えてある公演を散策。

チューリップが満開である。

石井杏奈の歌声にうっとりし、春に咲き誇る花を愛で、地元のスイーツを舌で愛で、春の備北をたっぷりと堪能。


『今日は楽しかったねえ。 今度はぜひ、一泊二日でどこかに遊びに行こうや! 俺がプランニングするけん』 『いいですねえ! ぜひ、行きましょう』

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瀬戸内シーカヤック日記: ロードスターでオープンドライブ_再訪『あるぺん屋』&美又温泉

2012年04月22日 | 旅するシーカヤック
『おう。 そろそろ結婚記念日も近いし、せっかくやから、どっか旅行へ行こか』 『どこ行くん?』
『この前、俺がいった民宿、”あるぺん屋”さんに泊まって、八幡高原を散策し、帰りに美又温泉へ入るってプランはどうかのう』 『ええよ』
『よっしゃ。 決まりや!』

2012年4月21日(土) この週末は雨の予報なのだが、空は曇ったり微かに晴れ間が覗いたり。 そんななか、ロードスターの幌を下ろし、八幡高原に向かうドライブ旅行に出発した。
途中、太田川沿いの景色を堪能しながらの快適オープンドライブ。
BGMは、松田聖子、サンボマスター、BENI(COVERS)、イーグルスなどなど。 このドライブのために、昨日の夜、MacBookProで選曲し、CDを焼いてきたのである。

緑色の淵が美しい。

途中、今は使われなくなった可部線の駅と列車が展示されている公園へ。

クルマを停め、ポットに詰めてきたコーヒーを持ってしばし散策。

曇り空なのは残念だが、幸い雨には降られず、ドライブ&散策を楽しむ一時。 ベンチに座って飲むコーヒーが美味い!

***

途中、昔の町並みが残るとネットで読んだ『加計』に立ち寄る。

クルマを停め、しばし町並みを散策。

文房具屋さんを覗くと、懐かしそうなものが並んでいたので、少しお邪魔して店内を拝見。 店のおばちゃんによると、高速道路工事の時には、加計に大きな青焼きができる機械がこの店にしかなかったので、夜遅くまで仕事してとても忙しかったそうだが、最近では加計の町も人が減って、子供も減って、どんどん活気がなくなってきているのだとか。

いろいろと店内をチェックし、古ーい『計算尺』があったので、安くしてもらって購入。

その後、鍛冶屋さんを見学したり、タイ焼き屋さんに立ち寄ったり。

ここのタイ焼きは、あんこもタップリでなかなか美味しい。



加計を出発し、道沿いにある桜を堪能しながら、八幡高原へと向かう。


***

八幡高原に到着した頃には、少し雨が落ち始めたが、まだまだポツポツ程度だったので、湿原の遊歩道を散策した。

誰一人居ない静かな湿原。 クマが出ると聞いていたので、iphoneで音楽を鳴らしながらのウオーキング。

今はまだ、冬の名残を感じるが、新緑の季節にはとても良い風景になるのだそうだ。 また、そんな季節にも訪れてみたいものである。

人生、こんなに真っ直ぐで平坦な道ではないが、だからこそ楽しいのかもしれない。 思いがけない経験や、辛いこと悲しい事、苦しい事も、5年後10年後に振り返ってみると、それはそれで意味があるし、良い経験になっていると感じる事がほとんどである。

それにしても、24年間、いろんなことがあったなあ。 ほんま、ありがとう。

散策を終えると、久し振りに妻に運転を代わる。 『せっかくやから、MTを運転してみたら。 ここなら誰もこんし、練習するにはちょうどええやん』


5時過ぎに、『あるぺん屋』さんに到着。 数週間前に一人で訪れたのだが、食事がおいしく、ご主人&奥さんの持て成しも快適で、自家製の”どぶろく”も最高に美味しくて、お気に入りの宿となった民宿。

お気に入りとなった宿への再訪、所謂『裏を返す』というやつである。

***

お風呂に入り、楽しみにしている夕食の時間。 まずはビールで乾杯。 『いやあ、ほんま24年間よう続いたなあ。 ほんまいろいろとありがとう! こげなわしじゃが、まあ、これからもよろしゅう頼むわい』


おいしい食事をいただきながら、ビールをゴクリ。 自家製のチーズも旨い。


ビールの後は、おいしいどぶろくをいただきながら、ご主人&奥さんとの会話を楽しむ。

食べて飲んで、話して聞いて、そして笑って納得して。 数時間に及ぶ、楽しい夕食の一時を堪能。 『じゃあ、そろそろ寝ます。 ごちそうさまでした!』

***

朝食も、いつもながら充実したおいしいメニュー。

食後のコーヒーを飲んでいると、奥さんから、『せっかくだから、臥龍山に行ってみたら良いですよ。 今の季節なら、葉っぱが落ちているので、まだ景色が楽しめますよ』 『そうですか。 美又温泉に行く前に、せっかくだから行ってみますよ』

『どうもお世話になりました! また遊びに来ますよ』 『ええ、ぜひいらして下さい。 新緑の季節も良いですし、夏は涼しいですよ』

小降りだが、雨が降っているので幌は上げたまま臥龍山へと向かう。 狭くてクネクネの道、そして強風の山道を登っていく。

クルマで上れる最終地点まで行き、そこから下りながら所々でクルマを停めて景色を堪能。

日本海方面は晴れているようで、遠くに青空が覗いている。

山のあちらこちらには、まだまだ残雪が。 『もう、ゴールデンウイークにになるっていうのに、まだまだ寒いんだなあ』

***

しばし散策していると、眼の前に虹が!

『おー、これは綺麗やなあ!』 なんかええ事があるとええなあ。

山を降り、美又温泉へ。

今日は、嵐の様な強風のせいか、連休前だから皆おとなしくしているのか、思ったよりも人が少ない。

温泉前に、ウオーキングで軽く汗をかき、私好みのアルカリ性温泉を夫婦でたっぷり楽しみ、お昼ご飯を食べた後、しばし休憩して再び温泉へ。

『どうやった?』 『うん、ええ温泉じゃねえ。 肌がツルツルで白くなったよ』 『ほうじゃろう! ここは、ほんまお湯がええけえのう』

ここからは、雨の中高速道路を走り、家路についた。
家の近くまで戻り、給油をして計算すると、ロードスター(NB、1.6L-5MT)の燃費は15.5km/L。 なかなか良い感じである。

近付く結婚記念日を前に、夫婦で訪れたお気に入りの宿、『あるぺん屋』
中国山地の快適なオープンドライブを楽しみ、あるぺん屋さんのおいしい料理と”どぶろく”をたっぷり楽しみ、八幡高原の自然と臥龍山からの景色を堪能し、二人のドライブを盛り上げてくれた虹を見ることができた。
美人の湯、美又温泉は、カランやシャワーからもアルカリ泉が出てくるので、私は坊主頭も顔もツルツルになり、妻も美白と美肌効果を喜んでいた。

最高のオープンドライブ! さあ、来週からはゴールデンウイークだ!!!

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瀬戸内シーカヤック日記: 今年初の島根半島、お花見&完璧サンセット堪能キャンプツーリング

2012年04月15日 | 旅するシーカヤック
2012年4月14日(土) 朝5時過ぎ。 目覚めると、MacBookから買い替えたばかりのMacBookProを立ち上げ、天気予報と波の予報をチェック。
『おお、これは完璧じゃん。 今日は久し振りに島根半島へ行ってくるけん』

私の場合、基本的に漕ぐ場所を決めるのはその日の朝5時過ぎ。 前日夜の予報で、候補を数カ所に絞っておき、朝起きた時の最新の天気予報で最終決定するのである。
今回は、島根半島の波の予報が土日とも1m。 絶好のツーリングコンディションになりそうだ。 今年初めてとなる日本海。 『これは行くしかあるまい』

シーカヤックとMTBを積んで、風向きと波次第で、西へ東へ、南へ北へ。 これが私流の楽しみ方である。

***


キャンプ予定の小波海水浴場に向かう道すがら、久し振りにチェリーロードへ立ち寄ってみた。

桜は満開に近く、日本海の美しい緑とのコントラストが美しい。

桜と海の景色とを堪能しつつ、快適なドライブ。 久し振りとなる島根半島キャンプツーリング、出だしは好調である。

多古に行ってみたが、北東の風がそこそこ吹いており、海は少しザワザワしている。

『まあいいか。 いつも多古の七つ穴ばかりでは面白くないよな。 今日は風裏となる加賀方面に行ってみるか』

***

今日のツーリングの出発地点でもあり、キャンプ地でもある小波海水浴場に到着。

ここで初めて漕いだのは、1996年の事。 海と景色の良さに惚れ込み、毎年通うお気に入りの場所である。

お昼ご飯を簡単に済ませ、シーカヤックを降ろし、ドライスーツを着込んで海に漕ぎ出した。

浅くて透明な海は、まるで沖縄を漕いでいる気分にしてくれる。

少し沖に出て深くなると、透明な海から美しいグリーンの海へと変わる。


岬をまわり、チェリーロード側の海へ。

穏やかな春の日本海を漕ぎながら、海から花見気分のツーリング。

加賀鼻の手前まで漕ぐと、多古鼻を回り込んできた風が抜けており、少し波がザワついている。 ここまでで約1時間。 『ちょうどいい。 ここで引き返すとしよう』

ここからは、陸沿いに漕ぎ進み、湾や岩礁地帯の様子を丹念にチェック。

前日までの雨でできた、海に注ぐ滝。

夏になったらシュノーケリングを楽しみたい様な、静かな湾も沢山ある。

さすが島根半島。 海の透明度は抜群である。


***

さらに引き返し、野波の漁港へ。 ここには、舟屋が残っている。

舟屋の目の前にカヤックを引き揚げ、しばし休憩。 見ると、おばあちゃんが何か採っている様子。

『こんにちは。 これは何が採れるんですか?』 『これはね、”そぞ”いう海藻』

『へえ、”そぞ”ですか。 初めて聞きました』 『まあ、正式な名前は知らんよ。 でも私らには”そぞ”。 私は境港なんじゃけど、最近はなかなかこれがなくて。 それでここまで採りにくるんよ』

『そうなんですか』 『この”そぞ”は、こっちの方の人はあまり食べんいうし、境港の方でも町の方の人は食べん。 私ら浜の方の人間だけよ』
『こりゃあ、どうやって食べるんですか?』 『これはね、さっとお湯で湯掻いてポン酢で食べたり、佃煮を作ったり。 私はこれが大好きで、春になったらこれを食べるんを楽しみにしとるんよ。 もうこの時期になったらソワソワしてくる』

『それなら、私も今日の夜はキャンプの予定なんで、ちょっと採って帰って食べてみますよ』 『湯掻いたら、最初はヨードの強い匂いがするけど、軽く湯掻くだけでええよ』 『はい。 分かりました。  一人なんで、少しだけ採って帰ります』

春の海で、しばし海藻を採取。 おばあちゃんと一緒にきているお孫さん達は、下着姿になって海に浸かって遊んでいる。 『やっぱ子供は元気やなあ』
そのお孫さんが手に何か持って『これ、何て言う名前じゃったっけ? 紫色の汁をだすもん』と聞いてきた。 『お、それはアメフラシよ』と教えてあげると、『そうじゃった、アメフラシ。 あっちにいっぱいおるよ』と言いながら、他の子供達の方へ戻って行く。

『どれどれ』と俺も海に入り(残念ながらドライスーツだが)、磯でアメフラシ探し。 『ここに居るで!』と捕まえてみせると、『あー、それ大きい。 ○○ちゃん、それもらってきて』 取りにきた子供に『ほれ』と手渡し、次を探す。

しばし、海藻採りとアメフラシ探しで、春の日本海を楽しんだ。

***

ふと舟屋の方を見ると、一艘の漁船にロープを掛けておられた。

『こんにちは。 これ、舟屋に収められるんですか?』 『いいやあ、そこのペンキを塗り直そうと思うて、少し浜に揚げるんよ』
『冬は、この舟屋に収められるんですよね』 『昔はそうじゃったけど、ここの防波堤ができてからは、冬でも舟屋に揚げんでもようなった』 『そうなんですか』

『あっちの舟屋には、木造船がありますね』 『うん、あれはもう大分古いよ。 30年以上前の船じゃろう』

『ありゃあ、手漕ぎ舟ですか?』 『いいや、エンジンを付けて使いよっちゃったよ』

石畳の浜には、船を引き揚げるために板が敷いてある。 コロとなる丸太も準備され、手巻きのウインチで引き揚げるシステム。
『この前の大波で、板が一枚流されとるわ』 『えー、波がここまで来たんですか!』 『そう、この前の大風。 台風なら一日で逃げるが、あの時は三日吹き続けて大変じゃった』
そう、先日の爆弾低気圧である。 防波堤があるのに、この舟屋まで波が来るとは! 驚きのパワー。

『毎年春には、ペンキを塗られるんですか』 『そう。 見てみんさい。 船底に貝がいっぱい付いて、スピードが出んわい。 ほんとなら、もっと早うやるんじゃが、今年は遊んどって遅うなった』

『漁師さんなんですよね?』 『今は、ちょっと海で遊んどるだけ』 『何が釣れるんですか?』 『鯛よタイ。 今から桜鯛よ』

***

久し振りに訪れた野波漁港。 おばあちゃんに海藻採りを教えていただき、子供達とアメフラシ探しで遊び、漁師さんには舟屋に漁船を引き揚げるところを見せていただいた上に、お話も伺うことができた。
今年初めての島根半島ツーリングは、様々な出会いに恵まれているなあ!

『今日は小波でキャンプなんです。 そろそろ戻ります』と、おばあちゃんと漁師さんに挨拶し、再び海に漕ぎ出した。

少し風が強くなり始めた海を漕ぎ戻り、シーカヤックを浜に揚げた。

道具を片付けていると、一人のおじいさんが浜に散歩に来て、建物の隅に座って海を眺め始められた。
『こんにちは』と近付いて行くと、『おお、あれで漕いできたんか』 『ええ、そうなんです。 今日は、加賀の岬の方まで漕いで、さっき野波に寄って来たんですよ』
『どこから来られた?』 『はい、広島の呉です』

私もおじいさんの斜め前に座り込む。
『呉から。 わしは呉じゃなかったが、広島の大竹に居ったことがある。 潜水艦の特攻隊で、訓練を受けよった』 『あ、大竹には、特殊潜航艇の学校があったと聞いた事がありますよ』 『おお、それじゃ』
『大竹じゃあ訓練で鍛えられたが、横須賀に移ってからは、何もすることないまま、飲んで喰ってじゃったなあ』 『それは、特攻待ちということですか?』
『ほうよ。 でも、戦争に負けて、ここに戻ってきた』

『ここに戻ってからは何されよったんですか』 『鰯漁』 『ここらのイワシは有名ですよね』 『網で獲って、ここの浜に干して、それで境港の方へ売りに行きよった。 人手が足らん時には、多古の集落の人らにも手伝ってもらいよった』
『境港へは、どうやって持って行くんですか』 『船よ』

『冬は漁はできんでしょう』 『うん、じゃけえ、牛飼いもしよったよ』 『牛ですか?』
するとおじいさんは山の上を指差し、『あそこ。 あの所で牛を何頭も買いよった。 島根和牛いうたら、わしらが育てよったんよ』
『牛飼いを習うのに、日本中を廻ったもんじゃった』 『え、そうなんですか。 スゴいですね』 『牛で、ええ儲けになった時期があったのう』

『ええ時期じゃったですね』 『でも、人によるで。 儲かるやつもおりゃあ、儲からんやつもおる。 やっぱり違うんもんよ』 特攻隊上がりで、漁師もし、牛飼いを始めるために各地を廻って牛飼いのノウハウを学んだというこのおじいさん。 こういう人達が、かつての日本の浦々を支え、興していたのだろう。

『いやあ、いろいろとありがとうございました。 ところで、ここにはお店はないですかね』 『ここにはないのう。 野波にいきゃあある』
急遽、海藻料理をすることになり、ポン酢が必要になったが、今日は持ってきていない。 野波の集落には何軒か商店があるとのことなので、自転車で散歩がてら買い出しに行く事に。 『じゃあ、行ってきます』

***


自転車で野波に行き、日御碕神社を見学。 ゆっくりと集落を廻るには、自転車が最適である。

この神社。 小さいのだが、狛犬が大きくて立派である。


JAでポン酢を買い、小波に戻ると、潮抜きのためお風呂へ。
ゆっくりとお風呂に浸かり、楽しかった一日を振り返る。 『いやあ、それにしても本当に楽しい一日やった。 ほんま、日本海のキャンプツーリングはええのう』

小波までの帰り道、日が傾き、日本海の景色がまたいい雰囲気。

シーカヤックでゆっくり遊んでみたい入り江が沢山ある。


***


小波に戻ると、日没前。 テントを張ると、ベンチに陣取り、夕食の準備を開始。

今日は、スーパーで買い込んで来た『割り子そば』と、どちらも新鮮な『そぞ&わかめ』、そして豆腐。

この割り子そばは、日本海ツーリングでスーパーで見つけたら絶対買い込む、お気に入りの一品。


海に沈み行く夕日を眺めながら、ビールをプシュリ。 『いただきます、ゴクッ、ゴクッ、ゴクーリ』 『うーん、最高!』
『そぞ』をお湯でシャブシャブし、ポン酢でいただく。 『おお、これはイケル! シャキシャキ感がなんとも良い感じ』

『そぞ』をパクリ。 ビールをグビリ。 新鮮ワカメも美味いし、割り子そばもおいしい。 いやあ、これぞキャンプツーリングの楽しみである。

***

ここからは、サンセットをつまみにビールがすすむ。









雲がない水平線に、まさにここしかないという目の前の海にゆっくりと沈んでゆく太陽。













まさに、『完璧なサンセット!』 こんなに美しい日没を見たのは、いつ以来だろうか? 『ああ、特等席での最高の夕食!』
これぞ、キャンプツーリングの醍醐味である。

***

2012年4月15日(日) いつものように、朝5時に目が覚める。 テントの外は穏やかな雰囲気。

ゆっくりと起き出し、朝ご飯の準備。 今日は、ワカメ蕎麦。

さすが島根県。 スーパーでも一人分の生蕎麦麺が売られており、昨日買い込んでおいたのだ。
ストームクッカーでこの生麺を茹で、これまた買い込んでおいたそばつゆ、そして昨日のうちに湯掻いておいた新鮮ワカメで、島根半島ツーリングらしい朝食である。

湯掻いた蕎麦をざるで湯切りし、あたためておいたそばつゆに入れて、ワカメを載せると出来上がり。 『いただきまーす』 ズル、ズル、ズルリ。 つゆをゴクリ。

『ごちそうさまでした』 あー、美味かった。

***

コーヒーを飲み、ツーリングに持って行くためのコーヒーをポットに準備して、テントと道具を片付け、ドライスーツに着替えると、朝のお散歩ツーリングへ出発だ。

少し風と雲があるが、快適な朝の海。


昨日は加賀方面だったので、今日は多古鼻方面へ。
瀬戸内とは違う、日本海らしいダイナミックな景色を楽しみながら漕ぎ進む。

岬を廻ると、ロックガーデン。

ロックガーデンを抜けると、多古鼻の北側は、東の風が抜けている。 ようし、ここから引き返そうか。


小波の浜近くまで戻り、いつも訪れる小さく静かな入江に入ってしばし休憩。 朝ポットに詰めてきた、熱々ドリップコーヒーを取り出し、ゴクリ。

これまた完璧なモーニングコーヒーである。 最高の贅沢。

1時間ほどで浜に戻り、シーカヤックと道具を潮抜きし、荷物を片付ける。

『ああ、ほんまにええ二日間やった』

桜を楽しみ、久し振りの穏やかな日本海を楽しみ、おばあちゃんに海藻採りを教えてもらい、漁師さんには舟屋について教えていただいた。 特攻隊上がりの漁師&牛飼いおじいさんにも昔の話が聞けたし、自転車も漕いで、完璧なサンセットを最高の特等席でビールを飲みながら眺め、朝のお散歩ツーリングでは最高のモーニングコーヒーを堪能した。

島根半島、やっぱええところや。 また近いうちに遊びにくるでえ!

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瀬戸内シーカヤック日記: カヤック&バイク_しまなみキャンプツーリング@生名島

2012年04月08日 | 旅するシーカヤック
2012年4月7日(土) 風が強い週末が続いていたが、ようやく春らしい天気になりそうなこの土日。
キャプツーリング派の俺は、もちろん行くしかないだろう。 そう、海へ!

この島がお気に入りになって、何年経つのだろうか? 年に何度も通っているが、様々な楽しみ方があり、飽きることがない。


今日もカヤック&バイクの装備で遊びに来た。 このスタイルなら、風が吹いて海に出ることができなくても、自転車で楽しむことができるし、天気が良ければ海を漕いで、その後は自転車を漕いでと、ダブルで『しまなみ海道』を堪能する事が出来る。

今日は風もないので、まずはカヤックツーリング。

潮をチェックし、海へと漕ぎ出す。 今日は、久し振りに生名島を一周するつもり。

この潮なら、今日は時計回りで行こう。

因島と生名島との間の瀬戸を追い潮に乗って漕ぎ抜ける。

立石港を過ぎ、生名橋へ。

最近は、岩城島一周や津波島コースなどばかりだったので、新しく出来たこの橋の下を漕ぎ抜けるのは、今回が初めてである。


生名島の南端にあるこの岩。

いつみても、眉毛がモジャモジャと異常に伸びたハゲオヤジに見えるのは私だけだろうか?

約1時間半ほどで出発した浜に戻ってきた。

シーカヤックを浜に揚げていると、雨粒がポツリポツリ。 『え? 今日は晴れマーク一つだけだったよなあ?』
次第に空は暗くなり、そこそこ雨が降り始めた。

今日は、シーカヤックの後は自転車に乗り換え、弓削島に行ってランチのお店を開拓しようと思っていたのだが。 残念。

***

少し高台の公園に上がってみる。

ここからは、平内島の眺めが楽しめる。

ほとんど誰もいない、静かな公園。 お気に入りの場所の一つである。

この週末は、お花見も楽しめるタイミング。

なかなか良い雰囲気だ。


少しは慣れたところには、メンヒルもある。 ここでは、明日の日曜日、ちょっとしたお祭りが行われるのだとか。


***

キャンプ場に戻ってお昼ご飯の準備。

おいしいラーメンとおむすびを食べた後、雨が止まないのでシュラフに包まっていたら、いつの間にやら昼寝をしていた。
目が覚めたのは、約1時間後。 『ああ、気持ち良かったあ』 日頃の疲れが溜まっていたのかな? 酒も飲まないのに昼寝できたなんて、久し振りである。

弓削島に買い出しに行くと、雨も上がって晴れ間も覗いてきた。 『お、これなら漕げるかも!』

海沿いの道を、気持ち良くペダリング。

弓削島の北側にある集落まで行ってみると、神社の横に『だんじり小屋』とあった。

裏に回ってみると、そこには『だんじり』が。

このお祭りも、一度みて見たいものだ。

戻り始めると、またまた雨がパラリ。 途中からはそこそこ降ってきたが、なんとかずぶ濡れにはなることなく、クルマまで戻ることができた。

それにしても、今年は変な天気である。

***

買い出しを済ませ、フェスパへ。

しまなみを漕いだ後は、ここのお風呂で潮抜きするのが私の定番。

雨が上がって、再び青空が広がった瀬戸内の景色を眺めながら露天風呂を堪能し、日頃の疲れを癒す。


キャンプ場に戻る事には日も傾き、なかなか良い雰囲気の瀬戸内の夕暮れ。


久し振りのシーカヤックキャンプツーリング。 海を漕いで、自転車を漕いで、楽しい一日。 ああ、今日もビールが最高に旨いなあ!

***

2012年4月8日(日) 朝、目覚めると、風もなく快晴の予感。
昨日買っておいたかき揚げを入れた、天婦羅うどんの朝食を済ませると、ドライスーツを着て海へ。 今日は、日曜日の朝定番の、お散歩ツーリングコースである。

鶴島から龍神様を経由して、亀島へ。



この時間は干潮なので、いつもよりかなり高い位置にある龍神様。

雲一つない青空が広がり、朝のお散歩ツーリングは最高の気分。

***

浜に戻り、シーカヤックをカートップし、道具一式を洗って干すと、今度はMTBを降ろす。

こんなに良い天気なのだ。 せっかくだから自転車も楽しもう。

昨日はシーカヤックで生名島を一周したので、今日は自転車で一周する事にしよう。

自転車なら潮は関係ないので、昨日とは逆の反時計回りのコース。

クルマも人もほとんどいない静かな海沿いの道を、エッチラオッチラ漕ぎ進む。 空気も澄んで、清々しい島の朝。

前半部分は少しだけアップダウンがあるが、生名橋辺りからはフラットな道が続く快適なサイクリング。

自転車だと、わずか30分程で一周である。 海を漕いで、自転車を漕いで、上半身と下半身、ちょうど良い運動になった、


桜も咲いて、ようやくしまなみ海道にも春がやって来た。 さあ、この春も、芸予諸島の海を満喫するぞ!

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瀬戸内シーカヤック日記: 八幡高原で雪中サイクリング&どぶろく堪能@あるぺん屋

2012年04月01日 | 旅するロードスター/アテンザ
ここ数週間ほど、週末に風が強くなるサイクルが続いており、残念ながらこの週末も、どうやら海に出るのは諦めた方が良さそうな気配。。。
うーん、さすがにこんな週末が続くと、外で遊びたい虫が疼く。 『今週末は出掛けてくるわ。 あんた、土曜の夜は飲みやったよなあ。 悪いけど、前から気になっとる宿があるけえ、ちょっと遊んでくるけん』

という訳で、金曜日の夜にネットで宿を予約。 『さて、どんな週末になるのだろうか?』 楽しみだ!

***

2012年3月31日(土) 朝起きると結構な雨量。 雨が降っていなかった昨日の夜のうちに、MTBをカートップしておいたのは正解だったようだ。
『じゃあ行ってくるけえ』 『はい、気をつけて』

まだ朝早いので道も混んでおらず、夕方宿に入るまでは今回初めて立ち寄る温泉以外には特に予定も決めていないので、一般道を走って中国山地を越えていく。 途中の山越えでは、雨から次第に霰(あられ)に変わり、海沿いとは季節が違う事を実感させられる。


まずは今日の最初の目的地である『美又温泉』へ。 温泉の泉質は、ヌルリとしたアルカリ泉が好きなのだが、さすがに一の俣や俵山は遠いので今回は諦め、ネットで島根のアルカリ泉を探したところ見つけたのがここの温泉。

静かにゆっくりと入りたかったので、公衆浴場である『温泉会館』へ。 入浴料金は250円。 『こりゃあ、安っすいなあ』
浴場には、L字型の浴槽が一つ。 体を流して入ると、『あ、アルカリ泉や』 期待通りのヌルリ感である。
お客さんは少ないが、ほとんどが地元の方のようだ。 割と短時間で入れ替わり立ち替わりし、常時2人から3人でゆったりと過ごす事が出来る。

温泉会館で1時間ほど過ごすと、体が芯から温まっているようで、なかなか汗が止まらない。 『ああ、ええお湯やった。 今度はぜひ、妻も一緒に連れてきてやろう』

***

久し振りに日本海が見たくなり、クルマで北上。

山でも風は強かったのだが、海沿いは突風といっても良いくらい。

海沿いにクルマを停め、高い防波堤に上がって見ると、大荒れの日本海。

それでも、久し振りとなる日本海の景色と波のエネルギーを、しばし堪能。

***

浜田市内で少し遅めのお昼ご飯を食べ、宿に向かうために再び中国山地方面へ。

途中のスキー場には、まだ雪が多く残っており、春とは思えない景色が広がっている。
 

午後4時半前、今日の宿に到着。 お世話になるのは、『あるぺん屋』さんである。

挨拶して部屋に案内していただいた。 今日は、景色の良い部屋を準備していただいたのだそうだ。 この気遣いが嬉しいな。

窓から見えるのは、八幡高原と臥龍山 。

『じゃあ、ちょっとだけ漕いできます』 『日が傾くと急に寒くなりますから』 『はい、軽く漕ぐだけにしときます。 ちょっと漕げば気が済むんですよ』

ラックから自転車を降ろし、ワッチキャップにサングラス、グローブを装着して出発。 4月になるというのに、まさかここまで寒いとは思っていなかったので、防寒対策はちょっと心配である。

クルマも通らず、人の気配もない、路肩には雪が残る山道を、えっちらおっちらとペダルを踏み、ゆっくりと登って行く。





冬から春に移り変わる、静かで美しい八幡高原や湿原の景色を堪能。

さて、そろそろ戻ろうか。 帰りは快適な下り。 1時間弱ほどサイクリングを楽しんで、宿に戻ってきた。

『帰りました。 お風呂、お借りします』
風呂から上がると、本棚にあった一冊を借り、晩ご飯まで部屋にゴロリと横になって、『キッチン(吉本ばなな)』を開く。

以前ヒットしたのは知っているが、読むのは初めて。 うん、これは以外と面白い。 食わず嫌いだったなあ。

6時半前。 『準備、できましたよ』との声で、食堂へ。

おいしそうな夕食である。 『じゃあ、まずビール下さい』


暖炉を背に、『グビリ』と冷えたビールを飲む。 チーズや、後から出てきた揚げ餃子は、なんと自家製なのだとか。
おいしい料理を堪能し、ビールをグビリ。 ビールがなくなると、普段なら『もう一本お願いします』なのだが、ここは『あるぺん屋』

この宿の名物は、知る人ぞ知る『どぶろく』である。 これを飲むために、今日はこの宿に来たのだ。
『じゃあ、どぶろくをいただきたいですが、どんなサイズがあるんですか?』 『グラスでもいいし、瓶一本でも』

『じゃあ、瓶でお願いします』


***

まずは一杯。 『お、これは美味いですねえ』 美味い料理をいただき、旨いどぶろくを飲みながら、ご主人と四方山話。

趣味がシーカヤックなのだが、風が強くで海に出られない週末が続いているので、数年前にチラシを見て気になっていたこの宿に泊まりにきた事をお話しする。
『私も、カヌーを造って乗っていたことがあるんですよ』 『え、そうなんですか』
『型に薄い木の板を貼って留め、FRPで表面を強化したんです。 それで、冬の聖湖に浮かんで。 一日遊んでも飽きなかったな』

その後も、八幡高原の自然の話や、スキー場の事、どぶろくの話などなど。
最近は、スキーやスノーボードのお客さんも減って、閉めるスキー場も出てきつつあるのだとか。 スノーボードなどに興味を持つ若い人が減っているのだろうとの事。 『そうですよね。 それに最近の若い人は、あまり酒も飲まないらしいですし』と私。

どぶろくは、特区申請して免許を取得し、自分達で米も育ててどぶろくを製造されているのだとか。 『始めたのは5、6年前かな。 米から作らないと特区の申請が通らないんですよ』 『今、どぶろくを造る免許を持っているところは、全国で100位ですかね。 広島県ではもう一ヶ所』

どぶろくは、韓国のマッコリと兄弟分だが、マッコリは基本的に麦が原料なので栄養分に限界があり、アルコール度数があまり上がらないのだとか。 とは言え、どぶろくも度数を上げすぎると旨味成分がアルコールに変わってしまい、おいしさが失われるので、ちょうど良い度数でコントロールされているそうだ。

『うちは、火入れをしていないんですよ。 一度火を入れると、もう炭酸は出て来ないですからね』 『でもそうなると、安定して流通させるのが難しいんじゃなおですか?』 『そう、だからうちは、産直市とかには出してるんですが、普通の酒屋さんには卸してないんです。 よほどちゃんと温度管理してくれるお店でないと難しい』 『なるほど』

そして様々なところから、どぶろく製造方法を教えてほしいと調べに来るのだとか。 でも、基本的に秘密にせず、公開されているのだとの事。 これも驚きである。

いろいろとお話を伺っていたら、『実は、今日の夜は友人が来るんですよ。 時々遊びに来ては、どぶろくを一緒に飲むんです』との事。 『それは楽しみですね』

***

食事をいただき、ご主人や奥さんとの会話を楽しみ、どぶろくを堪能していると、一人の方が入って来られた。 どうやら、この方がご友人のようだ。

別のテーブルで飲み始められたが、途中で『こちらに来られませんか』と誘っていただき、『じゃあ、遠慮なく』という事で、どぶろくとカップを持ってテーブルを移動した。

その方は、70過ぎとの事だが、キャンピングカーのお店をやっておられ、他にも様々な地域興しの活動もされているとか。
『先ほど、ご主人から伺いましたが、旧車がお好きなんだとか』 『ええ、昔の三輪トラックとか、乗用車とか大好きで、自分で整備して動かせる状態で保管しているんです』との事。

また、この方も自作のカヌーで遊んでおられた事があったり、キャンプ場を整備されてキャンピングカーのお客さん達と遊べるように整備したり、マリーナ関係の知り合いや、周防大島でシーカヤックガイドをやっている方とお知り合いだったりで、とても多趣味で面白い方であった。

『もう、こうなったら病気やね。 治らんわ』 『そうそう、止められるくらいなら、最初からやらないですよね。 一度きりの人生、たっぷり楽しみましょうよ』

それにしても、まさかこんな所で、宮島の裏の景色や雰囲気の話題で盛り上がるとは思ってもいなかった。

どぶろくを傾けながら、共通の関心事である地域の活性化について盛り上がる。 私からは、大崎上島での『旅する櫂伝馬プロジェクト』の話題を提供すると、奥さんは『それ、この前テレビで見た様な気がします』との事。
その後も、ご主人やご友人が取り組まれている様々な地域興し活動の事や、そこでの苦労話、日本の将来についての話で盛り上がり、気が付くともう9時半。

6時半から開始した夕食が、いつの間にやら3時間。 おいしい食事とどぶろく、そしてご主人、奥さん、ご友人という、なんとなく共通する匂いのするメンバーの集まりで心底楽しみ、あっという間の3時間であった。 『じゃあ、そろそろ寝ます。 本当にごちそうさまでした』

今回の旅でも、またまたお気に入りの宿を見つけることができた。 なんだか良い縁に恵まれているなあ。

『じゃあ、おやすみなさい』

***

2012年4月1日(日) 朝起きると、外は小雪が舞っている。

朝食をいただき、コーヒーをゆっくりといただいて、その間もご主人、奥さんと八幡高原や瀬戸内の島々についての会話を楽しむ。
『もう、聖湖の周りの道路は雪がないから、自転車漕ぐには良いですよ』とのアドバイスをいただいた。 『ごちそうさまでした。 じゃあ、片付けたら聖湖に行ってみます』

帰りには、奥さんから妻へのお土産もいただき、感謝感謝。 『本当にお世話になりました。 次は、ぜひ妻も一緒に伺います』 『是非奥さんと一緒に来てください』

しばしクルマを走らせて、聖湖湖畔へ。 クルマを停めてMTBを降ろし、ペダルを漕ぎ出した。 外気温は1℃。 時折日が射すが、風も強く空気も冷たい。

人も居らず、クルマも通らない。 まだ冬の雰囲気がたっぷりと残る聖湖湖畔は、快適なサイクリングロード。

しかし、30分も走っていると、指先が痛くなってくる。 気温が低いのでサイクリンググローブは諦め、革手袋にしたのだが、さすがに指先の防寒対策は不十分なようだ。 『よし、クルマに戻るとしよう』

クルマに戻り、MTBをカートップしてエンジンをかけ、ヒーターを入れるとホッとする。


途中、深入山の景色も楽しみ、女鹿平温泉でサイクリングの汗と疲れを流して、今回の旅は終了。

美又温泉も良かったし、久し振りの日本海もエネルギッシュだった。 そして、昨日も今日も、雪景色の中でサイクリングを楽しめたのは、貴重な経験だったなあ。なにより、前から気になっていた宿は最高に良かったし、本当に良い週末だった。

今日から新しい期が始まるが、なんだか良い一年になりそうな予感。 『あるぺん屋』さん、本当にお世話になりました。 また是非、遊びに行きます!

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