あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: YB125SP_しまなみ海道、大三島キャンプツーリング

2015年04月30日 | 旅するシーカヤック
バタフライカヤックスのクルーソー460で、しまなみ街道キャンプツーリングを楽しみ、翌日は錦川リバーツーリングを楽しんだ翌日は、妻のリクエストで世羅に花を見にロードスターで出掛けた。
近場の日帰りドライブで、連休中日の休養の一日である。

2015年4月29日(水) 前日夜から天気予報をチェックしているが、雨が降りそうな微妙な天気。
その上、時間が経つに連れて雨マークが付いたり消えたりと、プランニングするのがとても難しい状況である。
いろいろと調べた結果、なんとか今日は雨が降る事はなさそうなので、『じゃあ今日はバイクでキャンプツーリングに行って来るよ』

***

キャンプ道具を積み込んだYB125SPに乗り込み、家を出る。
1時間半程走ると、すなみ港へ到着。

YB125SPは、リアボックスに加えて防水クーラーボックスをリアシートに取り付けた、キャンプ仕様である。

ここからは、船でしまなみ海道へ。

短時間の船旅で、芸予諸島らしい旅気分が味わえる。

***

11時50分のフェリーで、生口島へと渡る。

フェリーを降りると、まずは『ローストチキン』のお店へ。

キャンプの昼と夜のつまみに最適である。

その後は、『パティスリーオクモト』さんに立ち寄り、おやつを仕入れる。


***

生口島から橋を渡り、

大三島へと向かう。

橋の上からの眺めはこんな感じ。

大三島では、いつもの浜へ。

YB125SPのリアシートに括り付けたクーラーボックスの中はこんな感じ。

テント、シュラフ、マット、メスティン&エスビットストーブ、ゴアテックスのレインウエアなどなど、キャンプ道具一式がピッタリと収まるのである。

***

荷物を片付け、着替えて、テントを張ると、少し遅い昼食。

麻婆豆腐とおむすび、そしてビール。

途中からは、ローストチキンも取り出して、一人の飲み会を堪能する。

ビールを終えると、ワインとスイーツ。
なんとも贅沢な、しまなみ街道美味しいもの三昧である。

マットに寝転がり、ワインを飲みつつ、本を開く。
至福の一時。

***

夜は、おでん。

静かな浜で、一人静かにビールを飲み、おでんをつまみ、酒を飲む。
またまた、至福の一時。

***

朝起きると、外は晴れそうな雰囲気。

でも、天気予報をチェックすると、呉では朝から雨マークである。
『これは早く戻らねば!』
おむすびと味噌汁で朝ご飯を済ませ、シュラフやテントを片付ける。

これで、なんとか始発のフェリーに間に合いそうだ。

バイクを走らせ、盛港へ。

7時のフェリーに乗り込み、大三島を後にする。


***

途中、安芸津辺りから雨が降りだす。
バイクを止め、ゴアテックスのレインウエアを着込んで家に向かう。
『うーん、カッパを持ってきていて良かったなあ』

久し振りとなる、雨の中のツーリング。
『いやあ、今回も静かな浜でのんびりとキャンプの夜を過ごす事ができて最高だったなあ!』

『これで連休も後半だ。 はてさて、次はどこ行こう?』

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記: バタフライカヤックス・クルーソー460で、錦川日帰りツーリング

2015年04月27日 | 旅するシーカヤック
2015年4月27日(月) バタフライカヤックスのクルーソー460_旅するシーカヤックスペシャルで、竹原~大三島~御手洗の一泊二日キャンプツーリングを終え、今日は連休3日目。
朝、4時半頃目が覚めた。
天気予報をチェックすると、今日も快晴の予報。
昨日、御手洗でピックアップした折り畳んだクルーソーは、アテンザワゴンのリアシートに積みっぱなしである。

『じゃあ出掛けてくるよ』 『はい、気をつけて』

向かうは錦川。

昔はシーカヤックだけでなく、錦川や江の川の川下りも楽しんでいた時期があった。
特に、子供達がまだ幼稚園や小学生の頃には、テントを積んで川下り&キャンプツーリングを楽しんだものである。

しかしながらここ数年、川下りからは遠ざかっていた。
でも今年は手元に『クルーソー460』があるじゃないか。 という事は、川下りが楽しめるという事だ。
久し振りに、川下り/リバーツーリングを楽しんでみるとするか!!!

***

かつての御庄駅、現在の清流新岩国駅に向かうため、新岩国駅に到着。
駅前のコインパーキングにクルマを停め、清流新岩国駅へ。

列車の時間まで、まだ時間がある。

空は雲もない快晴で、絶好のツーリング日和。


7時11分の列車に乗り込む。

久し振りの川下り。 列車での移動もドキドキである。

車窓からは清流・錦川の景色が堪能できる。

これから下る川を、高い視線の位置からチェックできる貴重な機会。 見逃す訳にはいかない。
『あそこの瀬は、昔と変わっていないなあ』 『ここは、ここから入って、あそこを抜けて』

***

そうこうしているうちに、今日の出発地点である南桑に到着。

河原に移動し、クルーソー460を組み立て、荷物をパッキングして出発準備完了。
今日はキャンプツーリングのつもりで、道具もフル装備。
出発してから数十メートルの位置に、最初の瀬。

とはいえ、南桑から下は一級程度の瀬しかないので、気になるのはフォールディングカヤックの底を擦ってスキンに穴が空いてしまう事だけ。
浅瀬や岩がないかしっかりとワッチしながら、早瀬を下る適度なドキドキ感を楽しむ。

***

瀬を抜けると、新緑に包まれる快適な川下り。

他には誰一人カヌーイスト/カヤッカーが居ない静かな錦川。

日本でも有数の透明度を誇る清流と新緑を独り占め。

なんと言う贅沢であろうか。

ここ数年、シーカヤックツーリングばかり楽しんでいたのだが、川下りがこんなに楽しかったとは!
これは、今年は錦川に何度か通わなければなるまい。


***

瀬を下り、

絶景の瀞場を漕ぎ進み、

新緑を楽しみ、

透明度の高い清流を楽しむ。

これぞ、至福の一時。

『あーこの岩は、20年くらい前に家族で下った時に、小さかった次男が登った岩じゃないか。 懐かしいなあ!』


***

ルートが左右に分かれているときは、昔の記憶に頼る事なくカヤックを浅瀬に揚げてスカウティング。

『よし、右は浅いし竹のストレーナーがある。 左を行こう』
瀞場、

早瀬、

そして、しばし休憩。

『Wave Walker_旅するシーカヤック』


***


どこまで下っても高い透明度。

こんかいの川下りで初めてのライニングダウン。 あまりの浅さに、さすがに乗って下るのは諦めた。

倒竹群のストレーナー。 錦川では多い、要注意パターンである。

***

最初の沈下橋。

二本目の沈下橋。

ここではしばし休憩。

お昼ご飯は、お茶と、呉名物メロンパンの野菜サンド。 俺の好物の一つ。
しばし散策も楽しむ。


***

再び出発。 この辺りから風が強くなる。
テントを張って快適に過ごすには、少し風が強すぎるので、風の弱い適度なキャンプ地を探して下っていると、いつの間にか新幹線の橋へ。

ここまで来ると、錦帯橋も近い。

キャンプ地を探しながら漕ぎ進むと、ドンドンゴール地点が近づいてくる。
『まあいいか。 錦帯橋のたもとでテントを張ってもいいし』

そうこうしているうちに、錦帯橋へ。

今日は晴れて絶好の観光日和。
河原の駐車場では、ゴールデンウイークにイベントがあるようで、その準備で大忙しの模様。
『これじゃあ、キャンプもできないなあ。 まあ、たっぷり楽しんだからええか』

錦川の川面から、しばし錦帯橋を眺め、河原にカヤックを揚げた。

ここからは、バスで新岩国駅まで戻る。

連休中だが、平日とあってまだまだ観光客は少ないようである。

バスで新岩国駅まで戻り、クルマで錦帯橋に戻る。

荷物とカヤックを運び、片付け完了!

***

今日は、途中でキャンプを楽しむ予定だったのだが、残念ながら強風の中キャンプ地を探しつつ漕ぎ進んだ結果、予定よりかなり早く錦帯橋までゴールしてしまった。
『まっ、いいか。 今度またゆっくり漕ぎに来るとしよう』

久し振りの川下り。 天候にも恵まれ、日本有数の清流で絶景の錦川下りを堪能することができた。
『いやあ、ええ休日やなあ。 さて、この次はどうしよう?』

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記: バタフライカヤックス・クルーソー460で、竹原~大三島~御手洗ツーリング

2015年04月26日 | 旅するシーカヤック
昨日の夜は、結婚記念日の夜を妻と二人呉のイタリアン料理屋でゆっくりと堪能。





『ああ、美味しかったなあ』

***

2015年4月25日(日) 今日から連休。
連休前半は天気に恵まれるという事で、久し振りにバタフライカヤックスのクルーソー460を引っ張りだし、行きっぱなしの旅を楽しむ事に。
そう、シーカヤック旅の醍醐味は何と言ってもキャンプツーリング。
それも、クルマでシーカヤックを運んで浜から出発し、再び同じ浜に戻ってくる旅ではなく、公共交通機関で折り畳みカヤックを運び、風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊の旅こそが、自由を満喫できる最高の海旅である。

朝早く起き、朝食を食べ、タクシーを呼ぶ。 『じゃあ行ってくるね』

列車で行く海旅の始まりだ

先頭車両の片隅に、バタフライカヤックスのクルーソー460、旅するシーカヤックスペシャルを置かせていただき、

芸予諸島の景色を楽しみながら、1時間の列車旅。

竹原駅に着くと、再びタクシーで的場海水浴場へ。
『すみません。 的場海水浴場までお願いします。 で、途中のコンビニで買い物するんで、少し待っておいてもらえますか』

タクシーの中では、『あの荷物は何ですか?』から始まり、定番の会話で盛り上がった。

***

今日は絶好のツーリング日和。 久し振りの的場海水浴場で、カヤックを組み立て、荷物を運び、パッキングする。

『ようし、出発だ!』 もうここへは戻って来なくていいんだ! なんという自由な気分だろうか。

バウを南西に向け、行き交うフェリーをしっかりワッチしながら漕ぎ進む。
目指すは契島。

ここからは、バウを東に向ける。

生野島の北端を超えると、今度は南下。

久し振りに訪れる、生野島の浜。

かつてはお気に入りだった島で、年に何度もキャンプに訪れていたのだが、数年前に東屋が立ち入り禁止になってからは足が遠のいていた。
今回上陸してみたが、東屋は崩壊が進み、相変わらず立ち入り禁止である。 『うん、これじゃあキャンプはできないなあ』
という訳で、高台に上がって写真を撮り、

浜でお気に入りのアングルでのショット。

『うん、また今度キャンプに来るよ。 それまでは、さようなら』

***

再び漕ぎ出し、大崎上島の鮴崎を越え、大三島へと向かう。

漕ぎ出してから約3時間。

ようやく大三島の台海水浴場へと到着。

カヤックを引き揚げ、荷物を運び、テントを張って着替えてお昼ご飯。

***

食事を終えると、町へ。

しばし古い商店街の散策を楽しみ、マーレグラッシアで潮湯に使って疲れを癒す。
歩いて浜に戻り、ビールを飲みながら夕食の準備。

今日のメインはカツ煮である。

エスビットストーブとトランギアで、カツ煮を温める。

芸予諸島に沈み行く夕日を眺めながら飲むビール。 最高である。

浜でビールを飲みながら眺めるサンセット。 至福の一時。

***

2015年4月26日(日) 朝5時起床。 さすがに朝は少し冷え込んだ。
テントから外を覗くと、少し霞がかかっている。

朝食の準備。 まだ寒いので、シュラフを巻いたまま準備を進める。

今日の朝ご飯は、天野フーズセット。

食事を終え、荷物を片付け、着替えて出発準備。

朝7時前には出発である。

今日は、9時過ぎまで引き潮なので、目指す御手洗まで逆潮にならないためには、早立ちが必要なのである。

***

穏やかな芸予諸島を漕ぎ進む。

フェリーを待つ間に、パンを取り出し齧ってお茶を飲む。
小大下島は、石灰岩で有名だった島。

至る所に、石灰を加工していた施設の跡が。

そして、美しい石灰岩の浜を発見。

ここは、白い石の浜が印象的な絶景の浜である。

***

岡村島を超えると、見慣れた大崎下島の景色が広がる。

御手洗はもう目の前だ。

結局今日も約3時間のパドリング。

シーカヤックを雁木に引き上げ、しばし休憩。

道具を片付け、シーカヤックを潮抜きして乾かし、バスを待つ。
11時51分のバスで、呉へと向かう。

車窓からは、芸予諸島の美しい景色が楽しめる。

***

家に戻ると、クルマで御手洗に向かい、カヤックをピックアップして家に帰った。
久し振りとなるフォールディングカヤックでのキャンプツーリング。 天気にも恵まれ、のんびりまったりの旅を堪能する事ができた。
『ああ、これはええ連休の出だしやなあ。 さあ、次はどこ行こう?』

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記: YB125SPでタンデムツーリング&生口島タンデム自転車一周サークリング

2015年04月18日 | 旅するシーカヤック
2015年4月18日(土) 両親との温泉一泊旅行、ダホンスピードTRでの輪行キャンプツーリングに続き、今週末はこれまた久し振りのYB125SP。
朝8時前には家を出て、妻とのタンデムで『とびしま海道』を走り、岡村島へと向かう。

少し肌寒い気候ではあったが、相変わらずクルマも自転車も少ない快適な”とびしま海道”を走り、ちょうど良い時刻に岡村港に到着。

今日は、9時15分のフェリー。

一人旅も楽しいのだが、妻との旅はもっと楽しい。
岡村島を出航すると、小大下島の南を進む。

空は晴れて芸予諸島の景色が楽しめる。


***

宗像港に到着すると、大三島を走り、道の駅でしばし休憩。

このアングルからの、YB125SPのショットがお気に入り。

生口島に入ると、瀬戸田サンセットビーチへ。
タンデム自転車を借り、着替えて準備完了。

生名島や弓削島、そしてここ生口島でなんどもタンデム自転車ツーリングを楽しんでおり、俺たち夫婦のお気に入りの休日の過ごし方の一つ。
普段の一人乗り自転車とは全く異なる漕ぎ味が楽しいのである。

いつもは反時計回りなのだが、今日は気分を変えて時計回りで一周する事に。

回る方向を変えてみると、見える景色も新鮮で、これまた楽しいものである。

***

瀬戸田付近でお昼ご飯を食べる店を探している時、ペダル位置を調整しようと少し逆回転させた時に、『ガシャリ』。。。
『あー、これは』 そう、チェーンが外れた音である。

このタンデム自転車は、扱いに注意が必要でチェーンが外れ易いという欠点がある。
以前体験済みなので気を付けてはいたのだが、今回借りた自転車は調子がわるかったようである。

ステーションに電話をすると、別のタンデム自転車を持ってきてくれるとの事。
十数分待っていると、トラックが到着した。
『スミマセンねえ。 これです』 『ペダルを反転させました?』 『はい、少しだけ。 そうしたらこれです』
『まあ、普通は外れちゃあいけないんですけどね』 『はい、以前もありましたから』

という訳で、別のタンデム自転車に乗り換え、再び出発!
漕ぎ出した瞬間に妻が、『こっちの方が乗り心地が良いよね』 『うん、変えてもらって良かったね。 こりゃラッキーだったかも』

『じゃあ、お昼ご飯を食べにいこうか』

***

今日のお昼ご飯は、久し振りに訪れる『中華瀬戸田』

妻は『中華そば』、俺は『ニンニク中華そば』

『うん、これは美味しいね』 にんにくタップリの中華そばを堪能。
『ごちそうさまでした』

ここからは、ゴール目指して楽しいサイクリング。

海沿いの快適な道路を走り、適度な登り坂を二人で息を合わせて漕ぎ登り、橋の下を漕ぐ抜ける。

いつもの休憩場所で、地元の方が善意で準備してくださっている柑橘類を美味しくいただく。
『あー、これ美味いなあ』 『いくつでも食べられそう』

休憩場所から少し走ると、ゴールのサンセットビーチ。

『いやあ、今日も楽しかったね』 適度な運動で良い感じのおやつタイム!

もちろん〆は、パティスリーオクモトさん。

それぞれ違うスイーツを注文し、いつものようにシェアして楽しむ。

『うん、美味しかったなあ』

***

フェリーの時間を見ると、なんとか沢港からの出発時間に間に合いそうだということで、須波行きフェリーにギリギリセーフで乗船。

芸予諸島らしい、30分にも満たない船旅である。

休憩室でのんびりし、

展望デッキで海を眺める。

今日はまさにツーリング日和。

***

須波港に着くと売店に行き、名物の大きなタコ入りたこ焼きを注文。

さっきパティスリーオクモトさんでおやつを食べたばかりなので、さすがに4個入りにした。

アツアツのたこ焼きを食べ、お茶を飲んでしばし休憩。

『ごちそうさまでした』 『じゃあ、家に戻ろうか!』

先週末は、久し振りにダホンの折り畳み自転車を引っ張りだしたし、今週末はこれまた久し振りのYB125SPでのタンデムツーリングと、タンデム自転車での生口島一周ツーリングを堪能。
『うん、いつもカヤックばかりじゃなくてこんな楽しみも織り込むと、さらに休日が堪能できるなあ』

さて、来週末からはいよいよゴールデンウイーンである。
『さあ、来週末からはどこ行こう?』

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記: Dahon Speed TRで三江線輪行キャンプツーリング&千原温泉、2泊3日の旅

2015年04月13日 | 旅するシーカヤック
この週末は、月曜日に有給休暇がとれて久し振りの3連休。
さて、どう楽しもうかと先週くらいから考えていたのだが、たまにはシーカヤックでの海旅ではなく、自転車を引っ張りだして輪行を楽しもうというプランが浮かんできた。
『”しまなみ海道”にしようか、それとも”とびしま海道”?』
『いやいや、これからシーズンだから自転車の人が多いはず。 これはやっぱり江の川にしよう』

人が多い所が嫌いで、のんびりまったりの一人旅が大好きな俺。
キャンプ道具一式をオルトリーブのパニアバッグに詰め込み、ダホンスピードTR / Dahon SpeedTRで春の江の川沿いをゆっくりと走る旅。
『うん、いいじゃないか。 このプランに決定!』

***

2015年4月11日(土) 朝5時に家を出て、三次へと向かう。
前回は地元の呉からJRで三次まで行ったのだが、三次にクルマを停める事ができれば、時間の有効利用にもなるし、月曜日は別のプランが組める。
事前の調査で三次駅近くに来週まで無料で使える駐車場があることを確認済み。

この駐車場は、18日からは有料になるのだが、それまでは無料で開放されている。 『絶好のタイミング。 ほんと、ラッキーだったなあ』

クルマから自転車を取り出し、組み立てる。

とはいえ、拡げて延ばすだけだから、あっという間に完成だ。
7時頃には出発準備完了。

コンビニでエネルギー補給用のチョコレートと、水分補給用のお茶を仕入れ、出発した。

***

出発してから10分ほどの所にある神社にお参り。

前回も、この神社で旅の安全を祈願した場所である。
立派な石積みの畑。

先陣の苦労が伺われる。
時には375号線を逸れて、江の川の左岸を走る。

そのため、この旅ではいくつもの橋を渡る事になる。 これも、江の川沿いツーリングの楽しみの一つ。
所々でツクシが顔を出している。

枝垂れ桜も、まだ花が残っており、目を楽しませてくれる。

ああ、春だなあ。

***

カヤック/シーカヤックはもう二十数年漕いでいるので、カヤック漕ぎ用の上半身の筋肉は人並みに付いていると思っているのだが、自転車を長距離漕ぐのは年に数回程。
本当に俺の自転車旅のスピードは遅く、特に多くの荷物を積載する輪行では尚更である。
そのため、まるで亀のような速度で進んでいくし、休憩頻度も高いので、迷惑をかけないよう他の人と一緒に漕ぐ事はしないようにしているのだ。

でも、やはりシーカヤックでの海旅と同様、キャンプ道具を積んでの輪行旅は面白い。
俺の休日のテーマは、やはり『旅』

『旅するシーカヤック』、そして『旅するDahonSpeedTR』

***

江の川沿いの自転車旅の楽しみといえば、その一つは川の景色。

昔、江の川でカヤックツーリングを楽しんでいた頃の事を思い出しながら、『この瀬だったら、あそこから入って、ここを避けて』なんてイメージしながら自転車を漕ぐのも楽しい一時。
そして疲れたら行動食。

今回は、妻に頼んで呉の名物の一つである、『メロンパン』のパンを3つほど買ってもらっている。
まずは、『スペシャルこしあん』 うちでは『こしスペ』と呼んでいるパンである。
何度か休憩しながら、こしスペをパクリ。 『あー、やっぱり疲れた体にはアンパンが効くなあ。 美味い』

***


やがて、懐かしい『豚小屋の瀬』へ。

波は高いが素直な瀬であり、本流を必死こいて漕げば、なんとか沈せずに下る事もできることも多い。

この瀬で、エディからのストリームインの練習をして、何度沈し、何リットルの水を飲んだ事だろう。
『あー、懐かしいなあ』

今日は、ここから少しだけ寄り道。 『宇都井駅』

ここは、天空の駅として有名な駅である。

エレベータの無いこの駅は、100段を超える階段を上っていかなければ列車に乗る事はできないという、この高齢化社会には厳しい駅である。
初めて登る宇都井駅。

帰りには、三江線の車内からまた眺める事ができるのが楽しみだ。

***

空も次第に明るくなり、川沿いの景色もより楽しめるようになってきた。

菜の花も、昔はカヤックツーリング参加のために何度も通った春の江の川のイメージである。


途中、物産館の隣にある休憩所で休んでいると、配達のおじさんがやってきた。
ここは喫煙所にもなっているので、一服されるらしい。
『こんにちは』と挨拶すると、俺の自転車を見て、『どこまで?』
『三次から江津までです。 今日は途中でキャンプして、明日は江津から三江線で三次まで戻る予定なんですよ』
『へえ、キャンプねえ。 キャンプ場じゃなく、野宿なんじゃろう』 『ええ、そうです』

『昔は、よく江の川でカヌーツーリングもしていたんですよ。 この下に”カヌーの里おおち”ってあるじゃないですか。 あそこのツーリングに参加してました』
『そうね。 俺もカヌーで江の川を二回程下った事があるよ。 楽しかったなあ』

『すみません。 この辺りでお昼ご飯が食べられるのは、粕淵くらいですかね?』 『うーん、粕淵にもあまりないねえ。 川本町まで行ったら、いろいろあるけど』
『うーん、そうですか。 川本町じゃあ、ちょっと距離がありますね。 じゃあ、粕淵のコンビニかな』

その方は一服終わり、『じゃあ、気をつけて』 『はい、ありがとうございました』と俺。
クルマが発進した音がしたのだが、すぐにバックで戻ってくる音がした。
すると、その方が戻ってこられて、『そういえば、このすぐ先にお好み焼き屋があるよ。 確か”あゆ太郎”とか言う店。 俺は行った事がないけど、夏には鮎を焼きよるし、いいんじゃないかなあ』 『ありがとうございました。 じゃあ、そこに行ってみます』

一人旅では、地元の方のこういう情報が役に立つ。 本当にありがたいことである。

***

という訳で、訪れたのがこのお好み焼き屋さん。

今日は俺が最初の客のようである。
モダン焼きを注文し、しばし待つ。 待っている間に、どんどん地元の常連さんと思われる人たちが入ってくる。

途中から、外に置いてある自転車、という話題になり、俺に『どこまで行くんかね?』
『はい、三次から江津までです。 今日は途中の川本辺りでキャンプして、明日は江津。 そこから三江線で三次まで戻るんですよ』
『ほうね。 江津まで何キロくらい?』 『だいたい、120km位ですかね』
『一日じゃ行けんのん?』 『ええ、ロードバイクの速い人なら一日で行ける距離でしょうね。 でも俺は遅いし、あんなに荷物を積んでさらに遅いので、のんびり行くんですよ』

『自転車は年に数回なんです。 普段はシーカヤックで海旅なんですよ。 それに20年くらい前は、江の川でもよくカヌーツーリングを楽しんでいました』
そこからカヌーの話で盛り上がり、昨年の呉~姫路の尺取り虫旅の話や、それを雑誌の記事として書かせていただいた話などなど。

すると地元の方々が、『わしも昔はカヌーに関わっとった事があるんよ。 国体のカヌー競技が江の川であって、そのあとにカヌーのイベントをやったりした。 その時には野田知祐も来たんで』
最後には、『今年はわしらも久し振りに、川船で江の川を下ってみるかのう』と楽しそう。

会話を楽しみ、ボリュームタップリのお好み焼きを食べ、『ごちそうさまでした。 お腹一杯になりましたよ』

店を出ようとすると地元の方が、『あんた、今日はダムに寄っていくんね?』 『ええ、その方が道がフラットなんで』
『今日は放水しよるけえ迫力があると思うで。 それと、この先の橋を渡って、左岸側を漕いでみたらええよ』 『はい、ありがとうございます』

***

教えてもらった通り、橋を渡って左岸側の道を走る。

狭いがクルマも通らず、なかなかの景色。

途中には真っ暗なトンネルもあって楽しい。

青い空に綺麗な樹々の花。

バス停のマークもカヌーである。
そしてマンホールもカヌー。

浜原ダムのバックウオーター。

桜並木。

遠くには三瓶山。

そして、大迫力のダムの放水。

***

浜原駅に到着。

ここまで来れば、今日のゴールまではあと一息。
粕淵のコンビニで何より大事なビール、そしてつまみを購入し、再び漕ぎ出す。

今日は何本の橋を渡っただろうか。

空には雲もなく、絶好のサイクリング日和。

3時頃、川本町の手前の河原を今日のキャンプ地に決定。

テントを張り、着替える。 まずはビールで乾杯。

『あー、今日も無事にここまで来れたなあ。 ビールが美味い!』

少し風はあるが、いい雰囲気のキャンプ地である。
5時になると晩ご飯の準備。

エスビットのポケットストーブを取り出し、メスティンでお湯を沸かす。
俺の輪行旅では、コーヒーや味噌汁用にお湯を沸かすくらいなので、このミニマムパッキングのセットが最適である。

晩ご飯はこんな感じ。 ビールが主食なので、あとはおつまみ程度である。

次第に日が暮れていく江の川の河原。

ヘッドランプを点灯し、静かに一人バーボンを楽しむ。
こんな一人の時間が何より貴重なのだ。 最高の休日!

***

2015年4月12日(日) 朝5時に起きだした。

外は霧。 思ったよりは冷え込まなかった朝。

お湯を沸かし、味噌汁とおむすびの朝食。
食後は再びお湯を沸かし、ゆっくりとコーヒーを楽しむ。

6時半頃にはテントや荷物の片付けを開始した。

これが今回の荷物一式である。
7時前には出発。

気温は4℃。 少し肌寒いので、薄手のダウンジャケットを着てのペダリング。


***


江津までは、あと一息。

太陽が昇り、次第に気温も上がってくる。

途中に見つけた川船。 そのシャープな形が美しい。

ようやく江の川の河口へ到着。

今回も、120kmの旅を無事にたどり着く事ができた。
小腹がすいたので、今日はメロンパンのメロンパン。

このパンが、たっぷりのクリームが入っていて美味しいのである。

子供の頃からの懐かしい味。 パン生地そのものも、味があって美味いのである。

せっかくなので、海へと向かう。

そしてようやく、日本海。


***

今日の三次行き列車は、15時17分。

まだまだたっぷりと時間がある。

お昼ご飯を食べる店を探し、江津駅前をしばし散策。
しかし、なかなか良い感じの店が見当たらず、ネットで検索すると良さげなレストランを発見。
行ってみると、

『おー、これはいいじゃないか』 森のレストラン。
開店間もなくだったので、席は空いていたが、それでも結構なお客さんの数。 これは人気の店のようである。
イタリアンカレーを注文。

まずはサラダ。

そしてカレー。 食後にはコーヒーをいただき、大満足。
その頃には、順番待ちのお客さんが何人も店の外に並んでいた。 『次回はぜひ妻とドライブに来よう』

再び江の川の河川敷に行き、ベンチに寝転んで読書。


***

2時半頃には江津駅へ。

三次までの切符を購入し、荷物と自転車をパッキング。

江津から三次までの三江線。 数えるのも嫌になるくらいの駅の数があり、全行程で3時間半。
3時間半と言えば、新幹線なら広島から新横浜程度まで移動できる時間である。

15時17分に出発。

漕いで来たルートを眺めながらの列車旅。

シーカヤックでの尺取り虫旅の帰り道でも同じなのだが、列車に乗って二日間の楽しい旅の想い出に浸るこの時間が大好きだ。

車窓からの景色も楽しみの一つ。

過ぎ去っていくレール。

鉄橋。

立ち寄った宇津井駅。

すれ違う江津行きの列車。

19時47分に三次駅に到着。


予約していたホテルにチェックインし、風呂に入ると、焼肉屋さんへ。

今日は、一人焼肉。
自力で移動する旅を終えると、無性に焼肉が食べたくなるのは俺だけではないだろう。

***

2015年4月13日(月) 朝起きると外は雨。
6時半からホテルで朝食を食べ、クルマで北へと向かう。 今日の目的地は、千原温泉。
ここは、20年程前に、カヌーの里のスタッフに教えてもらった温泉である。
その頃は、先代のおばあちゃんが居られ、入りにいくと、『あんたはどこが悪いん?』と質問されたものである。 それはまるで、ここは健康な人が来る所じゃないよ、という雰囲気でもあった。 当時は工場応援で腱鞘炎を煩っていたので、『実は腱鞘炎で手が痛くて』と言って入らせてもらった事を思い出す。

当時は人も少なく静かな湯治場であったのだが、様々なメディアで紹介されるようになってからは人気が出てきてゆっくりと浸かれなくなったので、ここ数年は足が遠のいていた。
しかし今日は月曜日。 さすがに朝一番なら少なかろうと、8時からの営業開始に合わせて三次を出発したという訳。

ところが、近くまで行くと、

通行止めの看板が。 とはいえ、迂回路があるようだ。

という訳で、迂回路を走り、8時半過ぎに久し振りの千原温泉にやってきた。

クルマが一台停まっていたが、俺が付いた時には風呂から出て帰られたので、まずは独り占めである。
ならば、という訳で、5時間まで1,200円也(入浴料込み)の休憩室を借りる事にした。
その昔、まだ小さかった長男と一緒に来た時、利用した事があるのだが、部屋で寝転がって休憩しつつ、のんびりと温泉を楽しめるのである。

部屋に荷物を置くと、早速お風呂へ。

階段を下り、

浴槽へ。
このお湯が、なんとも言えず心地よいのだ。
温度は35℃程度と低いのだが、ボコボコと音を立てて自噴するお湯にゆっくりと浸かっていると、まさに大地に、地球に包み込まれているような気持ちになる。
1時間ほどのんびりと入浴。

部屋に戻ると、メロンパンの小倉餡パン。

俺はこしあんよりも粒あんが好きなので、ストライクゾーンど真ん中。

このタップリの餡は、いつ見ても驚きである。

30分ほど休憩すると、再び30分ほど入浴。
部屋に戻るとこたつに潜り込み、天井を眺める。

なんだか、田舎のおばあちゃん家で過ごす春休みのようである。

再びお風呂へ。

30分程浸かり、最後は五右衛門風呂に浸かって体を温めてから風呂を出た。

結局今日は、3時間ほどの滞在で、3回の入浴。

気持ちよかったなあ。 その後、家に帰ってもまだ体がポカポカしていた。

***

有給休暇を使って3連休としたこの週末は、三次~江津まで120km、一泊二日のキャンプ輪行を楽しみ、月曜日は久し振りに訪れた千原温泉で、のんびりまったり体と心の疲れを癒すことができた。
またまた最高の週末! 今年の秋で52歳となるが、この三次~江津の輪行旅は、これから定年になるまで毎年続けたいもんだなあ。

さて、来週はどこ行こう?

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記: 親と一緒に、秋吉台、角島、俵山温泉_のんびりまったり一泊ドライブ旅行

2015年04月05日 | 旅するシーカヤック
2015年4月4日(土) 温泉に行きたいと言っていたお袋に、『暖かくなったら行こうか』と言っていたのだが、ようやく春が来て日本海側へのドライブも楽しめる時期がやってきた。
カヤック旅の予定も無いこの週末、両親を連れて久し振りに一泊二日のドライブ旅行に出掛ける事にした。

キャンプ道具満載で一人乗り状態のアテンザワゴンの荷物を整理し、一部を家に運び、4人が乗れるように準備しておいた。
朝7時に家を出る。 『今日は、秋吉台にちょっと寄ってから角島へ言ってみようや』

***

久し振りに訪れる秋吉台。

両親もいつ訪れたのか忘れたほど久し振りの訪問のようである。

雨の予報だったのだが、なんとか曇りで景色を楽しめる状況。
『空も明るくなりそうだし、これくらいの天気で良かったねえ』

展望台から、そして道路を走りながら、カルスト大地独特の景色を楽しんだ。
『小学校の修学旅行でここに来たんよ』とお袋。
昔の想い出を、懐かしそうに話している。

***

角島に向かう途中の道で、『わるいけど、ちょっと停まるね』
安全な路肩にクルマを停め、カメラを取り出す。
『どうしたん?』と妻。
俺はメーターを指差し、『これこれ。 ちょうど7万7千7百7十7キロになったんだ。 77777』

両親を連れてドライブ旅行の途中に、77777km。
『うん、これも良い想い出になるなあ』

***

再び走り出し、角島大橋の手前に到着。

ここでも雨は降らず、曇天ではあるが景色を楽しむ事ができた。

『晴れたら最高なんやけどな』
『これでも十分キレイじゃねえ。 海が青いし、あそこに人が居るんはサーフィンの人かね?』
『うん、そうじゃね。 でも、この波じゃあ乗れんじゃろう』


***

角島では、夢岬さんでお昼ご飯。

食事の後は、島内をしばしドライブ。


***

午後3時過ぎ。 俵山温泉に到着した。
宿は、いつもお世話になるお気に入りの『たまや』さん。

宿に着くとほぼ同時に雨が降り始めた。 『今日は観光ができて良かったね』
今日は4人という事で、これまで泊まったこのない広い部屋。

改装された部屋という事で、きれいで広く、とても快適である。

『まるで別の宿みたいだなあ』

***

一休みすると、お風呂へ。

人通りの少ない静かな温泉街。

雨も、ひなびた温泉の風情を味わい深いものにしてくれる。

***

午後6時から、晩ご飯。

ここの宿は、食事の美味しさもお気に入りのポイントである。

『じゃあ、乾杯しようか』ということで、もちろんビールもグビリ。
おいしい食事も、両親に好評であった。

食事の後は、少し休憩し、宿で休んでおくという親父を残し、3人でお風呂へ。
のんびりまったり。

***

ドライブの疲れと、おいしい食事、たっぷりの温泉効果か、朝6時頃までみんなグッスリ寝ていた。
『じゃあ、朝風呂に行こうか』と、またまた親父を残して三人でお出掛け。
朝風呂を楽しみ、三猿まんじゅうの店にいって土産を買う。
『焼きたてのバラ売りも3つお願いします』
あつあつホカホカの、焼きたて饅頭を、宿まで帰る道すがら、食べ歩きしながら楽しむ。
『あー、これ美味しいねえ。 皮はパリパリ、中はホクホク』とお袋。
『ほうじゃろう。 これも、ここの楽しみなんよ』と俺。

宿に戻ると、おいしい朝食をいただいた。

『ごちそうさまでした』

9時半に宿を出る。
『今回もお世話になりました』と俺。 お袋も、『食事がおいしかったですよ』と挨拶。
宿を辞すと、再び温泉へ入り、のんびりまったり。
『じゃあ、家まで帰ろうか』

***

久し振りとなる両親との一泊旅行。
秋吉台も角島も、そして俵山温泉も楽しんでくれたようだ。

温泉にたっぷりと浸かってリフレッシュできた。
さて、来週はどこ行こう?

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする