あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 呉の広でベトナム料理のランチを堪能_フー・クゥエ・クァン (HUONG QUE QUAN)

2019年08月25日 | 旅するシーカヤック
2019年8月25日(日) 昨日は、島の子供達と夏のシーカヤック教室を楽しみ、日曜日の今日は朝からYB125SPで久し振りのお散歩を楽しんだ。
昼からは、車検に出していたロードスターを受け取りにディーラーに行くので、せっかくだから先日見つけたお店に妻と行ってみることに。

***

バスで家から広へと向かい、今日のお店はここ、

フー・クゥエ・クァン (HUONG QUE QUAN)。

お店に入ると、座敷の席が2つと、テーブル席が1つ。

食事だけでなく、ベトナムの様々な食材も販売しているようで、ベトナム人らしいお客さんが実際に買いに訪れていた。

***

メニューはこんな感じ。

今日はこれから運転だから、残念ながらビールは飲めないが、今度はベトナムビールを飲みながら、様々なメニューを試してみたいものだ。

注文は、妻はフォーを、俺はブンボー。
テーブルの上には、見慣れない調味料が。

今度来るときには、調味料についても教えてもらうことにしよう。

***

俺たちの前に店におられたお客さんも、ベトナム人男性の二人組。
呉に住む、現地の方々に愛されているお店のようである。

そしてやってきた、フォーと、

ブンボー。

『いただきます!』

最初に、妻とそれぞれを試食。
ブンボーは、事前にチェックしたようにピリ辛のスープが俺好み。

麺の量が結構多く、最初は食べきれるか心配したのだが、美味しいあっさりスープのおかげか、しっかりといただくことができた。
『いやあ、俺はこのピリ辛スープにハマりそう!』

***

『ごちそうさまでした。 美味しかったです』

『ここは、ベトナムビールもあるんですよね?』 『はい、ありますよ』
『じゃあ、今度はビールを飲みに来ます』

***

ディーラーに行き、マツダ6に試乗した後、ロードスターを受け取って家に戻る。

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: お盆休み明けは、終盤となる夏のシーカヤック教室で磯遊び

2019年08月24日 | 旅するシーカヤック
2019年8月24日(土) お盆休みは、2年連続で訪問して定点観測を楽しんだヤンゴン旅を楽しみ、明けて最初の週末は夏のシーカヤック教室。
いつものように家を出て、島へと向かう。

朝までは雨が降っていたが、ようやくその雨も上がり、少し風はあるもののなんとか今日も子供達と漕げそうである。

***

9時前に到着すると、すでに子供達は集まってくれていた。
今日は、高校生の男子1名と、小学6年生の女子2名、4年生の男子1名、そして2人の職員さん。
タンデム艇2艇と、シングル艇3艇で、ぴったりである。

挨拶を交わし、準備運動をすると、カヤックを水辺まで運んで出発準備完了!

いつも漕いでいる部員達にシングル艇を任せることとし、海に漕ぎだした。


***

『どう、宿題は終わったか?』
『はい。 全部終わりました』
『そうか。 じゃあ、残りの休みを楽しむだけだねえ』

久し振りに会った子供達、職員さん達との会話を楽しみながら、海の上のお散歩を楽しむ。


***

『少し風があるから、島に渡るのはやめて、海沿いを漕いでみようか』

安全確保をしつつ、防波堤を回り込んで、外に出る。

『今日は、いつもとは少し波の雰囲気が違うだろ』

『せっかくだから、防波堤の穴も観察しながら進んでみよう』

『これが亀の手。 あそこには、ムール貝もあるねえ』

***

時折休憩を入れつつ、西へと漕ぎ進む。

少し先まで漕いでみると、風が回ってきていたので、『ようし、ここでUターンして、あそこの浜に上がって休憩しようか』

先に上陸し、子供達が降りるのをサポート。

浜では、みんなにヤンゴンのお菓子を配って、一休み。

子供達はニナ貝を見つけ、『これ、食べられるやつだよね』

一人の女の子は、湯がいてもらって食べるんだと、張り切って貝を拾っていた。

しばし磯遊びを楽しむと、再び海へと漕ぎだす。

***

漕ぎながらも、子供達はニナ貝を取り出し、カヤックのデッキに一つ載せて、ニナ貝がゆっくりゆっくりと動いていくのを楽しんでいる。

しばし海の散歩を楽しんで、1時間半ほどで出艇地に戻ってきた。

『お疲れ様でした!』

子供達を戻らせると、職員さんと高校生と一緒になってカヤックを運び、潮抜きをして、片付けを終えた。
『じゃあまた次回。 楽しみにしているよ』

夏の終わりも、もうすぐである。

***

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: ヤンゴン再訪_日本人墓地参拝と『あるくみるきく』

2019年08月17日 | 旅するシーカヤック
2019年8月11日(日) 前日夜に広島空港を出発し、東京で一泊して成田空港へ。
今年の夏休みは、昨年初訪問してとても印象的であった『ヤンゴン』を再訪問する旅となった。

アジア最貧国とも言われるミャンマーの最大都市であるヤンゴン。
一歩足を踏み入れた時から、その混沌とした中にも新興国ならではのパワーを感じ、一発で魅入られた街であった。

***

至る所で発生しており、合流や追い越しで常にクラクションが鳴り響く渋滞。

ダウンタウン以外では横断歩道や、ましては信号などはほとんどなく、そして歩行者優先なんて概念はない複数車線道路での命掛けでの横断。

街を走っているタクシーの多くは中古の日本車であり、右側通行なのに右ハンドル車が主流。

一周が20円程と激安の環状線鉄道の傍では、片方はスラム街、もう片方では高層ビルが建築中。

列車内では、子供達が様々な物を売る姿があり、そうかと思えば、綺麗な制服を着た高校生が通学のために乗っているという格差。

踏切の遮断機は人力で動かしているし、工事現場でも重たい建築資材を複数の人がサンダル履きのまま棒で担いで運んでいるという、人力社会。

ダウンタウンの建築現場ではさすがに重機を使っているが、郊外の10階立て高層ビル建築で使っている足場は竹。

美味しいミャンマービールと、シャン麺料理。

→ 昨年は、5日間の滞在で、様々な生活を垣間見る事ができ、生きるということについて改めて考えさせられた旅であった。

***

そのミャンマーだが、俺が旅を終えた翌月から今年の9月まで、特別にビザなし渡航が認められたのである。
せっかくお気に入りとなったヤンゴン。
定点観測のために、再訪してみる事としたのである。

***

今年も荷物はこんな感じ。

バックパックとペリカンケースという、いつもの旅姿。
成田空港から、ANAの直航便があるのが便利である。

スズキは既に進出しており、最近ではトヨタも進出するというニュースが流れるなど、様々な日本企業がミャンマーでビジネスしている影響もあるのか、機内はほぼ満席。


***

ホテルに到着。

昨年もお世話になったホテルである。

部屋は綺麗で、

こんな眺望が楽しめる。

***

部屋に荷物をおくと、早速街へ。

雨季のヤンゴンだが、今日は雨も降っておらず、昨年行けなかったルーフトップバーでまずは一杯楽しむことにする。

サクラタワーにある『ヤンゴンヤンゴン』

ハッピーアワーのチケットを5,000チャット、約350円で購入すると、一杯のドリンクが付いてくる。

もちろん俺は、ミャンマービール。
セキュリティーに聞くと、写真を撮っても構わないというので、ここからの眺望を記念撮影。

有名なマーケットの横では、新たな建築工事が進められている。

ビルとビルとの間からは、古い街並みが見える。

そして黄金色のバヤーも見る事ができた。

『ここは良い場所だなあ!』

***

しばし、英語が話せる若いバーテンダーのお兄さんと四方山話。

『昨年ヤンゴンに来て気に入ったんで、今年も来てみたんだ。 ここも気になっていたんでね。 眺めも良いし来てよかったよ。 今年は雨が多いと聞いていたけどどう?』
『先日も大雨になって、途中で営業が出来なくなって閉店したんだ。 ここは高いから風も強くて』
『それは大変だったね』

『ここは外国人のお客さんが多いの?』
『ええ、外国人の人が多いですよ。 また、このビルは日本人がオーナーで、幾つかの日本企業が入っているから、日本人のお客さんもいますよ』
『なるほど、だからサクラタワーという名前なんだね』

『君はクルマは持っているの?』
『いいえ、残念ながら』
『もし買うとしたらどこのクルマが欲しい?』
『スズキですかね』
やはり日本車は人気のようである。

『もう一杯ビールを注文できるかな』
『5,000チャットで一杯飲むと、もう一杯がフリーで付いてきますよ』
『じゃあ、頼むよ』

というわけで、合計10,000チャット、約700円で生ビールを3杯も楽しむ事ができた。

***

初日の晩御飯は、昨年お気に入りとなったシャンヌードルのお店、アウンミンガラー。

今日はお客さんで満杯である。

なんとかカウンターの席を確保し、美味しい麺料理。
『ごちそうさまでした』

***

2019年8月12日(月) 朝起きると、外は曇り。

今年の旅は、ある使命を担っている。 それは、慰霊。
俺のオフクロのお父さんが、太平洋戦争でビルマに行かされ、そこで亡くなっているのである。

実は先日、戦争中にビルマから、まだ小さかったオフクロ宛に届いたという軍事郵便のハガキも見た。
小さな字で、子供にも読めるようにとの配慮からカタカナで、暑いビルマで頑張っている様子と、遠く離れたまだ5歳くらいの小さな娘への思いをしたためたハガキ。
それを読み、まだ会ったことが無かったのであまり実感が無かった祖父に対する親近感が湧いたのである。
『遠く離れたビルマで、しかも悲惨なインパール作戦で戦死なんて、大変だっただろうなあ』

今年もヤンゴンに行くと聞いたオフクロから、花を買って街のどこでも良いから供えて欲しいとの依頼を受けた。
『じゃあ、せっかくだから日本人墓地に行って、お参りして来るよ。 任せておいて』

昨年も街を歩いたのだが、花を買おうなんて意識がなかったから、どこで花を買えるのか分からない。
昨日も、夕方に街を歩きながら屋台やお店で売っていないか見ていたのだが、残念ながら花を買える屋台は見つからなかった。

じゃあ、昨年気になったマーケットへ行ってみよう!
朝起きると、パンで朝食を済ませ、中央駅へ。

昨年も乗った環状線に乗る予定。

『環状線のチケットをください』
すると窓口の人が、『今は環状線は動いていない』
『イエローラインの往復だけだ』

事情は分からないが、残念ながら一周は出来ないようだが、俺が行きたいマーケットまでは行けそうである。
『じゃあそれで良いのでお願いします』
イエローライン往復でも、一周と同じ200チャット。 激安である。

後日乗ったタクシーの運転手さんによると、環状線は現在改修工事中とのこと。
確かに、途中の駅でも様々な工事が行われていた。

昨年2回も乗ってお気に入りになった環状線。 数年後には、どんな路線に生まれ変わるのであろうか。

***

照明も消された暗い車内。

途中の駅では、3人の子供を連れたお母さんが乗ってくる。
子供達は、それぞれバッテリーを手に乗り込んできた。

ヤンゴンのスラムでは、電気が来ていないので、夜はバッテリーで明かりを灯していると聞いている。
朝にはバッテリーを回収して、再び充電し、再配達するビジネスがあるということなので、おそらくこれがそうなのであろう。

その中の子供の一人が、まだ小学生の低学年くらいの小さな女の子。
その子も一つのバッテリーを持っていたが、それを床に置いてシートに座っていた。

『バタン』という音がしたので顔を上げると、その子のバッテリーが横倒しに!

さすがに女の子も慌ててバッテリーを起こしたのだが、その後の行動が。。。
バッテリー液を補充する栓が緩んでいないか、一つ一つ、その細くて小さな手で、締め直して確かめているのである。
液漏れがないように、というプロとしての意識の高さに驚くとともに、小さな女の子が、こんな意識を持たざるを得ない状況に、改めて胸が締め付けられる想いがした。


***

車内では、様々な食べ物を売りに来る。

ミャンマーの人たちは買い食いが好きなようで、思った以上に売れているのだ。

ダニンゴン駅に到着。
昨年、駅のところで見たマーケットの姿が見当たらないが、列車を降りてみる。
遠くにマーケットのような建物が見えるので、そこに向かうが、途中はこんな凸凹道。

駅構内で開かれていた市場は、どうやらこちらに移動した模様。

ちなみに、下が昨年のダニンゴン駅構内の市場の様子。

一年でだいぶ様子が変わっているなあ。 やっぱり、定点観測は重要である。

***

新しい市場で、こちらが魚や肉を売っているエリア。

野菜や果物を売っているエリア。

とにかく、広い面積に大量の野菜や果物が。。。

ようやく花屋さんを見つけ、菊を購入することができた。


***

再びダニンゴン駅へ。

土砂降りである。
プラットフォームへの移動は、線路から立て掛けられたハシゴを踏み台にして登るという、日本では考えられない対応。

やってきた列車に乗ると、雨なので、開きっぱなしのドアの横に乗っている人は、なんと傘をさしていた。

『いやあ、さすがヤンゴン』

***

お昼ご飯は、ガイドブックに乗っている有名店で、ミャンマーカレーにトライ。

カレーは全ていただいたが、
『うーん、俺はミャンマーカレーはもうこれでいいかな』 ごちそうさまでした。


***

一旦ホテルに戻り、荷物を整理してから、ホテル前に待機しているタクシー乗り場へ。
ミャンマー語も併記してあるガイドブックを指差しながら、『日本人墓地へ行きたいんだけど。 行って、待ってもらって、ホテルへ戻ってくる』
金額を決めて、タクシーに乗り込んだ。

すると、なんとそのタクシーには『ドライブレコーダー』が!

『ヤンゴンで、ドライブレコーダーが付いている車があるなんて驚いたよ』
『街は危ないし、郊外に出るとバイクが危険だからね。 これを付けました』

『ところで、ダッシュボードに敷いてあるマットは何? 昨日空港から乗ったタクシーにもあったんだが』
『ヤンゴンでは春の日差しが強くて、ダッシュボードからの照り返しが酷いんです。 これがないと、暑くて運転していられない』
『なるほど』 納得である。

やがて、日本人墓地に到着。

閑静な場所で、清掃も行き届いている。

オフクロから預かった供え物と、マーケットで購入した花を添えて、お参りさせていただいた。

管理していただいている方が、線香を持ってきていただいたので、心付けを渡し、記帳させていただいた。

『孫の私が母の代理で参りました。 安らかにお休み下さい』

***

タクシーに乗り込み、『ありがとう。 これで、使命を果たせたよ』

それにしても、ドライブレコーダーを搭載するほど安全意識が高いタクシードライバーが居ることには驚いた。
話をしてみると、彼はかつてはバスの運転手もしていた経歴もあり、タクシーを始めてからは外国人のみをお客さんの対象としているとの事。
車内も、シートクロスがオリジナルのものに変えられており、清掃も行き届いているので、彼ならツアーを頼んでも安心そうである。

『明日、チャウタンの水中寺院に行ってみたいんだけど、対応してくれないか』
『チャウタンなら、今からでも行けるよ』
『日本人墓地と合わせていくらになる?』

『OK。 じゃあ、それでお願いするよ』

***

タクシーツアーには興味もあったが、ネットで調べると結構な料金でもあり、交通状況も心配だったので、今回も街中散策と環状線一周を楽しむ予定であったのだが、このタクシードライバーとの出会いにより、急遽予定を変更することにしたのである。
『これも、おじいちゃんがくれた縁であるかもしれないなあ』

初めて向かう、ヤンゴン郊外。
市内では禁止されているバイクが徐々に増えてくる。

バックミラーがないものもあり、3人乗りもよく見かける。
ナンバーが無いものも。

『バイクは免許がいらないんです。 そして、市内に入らないのなら、ナンバーも不要』
『それにしても、これは凄いねえ』
『そう、アブナイ』と、ここは日本語で話すドライバー。

雨季なので、こんな傘が搭載されたバイクもある。

幅は広いが、車線で区切られていないので、本当にカオス状態。

クラクションを駆使しながら追い越しする意思を伝え、街を駆け抜けていく。

***

ようやく、チャウタンの水中寺院に到着。
こちらは、ネイティブ用の渡船。

そして、外国人と僧侶用の渡船。

本当は、俺はネイティブ用の渡船が好いのだが。。。













***

タクシーに戻り、『うん、ここはなかなか良かったよ』

帰路、俺がタウンウオッチングに関心があることを知った彼は、工業団地にも立ち寄ってくれるというサービス。

スズキの工場。

広い工業団地には、他にも様々な日本企業が進出していた。

でも、工業団地のすぐそばには、貧しい家が立ち並んでおり、牛も歩いている。

このコントラストが、新興国。

ドライバーに、『俺は、この道中が最高に興味深いねえ。 旅では、タウンウオッチングや、そこに暮らす人々の生活を感じることが好きなんだよ』
夜のディスコにも興味はなく、帰りの空港までは時間に余裕もあるし街の雰囲気を楽しみたいためバスを使うので、申し訳ないがこのタクシーには乗れないことを伝える。
そんな俺の話を聞いて、彼も『変な日本人観光客だなあ』と思っていることであろう。

郊外ドライブが、望外の面白さだったので、これまた予定に無かった企画を思いつき、『明日、バゴーに行ってみたいんだけど、空いているかな?』と聞くと、
『空いているよ。 10時からでどう?』
『10時からだったら、何時頃ホテルに戻れる?』
『そうね、だいたい17時頃かな』
『じゃあ、それでお願いするよ』

今日の夕食も、アウンミンガラー。


***

2019年8月13日(火) 朝起きると、コンビニに買い出しに行き、

街を歩くと、朝は花を売る屋台も出ていた。

どうやら、朝と夕方とでは、出ている屋台の種類が変わるようだ。
これまた新たな発見。

コーヒーとヨーグルト、そしてパンの朝食。

10時にタクシーに乗り込み、バゴーへ出発。

さて、どんな旅になるのか、楽しみだ!

***

街を抜ける途中、電気自動車を発見。

昨年は赤い車両を見たので、それとは違う車である。

『電気自動車はどうなの?』
『充電施設がないから、家で充電しないといけない。 とても不便だ』
『値段はどう? 高いの、それとも安いの』
『普通のガソリン車と同じくらい』
ということは、中古の電気自動車が輸入されているということなのであろう。

『タクシーにはどうかな?』
すると彼は笑いながら、『無理無理。 いつも充電していないといけない』

***

『ところで、ヤンゴンのタクシーはプロボックスとフィールダーが二大勢力だけど、なぜあなたはフィールダーを選んだの?』
『プロボックスは商用車で、フィールダーは乗用車だから、事故の時の安全性が違うと思って、フィールダーを選んだんだ』

『韓国車や中国車はどう?』
『パトカーは中国車が多いね。 韓国車はバスが多いよ』

『なぜトヨタ車が人気があるの?』
『スペアパーツが豊富で値段も安いんだ。 新品は高いけど、中古部品は安く手に入るよ』
ヤンゴン市内はまだましだが、郊外に出ると凸凹道が多く、また加減速やブレーキの頻度が高いので、様々な部品への負担が大きいのは納得である。

車も決して安い買い物ではないので、部品を交換しながら大事に使い続けて行くのであろう。

***

『サイクロンのNARGISって知っているか?』と彼。
『いや、聞いたことがない』

『2008年のNARGISというサイクロンでは、大きな被害が出た。 その時に、周辺からヤンゴンに多くの人が避難してきて人口が増えたし、その後から渋滞も酷くなってきたんだ』
『へえ、それは知らなかったよ』

その街の状況や変化を知るには、自然災害も含めた様々な歴史を理解しないといけないんだなあ。 納得。

***

ナンバープレートの上に、花や草を飾っている車も時折見かける。

郊外では、昔のバタンコのような3輪トラックも大活躍。


***

バゴーに到着すると、しばし寺院巡り。







幸い天気にも恵まれ、寺院内での静かな時間をゆっくりと堪能することができた。

***

寝仏は、その表情や足裏の装飾が印象的であった。






そして、4面の顔を持つ仏様にも。


***

帰り道は、行きとは別のルートを走ってくれた。

街では多くのバイクが走っており、3人乗りから、スマホを操作しながらのバイク運転、大量の荷物を運ぶバイクなどなど、本当にカオス状態。

それぞれの集落には、驚くほど多くの小規模なガソリンスタンドが存在する。
大きなガソリンスタンドもあるが、ディスペンサーが一つだけの本当に小さなスタンドも多く、一番印象的だったのは大きなガラス容器に入っているガソリンが丸見えなディスペンサーが一基だけの小さなスタンド。
これで商売になるんだなあ!
ガソリンスタンドが減り続ける日本とは、だいぶ様相が異なっている。

ガソリンは、96ロンと92ロンの二種類があるようで、車の給油口には、どちらのガソリンを注ぐのかを示すステッカーを貼ってあるクルマも多く見かけた。
また、軽油も2種類あるようだ。

たまに警察官が立っているので、『あれは何をチェックしているの?』と聞くと、
『ナンバープレート。 ナンバーが付いていない車を取り締まっているんだ』との事。

『スピード違反や、バイクの3人乗りは?』
『それはアブナイけど、取り締まりの対象じゃあない』

市内に入ると、大渋滞。
17時半頃、ようやくホテルに戻ってきた。

彼は名刺をくれ、ここにアドレスもあるから、と教えてくれた。
『二日間安全運転でありがとう。 俺は本当に郊外のドライブを楽しむ事ができたよ。 またヤンゴンに来たら、連絡するから』

***

2019年8月14日(水) 今日は、徒歩で動物園とマーケットの予定。

途中の建築現場の様子。

アパートの横にある電線は、こんなパイプを縛り付けて電線間の距離を確保。

日本の四国からワザワザバスツアー、な訳はなく、中古のバスが活躍している模様。

ミャンマーでも、生物多様性が叫ばれるようになりつつある。

言葉は読めないが、さすがに街中のゴミ問題は議論されつつあるようだ。

でも、昨日乗った列車では、乗客が雨で閉められている窓を開けるので、さすがに蒸し暑いから空気を入れるのかと思いきや、窓からプラスチック袋のゴミを捨てて、窓を閉めていた。。。
ポイ捨ては、列車内でよく見かける日常である。

また、昨年は見かけなかったが、列車内での喫煙も今年は多く見かけた。
それは、一般の乗客だけでなく、最後尾に乗っている車掌さんも、列車の中でタバコを吸い、お茶を飲み、間食をしていたので、これも驚きの光景。。。

5年後、10年後のヤンゴンがどうなっているのか、それはそれで楽しみではあるし、これから変わっていく前の、2018年〜2019年のヤンゴンを訪問できた事をとても嬉しく思っている。

***

動物園に到着。

開園直後なので、静かな雰囲気。
ホワイトタイガー。

東南アジアっぽい、ファニーな雰囲気の水飲み場。

象。

イノシシは、こんなに目の前で見る事ができる。

『おい、低い塀を飛び越えて来るなよ』
カバは、大欠伸。


***

動物園を後にすると、湖のある公園へ。

禁止事項の注意書きが、なかなか興味深い。

平日の朝なので、人も少なく閑静な雰囲気である。

今日は蒸し暑いが、涼しい季節なら散策には良い場所であろう。

ここから歩いてマーケットへと向かう。
ただ、歩道が雨で濡れてとてもスリッピーなので気を使う。
気をつけて歩いていても、時々ツルリ。
倒けはしないものの、危なっかしくて仕方がない。

小学校では、子供達がペットボトルでサッカーを楽しんでいた。


ようやくマーケットに到着し、地元の風景が描かれたハガキや、安いバッグなどのお土産を購入。

後でよく見ると、バッグの装飾の一部が、ミシンの縫い目が外れている。。。
さすがに250円程度のバッグなので、これも良い思い出だなあと笑って済ませ、家に戻ってから縫えばいいかと思ったのだが、さすがヤンゴン品質ではある。

お昼は、KFCで東京ライスボックスをテイクアウトし、ホテルに戻ってからいただいた。


***

夕方には、マッサージへ。

タイ式マッサージが、2時間で10,000チャット、約700円。
激安である。

初めてのタイ式マッサージは、結構タフであった。

アウンミンガラーで軽い夕食を済ませ、ホテルに戻ると寒気がしたので、そのままベッドに潜り込む。
熱があるわけでも、お腹が痛いわけでもなく、これはリンパの流れが活発になった影響であろうと感じる。

実際、朝起きると体は絶好調であった!

***

2019年8月15日(木) やんごん滞在最終日。
いつものようにコンビニに行き、パンとコーヒーを購入。

ヤンゴンで面白いのは、硬貨がないので少額のお釣りが飴で渡されること。

ホテルでテレビを見ていると、料理を作る番組が。

目をつけたのは、調理器具。
なんと、カセットボンベを使うコンロで調理しているようである。
おそらくではあるが、IHヒーターは普及しておらず、ガス配管も整備されていないので、カセットコンロが活躍しているのであろう。

テレビの料理番組一つとっても、その国のエネルギーインフラ状況が垣間見えて興味深い。

また、細かいことだが、卵を割るのにスプーンで叩いていた。
日本では、ボウルの角にぶつけて割ることが多いと思うのだが、それぞれの国でそれぞれのやり方があるのだろう。
いやあ、面白いなあ!

***

昼前には再びマーケットに行き、お土産を買い足す。
1時間ほどチェックアウト時刻を伸ばしてもらったホテルを、午後1時にチェックアウト。

すると、ホテルの前には先日お世話になったタクシーの運転手さんが。
『どこへいくのか?』
『空港へ』
『じゃあ、この前言っていたように、バスで行くんだね』
『うん、そうなんだ。 申し訳ない。 また会えるのを楽しみにしているよ』

ヤンゴン中央駅からバスを捕まえる。

車内は、ネイティブの乗客ばかりで、空港に行く観光客は俺だけである。

道端に座り込み、ティッシュペーパーの箱を売っている人。

1日に何箱売れて、いくらの収入があるのだろうか?
それでも人は、ここで商売し、ここで生きていくのである。

貧富の差は大きく、アジア最貧国と言われる国で、スラムに住んでいる人や、本当にささやかな商売で食べている人も多く見かけるが、屈託がなく明るく前向きに生きている様を目の当たりにし、本当にこの国にはパワーがあることを昨年に続き実感した。
5年後のヤンゴンを、再び見てみたいものである。

***

風の吹くまま気の向くまま、ふらり風来坊の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこの国で『あるくみるきく』を楽しもうか?

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瀬戸内シーカヤック日記: 連チャンでのシーカヤック教室で、真夏の島渡り&水遊び、コースタルツーリング

2019年08月04日 | 旅するシーカヤック
2019年8月3日(土) 梅雨も明け、夏がやってきて、今日は午後からシーカヤック教室の日。

シーカヤック部員は何人も居るのだが、シングル艇が3艇しかないことや、中学生、高校生などは部活やアルバイトなどの関係で参加できない子もおり、だいたい毎回少しづつ入れ替わりながら、3人の部員が参加してくれている。

『今日は暑いねえ』と声を掛け、準備運動をして、カヤックを浮かべ、海に漕ぎだす。

***

『さあ、まず水分をとってから漕ぎ出そうか!』

『さて、今日はどっちに向けて漕ごうか?』
『今年は毎回島に渡っているけど、飽きていないかな?』 『うん、全然飽きてません!』

という訳で、絶好の漕ぎ日和となった今日も、島渡りである。

シングル艇でしっかりと漕げる部員の子も、今日は久しぶりにタンデム艇に乗ってみたいとの事。
『じゃあ、俺の前に乗ってみようか』

***

波のない、穏やかな芸予諸島の海を、シングル艇3艇、タンデム艇2艇で漕ぎ進む。

途中で休憩し、水分をとりながらの島渡り。


***

島に到着。

早速、海へ。 『ドボン』

しばらくすると、蜂の姿が。。。
よく見ていると、護岸の隙間に巣を作っているらしく、何匹もの蜂が出入りしているのを確認した。

『みんな、ここには蜂の巣があるから、静かに離れてあっちに行こう』
『職員さん達は、カヤックを運ぶのを手伝って』

こうやって、海の上はもちろん、カヤックや道具を滑りやすい場所を通って海まで下ろす作業の注意喚起の他にも、部活動中の様々なリスク管理を行うのが、俺の役目である。

***

再び静かな浜の雰囲気を取り戻す。 ここは、他には誰もいない静かな浜。

貸切状態の海を、シーカヤック部で独占である。

水分を摂り、海で体を冷やし、夏をたっぷりと楽しむ。

***

『さあ、そろそろ上がろうか』

帰りは途中まで、子供達でタンデム艇を漕がせてみる。

シングル艇はしっかりと漕げるのだが、重いシットオントップタイプのタンデム艇は、漕ぎが重いようで、なかなか思うように進まない。
『うん、じゃあそこの浜に上がって、シングル艇に乗り換えよう』

帰りも、あっという間に出発地点まで戻ってきた。
『お疲れ様でした!』

***

翌、日曜日もシーカヤック教室。
午前の体験と午後の部員練習という連チャンである。

午前の体験は、小学生の低学年の男の子二人を、2艇のタンデム艇の前にそれぞれ乗せて、海のお散歩を楽しんだ。


***

一緒にお昼ご飯をいただき、午後の部は久し振りに高校生の男子が参加してくれた。
『おー、元気やったか! カヌー駅伝以来やなあ』

高校に入学し、厳しい体育会系の部活で頑張っているとのこと。
今日も、朝練に出てから午後に参加してくれたらしい。

嬉しい限りである。

少し風が出てきたので、島渡りは取りやめとし、コースタルツーリングを楽しむ。

もちろん、海にも浸かってみる。
『あー、気持ちええなあ』

今日は、午前と午後で計3時間のパドリングを楽しんだ。
久し振りの高校生も、海の散歩を楽しんでくれたそうである。
『お疲れ様でした』

***

梅雨明けの真夏は、俺にとっては『旅するシーカヤック』のシーズンオフであり、海と言えばシーカヤック教室の季節。

風の吹くまま気の向くまま、ふらり風来坊の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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