あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 新緑の平田市を堪能_韓竃神社、鰐淵寺そしてシーカヤックで『多古の七つ穴』

2019年05月27日 | 旅するシーカヤック
2019年5月25日(土) この週末は、シーカヤックをいつもカートップしているシングル艇から、レクリエーション用のタンデム艇に載せ換えて旅の準備。
予報では少し西風はあるものの、日曜日の朝の早いうちなら風もまだ上がらず、しかも西風には強いエリアを漕ぐプランなのである。

土曜日は、初めて訪れる韓竃神社参拝がメインなので時間に余裕があり、いつもよりゆっくり準備をして、妻と二人で北に向けて出発した。

***

以前、島根半島を訪れた時、偶然見かけた『韓竃神社』の標識。
あまり馴染みのない漢字を使った神社名が気になり、定宿の一つである持田屋の女将さんに伺ったところ、ここはパワースポットであるとのこと。

かつては、知る人ぞ知るという場所だったらしいのだが、テレビで紹介されたりした結果、一時期はものすごい多くの人が訪れるようになったそうだ。
また、足元が悪いので、雨の日や、まだ地面が濡れているような時には危ないので、訪れるのなら天気の良い日を選ぶようにと、アドバイスをいただいていたのである。

***

韓竃神社の駐車場に到着。

他にはクルマが1台だけなので、今日は静かに参拝できそうである。

駐車場からは、杉並木の山道を歩いて進む。

今日は暑い1日になる予報だが、木陰となり涼しい散策が楽しめる。

***

鳥居の所に到着。

ちょうどその時、2人組の先客の方々が降りてこられたので、『こんにちは』と挨拶を交わす。
鳥居の前で帽子を脱ぎ、一礼してから登り始める。

急で狭く、凸凹のある石段を、一歩一歩ゆっくりと進んでいく。

ロープが張ってあるところもあり、

手すりが設置されたところもある。
『これは、登りより帰りの下りが大変そうだねえ』

***

ようやく、本殿の直前にあると聞いていた、岩の隙間を潜る場所に到着した。

『へえ、やっぱり狭いねえ』
最初は、ザックを背負ったまま通ろうとしたが、さすがにザックが引っ掛かるので、背から降ろし、手に持ってくぐり抜ける。
妻も無事に通過。

そして、本殿。

お賽銭を入れ、手を合わせる。

『いやあ、ここの空気感はやっぱり違うねえ。 登りは大変だったけど、来てよかったなあ』

***

本殿に置いてあったお守りを購入し、山を下る。
無事に下り終わると、周囲を散策。

岩船があり、

もう少し上には、権現双子滝というのがあるそうだ。
『せっかくだから、滝まで行ってみようか!』

***

山道を歩くこと10分弱。

双子の滝が見えてきた。

ロープを伝って急斜面を下まで降り、写真を撮影させていただく。

『うん、これはあまり高齢になると難しいだろうから、今のうちに来ておいて正解だね』

ここからは、山道を下って駐車場へ。

新緑が美しい初夏の自然を楽しみながらの散策である。


***

今日決めていたのは、韓竃神社への参拝のみなので、ここからはノープラン。
風の吹くまま、気の向くままの、フラリ風来坊の旅である。

まずは、車に乗って唐川地区を散策。
ここは、お茶の産地として有名なのだそうだ。
『知らなかったなあ』
農家には、様々な昔ながらの農機具が置いてある。

非常に興味深いなあ。

小さな太鼓のようなものまで。


***

十六島の方まで行き、途中のスーパーで買い込んできたお昼ご飯を食べて、しばし休憩。
その後は、標識を見つけた『鰐淵寺』に行ってみることに。

ここは、紅葉の季節が有名だそうだが、新緑のシーズンはどうなのかな?
楽しみだ。

駐車場に車を止め、歩いてお寺へ。

ここの参道も、自然豊かで新緑が美しい。

弁慶が修行したお寺としても有名なのだそうである。
『知らなかったなあ』

***

仁王門に到着。

門を抜けると、これまた綺麗な景色。

入山料として、一人500円也を収め、境内へ。

最後の階段部分が、新緑は綺麗なのだが、工事中なのが残念である。


***

それでも、ここからの景色や眺めは素晴らしい。











いやあ、紅葉の時期だけでなく、新緑の季節もオススメだなあ。

***

次は、浮浪の滝へ。

生涯不良で風来坊の俺に、ピッタリの滝の名前じゃあないか。

狭くて急な山道を歩き、

滝に到着。

『今日は、本当によく山道を登ったね』

***

夕方には、平田市で定宿、持田屋旅館さんへ。

今回の、タンデム艇を積んだクルマのルーフはこんな感じ。

今日は、いつもより広いお部屋。

掃除が行き届いており、とても快適に過ごすことができる。
女将さんに、韓竈神社と鰐淵寺に行ったことを報告し、その後もしばし四方山話を楽しんだ。
『じゃあ、お風呂に行ってきます』

近くの温泉で、のんびりまったり。

***

晩御飯は、平田ではお気に入りの居酒屋さんとなった、『味屋七海』さんへ。

ここでは、持田屋旅館さんからお願いしておくと、お得なセットがいただけるのである。

刺身に煮魚、サラダに漬物。

さらに、鳥の唐揚げとご飯に、美味しいアラ出汁のお味噌汁もいただけるのだ。

まずはビールで乾杯!
ビールの後は、地元の日本酒もいただきながら、話しかけられたカウンターの常連さんとも、たわいない会話を楽しませていただいた。
『ごちそうさまでした。 また来ます』

***

翌朝は、6時半頃には旅館を辞し、島根半島へ。
今日の目的地は、多古の七つ穴。

これまで俺は、何度かここを漕いでいるのだが、妻と一緒に来た時はいつも風が強く、『ぜひ一度、多古の七つ穴を漕いでみたい』とリクエストを受けていたのである。
今日は、遅くなるほど風が上がる予報なので、早めに来たと言う訳。

準備をし、海に漕ぎだす。

海は穏やかなので、今日こそ、なんとか妻のリクエストに応えることができそうだ。

大きな洞窟は、もう見えている。


***

ここからは、いくつもの洞窟を、シーカヤックで漕ぎ抜けてみる。

海水は透明度が高く、底までよく見える。


***

入り口が狭い洞窟へ。

ここが、七つ穴のハイライト部分。

暗い中、先に見える明かりを頼りに、ゆっくりと漕ぎ進む。

洞窟を抜けると、こんな感じ。


***



***

せっかくだから、反対周りにもう一周してから戻ろうか。









多古の七つ穴ならではの、海のお散歩ツーリングを楽しむことができ、妻も俺も大満足。

『ここも、すごいパワースポットだったねえ』

***

帰りには、奥出雲のそば屋さんを開拓。
一風庵さんは、お気に入りのお店だが、今日はこれまで行ったことがない店に行くことにした。

山県そば。

今日の一番客である。

俺は、釜揚げと割子のセット。

妻はこれ。

太めのお蕎麦を、美味しい出汁で、美味しくいただいた。

食後には、蕎麦湯で淹れたと言うコーヒーも。

『ごちそうさまでした』

***

今回は、韓竃神社と鰐淵寺にお参りし、お気に入りの居酒屋さんで妻との二人飲みを楽しみ、最強のパワースポットであることを発見した『多古の七つ穴』でのシーカヤックツーリングを楽しむことができた。
またまた至福の週末であったなあ!

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: YB125SPで、三原の龍泉寺&しまなみ海道_岩城島、生口島・日帰りツーリング

2019年05月18日 | 旅するシーカヤック
2019年5月18日(土) 今日は、曇りで風も強く、夜には雨が降る予報。
こんな日は、久しぶりにYB125SPを引っ張り出して、ツーリングにでも出かけることにしよう!

***

天気によっては、バイクでしまなみキャンプも良いかなと思っていたのだが、朝の天気予報を見て諦めた。
『やっぱり今日は日帰りツーリングにしようか』

6時過ぎには家を出て、まずは三原へと向かう。

今日は曇りで、予報通り東〜北東よりの風が強く、少し肌寒いくらいである。


***

先日、妻とロードスターで龍泉寺を訪問してみようとしたのだが、途中から道が狭くなり、諦めて目的地を変えたことがある。
今日はバイクなので、さらに奥までトライしてみることに。

すると、先日引き返したその先は、こんな感じ。

ロードスターで無理して入らなくて良かったなあ!

これでは、バイクか軽トラ位しか無理そうである。

***

なんとか道は続いており、前から行ってみたかった、龍泉寺さんに到着。

今日は曇りではあるが、それでもここからの眺めは素晴らしい。

芸予諸島を展望できる場所として、これまでの中でも三本指に入るであろう素晴らしさ。


***


山門を潜り、境内へ。

誰一人居ない、静かな朝の龍泉寺。

ここは、磨崖仏で有名と聞いている。

狭くて急な山道を登り、山頂を目指す。


***


これが磨崖仏かな?

さらに奥へ。

『いやあ、これは素晴らしい』


***

頂きに到着し、ここからの絶景を堪能させていただく。







『これはぜひ、晴れた日に妻と一緒に再訪しよう!』

***

山を降り、再び龍泉寺さんへ。

山門から見える芸予諸島。

展望台へも足を伸ばす。

激しい土石流の痕が生々しい。。。


***

再びバイクに跨り、尾道へと向かう。

港からは、小さなフェリーで向島へ。

短い船旅ではあるが、尾道の旅らしくて、俺は好きな時間なのだ。


***

向島から、因島へと向かう橋を渡る。

ゴールデンウイークが過ぎたからか、天気がいま一つだからか、人は少なめ。

土生港から、岩城島行きのフェリーへ。

いつもシーカヤックで漕いでいるエリアを船で旅するのも、楽しいものである。

先週訪れた、生名のサウンド波間田キャンプ場。


***

岩城島に到着。

ターミナルには、岩城橋が架橋された時のイメージ写真も飾ってあった。

しばし島を散策。

ある家の軒には、なんと櫓が吊るされていた!

昔の由緒あるお家が公開されている。

何度か来たことはあるが、少し拝見。

畳敷きの便所は珍しい。


***

お昼ご飯は、定番のよし正さんへ。

今日は、岩城ラーメンと半チャーハンのセットにしてみた。

岩城ラーメンには、こんな調味料もついてくる。

『ごちそうさまでした』

***

おこぎ、からフェリーに乗る。

土曜日だというのに、車は数台程度。

バイクは俺だけである。

お気に入りの、YB125SP。
とびしま海道や、しまなみ海道を旅するには最適の、原付二種である。

***

生口島では、デザートをいただきに、島ごころさんへ。

ここでは、お菓子をイートインすると、コーヒーがサービス。

レモンの風味が良いスイーツを楽しみ、冷えた体を温かいコーヒーで暖め、しばしのんびりまったり。

***

『じゃあ、帰るとするか!』

帰りは、竹原あたりから雨が落ち始めたが、なんとか『ポツリポツリ』程度で家まで戻ることができた。

***

久しぶりとなる、YB125SPでの日帰りツーリングは、龍泉寺と磨崖仏、そこからの芸予諸島の眺めが最高であった。

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、明日はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 久々の生名島・連泊キャンプでシーカヤック&自転車&魚島を堪能

2019年05月13日 | 旅するシーカヤック
2019年5月11日(土) 月曜日に有給休暇が取れたので、今日からしまなみ海道へと向かう。
目指すは、久しぶりとなる生名島。

この島にはお気に入りのキャンプ場があり、お世話になった管理人さんもおられたので、10年ほど通いつめた馴染みの島である。
キャンプ場の管理が変わってから使い勝手が悪くなり、当分足が遠のいていたのだが、今回は10連休も終わった後なので人も少ないだろうという読みで、久々に訪れる事にしたのである。

***

懐かしの因島のターミナル。

味のある飲み屋さん街も、そのまま残っている。

フェリーで、生名島へ。


***

少し走ると、キャンプ場に到着。
サウンド波間田。

ここから見る芸予諸島の景色も、昔と変わらず美しい。

役場で水栓と書類を受け取り、再びキャンプ場へ。

テントを張ると、シーカヤックを下ろす。


***

幸い今日は快晴で、風もなく、潮も小潮。
絶好のツーリング日和である。

造船所へも立ち寄ってみる。

デッキからは、外国人労働者と思われる作業中の方々が手を振ってくれたので、俺も手を振り返す。
建造中の貨物船は、近くで見ると、さすがの大迫力である。

***

海は穏やか。

潮もあまり動いていないようで、お気に入りのアークティックウインドで、快調に漕ぎ進む。

釣り船の方にも話しかけてみたが、あまり釣れていない様子。

『小潮だから、あまり潮が動いていないんでしょうね』 『うん、そうじゃろう。 ほんま、全然釣れん』

***

漕ぎだしてから、約1時間半ほどで、岩城島のいつもの浜に到着。
カヤックを引き上げ、集落を散策。

いつもながらのターミナル。

青いレモンの島、岩城島。


***

お昼ご飯は、いつもの『よし正』さんへ。

今日は、いつもの『よし正定食』ではなく、レモンポークのランチをいただいた。

『いやあ、この脂が美味いなあ』
『ご馳走様でした』


***

静かな岩城島は、花盛り。

再び漕ぎだす。

岩城島の南岸を漕ぎ進み、

岬を回ると、架橋工事の現場が見えてきた。

しばらく来ない間に、こんなに工事が進んでいたんだなあ!


***

今日は、お昼休み休憩も込みで、約3時間半ほどのツーリングを堪能した。

シーカヤックを引き上げ、潮抜きをしてカートップ。

ここからは、自転車の時間である。

カヤックをたっぷり堪能したので、今日は生名島一周の足慣らし。

磐座を見学し、

気持ちのよい、初夏を思わせる空気の中を、快適なペダリング。

海の色も、最高に綺麗である。

こちらは、生名島側の工事現場。

***







***

一周を終えると、車で買い出しと風呂をかねて、弓削へ。

フェスパでお風呂に浸かり、のんびりさっぱり。

キャンプ場に戻ると、嬉しいサプライズが!
前回訪れた時に話しかけて下さった地元でカヤックガイドをされている方と、なんと以前お世話になっていた管理人さんに出会うことができた。
ガイドの方は、たまたま通りかかった時に、ブログで見たことがある車が止まっていると立ち寄っていただいたとのこと。
今回も、しばし四方山話をさせていただいた。
お誘いいただいたので、次回は艇庫にお邪魔させていただこうかな。

そして、管理人さん。
『こんにちは。 久しぶりですね』 『え、こんにちは。 今日はどうされたんですか?』
お話を伺うと、一時期ここの管理から手が離れていたのだが、少し前からここの掃除や草刈りを再び担当されているとのこと。
『いやあ、お会いできて嬉しいです』
しばし旧交を温める。

『久しぶりに来ましたが、今日は貸切で静かだし、新緑も綺麗だし、やっぱりここは良いですね』
『はい、たまには来てくださいよ』

なんとも嬉しい、想定外の再会であった。

***

独りになると、晩御飯の準備。

今日も、簡単手抜きメニューである。

それでも、静かなキャンプ場で、夕日を眺めながら飲むビールは最高である。

『グビ、グビ、グビリ』 『プハーッ、美味い!』


『おやすみなさい』

***

翌朝は、少し雲はあるものの、今日も晴れそうな空。

朝ごはんは、キャンプの定番、うどんである。

今日は、じゃこ天うどん。

食事を終え、コーヒーを飲んでゆっくり過ごすと、弓削島へと向かう。

今日は、これまた久々に魚島へ渡ってみる予定。

時間が近づくと、ニューうおしまがやってきた。

今日の乗客は、俺を入れて2人だけ。
もう一人の若者は、豊島で降りたので、魚島まで行くのは俺一人、貸切状態であった。


***

魚島に到着。

今日は、自転車を積んできたので、魚島をサイクリングで楽しむ予定。

これまで2回ほど徒歩で一周しているが、自転車は初めてなので楽しみだ。
海沿いの道から、山道に入ると、こんな道の登りが続く。

ギアをローにし、ゆっくりと漕ぎ登る。

***









絶景である。

***

港に戻ると、まだ船の時間までたっぷりあるので、集落をしばし散策。

休日の、静かな離島の島時間を、のんびりまったり堪能する。

ズラリと並ぶ、蛸壺。

時期には『デベラ』を干すと思われる施設。

かつてのタバコ屋さん。

かつては村ぐるみで急いでいたらしい魚島だが、今では急ぐこともないであろう、ゆっくりと時間が流れる魚島である。

芸予諸島の島らしい、狭い路地。

家と家との間が通路である。

かつては、ここで散髪していた?

まだまだ時間があるので、待合室で、冊子を読ませていただいた。


時間が来たので、船で魚島を後にする。


***

弓削では、買い出しをして今日もフェスパでお風呂に入る。

キャンプ場に戻ると、夕食の準備。

今日も、暮れ泥む芸予諸島の日の入りを眺めながら、うまいビールをグビリ!

至福のひと時である。
『やっぱ、キャンプは連泊に限るなあ』

***

他の地域でシーカヤックされておられる方々のブログも時折拝見するのだが、この週末の旅を通じて、改めて芸予諸島でのシーカヤック旅の素晴らしさを実感することができた。

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 連休最終日は芸予諸島のお気に入りエリアでお散歩シーカヤックツーリング

2019年05月05日 | 旅するシーカヤック
昨日は妻と二人、ロードスターの幌を開けて、世羅までオープンドライブを楽しんだ。
初夏を思わせるような暑い日であったが、薄曇りで湿気もなく快適なドライブ。
目指したのは、世羅のとうふ家さん。

ここは、以前発見して以来、お気に入りの食事処の一つ。

豆腐屋さんなので、食べ比べの豆腐ももちろん美味しく、醤油も柚子胡椒も要らないほど、豆腐そのものの味がしっかりしている。

食べ比べ豆腐がついたランチセットは、品数もたっぷりあり、味も俺たち好み。

『ごちそうさまでした!』

***

2019年5月5日(日) 俺の連休最終日は、地元の海でお散歩ツーリング。

芸予諸島の中にある、お気に入りの日帰りツーリングエリアである。

ここは自然海岸が続く絶景のコースタルツーリングが楽しめる上に、なんと言っても他のシーカヤッカーをほとんど見たことがないのが最高。
独りで海の上での静かな時間を楽しむのが、シーカヤックでのお散歩の最大の醍醐味であると考えている俺には、これ以上ないお気に入りのスポットなのだ。

***

今日も、他のシーカヤッカーは居ないようである。
もし駐車スペースに他のカヤッカーの方が居たり、すでに出艇済みのカヤックラックの載ったクルマが停まっていれば、他の場所に移動するのが俺の流儀。

薄曇りの5月の海に、独り静かに漕ぎだした。

ここにはもう26年近く通っているが、何度漕いでも飽きることがない。


さすがにこの時期には、牡蠣筏は移動しているが、いくつか小さな筏は残っている。

昔は牡蠣筏といえば竹が使われてたが、最近の牡蠣筏は松が使われているものも増えている。
おそらく、耐久性が高いので長持ちするのであろう。

***

今日は風もほとんどなく、波のない穏やかな芸予諸島の海。

沖にある小島へと漕ぎ渡る。
シーカヤックを始めた頃は、出艇地に家族を残し、フジタカヌーのSG-1を組み立てて、この島まで往復していたことを、懐かしく想い出す。

『ああ、あの頃は、この島に渡ってくるだけでも冒険だったよなあ』

その後、子供達が小学生くらいになると、俺が当時使っていたシングル艇・ソルスティスSSと、タンデム艇・ポイント5を使って、長男次男と一緒にこの島まで来たこともある。

次男はバウへ、そして漕ぎ慣れた長男がスターンを漕ぐ。

長男は、俺がカヤックを始めた頃から一緒に海で遊び、時折カヤックも漕がせていたので、慣れたものである。
すでに船長の風格。

そして誰も居ない浜に上陸し、釣りを楽しんだのも、今となっては懐かしく良い思い出である。

***


ここからは、半島側に漕ぎ戻り、しばしお散歩パドリングを楽しむ。

振り返ると、先ほど訪れた小島が。


***

バウを北に向ける。
今日は大潮の満潮。
そんな時は、いつもは通れない海の通路を漕ぎ抜ける楽しみもある。

狭い海蝕洞。

シーカヤックがギリギリ通れる幅であり、パドルを使って進むことはできないので、両側の岩を手で押しながら、カヤックの側面を擦りながら、ゆっくりと進んでいく。
『いやあ、このカヤックがポリ艇で良かったなあ』
FRP艇なら、傷が気になって入るのに躊躇してしまうであろう。


***

洞窟を抜け、再び漕ぎだす。

見事な松と岩の組み合わせ。

大きく口を開いた穴。

1時間ほどのお散歩パドリングを楽しみ、出艇地に戻ってきた。


***

今回の連休も、とびしま海道での早朝お散歩ツーリングに始まり、島根半島連泊キャンプ旅では木次線での輪行を含めたカヤック&バイクを堪能した。
『いやあ、今回もなかなか充実したお休みであったなあ。 最高!』

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 瀬戸内側の天気がイマイチの連休は、逆張りで島根半島シーカヤック&自転車の連泊旅堪能

2019年05月01日 | 旅するシーカヤック
シーカヤックでのとびしま海道お散歩ツーリングと、翌日の豆匠でのランチ&広響ポップスコンサートでスタートした今年のゴールデンウイークだが、天気予報はいまひとつ。
各地とも、雨の予報や、曇りでも風が強い予報が目白押しで、なかなか連休前半の予定が立たない。。。

『うーん、これは』

もう一度各地の天気予報をチェックし直すと、松江は月曜日の午前中は曇りで風が弱い見込み。
その後も、雨マークはあるものの、曇りメインで風もそれほどではなさそうである。

『ようし、決めた。 今回は逆張りで島根半島に決めよう』

***

2019年4月29日(月) 朝4時に起床し、家を出る。
『行ってきます』 『はい、気をつけて』

早朝で全く混んでいない道路を走って北に向かい、約3時間半ほどでいつもの浜に到着した。

予報通り、まだ雨は降り出していない。

少し東よりの風はあるものの、ここからなら漕ぎ出せそうである。

シーカヤックを車から下ろし、安全装備を準備して、海に漕ぎ出した。

今年初の島根半島パドリング。

晴れてはいないものの、風もほとんどなく、漕ぎ慣れたアークティックウインドで気持ちよく漕ぎ進む。

瀬戸内にはない、島根半島らしい景色の中を、朝のお散歩ツーリング。

お気に入りの入江にも漕ぎ入り、漕ぐ手を止めて海中観察を楽しむ。

もちろん地元の芸予諸島は素晴らしいロケーションなのだが、たまに訪れる島根半島は、瀬戸内とは違う景色と海況を楽しむことができるのだ。

少し東風が上がってきたので、1時間ほどで切り上げた。

***

松江にビールと食材を買い出しに行き、お昼ご飯の準備。
今回のキャンプでは、昨年の豪雨災害の時に買い込んでいたパックご飯やレトルト食品の賞味期限が切れそうなので、それらをメインとして持参した。

お昼は中華丼。
そして、松江のスーパーで購入してきたお惣菜。

キャンプ用に、昨日広島で購入してきた『先割れスプーン』が大活躍!

***

食後は、しばし浜を散策。

曇りでも、透明度の高い海。

春を感じさせる野草。

なぜか、ハリセンボン(アバサ)が!
沖縄でのシーカヤックツーリングで食した、アバサ汁は美味かったなあ。
特に、肝が最高なんだよな。





***

夕方になると、晩御飯の準備。
まずは、地元で手に入れてきたワカメのメカブをオピネルで刻んでいく。

適当に刻んだら、湯通し。

サッと湯通しすると、綺麗な緑になり、ネバリも出てくる。

今日の晩御飯は、ワカメシャブシャブとメカブ、そして島根半島に来ると必ずと言って良いほど購入する、たまきの割子そば。

ワカメシャブシャブは、お湯にサッと潜らせると、こんなに綺麗な色になり、ポン酢でパクリ。

そしてビールをゴクリ。

至福のひと時である!

思いついて、割子そばにメカブを載せてみた。

一口食べると、これが絶品!

『これは、どんなそば屋さんの蕎麦よりも旨いなあ』

海辺の静かな浜に、独り陣取り、新鮮なメカブを蕎麦に載せて食べる幸せは、何ものにも代えがたい。

***

夕方からは、雨が降り始めた。


朝は、今日も曇り。

風が無いのが、何よりである。


***

今日の朝食は、地元のなんぼうパンさんの『出雲塩ぜんざい』

キャンプでは、こんな地元のB級グルメをいただくのも、楽しみの一つ。

コーヒーを飲んでしばし休憩すると、車で出発。

東に向かい、一畑方面へ。
宍道湖沿いにある公園に車を止め、自転車を下ろす。

ここからは、出雲路自転車道を走るのだ。

以前、少しだけ走ったことがあり、川沿いの自転車道の気持ち良さが気に入って、また来たいと思っていたのである。


***

7時過ぎに出発。

まずは、田園地帯を走り抜け、

斐伊川沿いに出ると、

堤防の上を走る自転車道。

ここには、宍道湖からの距離を示す道標もあり、お散歩サイクリングにはぴったりである。


***

出雲地方特有の、築地松。

藪に生息しているキジ。

上り坂は無いが、下りも無い、ほぼフラットな自転車道を気持ちよくペダリング。
宍道湖から11.8キロを示す道標までたどり着いた。

ここは、『からさで大橋』


ここでUターンすることにした。

帰り道、自転車道の地図を発見。

今度は、全線を走ってみたいなあ。

宍道湖まで戻ると、白鳥が!


今朝は、公園から、からさで大橋まで、約30キロ弱のペダリングを楽しんだ。

***

松江まで戻り、ビールを買い足し、再びキャンプ地近くの海へ。

今日も風はなく、これならパドリングも楽しめそうだ。

***















ここは、狭いエリアに島や岩が点在し、箱庭のような景色を楽しむことができる、お気に入りのスポットである。

***

朝から自転車とシーカヤックを楽しみ、いい汗をかいた。
まずはお風呂で潮抜きだ。

いつもお世話になる、多久の湯。

すっきり、さっぱり!

***

浜に戻ると、濡れ物を干す。

この生活感のあるキャンプの雰囲気が大好きなのだ。
少し遅い昼ごはんは、家から持参したカレーと缶詰。

***

キャンプ地で、海を眺め、ラジオを聴きながら、のんびりまったり過ごしていると、子供連れの2家族が浜にやってきた。
『水が出ない』とか言っていたので、帰るかなと思っていたら、テントを張ることにしたらしい。
大きなテントとタープをそれぞれ二張り、スペースはたっぷりあるのに、なぜか俺の場所からそれほど離れていない所に張り始める。。。

?????

『うーん、これは』
せっかく、静かな雰囲気を楽しみたいと思ってここに連泊するプランなのだが、これでは楽しめないことは決まりである。

とはいえ、先にキャンプしている人への思いが至らない人に、何を言っても仕方が無い。
残念だが、俺が場所を移すことにしよう。

そそくさとテントを畳み、車中泊の準備をして、端の方に移動する。

ここで、静かに晩御飯の準備。

悪い予感は当たり、なんと、夜になると地元の人が住んでいる場所にも関わらず、打ち上げ花火まで。
『いやはや』

残念な大人の事情ではあるが、ここに移動しておいて良かったなあ。 正解!

***

2019年5月1日(水) 早朝に起き出し、車で移動。

目指すは出雲三成。

今日は、ここから木次線で三井野原まで行き、自転車で戻ってこようというプラン。

三井野原方面の木次線の始発は、07:25。
まだまだ時間があるので、近くのコンビニで買い込んだカレーを駅の休憩スペースで食べ、車に戻って車中泊仕様にした車内で寝転がってしばし休憩。

***

45分前には、自転車をホームに移動して畳む。

これで、輪行準備は完了である。

窓口が開いたので、三井野原までのチケットを購入。


今年は、輪行をメインにした自転車旅に重点を置こうと考えている。
輪行ではなかったが、とびしま海道の御手洗までの往復一泊旅に続き、前回は備後庄原から三井野原までの芸備線&木次線利用輪行を楽しんだ。
今回は、前回南下した三井野原を起点に、北に下ろうというルート。

***

俺が乗る列車がやってきた。

想定外の、2両編成。

思ったよりも乗客が多いが、ほぼ高校生である。
おそらく、出雲横田まで行くのであろう。

予想通り、出雲横田でほとんどの乗客が降りる。
ここで、なんと車両の切り離しも。

トロッコ列車とは違い、普通列車では、さすがにここから先まで行く乗客は少ないらしく、1両編成に。

運転手さん達が手袋を着用して、手際よく車両を切り離していく。
『これは、珍しい作業を見せてもらったなあ』

また、これまで気付かなかった、列車の運転士支援システム。

『へえ、こんな端末が付いていたんだなあ』

***

ここからは、狭くて曲がりくねった線路を、ゆっくりと登っていく。

曇りではあるが、新緑が綺麗である。

出雲坂根からは、スイッチバック。

前に、家族でトロッコ列車に乗ったことがあるが、やはりこれはワクワクする。

列車から、橋も見えてきた。


***

三井野原駅に到着。

誰も居ない駅舎で、ダホン・スピードTRを組み上げる。

時間にして、2-3分ほど。

『ようし、出発しようか!』

***

地図を確認。

分水嶺を超えて、長いループ橋の下りに入る。

『やっぱ、輪行っていいなあ』


***






延命水を補給。

カタツムリも発見。

新緑の中国山地を走るこの道は、とても爽快なルートである。

1時間20分ほどで、出雲三成まで戻ってきた。


今年、久しぶりにダホン・スピードTRを何度も乗って旅しているのだが、衝撃を吸収してくれるクロモリフレームは乗り心地がよく、太いタイヤ・ビッグアップルの効果もあってか、漕ぎは決して軽くはないが、凸凹にハンドルを取られる感じもなく、多少重いネガティブはあるものの、輪行には最高の相棒である。

『これは気持ち良かったなあ。 ぜひまた来よう』

***

帰りには、庄原に立ち寄り、前回の輪行旅の帰りに食した珍竹林さんへ。

今日は、前から気になっていたカレーラーメンを注文。

カヤックや自転車で疲れた旅の終わりには、なぜかラーメンが食べたくなる、今日この頃。

***

島根半島の連泊キャンプで、シーカヤックと輪行を含む自転車をたっぷりと楽しんだ連休前半。

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、連休後半はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 広島の豆匠でランチ&広響ポップスコンサート・夏川りみ

2019年05月01日 | 旅するシーカヤック
2019年4月28日(日) とびしま海道で一泊し、早朝のタフなシーカヤックお散歩ツーリングを楽しんだ翌日は、妻と一緒に広島へ。

JRで広島駅まで行き、そこからは市内電車で比治山下へ。

今日は久し振りにチケットを購入した、広響のコンサートが夕方からあり、昼は、前から妻が行きたいと言っていたお店でランチを楽しもうという企画。

電停からお店までは、わずかな距離。


***

看板が出ていないと見過ごしてしまいそうな、狭い路地を登っていくと、

そこが豆匠。

***

玄関を入り、

靴を脱いで待っていると、案内の方がこられた。
予約している旨を伝えると、部屋に通していただいた。

今日は、残念ながら個室は予約できなかったのだが、窓側の席を準備していただいた。

『ツツジが咲き始めました』
『へえ、比治山の麓に、こんな庭園があったんですね』

残念ながら曇り空ではあるが、窓から見える景色は落ち着いた風情で、なかなか良い。


***

ビールで乾杯し、ランチはスタート。

『前から来たいと言っていたけど、ようやく来れたね』
春らしい彩の一品。

途中からは、日本酒もいただいた。

ここは、ゆったりとした時間の中、ご飯を楽しむことができる良い空間。

『ごちそうさまでした』


***

ここからは、歩いて平和公園へ。

途中の川沿いの公園では、バーベキューを楽しんでいる人たちもいた。


***

そして、広島国際会議場に到着。

今日は、よく行く近くのHBGホールではなく、国際会議場のフェニックスホールである。

ここは、俺がクラシックコンサートデビューした想い出の場所なのである。
チャイコフスキー特集があったので、チケットを購入し、独りで聴きに言ったのが、俺の初めてのクラシックコンサートなのである。
『懐かしいなあ』

***

第一部は、月と星をテーマにした広響の演奏。
ムーンライト・セレナーデから始まった。
ビッグバンドではなく、オーケストラの演奏によるムーンライト・セレナーデは、照明の演出もあり、とても豪華で華やかな感じである。

その後も月や星をテーマに選曲された曲が続く。

第一部のラストはジュピター。

***

休憩の後、第2部、夏川りみと共に、が始まる。
英語で歌う曲はそれほど感動しなかったが、童神、月ぬ美しゃ、はさすがの歌声。

涙そうそう。
満天の星。

『うーん、素晴らしいなあ』

アンコールは、『花』

クラシックコンサートはもちろん良いけど、たまにはポップスコンサートもいいね。
なかなか充実したスタートのゴールデンウイーク前半。

***

生涯不良の旅するサラリーマンシーカヤッカー。
さて、明日からどこ行こう?

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