あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 2016年の〆は周防大島でカヤック&バイク堪能、キャンプツーリング

2016年12月30日 | 旅するシーカヤック
2016年12月29日(木) 休みに入ってすぐは風が強かったので、1日待ってのお出掛けとなった。

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今年の漕ぎ納めになる今回は、もちろんキャンプツーリング。
シーカヤック旅の楽しみは、海を漕いだ後、浜で海を眺めながら飲むビール。
そして、夜には小さなランプの明かりを眺め、これまでの人生における様々な事を想い返しながら、独り静かに飲むお酒。 この時間が、なんともたまらないのである。

何と言ってもキャンプツーリングは、日帰りツーリングの10倍は楽しいのだ!

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いつもの浜に到着。

前回は、早朝に到着したにも関わらず、おそらく前日夜から入っていたと思われる先客がいて、キャンプを諦めたお気に入りの場所。
少し風はあるものの、これならシーカヤックも楽しめそうだ。

今回もキャンプが目的なので、シーカヤックはお散歩程度。 ちょっとだけでも漕げればよいのである。

***

いつものアークティックウインドを手に、静かに沖へと漕ぎ出した。

30分ほど漕ぎ進むと、島はもう目の前。

この辺りで少し北風が強くなり始め、空気の温度も下がってきた。
少しだけだが雨も落ち始め、天候が変わる気配。

シーカヤッカーとして、何が大切かと聞かれたら、この微妙な天候変化の気配を感じる嗅覚であると答える。
これはまさに、空気感が変わった、これから荒れる気がする、という何とも説明し難い微妙なものなのだが、長年同じエリアを漕いでいるとこれが判るのである。
そしてこれは、何より大切な安全確保のための、これまでの様々な経験が教えてくれるアラームの一つなのだ。

***

『うん。 ここで引き返すとしよう』

Uターンすると、陸から吹いてくる風が徐々に強くなってきた。
手が冷えるので、コックピットに納めていた手袋を取り出し、装着。

今回も、漕ぎだすときにはそれほど寒くなかったのだが、途中で何かあった時にと手袋を準備していたのだ。
『備えよ!』
まさにシーカヤックツーリングでは、その時々で考えられるリスクを想定し、必要な装備を準備しておくことが大切なのである。

北風は強く、少し北西にバウを向けて漕ぎ進んでいるのだが、時折船体に当たって砕けた波しぶきが、顔にかかる。
向かい風に強いアークティックウインドであることに加え、白波が立つほどではないこれくらいのコンディションでは何の問題もなく、久しぶりのなんちゃって向かい波を楽しみながら漕ぎ進むことはできている。

エッチラオッチラと漕ぎ続け、岸に近づくと、オフショアの風なので徐々に波は穏やかになってきた。

岸ベタでは、いつもの穏やかな芸予諸島の海である。


***

シーカヤックを浜に引き上げると、持参した水で潮抜きをし、着替え、ロープを張って濡れ物を干す。

買い出しから戻ると、お昼ご飯の準備。

今日は寒いので、体が温まるピリ辛カップ麺と、おむすび、そしてビールで簡単に済ませる。

***


今日は晴れの予報なのだが、なぜだか雨が降っている。。。
お気に入りの東屋の下の陣取り、温かいウエアを着て、本を開く。

海を眺めながら、静かな読書の時間。

今回は、久しぶりに池波正太郎を引っ張り出してきた。
『うん、やっぱりこれは面白いなあ』

***


キャンプ旅の楽しみは、時事刻々と移り変わる海の景色。

降っていた雨も止み、青空が見えてきた。


***


午後4時を過ぎると、日が沈む前に晩御飯。 冬の晩御飯は、どうしても早めのスタートになる。

今日は、いつものお魚屋さんで買い込んできた刺身。
エビと、カワハギ。
キャンプの夜は、こうした地元の美味しい幸を楽しむことも大切な喜びの一つ。

エビはネットリと甘く、頭の部分の味噌も堪らない!
カワハギは、肝を少しつけて甘めの醤油でいただくと、これまた絶品!!!
『いやあ、これはビールが美味いなあ』


***

日が沈むと、カセットガスのストーブを点火し、暖をとる。

暮れ泥む瀬戸内の海を眺めながら、独り静かに過ごす浜辺。

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ちゃんとしたシュラフに加え、持参した複数の毛布/ブランケットを敷いて掛けてと、これまでの冬のキャンプの経験を駆使した工夫で暖かく快適な夜。
周防大島のお気に入りの浜で過ごすキャンプの夜は、おかげでぐっすりと眠ることができ、たっぷり睡眠を確保することができた。

いつもより遅めにテントから這い出す。
ストーブに火を入れ、お湯を沸かしてコーヒーを淹れる。

***

朝食は、昨夜食べなかった一人用のすき焼き鍋。

うどんを入れて、冬のキャンプの朝ごはん。


***


テントを干している間に、テーブルやキッチン、そしてシュラフを片付け、車にパッキング。

テントを畳むと、自転車を車から降ろす。
今朝は、西の方に向かって走ってみようか。

多少のアップダウンはあるが、基本フラットで海沿いの快走路。

往復、約1時間の朝のお散歩ペダリングを楽しんだ。

先日のペダル交換や、チェーンと駆動系の清掃で、メカ部分のロスが減ってとても気持ち良く漕ぎ進むことができたことは驚きであった。
15年以上使っていても、手入れしてあげれば、こんなに長く快適に使うことができるんだなあ!

***

2016年の〆となった、周防大島キャンプツーリング。
カヤック&バイクを楽しみ、キャンプならではのゆったりとした時の流れの中で、瀬戸内らしい景色の移ろいを楽しみ、美味しい刺身でビールも堪能した。
『うん、これはなかなか良いキャンプ旅であった』

『さて、来年はどんな旅を楽しもうか?』

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瀬戸内シーカヤック日記: YB125SPで行く、しまなみ海道岩城島・よし正宿泊で魚料理堪能ツーリング

2016年12月18日 | 旅するシーカヤック
2016年12月17日(土) この週末は、久しぶりにYB125SPでの宿泊付きツーリングへ。

先日バッテリーの充電を終え、切れたポジションランプも交換して、万全の体制のYB125SP。
土曜日は風も強い予報なので、早々にシーカヤックは諦め、しまなみ海道の岩城島にある『よし正』さんで魚料理を楽しむ旅に出掛けることにしたのである。

***

朝はゆっくりと準備をして、日が当たってきた頃からのんびりと出発。
キャブ車のYB125SPは、エンジンが温まるまでアクセルワークに対して少しグズル傾向があるので、余裕を持ってしっかりと暖機運転。

『ようし、そろそろ出発するとしようか!』

冬仕様になったバイクで、芸予諸島らし海沿いの景色が楽しめる道路を東へと向かう。

ウエアは、冬のシーカヤックキャンプで蓄積したノウハウをしっかりと活かし、決して格好良い格好良いわけではないが、完全防寒体制でバッチリである。
加えて、ハンドルカバーのおかげで、手も冷たくない。


***

尾道を経由して、向島へ。

岩子島の横を過ぎて、因島大橋へと向かう。

因島では、ちょうどお昼ご飯の時間である。

何度か訪れたことのある、『萬来軒』さんへ。

防寒対策はバッチリとはいえ、それでも冬のツーリングで冷えた体に、温かい中華そばが染み込んでいく。
『ごちそうさまでした』

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因島の土生港から、フェリーで岩城島へ。

このフェリーに乗るのは、今回が初めてなのだ。
何度もこの辺りの海は漕いでいるのだが、生名島でキャンプしている時に岩城島へ行くときには、生名や弓削から出る高速船が便利なので、この航路を使う機会がなかったのである。
短い船旅ではあるが、いつもの海抜ゼロメートルからの視点とは違う景色を堪能する。

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岩城に到着すると、積善山へ。

狭く曲がりくねった山道を、トコトコと走り、山頂へ。

ここからは、バイクを止めてこの急勾配の坂を徒歩で登っていく。

山頂には、展望台が。

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ここからの景色は絶景。

冬の休日。 誰もいない積善山の山頂の絶景を独り占めである。

ここにはなんと無料の望遠鏡が備え付けられていた。

覗き込んでみると、

こんな感じ。

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バイクでゆっくりと山道を下っていく。

途中で秋の名残を発見!

こんなところに、綺麗な紅葉が残っていたんだなあ!


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麓まで下ると海!

やはり今日は風が強い。

『青いレモンの島』らしく、レモンもこの時期黄色ではあるが、そこらじゅうに成っている。

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午後3時には『よし正』さんにチェックイン。
荷物を置いて、ウオーキングがてら、しばし島内を散策してみる。

ターミナルへ行き、

神社へ参拝。

旅の安全を祈願。

古い『のうきょう』の記載のある看板を発見。

かつては岩城村だったのだなあ。

よし正さんに戻り、お風呂でのんびりまったり。

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午後6時から夕食。

まずはビールと刺身。

この刺身が絶品である。

メバルの煮付けとサザエ。

穴子の天ぷら。

これが、よし正オススメの日本酒にぴったりなのだ!


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エビと牡蠣の封禄焼き。

そしてレモンポークの鍋。

いやあ、この肉はなんとも美味そうじゃないか。
そして、鍋では白菜の芯の細切りが、なんともシャキシャキと甘くて美味かった。
『ごちそうさまでした!』

今日の晩御飯は、なんと2時間かけて、ゆっくりといただくことができた。
食事の世話をしてくださる方が、17年前にご主人と一緒に東京から岩城に移住された方で、本業にされている農業の話や、岩城島に移住した後のエピソードなどを伺いながら、美味しい食事と旨い酒、そして楽しい会話の夕食タイム。
『今度は是非、奥様といらしてください』 『ええ、是非そうしますよ』

***

翌朝は、1Fの店舗で朝ごはん。
席に着くと、女将さんが出てこられ、『今ちょうど、噂をしていたところなんですよ』
みると奥には、昨夜の食事のお世話をしてくださった方が居られたので、おそらく、『生名島でキャンプして、シーカヤックで岩城島を一周する途中で、よし正にお昼ご飯を食べに来る人が、昨夜泊まられたんですよ』なんて話をされていたのであろう。

『そういえばお昼にシーカヤックで時々こられていましたよね』 『ええ、そうなんです。 ご無沙汰しています。 昨日は初めて泊まらせていただいて、ゆっくり食事を楽しむことができました』

***

朝食を終え、荷物を片付けると、支払いを済ませて出発。

少し冷え込んで入るが、今日も良い天気になりそうである。


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お土産は、岩城のレモンと、妻に頼まれていた田村食品の芋菓子。


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久しぶりとなったYB125SPでの、しまなみ海道一泊の旅。 お気に入りのよし正さんで、たっぷりと魚料理を堪能させていただいた。
やっぱりバイクの旅も良いものである。

生涯不良のシーカヤッカー。 さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 日曜の朝は休山一周サイクリング

2016年12月11日 | 旅するシーカヤック
2016年12月11日(日) 今朝は最近漕ぐ機会が増えてきた自転車で、朝のお散歩サイクリング。
ヘルメットをかぶり、グローブをはめ、ウエストバッグに貴重品一式を入れると家を出る。

日陰では少し寒いものの、日が当たれば暖かくて気持ちのよい冬の朝。

***

阿賀南の裏通りでは、こんなお店を発見。

昔の写真が沢山貼ってある。

これはなかなか興味深い、昔の阿賀の資料。

***

今日は、休山の麓に沿って、時計回りで一周する予定。

海沿いの道を、快適に漕ぎ進む。


***

音戸大橋に到着。

日曜日の朝とあってか、渡船乗り場は閑散としていた。

車とは違って、気になる場所や物があれば、気楽に立ち寄ってみることができるのは、自転車の良いところ。


***

宮原に入る前の、きつい登り坂を、ゼーゼー言いながら登り切り、造船所のエリアへ。
戦艦大和の碑。

呉湾と造船所。

先日観た『この世界の片隅に』では、呉の空襲の様子が描かれていたが、俺たちはそんな悲惨な経験をすることもなく、こんな静かな日曜日の朝を、当たり前のように迎えられていることに、ただただ感謝。
大和が建造されたドック跡。

他のドックには、自衛艦がメンテ中。

遠くには、呉の象徴である灰ヶ峰が。
この世界の片隅に、でも、灰ヶ峰が何度もスクリーンに登場していた。

***

呉越え峠を、エッチラオッチラと登っていく。

ここからは、灰ヶ峰が目の前である。

***

朝からお散歩サイクリングを楽しみ、気持ちの良い汗をかくことができた。

生涯不良のシーカヤッカー。 さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 師走の週末はメンテナンスの1日&地元ならでは宝剣特別純米生酒

2016年12月10日 | 旅するシーカヤック
2016年12月10日(土) 今日は、毎年恒例となっている地元の酒蔵、宝剣の特別純米生酒を受け取る日。
と言うわけで今日はシーカヤックは乗る予定もなく、宝剣での受け取り開始は9時からなので、朝は少し余裕がある。

***

車から自転車を下ろし、整備に取り掛かった。

チェーンが汚れて気になっていたので綺麗にすることに。

今回活躍するのが、パーツクールのチェーンクリーナー。
チェーンに取り付け、

洗浄液を入れてチェーンを回してやると、

こんなに汚れが落ちてくれるのである。

パーツクリーナーも使って、ギアの間に溜まった汚れを落とすツールも使い、日頃の汚れを綺麗にしていく。

『あー、すっきりさっぱり!』
なかなか綺麗になったじゃあないか。

仕上げにタイヤの空気圧調整。

このポンプも年季が入っているなあ。

試乗してみると、ギアチェンジがカシャカシャと気持ち良く決まる。
『うん、これはいいねえ』

***

宝剣酒造へ行くのは、ここ数年はバイクに決めている。
仁方の狭い裏通りに多くの車、そして人が集まるので、そこそこ渋滞するのである。

YB125SPに乗るのは久しぶりなので、バッテリーが心配だ。 ちょっとエンジンを掛けてみるか。
キーをONにして、セルスイッチを押すが、弱々しくセルモーターがうなるだけで、心配した通りエンジンが掛からない。

仕方なく押し掛けを何度か繰り返し、ようやくエンジンが始動した。
『いやあ、助かったあ』 しかしこれは後でなんとかしないといけないな。

***

無事に宝剣酒造へ到着。

行列ができていたが、それほど待つこともなく列は進んでいく。

瓶2本を受け取って家に戻ってきた。

今年も年末年始に、ゆっくりと楽しむことにしよう!

***

妻と買い物に出かけ、お昼ご飯も食べて帰ることに。

訪れたのは、久しぶりの訪問となる『峰』 広にある、庶民的なうどんの名店である。
俺はいつもの『かけうどん』 妻は『たまごうどん』

このかけうどんは、シンプルだが出汁と麺が美味しく、ここのうどんの美味しさがたっぷり楽しめるのである。
『ごちそうさまでした。 あー、美味かったあ!』

***

家に戻ると、YB125SPの切れていたポジションランプを交換。

ヘッドランプのカバーを外し、

買ってきたバルブを取り付ける。
ライトスイッチをポジションランプにすると、

無事点灯!

***

その後は、バッテリーを取り外し、これまた買ってきた充電器に接続。

バイクのバッテリーを家で充電するなんて、高校生の頃以来だな。
あの頃は、中古の2ストローク50ccエンジンのバイク、MB−5に乗ってツーリングに行っていたなあ。 懐かしい。

***

夕方は、年末に向けていつもの担当箇所であるトイレの大掃除を済ませ、今日はメンテナンス三昧の1日であった。

生涯不良の週末は、もう1日ある。 さて、明日はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 『この世界の片隅に』_映画の舞台となった呉の映画館、呉ポポロで監督舞台挨拶&サイン会

2016年12月08日 | 旅するシーカヤック
2016年12月08日(木) 今日は午後休にして家に戻り、昼過ぎには呉の映画館、呉ポポロへ。

今話題の映画、『この世界の片隅に』の監督挨拶&サイン会が、平日の今日開催されるのである。

***

さすがに今日はほぼ満員。

俺自身はこの映画のことを知らなかったのだが、先週妻と次男が見に行っており、特に映画好きな次男からはとても良い映画としてその評価を聞いていた。
その後、日曜日のラジオ番組で監督が電話出演されている話を聞き、今日開催される監督挨拶に合わせて観に行こうと決めたのである。

***

原作も読んでいなかった俺であるが、地元である広島や呉が舞台でもあり、主人公のすずさんの独特のキャラクターや、アニメーションで表現される地元呉の昔の風景や、戦争中の生活などに引き込まれ、シミジミ、じわじわと感動の映画!

エンドロールが終わった時、自然に拍手が起こったのも当然である。

***

映画が終わった後は、片渕監督の舞台挨拶。

企画スタート後は、6年にも亘る長い期間、そして数え切れないくらい何度も何度も呉に通われ、すずさん同様に外から来た人間ではあるが、それが実際に住んでみるとどんな感じなのかを知ることが重要であったとのこと。
また、長く通っているうちに、古い建物が少しづつ取り壊されていくことも、街の発展には必要だが、やはり寂しさも感じられていたということである。

決して派手でも饒舌でもないが、朴訥と、言葉を選びながら、自分の気持ちを伝えたいと話される監督の挨拶は素晴らしいものであった。
『広島を、そして呉を舞台に、こんな素晴らしい映画を創ってくださって、本当にありがとうございました』

***

その後は、パンフレットを購入してサインをしていただいた。

家に戻って、映画の余韻を楽しみながら飲むビールの美味いことよ!

パンフレットも読み応え十分なので、ビールを楽しみながら読ませていただくことにしよう。

今日も、素晴らしい映画に出会うことができて、至福の1日であった。
『ありがとう。 この世界の片隅に うちをみつけてくれて』

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瀬戸内シーカヤック日記: しまなみ海道カヤック&バイク、キャンプツーリング_哀愁の生名島訪問

2016年12月04日 | 旅するシーカヤック
2016年12月2日(土) 朝起きると、いつもの週末のルーチンワークである天気予報チェック。
『あ、これはキャンプに行けるんじゃないか!』
昨夜の予報では、日曜日は朝から雨となっていたが、最新の予報では昼前からの雨に変わっていた。

まだ寝ていた妻に、『ごめん、予報が変わったから予定を変えてキャンプに行ってくるよ』と告げる。

***

着替えを詰めて家を出発。 向かうは『しまなみ海道』
どこの浜にしようかと考えながら東に向かってクルマを走らせる。
『うん、最近封印していたが、あの島に久し振りに行ってみようか』
久し振りに訪れる島、なんだかドキドキするなあ。

***


『久しぶりだなあ』 今日はいつもの船ではなく、懐かしの青丸で生名島入り。

いつもの浜へ。 今日は風もなく、それほど冷え込んでもおらず、絶好の遊び日和。

これまで年に何度も眺めていたお気に入りの風景。

***

このキャンプ場の管理機関が変わるというのは聞いていたので、iphoneで調べて電話してみる。

『すみません。 キャンプ場なんですが、今日泊まれますか?』
『いいえ。 当日の予約はできないんですよ』
『。。。 あ、そうなんですか。 分かりました』

残念ながら、久し振りに訪れた生名島でキャンプはできないようである。

***

でもせっかくだから、海に漕ぎ出すことにした。

今日は、いつものパドリングパンツにブーツ、そして上は先日購入したワークマンの薄手の撥水ジャケットを試してみることに。

岩城島の造船所の近くまで漕ぎ、

平内島へ。

平内島の東岸を漕ぎ登って、亀島へ向かう。


***

亀島では、久し振りに訪れる龍神様にご挨拶。

帽子とサングラスを取り、手を合わせて海旅の安全を祈願。
この辺りは潮流が複雑で、あっちではこう流れていたのが、こっちでは全く逆の流れになった。
多くの島の間を流れる潮流の押し引きのバランスによって、とても複雑な潮流となるのである。

経験の少ない人にはお勧めできないが、いわゆる『海の道』を観察しながら漕ぎ進む練習をするには打って付けのエリアなのだ。

芸予ブルーの景色を楽しみながら、気持ちよいパドリング。

『さあ、そろそろ戻るとするか』

この辺りは、芸予諸島らしい箱庭のような美しい景色が楽しめるエリア。
お気に入りだったのだが、次に訪れるのはいつになるだろうか。。。

***

カヤックを引き上げると、今度は自転車を下ろす。

近くで釣りをしていたおじさんが通りかかり、『お、カヤックの次は自転車か!』
『はい、ちょっと島を一周してきます』

このMTBは、今週ペダルを交換したばかり。

15年前に購入した時のまま、同じペダルを使い続けていたのだが、さすがにベアリングが痛んでいたようで、手で回してもクルクルと回らなかったのである。
と言う訳で、ペダルを交換しようかなと話していたら、妻がプレゼントしてあげる、というので新たなハーフクリップや交換用工具とともに新たに手に入れたのである。

安全性向上のため、こんなリアライトも取り付けた。


***

生名島を時計回りで一周する。

ハーフクリップは、こんな感じ。

ペダルを変えた効果は驚くほどで、別の自転車になったかと思うくらい漕ぎが軽くなった。
劣化したペダルの軸受けのところで、かなりパワーをロスしていたようである。

空は青く、快適なサイクリング。

あちらこちらで秋を感じる、しまなみの休日。


***

浜に戻ると、シーカヤックとMTBをカートップし、立石港へ。

『これまで10年ほど毎年何度も通ってキャンプし、一時期は勝手に『なんちゃって上島町観光大使を自認』してブログで情報発信させていただき、シーカヤックや自転車などなどでいろいろと楽しませてもらいました。 それらも全て良い想い出。 生名島、本当に今までどうもありがとう』

***

車を走らせ、伯方島へ。

サイクリングターミナルで手続きをして、鶏小島キャンプ場へ。
今日は他にはお客さんがいないようで、このキャンプ場を独り占め。

テントを張り、キッチンをセットすると、少し遅めのお昼ご飯。

昼は軽めに、ビールとコロッケ、おむすび、味付け卵天。

絶景を眺めながら飲むビールは最高である。

***

今日はもう予定がないので、あとはのんびりまったり。

次男がキャンプの時にでも、とプレゼントしてくれた獺祭を飲みながら、ラジオを聴き、本を開く。
船折瀬戸を行き交う船を眺める。

潮流に乗って下っていく船は軽快に、

逆潮を上っていく船は、重々しく進んでいく。

***

上を見上げると、爽快な青空。

簡単なつまみを作って獺祭をゴクリ。


***


日が陰ってくると、少し早めの夕食の準備。

今日のメインは、イベリコ豚のシャブシャブ。

これが、なんとも言えず脂が旨く、タマラない!
ビールをゴクリ。

船折瀬戸の夕暮れ。

綺麗な夕焼けを眺めながら、お湯割の焼酎をゴクリ。


***

翌朝。

天気予報通り、まだ雨は降らないようだ。
テントから這い出すと、カセットガスのヒーターに点火。

『ああ、これはやっぱり暖かいなあ』

朝食は、冬のキャンプの定番、『だし道楽のアゴ出汁』を使ったうどん。

かき揚げを載せ、一味を振って、『ズルズル、ズルルー』 『ああ、美味い』
やっぱ、冬のキャンプの朝はこれやなあ。

***

キャンプ道具を片付けると、しばし朝のお散歩ペダリング。

体も徐々に目をさます。


***

家に戻る途中、竹原あたりから雨が降り始めた。 生名島でキャンプができなかったのは残念だったが、今回もなかなか充実した週末だったじゃあないか。
さて、来週はどこ行こう?

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