あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 2014年・夏の終わりのシーカヤック教室

2014年08月31日 | 旅するシーカヤック
2014年8月31日(日) 今日で2014年の8月が終わる。
夏らしくなかった夏だが、今日がシーカヤック教室の最終日。 この練習が終わると、あとは恒例の島渡りイベントを残すのみとなる。

それにしても、本当に今年は天気が悪かったので、強風で練習をキャンセルせざるを得なかったり、風が強くて思うように練習できなかったり、教える立場としてはなかなか舵取りが難しい夏であった。
今日が最後の練習日。 せめて今日だけでも、良い天気に恵まれますように!

***

朝9時過ぎ。 練習場所に到着。
今日は晴れ間も覗いており、風も穏やかで絶好の練習日和。

横で漁師さんが作業をしておられた。
『今日は今から海に出られるんですか?』 『いいや、船の底をきれいにしよう思うて』
『なるほど。 貝殻や海藻がついていると、だいぶ速度や油の消費量が違うらしいですね』 『そうそう。 船持っとるんも大変なんよ』

『それにしても、今年は変な夏でしたね』 『ほうよの。 でも、あと十日もすりゃあ、風も変わって涼しゅうなる』

『広島の方は土砂崩れで大変じゃなあ』 『ええ、ほんまですね。 俺が住んどる呉なんか、急傾斜地ばっかりじゃから、あがあな雨が降ったらひどい事になりますよ』
『ここも、ずっと前に山が崩れた事があるんよ』 『えー、そうなんですか。 でも確かにあっちを見ると、家のすぐ上が山ですね』

『今から子供らに教えるんね』 『はい、そうなんです』
『大変じゃなあ』 『いやあ、俺もこれが楽しみなんですよ』
『ほうね。 じゃあ、気をつけて』 『はい。 ありがとうございます』

***

手分けしてカヤックと道具を運び、準備体操をして海に出る。

『今日は、練習最後の日じゃから、島に渡る力をつけるように、しっかり距離を漕ごうな。 そして、楽しくやろう』

いつものように、小学校中学年から高学年のシーカヤック部員5人と職員さん2人が参加。
久し振りの晴れ間の練習。 みんなで気持ちよくパドリング。
『ようし、今日はチャンスだから少し外に出てみようか』

防波堤に囲まれた湾内だけでは、島渡りの時の海の波の感じとは違うので、練習で外に出たいと思っていたのである。
残念ながら、これまでは風が強い日ばかりでチャンスがなかったのだ。
しっかりと周囲をワッチしながら、一艇一艇、外に送り出す。

最初はみんな、湾内とは違う波に戸惑っていたようだが、すぐに慣れた様子。

集まって休憩した時には、『どう、ようく眺めてごらん。 外に出ると景色がきれいだろ』 『ほんとだね』

***

湾内に戻ると、しばし休憩。
PFDをつけて、みんなで海にプカプカ浮いてみる。 『ライフジャケットを付けて浮くのは気持ちええなあ』

『ようし、じゃあ最後にリレーをしてみようか』
シーカヤック教室を始めて7年目だが、これまでで初めての試みである。

3人ずつの2チームに分けて、カヤックを使って沖で待っている俺を目印にターンし、交代していくリレー。

『ヨーイ、スタート』

漕ぎ手は全力を出して漕ぎ、残っているメンバーは大きな声を出して応援。
そして、3人目が『ゴール!』

いやあ、みんなカヤックに乗り込んだり降りたりするのも上手にできたし、ターンも上手くなった。
この練習はなかなか良かったなあ。

『お疲れさまでした』 これで、午前の部は終了。

***

お昼ご飯をいただき、昼からはシーカヤック体験教室。
小学校低学年から中学1年生までの子供と、施設に実習に来ている方2名、そして職員さん2名で体験教室をスタート。
準備運動をして、まずは陸上でパドリングの練習。 そして舟割りを決め、海に漕ぎ出す。

初めての子も、前回の体験教室に参加してくれた子も、みんな楽しそうに漕いでいる。

30分ほど漕ぎ、戻ってしばし休憩。
もちろん午後も、PFDを付けて海で体を冷やす。

最後に、ちょっとだけ防波堤から外に出て、景色を眺める。
『どう、ちょっと外に出ると良い眺めだろ』 『ほんと、そうですね。 気持ちいい』

***

8月最後の日曜日は、午前中にシーカヤック部の部活動、午後は体験教室と、たっぷりと海と戯れる事ができた。
久し振りに天気にも恵まれ、子供達も喜んでくれたようだし、外を漕いで島渡りに向けた練習もできた。
さらには、初めてトライしたリレーも良い練習であることがわかるなど、とても充実した一日で、担当の職員さんも手応えを感じてくれた様子。

『いやあ、最高に良い夏の一日だったなあ。 2014年のシーカヤック教室は、これにてお開き。 そして残すは、恒例の島渡り』
島渡りの日は天候に恵まれますように。 楽しみだ!

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瀬戸内シーカヤック日記: 芸予諸島のパラダイス_8月最後の日帰りツーリング

2014年08月30日 | 旅するシーカヤック
2014年8月30日(土) この週末で、2014年の8月が終わる。 今年の夏は、なんとも夏らしくない夏であった。
でも今日は久し振りに晴れ間が出る予報。 ちょっと、日帰りツーリングに行ってみようか!

***

朝食を摂ると、『少し早めに海に出て、昼前には帰ってくるよ』 『今日はどこから?』 『いつものところ』
家から1時間弱で、『いつもの浜』に到着。

久し振りに晴れて、気持ちのよい朝。
少し風はあるが、これなら十分お散歩ツーリングを楽しめそうだ。

行動食とドリンク、安全装備をセットすると、準備完了。

今日は島を一周してみるか。

漕ぎ出すと、少し北東寄りの風。
この夏はあまり漕げなかったので、鈍り気味の体にはちょうど良い刺激である。
お気に入りのアークティックウインドを低く構え、一漕ぎ一漕ぎ、水をキャッチする感覚を楽しみ、グイグイと向かい風に向かって進む感覚を楽しむ。

日が上がってくると、気温も上昇。

久し振りに、Tシャツ&短パンの下にはアンダーウエアを着てきたのだが、漕ぎ進んでいると汗が流れる。
うんうん。 やっぱり、まだ夏なのだなあ。

***

今日の芸予諸島は青空。

やはり、お散歩ツーリングを楽しむのなら、こんな気持ちの良い日じゃなくちゃ!

20年以上前からのお気に入りであり、今でも年に何度も通う、漕ぎ慣れたエリアではあるが、こんな天気の良い日に漕ぐのは楽しいものだ。

せっかくだから、今日もお気に入りのプライベートビーチに立ち寄ってみるとしようか。

***


ここが俺の大好きな、なんちゃってプライベートビーチの一つ。

干潮時には沖まで伸びる細長い浜と、透明な海。


***

ニヤックを引き上げ、

持参したおやつで一休み。

炭酸水と、バームクーヘン。

こんなきれいな浜で休憩し、美味しいバームクーヘンを食べ、芸予諸島の島と海と青い空。

まさに至福の一時。

***

瀬戸内海というと、海の水が汚れているというイメージを持っている人が多いのだが、それは街に近い海岸沿いの事である。

少し沖に出れば、こんなきれいな海のエリアも、芸予諸島にはたくさんあるのだ。

この浜は遠浅なので、沖を大きな漁船が通ると結構激しい波が打ち寄せる。

潮も満ちてきた。 そろそろ戻るとするか。

これまたお気に入りの自然海岸に沿って漕ぎ戻る。

今日は2時間弱のお散歩ツーリングであった。


***

家に戻ると、カヤックを片付け、バリカンを使って自分で散髪して、シャワーを浴びる。
『ようし、お昼ご飯を食べに行くか!』

今日のランチは、地元のカレー屋さん。 本格的な、インドカレーである。

チキンカレーとナンとビール。 『ごちそうさまでした』 こりゃ、ええ休みやなあ。

さあ、来週から9月だ。
海水浴のシーズンも終わり、ようやく旅するシーカヤックの季節が戻ってくるぞ!

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瀬戸内シーカヤック日記: 夏の終わりの島根半島_のんびりまったりキャンプツーリング

2014年08月25日 | 旅するシーカヤック
2014年8月23日(土) 昨夜電話があり、予定していたシーカヤック教室が急遽中止になったので、天気予報をチェックして久し振りに島根半島まで出掛ける事にした。
朝食を食べ、シーカヤックをカートップし、ウエアやキャンプ道具を準備する。

7時半。 『じゃあ、行ってくるね』 『はい、気をつけて』
いつもなら、前夜に準備して朝6時過ぎには出発するのだが、今回は急に予定が変わったのでいつもより遅い出発である。

***

昼前に、島根半島に到着。

予定していた場所に到着したが、湾内を漕ぐSUPが見えたので、出艇場所を変更する事に。
せっかくなら、きれいな海を独り占めして、のんびりまったり静かに漕ぎたいじゃないか。

ここも、俺のお気に入りのエリアである。

まずは高台から海を眺め、風や波の状況をチェックする。
白波が立つほどではないが、少し北寄りの風が入っているようだ。 『うん、これなら漕ぎ出せるな』


久し振りの島根半島。 楽しみだ!
カヤックを浜に降ろし、昼食を安全装備を積んで漕ぎ出した。

青い海。 青い空。

これ以上何がいる?

***

沖に出ると北寄りの風の影響で少し波が入ってくるので、島影の穏やかなエリアでお散歩ツーリング。

やはり島根半島の海の色は、瀬戸内海とは一味違う。

近くの海水浴場にも立ち寄ってみる。

ここは遠浅で、エメラルドグリーンに近い海の色が特徴。

この浜に上陸し、持参したパンでお昼ご飯。
食後は、海に使ってしばし体を冷やす。 今年は天気が悪いので、久し振りの海水浴である。

休憩のあと、出発した浜に戻った。


***

今日はキャンプの予定だが、いつも使わせていただく浜は海水浴シーズンのため利用できない。
そのため、キャンプできる場所を探さなければならないのだ。 これもまた楽しみの一つ!

まずは温泉に入って潮抜き。
最初は、露天風呂でのんびりまったり。 サウナでじっくりと汗を流し、水風呂にザブリ。 『あー、気持ちええなあ』
そして再び露天風呂。

温泉を出ると、松江市内に出て晩ご飯と朝食を買い出しし、途中のチェックでキャンプ地として選んだ野波へ移動した。
少し離れた駐車場にクルマを止め、荷物を運ぶ。

今日の寝床は、MSRのメッシュテント。

ソロだとスペースもタップリだし、メッシュなので暑い夏の夜も快適である。

テントを張り終え、荷物を片付けると、『ハッピーアワー』

スーパーで買い込んできた刺身をつまみに、お気に入りのエビスビールで乾杯である。

***

海を眺めながら、まずはエビスビールを軽く飲んだ後は、しばし町を散策。

ふらり、ぶらりと、静かな港町を歩いてみる。

浜に戻ると、だいぶ日が傾いてきた。

ちょっと趣向を変えて、花火マークの金麦をプシュリ。


***

夕食の第二弾は、島根半島キャンプでは欠かせない割子蕎麦。

静かに沈んでいく夕日を眺めながら、金麦を飲み、再びエビスビールをゴクリ。

『あー、やっぱりエビスが美味いなあ』


***

2014年8月24日(日) 朝目覚めると、昨日の風は治まり静かな島根半島の朝。

今日の朝食は、いつものパン屋さんで買い込んできた『ヨーグルトパン』

ストームクッカーでお湯を沸かし、コーヒーを淹れる。
海を眺めながら、温かいコーヒーを飲み、パンを齧る。 『ああ、やっぱりこのヨーグルトパンは美味しいな』

食事を済ませると、荷物とテントを片付け、出艇準備。

残念ながら今日は曇りだが、波も穏やかなので、朝の散歩を楽しむ事にした。

ここも遠浅の浜で、透明度の高いきれいな海である。

***

漕ぎ出すと、加賀方面に向けて西に漕いで行く。

岸沿いに漕ぎ進み、岩を眺め、海の中を観察し、小さな入り江に寄り道していく。

ある入り江では、こんな景色も楽しめる。

瀬戸内海とは違う、ダイナミックでスケールの大きい海岸景色が日本海の特徴である。

所々では、漁師さんがサザエ漁をされている。

ここは、最近崩落した様子。

こんな巨大な石が落ちてきたら、すごい音がしたんだろうな。 コースタルツーリングの時は、気をつけなければ!

昨日とは打って変わって静かな日本海。

大該絶壁あり、

海に注ぐ滝もあり、

様々な表情を見せてくれる。

最後は、船屋に立ち寄る。


約1時間漕いだので、ここでしばし休憩。

小腹がすいたので、美味しいクリームパンをパクリ。 『おー、これは美味しいな』

***

カヤックを上げ、道具と舟を潮抜きして家路についた。

しばらくすると、雨が! 『今朝はお散歩ツーリングを楽しむ事ができてラッキーだったなあ』

帰りには、いつも立ち寄る『長者の湯』へ。

ここのアルカリ温泉でゆっくりとカヤックとキャンプの疲れを癒す。

お昼ご飯は、ここの食堂で。

日替わり定食に、大好きな玉子を追加。

これで、定食が750円+生玉子50円。 素晴らしいコストパフォーマンスである!

地元の野菜がたっぷりと使われた、おいしい定食をゆっくりといただき、大満足。
『ごちそうさまでした!』

***

今年の4月に訪問して以来となる、久し振りの島根半島キャンプツーリング。
二日間ともお散歩ツーリングを楽しむ事ができ、新たなそして快適なキャンプ地も開拓した。

もう少しで海水浴シーズンも終わりだ! 暑くて海水浴シーズンである夏が一旦お休み状態になる『旅するシーカヤック』のシーズンオフも、ようやく終わりが見えてきた。
はてさて、どんな秋が待っているのか、楽しみだ!

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瀬戸内シーカヤック日記: 夏のシーカヤック教室+エビスビール・100年のコク実感サーバー

2014年08月17日 | 旅するシーカヤック
2014年8月17日(土) 朝起きて自分のブログを確認すると、総アクセス数(PV数)が90万を超えていた。
書くのは日本の片隅である芸予諸島でのシーカヤック旅が中心で、ほぼ週に1回しか更新せず、ブログランキングにエントリーしている訳でもなく、コメントもメールも一切受け付けないというクローズしたブログにも関わらず、最近では日々600~1,000アクセスをいただいている。

もし、サラリーマンカヤッカーのつたない文章で綴る私のブログを通じて、芸予諸島を中心とした旅するシーカヤック海外でのシーカヤック旅旅するDahon SpeedTR旅するYB125SP芸予諸島をあるくみるきく、などなどの楽しさを少しでも伝える事ができているならば、とても嬉しい事である。
心より感謝いたします。

以前記していた楽天ブログのアクセス数が約19万なので、トータルすると100万アクセスを超えている事にはなるのだが、せっかくだからgooブログ単独での100万アクセスに向けて、これからも毎週末の更新を続けていけるといいな。

***

また、
昨日エビスビールから、『100年のコク実感サーバー』が届いた。

これは、シールを必要な数だけ集めると必ずもらえるプレゼントである。


エビスビール好きな俺としては、どうしても欲しかったビールサーバー。

洗浄を終えて、実際にビールを入れてみると、きめ細かい泡がなんとも美味そうである!

缶から直接グラスに注いだビールとは、泡の状態が全然違う。 ビール表面を覆う泡が、なんともきめ細かいのだ。
飲み比べてみると、全く別もの。 これには驚いた!

『あー、旨い!』 これで、この夏の楽しみが一つ増えたな。

***

さて、
今日は悪天候で先週分がスキップとなってしまった、夏のシーカヤック教室の日。

この夏は、雨や強風、台風などの悪天候により、シーカヤック教室が予定通り開催できず、苦労している。
今日も天気予報は微妙で、朝から気が気ではない。

昼過ぎに現場に行ってみると、少し風はあるものの、幸い風向きが先週末より良く、波はほとんど立っていない状態。
担当の職員さんに、『この風向きなら、大丈夫そうですよ。 風が強くなったり危なくなったら早めに中止になるかもしれませんが、今日はやりましょう』

直前での判断となったので、職員さんに部員への連絡をお願いし、俺は一人でカヤックとパドルを運ぶ。
艇庫と海をなんども往復。
日が射し始めて汗が流れるが、子供達の笑顔のためなら苦にはならない。

準備完了!

***

今回は全部員が集合し、挨拶をして準備運動。
準備運動が終わると、いつもならそのまま船割りを決めて漕ぎ出すのだが、今日は少し趣向を変えてみた。
『ようし、みんなあっちの防波堤の方にちょっと歩いて行ってみよう』

防波堤の橋から海を眺め、『このシーカヤック教室の最後には、みんなであの島に渡るんだよ』 『うん』
『今日は少し風があるね。 風はどっちから吹いているかな? あの船の旗を見てごらん』
すると子供達は旗を見て、『あっち!』

『そうだね。 じゃあ、この前の海の波は大きい?、それとも小さい?』 『ちいさい!』
『そう。 風はあるけど、目の前の海の波は小さいよね。 それは、風が向こうから吹いているからこの防波堤が風よけになっているんだよ』
『ここでは、こっちの方向から風が吹いてくると、あの防波堤と防波堤の間を風が抜けてくるから波が高くなって、カヤックを漕ぐのが難しくなる。 シーカヤックをやるには、風向きをしっかり確認しないと駄目なんだよ』 『うん』

『ところでみんな、北はどっちか分かるかな? 自分が北だと思う方向を指差してみよう。 1、2、3、ハイ』
すると、テンデンバラバラの方向を指差す。
『じゃあ、確かめてみようか』
俺はiphoneを取り出し、コンパスモードにしてみんなに見せる。
『あっちが北だね。 シーカヤックで漕いで行く時には、自分がどっちに向かって漕いでいるか知っておく必要があるよ。 ここではどっちが北だか、よく覚えておこうね』

***

いつもとは違う座学でスタートしたシーカヤック教室。
船割りを決めて、パドルを配分したところ、1本足りない。 すると職員さんが、『ちょっと取ってきます』
しばらくすると、その職員さんと、少し大きい女の子が戻ってくる。 パドルを持っているのはその女の子。

近づいてみると、『N先生。 久し振りです!』と女の子が笑いながら声をかけてくれた。
『あー、久し振りやなあ。 何年生になった?』 『中学1年生ですよ』
『おー、そうかそうか。 大きくなって』

『そのパドル、俺が持って行こう』
すると、『いいですよ。 私が海まで持って行きます。 私もシーカヤックに乗りたいなあ』と、なんとも嬉しい言葉。
俺にとっては、本当に宝物のような、大切な大切な一言である。

その後、子供達が順番にカヤックに乗り込む時も、上から眺めながら、『乗る時は体を低くして乗り込むんだよ』と、部員達に的確なアドバイスをしてくれる。
『私は元シーカヤック部員なんだからね』 なんとも嬉しい先輩部員の訪問である。

『先生ー。 足、引っ張られんように気をつけて』
『足を引っ張られる? そうか、お盆やからってことか』
『そうそう』
『大丈夫。 こんな海坊主みたいなおっさんの足を引っ張るのはおらんやろ!』

楽しい一時。
こうやって、夏だけ現れる怪しい海坊主のささやかな活動により、シーカヤックが、海遊びが、瀬戸内海が、芸予諸島が好きな子供達が、一人でも増えると嬉しいな。

***

『ようし、今日はしっかり漕ぐぞー!』

久し振りの青空の下、シーカヤック教室のスタートである。

今年は悪天候でなかなか長時間漕ぐ機会がなかったので、来月の島渡りに向け、漕ぐ力をつける練習をすることにした。

とはいえ、途中では狭い水路に入って寄り道してみたり、

そこからバック漕ぎで出る練習をしたり、

練習エリアの端から端まで、シングル艇で、次にはタンデム艇で、ペアの相性も確認しながら、2時間半ほどしっかり練習する事ができた。

『ようし、今日はここまでにしようか』
久し振りの長時間練習で、腕が疲れたという子供もいるので、狙い通り長距離漕ぎの良い練習になったようだ。
『今日は北も覚えたし、しっかり漕げたし、良い練習になったね。 お疲れさまでした。 来週も晴れますように!』

子供達を先にシャワーに行かせ、先生方と一緒にカヤックと道具を片付け。

『いやあ、久し振りの晴れで楽しかった。 ただ、子供達に、もう少し広々して海がきれいなエリアで練習させてやりたいものだなあ』

さて、無事に練習も終わった事だし、明日から仕事だ。 ようし、家で美味いエビスビールを飲むとするか!

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瀬戸内シーカヤック日記: 一泊二日ドライブで岡山県北部の歴史を『あるくみるきく』

2014年08月16日 | 旅するシーカヤック
2014年8月14日(木) YB125SPで『しまなみ海道』&福山を巡る一泊ツーリングから戻った翌日。
今日から妻と二人で、岡山県北を一泊二日でゆっくり楽しむドライブ旅行へ。

***

今回決めている唯一の目的地は、前から気になっていた吹屋エリア。 それ以外は、風の吹くまま気の向くまま、ふらり風来坊のいつもの流儀である。
スマホナビでルートを探索すると、下道を走っても高速道路を利用するルートと30分ほどしか違わない予想。
『時間もあるし、初めての道を走るのは好きだから、今日は下道で行く事にしよう』

数年前から、いくつかのスマホアプリを1年交代周期でカーナビとして使い、それぞれの使い勝手や特徴を実体験として確かめている。
今回は、つい最近入れ替えた新たなアプリでの初めての遠出。 どんな案内をするのか楽しみだ。

時折雨模様の曇天の中、車の通行量の少ない快適なルートを案内してくれ、初めての道を楽しくドライブ。

離合も難しいような細い裏道も走りながら、中国山地の景色を堪能しつつ吹屋地区へと向かう。

***

吹屋まで数キロの地点で、気になる看板を見かけた。 『西江邸』
予定にはなかったのだが、なんとなく気になったのでクルマを止めて立ち寄る事に。

駐車場からは、勾配のきつい坂を歩いて上ると、

見事な邸宅が。

一人600円也の入館料を支払い、見学させていただく事に。

ベンガラが塗られた戸板。

白州跡。

庭にちょっと出るときにつっかけた下駄。

***

ここ西江邸では、建物についてご主人に、建物の中については奥さんに、丁寧に案内していただいた。

かつては銅山で有名だった吹屋地区だが、西江家が鉱山を開き、紅柄/ベンガラの生産を始められたのだそうだ。
今でも、かつて生産された紅柄が10トン残っており、神社仏閣など伝統的な建築物の補修や、美術工芸品の制作用に提供されているとの事。

銀行として使われた部屋の説明では、戸板を閉めると自動で鍵がかかる仕組みになっていたことや、床下に入れないように石組みで囲われてた構造について教えていただく。
その他、通常は3部屋続きまでしか許されなかった構造がこの邸宅では5部屋続きまで許された事、部屋によって異なる釘隠し、仕事用の部屋と身分の高い人の居住用の部屋の構造の違い等々、歴史ある邸宅をじっくりと見学し、質問しながらお話を伺うと、とても興味深い。

『ベンガラを生産していたのは、ここ以外にどこがあったんでしょうか?』
『ベンガラは、自然にも作られるものなので、日本の様々な場所で少量は取れて使われていたんです』
『なるほど、地産地消の材料として使われていたんですね』
『ただ、ベンガラを工業的に産業として生産したのは、この地区だけなんですよ』


『ベンガラと工業用酸化鉄は別物なんです』
『やはり、ちょっとした不純物や成分の違いが、色や特性の差として出るんですか?』
『ええ、そうなんです』


『それにしても、残っている10トンは貴重ですね』
『はい、そうなんです。 でも、10グラムあれば2間塗れるんですよ。 ベンガラはかなり伸びが良いんです。 ですから、10トンあればかなり塗れます』
『生産を再開するというのも考えられているんですか?』
『原料がある鉱山も見つけてはいるんですよ。 でもそれを掘って、もう一回生産するかと言われると。。。 いろいろと難しいでしょうね』

『いやあ、とても興味深いお話を伺う事ができました。 ありがとうございます』

予定外の立ち寄り場所であったが、ベンガラ/紅柄に関する貴重で興味深いお話を伺う事ができた。

久し振りの、『あるくみるきく』

***

再びクルマに乗り込み、吹屋地区へ。
まずは、吹屋小学校。

いい雰囲気の木造校舎。


しばし町を散策。










***

お昼ご飯は、前日のテレビ番組で紹介されて気になっていた『千屋牛』を食べたくて調べると、吹屋地区でこの牛肉を扱っているのを見つけた『ラフォーレ吹屋』へ。

いつものように、妻と俺で別々のメニューを注文し、シェアしていただく。

軽く焼いた肉を、塩で一口。 『おー、これは美味いなあ』

おいしい千屋牛を、ゆっくりと堪能。
『ごちそうさまでした!』 満足、満足。

***

ここからは、狭い山道を走って次のスポットへ。

駐車場にクルマを止めて見上げると、立派な邸宅が。

『広兼邸』

そう、ここは『八つ墓村』のロケ地としても有名な場所である。

見事な石垣。

↑ こんな表示も発見。

***

民宿に行く前に、温泉でのんびりまったり。

今日は、久し振りとなるお気に入りの『真賀温泉』


温泉で旅の疲れを癒し、予約していた民宿へ。

部屋に入り、着替えると、

出されたお菓子をつまみに、地元のお酒をいただきながら、本を開く。

『海賊とよばれた男』 これが、面白いのだ。
中国山地の静かな民宿で、地元の酒をグビリ、本のページをパラリ。

雨の音を聞きながら、面白い本を読み進む時間は、まさに至福の一時。

***

午後7時。 晩ご飯の時間である。

食事を食べながら、宿のおばちゃんと四方山話。

『昔はねえ、この家でも蚕を飼って糸を引きよったんよ』
『じゃあ、桑畑もあったんですね』
『そう。 川の向こうに桑畑があったんやけど、ずっと前に木を切って畑にしたんよ』


『この辺りは、祭りにダンジリがでるん。 そりゃあ、賑やかじゃったんよ』
『呉の島の方でもダンジリがあるんですが、ここにもですか』
『ここのは喧嘩ダンジリ。 牛が曳くような把手の長いダンジリで、ぶつけて勝負するん』 『ダンジリをぶつけたときに、把手が踊って見学しとる人に当たって怪我させんように、ダンジリの所に鉄の重しを載せるようになったんよ』


『車輪もゴムじゃない。 木の枠に鉄の輪っかがはめてある重たいもん。 ダンジリに踏まれたら、足を大怪我するよね』


『昔は、祭りの一月位前からダンジリの練習用に小屋を貸しよった。 そしてその小屋に祭りに出る人が集まって、練習をしよったんよ』
『呉の島の方でも、昔は若者宿いうのがあって、若い人らが一緒に生活して、しきたりや知識を年配の人から教えてもらいよったいうて聞いた事があります』 『あと、弓祭りがある島でも、祭りの前から泊まり込みで一緒に練習して水垢離しよったいいますよ』


『ダンジリ祭りじゃあ、いろいろな役目がある。 それで、今でも誰が祭りに出るかくじ引きで決めよるんよ』
『え、持ち回りの順番じゃあないんですか?』
『そう、くじ引き』
『でも若い人も減っとるでしょう。 祭りに出る人を集めるんも大変なんじゃないですか?』
『祭りに出たら祝儀がもらえるし、寄付されたお酒も分け前がもらえる。 で、くじの結果で祭りに出る事になった家も、年寄りだけしかおらんかったら出られんから、代わりに出てくれる人にお礼を出す。 じゃから、お金も入るしお酒ももらえるしで、代わりに出てくれる人は結構居ったんよ』
『へえ、そうなんですね』
『でもさすがに、祝儀以外にお年寄りの家からもお金を出すのはどうかいうて、それはやめよういうことになりよる』


『それにしても、そのダンジリ祭りは盛り上がるんでしょうね』
『そうよ。 今の若い人たちも楽しみにしとるんよ。 それに、遠くからも祭りのときには、人が戻ってくるし』
『地元の人たちや出身者の人たちの血が騒ぐんでしょうね。 これからも永く続くといいですね』

今日は、この民宿でも『あるくみるきく』

***

翌朝、地図を眺めながらどこに行くかを妻と相談。
『どう、宮本武蔵の資料館があるらしいよ。 そこに行って、帰りに”ホルモンうどん”を食べてかえろうか』

初めての訪問となる、武蔵資料館。

かつては、テレビドラマもあったので、当時は訪問者が多かったのだろうと想像できる。

資料室はそれほど広くはないが、武蔵の描いた画(複製)が展示されていたり、その生涯や二刀流の剣術を紹介する映像が流され、その人となりや生き方を知る事ができて興味深い。
ここでは自分へのお土産に『五輪書』の現代語訳本を購入。


しばし散策。

武蔵神社へ。

参拝。

武蔵のお墓。


クルマで移動中には、こんな銅像も発見。


***

途中、ホルモンうどんをお昼ご飯に頂き、JAの販売所で白桃とぶどうを購入して家路についた。

今回は、西江邸と民宿で昔の様子を伺う『あるくみるきく』の至福の一時を堪能し、とても楽しく思い出に残る旅となった。

さて、次はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: YB125SP_夏のしまなみ海道、バイク&バイクの連泊ツーリング

2014年08月13日 | 旅するシーカヤック
2014年8月11日(月) 予定していたシーカヤック教室を、台風の影響を考慮して一日延ばしたのだが、今日は晴れてはいるものの風が強く、残念ながら結局中止となってしまった。
残念。。。 とは言え、せっかくの連休なのでお出掛けすることに。

久し振りにYB125SPを引っ張り出し、しまなみ海道へと向かう。
今日はとびしま海道経由。 まずは蒲刈島。

家船の島、豊島。

大崎下島を経由して岡村島へ。

晴れてはいるが、風が強く海はギラギラと輝いている。


***

大三島へと向かうフェリーターミナルでは、お盆の帰省客を迎える準備が進められていた。

フェリー到着。

大三島では、クルマの少ない南岸の快適な道を、125cc単気筒のバイクでのんびり走る。

海を眺め、島を眺め、まさにしまなみ海道らしいツーリングである。


***

大三島からは橋を渡って生口島へ。

生口島から因島へは、久し振りにフェリーで渡る事にした。

このフェリーは、橋の休日割引の影響を受け、平日しか運行していないので普段の週末の旅では利用する事ができない貴重な機会なのだ。

わずか数分ほどで因島へ到着。

ここからは、いつものようにフェリーで生名島へ。
今日のお昼ご飯は、お気に入りの『しまでカフェ』

いつもは『摘み菜ランチ』なのだが、たまには変えてみようと、『レモンポークソテーランチ』

食事を頂き、コーヒーを楽しむ。

『ごちそうさまでした』

***

食事を終えると、いつもお世話になっているキャンプ場へ。

今日は風もあり、比較的涼しく快適なツーリング日和である。

管理人さんに挨拶し、手続きを済ませると、『じゃあ、ちょっと遊んできます』

今日はバイクの旅なので晩ご飯は簡単に済ませようと、お弁当屋さんで日替わり弁当を注文。

『5時頃取りにきますから。 お願いします』

生名港でレンタサイクルを借りる。

俺が好きな、電動アシスト自転車。

今日の目的地は、佐島の南端。

お寺を拝観し、

お気に入りの神社へお参り。

ここは、神社には珍しい抜けの良い独特の風景が大好きなのである。

青い空と白い花崗岩の砂、そして神社の木の色のコントラスト。

『旅の安全をお守りください』

神社をおりた所には、初めて見る車が。

『ああ、ここにも移動販売があるんだな』 大きなスーパーもない佐島では、これは便利で重宝なのであろう。 納得である。

***


海沿いの道を走り、

アップダウンのある山道を抜けると、

佐島の南端。 ここの景色がお気に入りなのである。


***

さて、弓削島にも行ってみるか。

山にはもう秋の気配が。

初めて通る道を走り、

島でののんびりサイクリングを楽しむ。

橋の下では、しばし休憩。

その後、弓削島へ行き、

生名島へと戻り、

メンヒルへ。


今日のサイクリングは2時間を超えた。

フル充電だったバッテリも、返却時には残り18%になっていた。
『あー、楽しかったなあ!』

晩ご飯は、注文していたお弁当と、差し入れの野菜&ニンニク味噌。

バイクツーリングとサイクリングを楽しんだあとのビールは最高である!

***

2014年8月12日(火) こんかいのバイクツーリングは、一泊にするか二泊にするかは決めずに家を出てきた。
体と脳が、もう一日遊びたいと訴えている。 『ようし、決定や!』

福山に、前から気になっている博物館がある。 そこに行ってみよう。
宿を予約し、家にメール。 『明日、帰る』

因島から向島へ。

国道をトコトコと走って福山に到着。
宿にバイクと荷物を預けて散策へ。

今日の目的地は、『福山自動車時計博物館』
蒸し暑さに汗を拭き拭き歩く。

雰囲気の良い商店街を抜けると、目的地。


ここは、写真を撮っても、自動車に乗り込んでも良いのだそうだ。

T型フォード。

運転席からの眺めはこんな感じ。 円形のウインドシールドが斬新である。

ペダル配置は理解不能。

***

スピードメータを駆動するための機構。

初めて見る形式のバルブ駆動システム。

奥の赤くて小さなクルマは、電気自動車だそうだ。 まるで、規格化が進められている『超小型車』の原型のようだ。

戦後産まれた『原動機付き自転車』 これを見ると、原動機がついた自転車と言う名前が良く理解できる。 『なるほど』

懐かしいクルマがたくさん並んでいる。


これはホンダのT360。

なんと、DOHC-4キャブレターだそうだ!

排気系は、4-2-1。 いやあ、これはスゴい。 スーパー軽トラックである。

かつては、こんなタクシーが広島を走っていたなんて、これまで知らなかった。

いやあ、戦後は様々なモビリティがあったんだなあ。


***

再び歩いて宿へ。
風呂に入って汗を流し、まずは部屋でビールをグビリ。

6時半からの夕食は、食堂でいただく。
ずらりと人数分並べられた食事は、なかなか良い感じ。

晩ご飯と朝ご飯がついて、なんと4,500円也。
建物は草臥れてはいるけれどきちんと清掃されており、こじんまりとした部屋には、テレビもエアコンもついており、貧乏旅には十分である。
今日のお客さんは、長期の出張で福山に来ている建設/建築関係のお仕事の方が多い様子。

***

台風で始まった今回の盆連休の前半は、尾道ドライブと、YB125SPで行く『しまなみ海道・バイク&バイク旅』を堪能した。
どうやら後半は天気が悪そうな予報だが、はてさて、どんな休日を楽しめるだろうか? 楽しみだ!

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瀬戸内シーカヤック日記: 尾道ドライブ_朱華園&からさわ、ロードスター『ハッピードライブストーリー』

2014年08月09日 | 旅するシーカヤック
2014年8月8日(金) 仕事を終え、家に戻ると注文していた『ハッピードライブストーリー、Happy Drive Story』が届いていた!

これは、ロードスター発売25周年を記念して企画されたお菓子のセットである。

俺のは2代目のNBではあるが、やはりロードスターの記念グッズとなると手に入れないわけにはいかないよね。

缶は良い記念になるなあ。 さあ、どんなお菓子なのか楽しみだ!

***

2014年8月9日(土) 今日から盆連休だが、残念ながら台風接近により雨となった。
妻に、『台風が来ているから尾道も人が少ないんじゃないかな。 久し振りに、尾道にドライブに行ってみないか?』

***

という訳で、生まれついての『天の邪鬼』である俺は、台風や大雨の時を狙って尾道へ行く事が多い。
尾道と言えば、朱華園さんの中華そばである。

11時前に店に入ると、もう店内は人がギッシリ! 『台風とはいえ、ここはやっぱり人気なんだなあ』

妻は中華そば、俺はチャーシューメンを注文。
俺たちの次のお客さんで席は一杯となり、その後のお客さんはしばし待つ事に。
『いやあ、ラッキーだったねえ』

久し振りのチャーシューメン。 妻に、チャーシューを一枚お裾分け。
『ごちそうさまでした』


店を出ると、まだ11時15分頃だというのに、既に行列ができていた。
おそるべし。 朱華園さんの集客力。

***

食後は、商店街をブラリと散歩。
幸い雨も降らず、少し風は強いものの涼しいくらいで散策にはちょうど良い感じ。

帆布のお店や、お土産物屋さん、おもちゃ屋さんなどなどを巡り、気に入ったトミカのミニカーを1台購入。

***

しばしの散策でおなかも少し落ち着いたので、おやつをいただくことに。

今日は、『からさわ』さんへ。

店内の席に座り、大人気の『アイスモナカ』をいただく。

『いやあ、やっぱり美味しいね』 『ここのアイスモナカは、他とは違うね』

久し振りの尾道ドライブは、朱華園さんの中華そばと、からさわの”アイスモナカ”という定番を堪能した。

***

今年のお盆休みは、台風接近で波乱のスタート。
さて、どんな休みになるのかな? 楽しみだなあ!

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瀬戸内シーカヤック日記: 夏のシーカヤック教室_3回目

2014年08月02日 | 旅するシーカヤック
2014年8月2日(土) 今日は、今年3回目となる夏のシーカヤック教室の日。
しかしながら、台風の影響で午後からは雨の予報であり、朝から時折雨降りの土曜日。 『うーん、今日はできるかなあ?』

昼前に施設に到着し、シーカヤック部の部長さんでもある担当の職員さんと四方山話。
シーカヤック部に対する想い、目指したい方向性、それを実現するための課題などなど、海の上で子供達と練習しているときとは全く違う、これはこれで大切なミーティングの時間である。

***

子供達との会話を楽しみながら一緒にお昼ご飯をいただき、『今日は午後から雨の予報だから、早めに準備してスタートしませんか』 『はい、わかりました』

そんな会話を交わして準備のために外に出ようとしたとき。。。 『パラ、パラ、パラパラパラ』と、雨が降り始めた。
『えー、参ったなあ。 これじゃあ、俺はお昼ご飯を頂くために来たようなものだね』
すると職員さんも、『うーん、結構降りますね。 ちょっと難しいかも』

元々はシーカヤック部の練習であり、天気がよければ海の中にも入るので、ポツリポツリくらいの雨ならやろうと思って、職員さんとも合意はしていたのだが、ちょっとこれは強いかな。
子供達も心配そうに外に出てきて、『あー、雨じゃん』と残念そうな子供。 『ねえ、どうせ練習で濡れるんだからやろうよ』と、ヤル気満々の子供などなど。

可哀想ではあるが、強い雨の中長時間練習して風邪を引いてもいけないので、『しばらく様子を見て、1時まで上がらないようなら今日は中止にしましょう』と宣言する。

***

ところが幸いな事に、10分ほど経つと雨が上がってきた。
曇り空で、風も多少吹いてはいるが、これならなんとかできそうだ。 『先生。 急いで準備して、30分でも1時間でも、雨が降り出すまでやりましょう!』
すると先生は、『30分でも漕げれば、子供達は喜びますから。 お願いします』

急いでカヤックを準備し、パドルとライフジャケットを用意して、準備完了。
今日は、都合で参加できない部員と先生がいるので、俺を入れて計6人の部活動。 そのため、タンデム艇2艇と、シングル艇2艇の組み合わせとした。

***

いつものように準備運動からスタートである。

前回少しだけシングル艇に乗った女の子が、『今日は、一人で乗ってみたい』という。 『じゃあ、もう一人、シングルの人を決めて漕ぎ出そうか』

海に出ると、少し強めの東風。 防波堤の中であるから、そこまで波も立たないが、それでも風の影響を受ける。
そのため、今年が初めてのその女の子は、風で押されるシングル艇の操作に手こずっている様子。
『後ろから見てあげて、どんな風に漕いだら良いか教えてあげて』と、仲の良い女の子にシーカヤックの先輩としてアドバイスするよう助言した。
するとその子は、『右を漕いで』 『ぶつからないように、左にブレーキよ』 『そうそう、両方漕いで』などなど的確なアドバイス。

『うーん、これはなかなか。 確かに、部員同士で教え合うというのもいいかもしれないなあ』と心の中で思う俺。

とはいえ、しばらく見守っていても、やはり風の中で苦労している様子。 表情を見ても、前回のように楽しくはなさそうだ。
『ようし、出発した場所に戻ってフネを交換しようか』

***

『今度は、女の子二人でタンデム艇を漕ぐ練習にしてみよう』

すると、これはなかなか良い感じ。
『おー、今度は楽しそうだね。 顔がさっきまでと全然違うよ!』 『うん、私は二人乗りのカヤックが好い』
一人一人の表情や状況を見て、楽しめているか、怖がっていないか、疲れていないか、危ない事をしていないか、などなどに細かく目を配り、常に安全で楽しい状態を保つのが俺の役目。

***

今日は風が強いので、いつも行く湾の奥までの移動は諦め、安全なエリアで海の上の散歩を楽しむ。

ターンする練習。 バック漕ぎの練習。

全速力で漕ぐ練習。 トーイングの練習などなど。


『あの上にある赤いモノは何か知ってるかな?』 『ううん。 知らない』
『あれはタコツボと言って、あれを海に沈めておくと、あの穴の中にタコがはいって捕まえる事ができるんだよ』 『へえ、そうなんだ』

『そういえば前に、みんなで海に沈んでいた瓶を上げたら、中に小さいタコが入っていた事がある。 そのときには、他の人が石で瓶を割ったんだけど、結局逃げられたんだよ』
『だろう。 タコは穴の中に入るのが好きだから、あんなタコツボで漁ができるんだ』 『あー、私もタコを捕まえてみたいー』

時には岸壁の貝を捕まえて遊び、海の上で休むカモメを観察し、岸壁の上に置いてあるタコツボの事を教えてあげるなど、天気が悪い事もあり、パドリング以外の楽しみもできるだけ味わえるように配慮した。

***

漕ぎ始めてから、休憩をはさんで1時間半。 雨が落ち始めた。
『ようし、今日はここまでにしようか』

道具を運び、水洗いし、片付ける。
『お疲れさまでした!』

平日の仕事では、脳と心がヘトヘトに。 でも夏の週末は、このシーカヤック教室で体はヘトヘトになるが、子供達の笑顔で心にタップリ元気をもらう事ができる。
『いやあ、ええ休みやなあ』

今日は残念ながら曇り空で少し風はあったが、それでもなんとかシーカヤック部の活動を行う事ができた。
来週は晴れてくれると嬉しいな。 神様、お願いします!

***

2014年8月3日(日) 朝から雨の日曜日。
いつものように朝5時過ぎに起床し、金曜日に急遽入ってきた超特急かつ重要な資料を作成。
『あー、なんとか完成だ』

今日は長男も特に予定がないというので、倉橋島に温泉&『生しらす料理』を食べに、長男、妻そして俺の3人で出掛ける事にした。
3人で温泉へ行くのは久しぶりである。

9時半前に、倉橋の温泉館に到着。
駐車場を見ると、どこかで見たクルマとカヤックを満載したトレーラーが駐車している。 『うん? あれは。。。』

温泉に入ると、見慣れた顔が! カヤックを始めて江の川に通っていた頃からの知り合いである、村上水軍商会さんである。
『いやあ、久しぶりですねえ』から始まり、温泉につかりながらしばし四方山話。
鞆の浦の話、瀬戸内エリアでのカヤック動向、雑誌の取材サポートの事などなど、楽しいひととき。

『それじゃあまた、どこかでお会いしましょう』

先日の尺取り虫方式の旅では、笠岡外港で白石島のハラダさんに偶然お会いし、笠岡駅まで送っていただいた。
今日は、こんな所でムラカミさんとの再会。

最近、あの伝説の『第一次瀬戸内カヤック横断隊』の同士の方々と偶然お会いする機会があるので、ビックリするやら、嬉しいやら。
瀬戸内海も狭いものである。

***

風呂から上がり、図書館でしばし本を読んで休憩すると、レストランへ。

今日は息子のクルマ&運転なので、ビールが飲めるのが嬉しい!

『生しらす丼御膳』、『生しらす定食』、『生しらす丼』を頼み、3人でシェアして楽しむ。
今年初の、生シラスである。

生シラスの刺身。

生しらす丼。

ビールも2杯堪能した。

『ごちそうさまでした』

いやあ、またまたええ週末やったなあ。 さて、来週からは盆連休だ!

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