あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: ピカソ展&肉のますゐでロース寿き焼き

2023年02月11日 | 旅するシーカヤック


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2023年2月11日(土) この週末は、広島で始まっているピカソ展へ。
今朝は家での朝食は抜いて、妻と二人、朝のバスで広島市内へと向かう。
せっかく久し振りに広島市内に出かけるのだからと、お気に入りの一蘭で朝ラーメンを頂こうというプラン。

流石に朝の時間はお客も少なく、美味しいラーメンを静かにいただくことができた。
確かに安くはないけれど、このスープは時々食べたくなるし、食べると毎回失望することなく安定感を持って満足できるのである。
『ご馳走様でした』

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ひろしま美術館へ。

まだオープン前の、静かな佇まい。

シャッターに、この絵が描かれているのは知らなかった。


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9時の開館と共に入場。
今回も、撮影禁止の作品以外は撮影できるのは嬉しい限り。
日本の美術館や博物館も、ようやく海外と同じような扱いになりつつあるようだ。

印象派の絵画が好きな俺は、以前は時々ひろしま美術館を訪れていたのだが、これまたコロナ禍の影響でしばらく足が遠ざかっていた。

今回は、ピカソの青の時代とその後ということで、楽しみにしてきたのである。

ピカソというと、ゲルニカのイメージが強烈なのだが、今回の展示を見ることで、基本的なデッサン力がしっかりした上で、さまざまな試行錯誤にチャレンジした結果、私が持っていたピカソのイメージの作品も描くようになっていったことを知ることができた。


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これはピカソではなく、俺が好きなモーリス・ド・ヴラマンクの作品。

いやあ、これは良い展示であったなあ。


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本通りを散策しつつ、今日のもう一つの目的である、『肉のますゐ』さんへ。

11時の開店とともにお店に入る。

今日は、ロース寿き焼き二人前とご飯一人前、そして瓶ビール。

サービスとんかつはもちろん美味しいのだが、以前ここでいただいた『とり寿き焼き』が美味しかった。
今回は牛肉でということで、ロースすき焼きをお願いしてみたのである。

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このお店では、店員さんがすき焼きをきっちりと調理していただけるのが嬉しい。

適度に煮込んだら、あとは美味しくいただくだけである。

グレードとしては低いロースすき焼きではあるが、煮込んでも柔らかいままの肉がとても美味しく、少食の俺にはご飯なしでもすき焼きとビールでちょうど良い量である。

ビールの次は、久々の日本酒。 肉のますゐブランドの冷酒である。

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サービスとんかつを持ち帰りでお願いし、美味しいロースすき焼きを完食。
『ご馳走様でした』

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 久々の沖縄ぶらり旅_糸満海人工房 資料館、節子鮮魚店、ホエールウオッチング、33タコライス ほかをたっぷり堪能 & ホクレア号沖縄到着時の思い出話も

2023年02月07日 | 旅するシーカヤック


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2023年2月3日(金) チームメンバーと一緒になって取り組んできた今期の大仕事を無事に終え、有給休暇を使って久々となる3泊4日の沖縄一人旅に出かけることとした。

厳寒の広島空港から飛び立ち、那覇空港へ。
荷物はいつものように、機内持ち込みサイズのザックとウエストバッグという組み合わせ。
これが俺の旅のスタイルである。

(参考)ヤンゴン旅でもザックとペリカンケースという同様のスタイル: 瀬戸内シーカヤック日記: (再掲)お盆休みはミャンマー最大の都市ヤンゴンで『あるくみるきく』放浪の旅

那覇空港からおもろまちのホテルへは、ゆいレールと徒歩。


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ホテルにチェックインし、荷物をおくと、歩いて国際通りへと向かう。

曇りの予報であったが、なんとか晴れ間も顔を覗かせてくれた。
日が照ると、少し汗ばむくらいの感じになり、厳寒の東広島とは大違い。

牧志公園では、寒緋桜が咲いている。

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国際通りを歩き、ネットで気になっていたお店へと向かう。

今日の遅いお昼ご飯は、節子鮮魚店さん。

運よくテーブルが空いていたので、まずはメニューをチェック。

さしみセットというのがあったので、まずはこれに決定!


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ビールは、店先に置かれた氷が入ったケースから自分で取ってくるスタイル。

久々の沖縄旅のスタートに、オリオンビールで独り乾杯!

刺し盛りと牡蠣が運ばれてきた。

刺身も美味いが、海ぶどうが絶品! 『ああ、これぞ沖縄呑み』

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沖縄天ぷらを追加注文。

店内の雰囲気と、テーブルからの眺めが、俺のストライクゾーンど真ん中!

これは、良い店を見つけたなあ。

追加のオリオンビールの後は、泡盛のお湯割。

そして、気になっていた『まかない魚汁(小)』もお願いした。

これが、具沢山で旨いのなんの!!!

『ご馳走様でした』
久々となる沖縄旅の最初のお店は、大正解のセレクトであった。 良い旅になりそうな予感。

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翌朝は、バスで糸満へ。

目指すは、糸満海人工房 資料館。

海洋文化に関するフィールドワークが趣味の一つである俺に取っては、今回の旅のハイライト。

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(参考)ホクレア号が沖縄に到着した時のブログ:

瀬戸内 シーカヤック日記: 沖縄編-4日目(1)_浜比嘉島の”おばあ” (2)

瀬戸内 シーカヤック日記: 沖縄編-4日目(2)_ホクレア号がやってきた!

瀬戸内 シーカヤック日記: 沖縄編-5日目(2)_はじめての『サバニ』 (2)

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資料館に到着し、見学料を払い、資料館の前にまずは工房の中を見学させていただいた。

置いてあるサバニについて質問しながらお話を伺い、

今年、奄美までの海旅に使われる予定だというアウトリガー付きのサバニも見せていただいた。

ある仕掛けが付いた沖縄の凧も、初めて拝見。

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『ありがとうございました。 じゃあ、資料館を見学させていただきます』とお伝えすると、『せっかくだから案内しよう』と言ってくださった。 ありがたいことである。
まずはミーカガンから。

ミーカガンを発明された方のお話に始まり、まだ樹脂などがなかった頃のガラスと枠の間の糸を用いた防水構造、ミーカガンが使う人に合わせたオーダーメイドであること、使う木の種類による加工性の違いなど、興味深いお話を伺った。

そして、ミーカガンの展示スペースに、上原謙さんが写った写真が。
『以前、ホクレア号が沖縄に来たときに、私も偶然沖縄に遊びに来ていてホクレア号到着のお祝いで、シーカヤックの師匠である内田さんや上原謙さんとサバニを漕がせていただいたことがあるんですよ』
すると、『ホクレア号が到着した時は、私も歓迎でサバニを漕ぎましたよ』との事。

まさかこんな偶然があるなんて。。。

ここは、今回の旅で来るべくして訪問した必然の場所であるのだなあ!

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ユートゥイ。 垢汲み、ベイラーの事である。

この美しい曲線美。
この造形は、サバニの舟底の形状を考慮して効率的に垢が汲み出せるように工夫された機能美なのだ。

説明いただいた方とは、昔は主流であったハイターベイラーの話で盛り上がった!

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まさにバランスの極地に到達したサバニがこれなのだそうだ。

同じサバニと言っても、シーカヤックと同様に、その長さ、幅、形状、キールの大きさなどによって安定性やスピードは全く異なるとの事。
この舟はバランスが良いので、アウトリガーなしで安定して高速で進むことができたのだそうである。

『大切なのはバランス。 どこかで無理をしてバランスを考えなくなると、アウトリガーで安定させるという変な亊になる』、という一言が心に沁みた。

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風によって帆の角度や位置を調整できるように工夫された構造。

豚の血で染めた魚網。

豚の血で染めると、魚が魚網を見えずらくなると共に、タンパク質の効果で防水性も上がって網の耐久性が良くなるのだそうだ。

『沖縄は、豚とは縁が深いからこのような工夫ができたんだろうねえ』

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タンクブニ。

戦闘機の補助燃料タンクを再利用して作られたという、貴重な海洋文化資料。

鉄製の錨が普及する前は、木と石で錨にしていたそうだ。


『本当にありがとうございました。 とても興味深いお話を聞けてよかったです』

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バスで那覇に戻り、国際通りの近くでお昼ご飯を食べる店を探す。

今回は、ネットではなく現地で見つけたこのお店が、俺の嗅覚フィルターに引っかかった。

『琉球料理 あかさたな』

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メニューを見て、4番とオリオンの瓶ビールを注文。

少しずつ料理が運ばれてくる。

まずはビールをグビリ!

途中からは、泡盛もいただいた。

ここは、品数も多く、味も雰囲気も良く、偶然で出会ったのだがお気に入りのお店となった!
『ご馳走様でした。 美味しかったです』

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午後は、沖縄県立博物館へ。









特別展も拝見したが、やはりここの常設展はなかなか見応えがある。

晩御飯はホテルで、刺身と海ぶどう、そしてソーメンチャンプルー。


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三日目の朝は、少し早くホテルを出て、バスで小さな港へ。
バス停を降りてから、徒歩で約20分ほど。
今日の午前は、ホエールウオッチングに参加。

双胴船で慶良間近くの沖に移動し、ブローを探して移動を繰り返す。

あまり近くではないが、何度もブローを見ることができ、尾ビレや頭が海面から。

初めてのホエールウオッチング体験であった。

吹きっさらしの船上で東風に当たり続け、冷え切った体でバス停まで歩く。

お昼ご飯は、途中のお店で、ビールなしで宮古そばをいただいた。

バス停の目の前は、三線屋さん。


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ホテルに戻ると、揺れる船と冷たい海風で疲れ切った体を休め、kindleで本を読む。

疲れたので、晩御飯はスーパーで購入した沖縄産特選刺身とゆし豆腐でビールと焼酎を楽しむ。


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最終日は朝から大雨。
10時前にホテルをチェックアウトし、近くのスーパーでお昼ご飯。

33タコライス。

注文したのは、正統派からは外れるかもしれないが、姉妹店と提携により産まれたというバターチキンタコライス。

タコライスの思い出はほぼないのだが、一口食べた時にその美味しさに驚いた!
『へえ、タコライスってこんなに美味しかっんだ』

この店も、次回の再訪が決定!!!

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国際通りを散策して、島ラッキョのお土産を購入した後は、那覇市歴史博物館へ。

かつての那覇の姿を知ることができる、貴重な資料。

展示物は多くはないが、立地も良く訪れる価値あり。


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久々の訪問となった沖縄ぶらり旅。
糸満海人工房ではディープなフィールドワークを楽しむことができ、節子鮮魚店での美味しい昼飲みや博物館見学など、充実した『あるくみるきく旅』を堪能した。
還暦目前の今回も、ザック一つでタクシーは使わず、バスと徒歩で昔から変わらない俺らしい旅。

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?

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