あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 黒島&横島周遊_地元でまったりキャンプツーリング

2013年04月28日 | 旅するシーカヤック
2013年4月27日(土) 今日から待望のゴールデンウイーク。 前半は天気も良さそうだし、まずは久し振りのシーカヤックキャンプツーリングへ。

最近、強風の週末が多くYB125SPでのツーリングや、25周年の旅行などなどが続き、数週間ほどシーカヤックから遠ざかっていたが、やはり俺の本業は『のんびりまったり_旅するシーカヤック』 いやあ、楽しみだ!

いつものように土曜日の朝5時に最新の天気予報をチェックし、行き先を決める。 なんといってもプランニングが最も重要。
これが俺の安全確保手段の一つである。

『今回は、倉橋にするわ。 浜をベースにキャンプツーリング』

今日は夕方まで少し風がある予報なので、午前中に家の用事を済ませ、昼前に家を出発。 地元の海なので家から1時間も掛からない。 昼の出発でも、時間にはたっぷり余裕がある。

***

浜に到着し、『キャンプしたいんですが』 『あ、電話いただいた方ですね』
料金を支払い、テントを張る。

いつものようにキッチン周りをセットし、お昼ご飯の準備。 今日は、カップラーメンである。

風が強いので、今日はのんびりするつもり。 テントに入り、iphone5で音楽を聴いていたら、いつのまにか寝入っていた。

ウトウトウト。。。 『ん? んん? んんん? これは。。。 おお、これは高気圧の匂い』 目が覚めた。

テントの中に居ても、体全体がどっしりとした高気圧が来た事を感じてワクワクしている。 お昼ご飯の時とは空気が違う。

昼寝でボケた体を起こすため、まずはお湯を沸かしてコーヒーを淹れ、エーデルワイスのクッキーでおやつを堪能。

このクッキーが絶品なのである。 呉のエーデルワイスのクリームパイが大好物の一つであるのだが、このパイのベースに使われているこのクッキーも、またまた絶品。

『いやあ、やっぱりおいしいなあ』

***

コーヒーで体が目覚めた所で、アンダーウエアの上に直接コーカタットのドライスーツを着て出発準備は完了。
このドライスーツも、ゴールデンウイークまでかな。


もう夕方4時過ぎなので、今日は目の前にある黒島までのお散歩ツーリング。



いやあ、やっぱシーカヤックは楽しいな。 一漕ぎ一漕ぎ、久し振りのパドリングの感触を、体全体で楽しむ。






約40分ほどで黒島へ。

湾内をグルリと廻り、のんびりと海中を眺める。


『さて、そろそろ戻るとするか』




夕方5時半過ぎに、キャンプ場まで戻ってきた。

***

まずは、ビール!

キャンプ用に購入した、バカラのグラスに冷え冷えのエビスビールを注ぐ。 トクッ、トクッ、トクッ。 シュワワワー。

『いただきます』 グビ、グビ、グビッ、ゴクリ。 『おお、これでようやくゴールデンウイークに入った気がしたワイ』

シーカヤックツーリングを楽しんだ後、夕暮れの瀬戸内海を眺めながら、浜で一人飲むビール。 最高である!

食事は、カレーと、海鮮&野菜のオリーブオイル炒めバジル風味。 『お、これ美味いじゃないか』

食事を終え、ラジオを聞きながらワインを飲んでいると、今日は尾崎豊特集との事。

ダンスホール

シェリー

いやあ、尾崎豊はやっぱええなあ。 俺がちょうど大学を卒業して会社に入った頃に流行った歌たち。
当時は、初めて買ったクルマであるフェスティバキャンバストップのドライブで、よく聴いていた。

その後も、子供達がまだ幼稚園児だったころ、その頃は毎週金曜日の夜には妻がバレーボールの練習に出かけていたので、晩ご飯の後CDをかけて、彼らと『卒業』や『15の夜』などを大きな声で歌って楽しんでいたっけ。 懐かしい!

50歳を目前にした中年オヤジ。 瀬戸内の波音を聴きながら、月に照らされた浜で独り静かにワインを飲んでいると、『ダンスホール』の曲がしみじみと滲みてくる。

いやあ、こりゃあええ『(15の夜ならぬ)49の夜』やなあ。

***

2013年4月28日(日)

朝起きると、温かいそばで朝食を済ませ、いつものようにコーヒーを2杯、ゆっくりと堪能。

『ようし、今日も散歩に出かけるか』

準備をしていると、夜中に釣りをして戻ってきたおじさんに話し掛けられた。
『これ、最近流行っているよね。 宮島辺りでもよく見るよ』 どうやら、シーカヤックに興味津々の様である。

『そうですね。 最近、本当に増えましたねえ。 私が始めた20年前頃は、海で漕ぐカヌーはほとんど見かけなかったんですけど。 それに近頃は、オープンデッキで安定性が良いカヤックで、カヤックフィッシングなんて人も増えているみたいですよ』 『そうそう、時々見かける』

『あんたは、釣りはせんのん?』 『ええ、漕ぐばっかりです』 『わしらが見よったら、釣りすりゃあええのに、もったいない、いうていつも思いよる』

『ところで、これは渓流も行けるん?』 『いいえ、川用と海用じゃあ、ぜんぜん形が違うんですよ』 『へえ、そうなの』
『川じゃあ、岩やカーブを避けて漕いでいかんといけんから、小回りが利くように平底で短いカヤックなんです。 小回りは利くけど、その分ひっくり返り易いですけどね。 それに対して海じゃあ、小回りは必要ないんで、長くて底がV字形に近くなってて、直進性と安定性重視になっているフネが多いんです』

するとスターン側から眺め、『なるほど、確かにV字じゃねえ』

『今日はどこら辺を漕ぐんね?』 『昨日は夕方、黒島まで往復したんで、今日は横島辺りに行ってみようと思ってます』

『そう、じゃあ気をつけて。 お、そうそう、ところで魚は要らんかね?』 『え、でも氷も持っていないんでいいですよ』 『氷ならあるけん。 小さめのメバルじゃが、持って帰りんさい。 うちは、女房が魚をおろすんが嫌いじゃけえ、えっと持って帰ると怒られるんよ』

『そうですか。 じゃあ、いただきます』

昨日ビールを運んで来たソフトクーラーバッグを持っておじさんのクルマに行くと、クーラーボックスから氷とメバルを移してくれた。

数匹かと思っていたのだが、『こりゃあ唐揚げサイズじゃけ、数がないと』と言いながら、十数匹も入れてくれる。
更に、『お、そうじゃ。 鯛は要らんかね? せっかくじゃけえ、持って帰りんさい』と、掌サイズの鯛も三匹分けてくださった。 『いやあ、ありがとうございました』

『じゃあ、気をつけて行ってきんさい』 『はい』

***

7時過ぎ、浜を出発。

今日は、地元のエリアでも大好きなコース、『横島~横島続キ~カシノコ島~黒島』を楽しむつもり。






『いやあ、やっぱ横島続キは最高の眺めやなあ。 まるで箱庭みたいや』







いつものように、ちょっと上陸して休憩。




ここから、カシノコ島へ。






そして黒島。




7時過ぎに出発して、9時半頃にキャンプ場の浜に戻ってきた。

『いやあ、ええツーリングやったなあ』 やはりこのエリアは最高である。

こんな最高のツーリングコースが地元にある喜び。 やっぱ芸予諸島はええなあ!

シーカヤックと道具を片付け、温泉で潮抜きをすると、お昼ご飯。

今日は、お気に入りの店で『刺身定食』

『あー、美味かった。 ごちそうさまでした』 ゴールデンウイークの出だしは最高!
さて、次はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 2泊3日南紀勝浦堪能_25周年の旅

2013年04月23日 | 旅するシーカヤック
この4月で25周年を迎える。 結婚したのが24歳のときだから、50歳を目の前にして所謂『銀婚式』というやつである。
『いやあ、銀婚式だって。 なんだか年寄りになったような響きだなあ』

せっかくだから二人の好きな旅行にしようということで、昔から妻が行きたいと言っていた南紀勝浦温泉旅行に決め、これに向けて何年も前からコツコツと貯めて、数ヶ月前には旅の予約をしていたのだ。

***

昨年2012年は、思いもかけなかった様々な出来事が重なり、辛くて悲しい試練の年であった。
打ち拉がれ、心折れた俺を、やさしく包み、見守り、そして支えてくれたのが妻。 今の俺があるのも、妻のおかげである。 ただただ感謝。

そして、
長いようで短かった25年。 文字通り『山あり谷あり』であった25年。 子供達を育て、子供達に育てられ、そしてあんなに小さかった二人の息子達は大きくなり、成人し、晴れて子離れ夫婦となった25年。

せめてもの妻への感謝の気持ちを込めて、俺の得意とする企画/プランニングとアテンドでたっぷりと南紀勝浦の旅を堪能してもらい、最高の記念にしたいと思っている。

***

2013年4月19日(金) 25年に一度の一大イベント。 せっかくなので有給休暇をとって、2泊3日の旅に出発。

朝食は新幹線の中で、最近お気に入りとなった『むさしのお弁当』 うん、美味い!

新幹線で新大阪駅まで行き、特急『くろしお』に乗り換えて紀伊勝浦へ。

朝は6時前から家を出て、紀伊勝浦に着いたのは午後1時。 『いやあ、南紀勝浦って遠いなあ。 連泊にしておいて正解だ』

お昼ご飯は、事前にチェックしていた『桂城』さんへ。

ここでは、おいしい『マグロ料理』とビールを堪能。

『いやあ、美味しかったし、お腹いっぱいだ。 ここはコストパフォーマンスがスゴくいいねえ』 満足満足、旅は好調なスタートである。

食後は、風が少し強い中、観光船に乗ってみた。

今日は風の影響で、40分の短縮コースだとの事。

という訳で、湾内中心ではあるが、風浪でジェットコースターの様なスリルを楽しみながら、美しい景色を堪能した。

『ヒャッホー! ザンブリ、バシャリとこんなに波に揺れて、まるで遊園地みたい。 これはこれで楽しいね。 いい想い出になるじゃない』

午後の遊覧船は、ホテル浦島とホテル中の島に送ってくれるという事だったので、予約していた『中の島』の桟橋に着けていただいた。


フロントでチェックイン。 今回は、幸運な事にグレードの高い『潮聞亭』に宿泊できる事に!

部屋に入ると、『いやあ、これはええなあ』

この部屋に連泊である。 これは、のんびりまったり、旅をたっぷりと楽しめそうだ。 感謝!

***

夕方には貸し切り露天風呂を予約しておいたので、その前に宿の方のおススメで、中の島の遊歩道を散策することに。

アップダウンのある狭い山道を登っていくと、

頂上にはとても良い雰囲気の広場があり、

展望台からの眺めは最高である! 『うん、確かにここは素晴らしい』

午後4時。 フロントで鍵を受け取り、貸し切り露天風呂へ。

『気持ちええなあ』

硫黄の匂いがする、温泉らしい柔らかいお湯に、二人でゆっくりと浸かり、日頃の疲れを癒す。

***

部屋に戻ると、まずはビール。 売店で見つけた地ビールをグビリ。


午後6時半から夕食。

美味しそうな料理が並ぶと、ビールで乾杯。

『25年間、本当にありがとう!』

もちろん食事の時にテレビを見ることは無く、差し向かいでビールを飲みながら、会話を楽しみ、おいしい料理を堪能。

途中から、今日のためにちょっぴり奮発してきたワインを取り出す。

そしてまた、リモワのケースの片隅にそっと忍ばせてきた、新婚旅行の時に北海道で購入した想い出のワインオープナーでコルクを抜く。

『お、このワインはやっぱり美味しいね。 普段の一瓶数百円のワインとは全然違うわい』 『ほんと、口当たりが柔らかいねえ』

『ごちそうさまでした』 満足満足!!!

***

2013年4月20日(土) 朝起きると、外は快晴。

今日もタップリ楽しむぞ!

朝食を食べ、船で本土に渡ると、レンタカーの時間までしばし町を散策。


9時。 駅前でレンタカーを借りると、那智の滝エリアへ向かう。 大門坂駐車場にクルマを停め、ここからは徒歩で那智の滝へ。

片道約1時間との事。

良い雰囲気の熊野古道の散策を開始。

土曜日の午前、人気の少ない、緑豊かな、しかし結構ハードな古道を、一歩一歩登っていく。





途中、那智の滝が!


約600mだという急勾配で足元の悪い古道を、汗をかきかきなんとか登りきった。


ここから再び、那智の滝に向けてウオーキングコースである。

『いやあ、まるで絵はがきの様な景色だね』

『お、那智の滝がよく見える』

『これはいいねえ』

***

那智の滝に最接近。

私自身は昔、大学卒業の卒業旅行を兼ねて、東京から和歌山まで『Z250FT』というカワサキのバイクをフェリーの乗せて運び、那智の滝などを巡りつつ、広島までツーリングして帰ってきたのであるが、もう28年近く前の事であり、あまりよく覚えていないのだ。

幸い天気にも恵まれ、133mという落差の滝は迫力の風景。 神々しい。

『ここに来て良かったね。 天気も良くて、絶好の観光日和』

ここからは、バスで駐車場まで戻る。 レンタカーに乗ると、途中の紀伊勝浦でお昼ご飯を購入し、本州最南端の潮岬を目指す。

途中、『橋杭岩』へ。 『ふうん、これは独特の景色だねえ』


潮岬灯台。

ここでは、途中で買い込んだ『めはり寿司』と『サンマ寿司』で、ピクニック気分のお昼ご飯。

『いただきまーす』


『ごちそうさまでした』 食後は、灯台に登ってみる。

『おお、ええ景色やなあ』

***

串本海中公園。

ここでは、元気なウミガメ達を観察し、

海中が観察できる施設で、のんびりまったり。





『あ、あそこに魚がえっとおるで』

『おお、ここには綺麗な魚が寄ってくるわい』

***

次は、太地にある『クジラ博物館』

ここで、昔懐かしいメダルの刻印機を発見!

『おお、これは記念に作ってみようや!』

さすがに最近の刻印機は、パソコンで入力するらしい。

400円也でコインを購入し、二人の名前を刻印する。 入力はパソコンだが、刻印はメカニカル。
『ガッチャン ガッチャン ガッチャン 。。。』と凄い音。 アナログやなあ!

コインホルダーを200円也で購入し、『いやあ、ええ25周年の記念品ができたなあ。 なくさんようにして』 『これで”ペナント”でも売っとったら買うてかえるのになあ』なんて、まるで中学校の修学旅行気分である。 楽しいなあ!


クジラ獲りの船の絵と模型の展示もあった。


ここの博物館のスゴいのは、海水プールで小型クジラを観察できる事。

『おー、これはスゴい』と、俺は大興奮。




午後4時からは、クジラショーを見させていただく。









『スゴいスゴい! これは大満足だ!』 クジラ博物館、本当に来て良かったな。

***

ホテルに戻って温泉で一日の汗を流すと夕食。

今日は、昨日に増して豪勢だ。 やはり、連泊ってこういうことなのか!

刺身も美味い。

地元ではポピュラーだという『ピンピン貝』 これも旨いなあ。


『へえ、こんな牛タン食べた事ないわ』

『ごちそうさまでした』 きれいな部屋で、おいしい夕食をのんびりまったりと二人で楽しんだ。 『いやあ、本当に美味しかったねえ。 大満足!!!』

***

2013年4月21日(日) 南紀勝浦旅行の最終日である。 バイキングのおいしい朝食をいただくと、船で本土へ。

ホテルの桟橋で記念撮影。

『お世話になりました』

本土に渡ると、そこからは再び船でホテル浦島さんへ。

ここにある『忘帰洞温泉』は、妻が前から入りたかったという温泉なのである。
『これは、どうしても行かねばなるまい』
調べると、午前中の日帰り入浴は9時からで、10時からは清掃に入るとの事。 チャンスは9時から10時までの限られた1時間。


『いやあ、忘帰洞。 これも景色と雰囲気が最高に好いね。 ほんと、今回の旅は当たりばかりじゃないか』


***


ホテル浦島から船で本土に戻り、お昼ご飯は少し離れたお寿司屋さんへ。
JRで移動し、

もう少し時間があるので、しばし地元を散策。

雨上がりの午前中は、澄んだ空気で海沿いの景色も清々しい。 何を間違ったか少し離れた場所からは、『セミの鳴き声』が聞こえてくる。。。


近くのお寺へも足を延ばす。





『補陀洛山寺』



新緑が眼に映える。

***

待ちに待ったお昼ご飯は、『喜八』寿司さんへ。

マグロ尽くしが有名な寿司屋さんである。

『おお、美味そうやなあ。 いただきます!』


寿司をパクリ。 ビールをグビリ。 『至福の一時や!』

上寿司に、

鉄火巻きも注文。

『ごちそうさまでした。 美味しかったです!』

***

再び勝浦に戻り、特急くろしおで家路についた。

『いやあ、今回の旅は天候にも恵まれたし、プランニングも完璧やったなあ。 ほんま、最高に楽しかったわ』
『うん、本当に楽しかった。 ありがとう』 『なに言うてんね。 俺のほんの感謝の気持ちや。 これからもよろしゅうな』

今回の南紀勝浦の旅は、ホテルにも天気にも恵まれて、本当に最高の25周年記念の想い出となる至福の一時を楽しめた。 最高!
これからも、子離れ夫婦として、二人で旅行を楽しみ、想い出を積み重ねていきたいな。

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瀬戸内シーカヤック日記: しまなみ海道_バイク&バイク堪能ツーリング(弓削島、豊島、高井神島)

2013年04月14日 | 旅するシーカヤック
この週末は、久し振りに Dahon SpeedTR での輪行ツーリングを計画していたのだが、金曜日夜の天気予報では、土日とも午後から風が強くなる予報。 『うーん、これは。。。』

残念だが、輪行ツーリングはゴールデンウイークの楽しみに取っておく事にしよう。 という訳で、金曜日の夜に急遽予定を変更し、しまなみ海道の外れにある豊島コミュニティセンターに泊まりにいく事にした。

2013年4月13日(土) 『じゃあ、出かけてくるけん』 『はい、こけんように気をつけてね』 『おお、わかっとるよ』

YB125SPにまたがり、チョークを引き、イグニッションスイッチをON。 週末の悪天候が続く今年の春は、1月に購入したこのYB125SPが『旅するバイク』として大活躍である。

少し肌寒い海沿いの国道を快調に走り、三原港へ。

今日はここから因島に渡り、そこから生名島経由で最初の目的地である弓削島に行く予定。

佐木島経由で因島の重井港へ到着。


次は、いつもはシーカヤックを積んだアテンザワゴンで渡るフェリーで生名島へ。

YB125SPで行くのは初めてなので、なんだか不思議な気分である。

生名島橋を渡って弓削島へ。


***

この週末は、輪行ツーリングで自転車を漕ぐ予定だったのが、強風の予報で変更になったのだが、どうしても体を動かしたい。
いつもはカートップしているMTBで急坂もある弓削島一周を楽しむのだが、今日はバイクなのでさすがに自転車持参は無理である。 という訳で、今日は上島町の各島に備えてあるレンタサイクルで走る計画。

”しまなみ交流館”に行き、『すみません。 自転車お借りしたいんですが』 『はい、大丈夫ですよ』
『どこに行かれるんですか?』 『東側の道を通って一周しようと思ってます。 だから1時間くらいで返ってくる予定ですよ』 『いやあ、結構この島は大きいから1時間じゃ廻れませんよ』 『そうですか。 まあ遅くても1時には返します』

と言う訳で、電動アシスト自転車をお借りした。

出かける前に、『大丈夫だとは思いますが、もし電池が切れたら電話してください。 行きますから』と、電話番号が書かれた紙を渡された。
いやあ、親切だなあ。 『じゃあ、行ってきます』


徐々に風が強くなってくる中、アップダウンが結構ある弓削島の東側の道を爽快サイクリング。

急坂を登り、

少し寄り道して、

名残の桜を楽しむ。 『いやあ、なかなかええなあ』

最後の急坂を登り、このコースのピーク地点へ。

いつ来ても絶景である。 ここからは下りが主体。

普段は立ち寄らない、狭ーい道に入り、海岸まで足を延ばしてみる。



ここからの登りが超急坂!

電動アシスト自転車でも厳しく、立ち漕ぎしてなんとか登りきった。 『いやあ、ええ運動になったわ』

***

出発してからちょうど1時間で、しまなみ交流館に戻ってきた。 バッテリ残量は、フル充電から50%まで減っている。

『戻りました』 『えー、早かったですね』 『桜の公園にも寄ったし、海岸に降りる狭い道も走ってきました』
『いやあ、若いから』 『いやあ、いい歳なんですよ。 でも楽しかったです』

『まだまだ使ってもいいんですよ。 1時間じゃもったいない』 『いやいや、これからどうしてもビールが飲みたいんで。 ありがとうございました』

と言う訳で、サイクリングの後はお昼ご飯とビールの予定。 今日はもう船での移動なので、サイクリングが終われば、お酒解禁なのである。

前から気になっていた大黒丸さんへ。 生名島のキャンプ場の管理人さんから、ここはおいしいらしいよ、と噂に聞いていたので、一度来てみたかったのである。

『すみません。 刺身定食とビール、お願いします』

『いただきます』 まずは生ビールをゴクリ。 『おお、これじゃ。 やっぱ体を動かした後のビールは美味いのう』
刺身もぷりっぷり。

『お、やっぱりここはええのう』

『ごちそうさまでした』 おいしい刺身とビールでお腹を満たすと、ここからは島を散策。

***







グルリと一周して、ターミナルに戻ってきた。 豊島に行くために乗る定期船の時間まで、まだ余裕がある。
『さあ、じゃあもう一杯いくとするか!』

風は強いが晴天の下、iphone5で音楽を聴きながら、エビスビールをゴクリ。 まさに至福の一時である。


***

ターミナルの屋上で、のんびりまったりとした時間を過ごし、船の時間に。

ここから、短時間だが俺が大好きな楽しい船旅。

『ニューうおしま2』

豊島に到着。

ここで、なんと驚きのハプニングが待っていた!!! いやあ、ほんまに驚いた。。。。。。。。。 こんな事もあるんやなあ。

しかしながら、宿の方々にはなんの落ち度もない上に、とても親切な対応をしていただいたので、ここで書くのは控えておこうと思う。

『いやあ、旅に出るといろいろな事があるものだなあ』でもこれも旅の楽しみの一つ。 予定通り順調に終わった旅よりも、ハプニングがあった旅の方が、ほんと想い出深いよね。



宿の方と楽しい四方山話を交わしながら楽しんで晩ご飯の後は、部屋に戻り、ビールを飲みながら本を開く。
今日は、ヘミングウェイの『海流のなかの島々』

前にも読んだ本ではあるが、やっぱヘミングウェイはいいなあ。

***

2013年4月14日(日) まずは朝の散歩を楽しむ。

朝ご飯をゆっくりといただき、『ごちそうさまでした』

『じゃあ、8時半の船で高井神島へ渡ってみます』 『またぜひ、暖かくなったら今度は奥さんと来てください』 『はい、本当にお世話になりました。 前回は妻と来て美味しい魚料理を楽しませていただいたんで、次回はまた是非、妻と一緒に遊びに来ますよ』


昨日からお世話になっている『ニューうおしま2』に乗り込み、『高井神島までお願いします。 いくらですか?』というと、
『ちょっと待って下さいね。 豊島から高井神島っていう切符ってほとんど出ないんで覚えてないんですよ』と、お兄さんはチケットをチェック。

しばし待つと、『250円です』

船旅好きの俺は、短い航海を屋上デッキで堪能する。

そして高井神島へ。


これまで、豊島は2回、魚島へも数回渡ったことがあるのだが、高井神島は上陸した事がなかったので、一度散策してみたいと思っていたのである。
豊島から朝の便で渡ると、次の戻りの便まで約50分ほどある。
高井神島は集落が小さいので、50分で充分廻れると考え、今朝のプランになったという訳。

船を降り、所々で出会う島の人達に挨拶しつつ、急勾配の坂道を登っていく。

坂道の頂上付近に、学校が。

高井神小学校&中学校である。 今は休校になっている模様。


そこから更に登っていくが、なんだか行き止まりの雰囲気。 ちょうどおられたおばあちゃんに聞くと、やっぱり行き止まりらしい。
『あっちの道から上に行けるよ』との事で、方向転換。

すると、途中から道に柵が。

『えー、こっちも行き止まりか』と立ち止まっていると、近くの家の前に居られた方が、『柵、開けて通ってもええよ』との事。

『あ、そうなんですか』と、柵を開けて登り始めるが、柵のすぐ傍には。。。

イノシシが穴を掘った後が。。。

しばらく歩いて行く。

ここでも名残の桜が綺麗。

だが、あちらこちらに、イノシシの掘った穴が。。。 『これは。。。 引き返そう』



***

漁港まで戻ると、座って話しているおじさんが二人。 会釈して通り過ぎようとすると、『観光かいね?』と声を掛けられた。
『ええ、昨日は豊島に泊まって、ちょっと散策に来たんですよ』 『どこから?』

『はい、呉からです』 『呉。 じゃあ、同じ様な島がえっとあるじゃろう。 わざわざここに来んでも』 『いやあ、上島町じゃあ、よう生名島でキャンプして、シーカヤックで岩城を一周したり、弓削を一周したりしよるんですよ』

『そして、豊島には昨日のを入れてこれまで2回、魚島にも何回か来た事があるんですが、高井神島には来た事がなかったけん、いっぺん来てみたかったんです』

『ほうね、シーカヤック。 ありゃあ意外に早いよのう』 『そうですね。 時速6-7キロ位ですかね』

『灯台へは行ったんね』 『いやあ、行こう思うたら、イノシシの掘った穴がいっぱいで。。。 すぐに引き返してきました』
すると笑いながら、『やっぱりイノシシは恐いんじゃのう』と笑う。

『イノシシ、よう出ますか?』 『いやあ出るなんてもんじゃないよ。 柵がしてあったろう。 集落のすぐ傍に出てくるし、この漁港の中でも泳ぎよる。 山で出会うても逃げやせんし』 もう一人の方も、『あいつら、毛が硬いじゃろう。 それにあの毛に脂がいっぱい。 じゃけえ、海に入っても浮かぶけえ泳ぐのも速い』

『ここらは、自分らで食べる野菜は畑で作りよるけえ、イノシシとの戦いよ』 『確かに、途中にえっと畑がありましたね』
『ここの漁師は最近は釣りはせんが、野菜は作りよる』と笑う。

『ところでこのロープは何ですか?』 『これか? これは底引き用のロープよ』 『じゃあ、冬にはデンチョウやら獲られるんですね』
『おお、もうデンチョウは時期が終わったが。 これからは鯛よ』

『港に漁船が少ないですね』 『ほうよ、大分減った。 昔は50隻くらい居って、港がいっぱいじゃったけえ、わしなんか新米じゃけ船をつなぐ場所がなかったくらいよ』

***

『お、そろそろ船の時間が近いで。 乗り場に行った方がええ。 ばあちゃんが待っとるで』 『そうですか。 ありがとうございます』 『また、遊びに来んさい』

港に行くと、おばあちゃんが、『あんた、戻るんね』 『はい、次の便で戻ります』
『ほうね。 わたしゃあ、誰も乗る人が居らんかったら、船の寄らんでええいう合図をするんよ。 じゃけえ、ここで誰かくるか見よるんじゃ』

いやあ、漁師のおっちゃんに教えておいてもらって良かった。 知らずにギリギリに来たら、乗れずに何時間も次の便を待つはめになるところであった。

無事に定期船に乗り、弓削に戻ってきた。


帰りは、因島から生口島に渡り、沢港から須波港までフェリーで移動。
途中、安浦でカフェ工房さんへ。

前から気になっていたカレーランチを食べ、

800円以上のセットを食べた人は、+200円でケーキが付けられるとの事だったので、

らかんかバターケーキを注文。 食後のコーヒーと一緒にいただいた。

ここのコーヒーは本当に美味しいな。 『ごちそうさまでした』

***

家の近くで、トリップメータが368kmになったので、まだリザーブタンクにはなっていないが給油した。
いつものように、給油した結果を Honda MotoLINC に登録。 今回の燃費は、53.6km/L。
前回、妻とのタンデムツーリングで、しまなみ海道の岩城島まで往復&積善山登りも楽しんだ事を考えれば、とても良いレベルと言える。

今年の1月にYB125SPを購入してからこれまで1600km超を走行し、5回給油しての平均燃費は54.4km/L。 なかなか優秀な燃費である。

安い原付二種の中華バイクではあるが、広くてフラットなシートのおかげでタンデム走行も楽々で、フラットトルク&バランサーのおかげでジェントルな走り感&素直なハンドリング、そして燃費も54km/L越え。
さらに、私のように地元の『とびしま海道』や、少し足を延ばして『しまなみ海道』で遊ぶには、原付二種は橋代やフェリー代が安いので、旅の費用の面でも大きなアドバンテージがある。

例えば、今日の帰りに乗った『沢(生口島)~須波(三原)』のフェリーでは、原付二種では人とバイクで『690円』に対し、~5mのクルマでは『1600円』 そして、とびしま海道の入口となる安芸灘大橋では、原付二種は50円に対し、250ccバイクでは550円、クルマでは700円である。

これまで何度も『とびしま海道』や『しまなみ海道』をYB125SPで訪れているが、橋代&フェリー代&ガソリン代を計算したなら、結構な差になっているはず。
諸経費&5年間の自賠責保険混みで20万円ちょっとのYB125SPは、私の様な使い方なら、数年で充分ペイできるだろう。

さすがにキャブ車だけあって、寒い時には時々キャブがアイシングを起こす事はあるものの、それ以外は本当に気に入っている。 良い買い物をしたものだ。
ほんと、悪天候の週末が続くこの春は、YB125SPの出番が増えている。

とはいえ、俺の本職(?)は旅するシーカヤック。 旅する自転車や、旅するバイク、旅するロードスターももちろん楽しいし、自由気ままに様々な旅を企画して、のんびりまったりと楽しむのが俺の持ち味ではあるのだが、やはりシーカヤックでの海旅も楽しみたい。
今回は、バイクツーリング&弓削島サイクリングという『バイク&バイクの旅』となり、また来週は別の予定が入っているのだが、5月連休からは、たっぷりとシーカヤックでの海旅が楽しめるといいな!

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瀬戸内シーカヤック日記: これまで49年の人生で最高の焼肉屋さん

2013年04月07日 | 旅するシーカヤック
2013年4月6日(土) この週末は、爆弾低気圧の影響で大雨と強風の予報。 『瀬戸内シーカヤック日記』を殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の二日も降ればよい。

前から『ちょっとYシャツのええのが欲しいのう。 昔に横浜で買うたお気に入りの、”Maker's Shirt 鎌倉”のシャツが大分草臥れてきたけん、今度天気の悪い週末があったら買いに行こうや。 それに、あんたのウオーキングシューズも一緒に買うたらええが』と言っていたので、朝から雨が降っている今日は、妻と一緒に広島市内に買い物へ。

妻のウオーキングシューズを買い、少し早めのお昼ご飯。

『今日はどこにしようか?』 そう、たまに出る広島でのランチは、私たちの楽しみの一つ。 前に見つけた美味しいスペイン料理の店にするか、それともカレー? あるいはラーメン? 前回は一杯で入れなかった天婦羅屋さん?

前に入れなかった天婦羅屋さんに行ってみると、開店直後だというのに既に満席。 『いやあ、ここはスゴいね。 開店前から並ばんと駄目なんじゃなあ』

『どこにしようか?』 『前から、”むすびのむさし”が気になっとるんじゃ。 いっぺん、行ってみようかのう』 『あんたはまだ行った事なかったんかいねえ』 『そうなんよ』

と言う訳で、今日のお昼ご飯は”むさし”。

ここは、おむすびが有名で、時々ラジオで広島を訪れた芸能人が、むさしのむすびが食べたい、などと話しているのを聞いて気になっていたのである。 妻は何度も来たことがあるそうだが、私は初めて。

妻は”天婦羅うどん定食”を、

そして私は、”元気そば定食”を注文。

いやあ、確かにおいしそうな”おむすび”である。

形はしっかりと”おむすび”を主張しているが、お米の一粒一粒がしっかりとしており、食べると『ほくほく、さくり』

硬くもなく、かといってバラバラと崩れるでもなく、そしてねっちゃりでもない完璧な食感と、絶妙の塩加減。 『いやあ、なるほど』


そして、俵むすびと三角おにぎりでは、味と食感が異なり、それぞれ楽しめる。

いつものように二人が違う種類を注文し、今回もうどんとそばを分け合って食べる。
『お、このうどん、ええ出汁でてるなあ』 『この元気そばも旨いで』

『ごちそうさまでした。 いやあ、人気なのが分かったわ。 これならまた来よういう気になるね』

食後は、Maker's Shirt 鎌倉へ行き、気に入った色のシャツ2枚とネクタイ、そして妻のシャツも購入して家に戻った。

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先日、久し振りに次男と一緒に飯を食う機会があった。

『何が食べたい? イタリア料理でもええし、焼肉でもええよ』 『どっちかというと、焼肉の気分かな』 『じゃあ、焼肉にしよや』
という訳で、夕方に駅で待ち合わせ、近くの焼肉屋さんに行ってみたのだが、夕方だというのに誰もお客さんが居ない。
『ちょっと怪しいね。 せっかくじゃけえ、別の店に行ってみようか』

と言う訳で、駅から20分程度歩いて、初めて訪れる焼肉屋さんへ。
扉をガラリと開けると、店内はほぼ満席。 『入れますか? 二人』 『大丈夫ですよ』 という事で、ちょうど空いていたカウンターの席へ。

『ここはえらい人気やね』

初めての店で、あまり馴染みの無いメニューが並んでいるので『すみません。 おススメは?』と大将に聞くと、にこりと笑い、『うちは、生のタン、ハツ、センマイ』との事。 『じゃあ、タンとハツ。 あと、キムチもお願いします。 そしてビール』

すると大将はニヤニヤしながら息子を指差し、『もう大丈夫?』
私は、『ええ、もう二十歳過ぎてますから。 もうすぐ3回生なんですよ』 『へえ、高校生くらいに見えるね』と言いながら奥を指差し、『あれがうちの娘。 18だけど、あれと同い年くらいかと思うた』

と言う訳で、無事ビールで乾杯! 久し振りの再会である。

そして、初めて食べる生タン&生ハツ。 『お、こりゃあ旨いなあ』 『うん、美味しいね』 いやあ、驚いた!

『キムチもおいしいな』

『肉は何を頼もうか?』 お店の人に、『盛り合わせ焼ってなんですか?』と聞くと、『いろんなホルモンが入ってますよ』との事。 『じゃあ、それを二人前』
すると、カウンターにおかれたコンロに火が入れられ、ホルモンミックスが載せられた皿が運ばれてくる。
そして、なんとお兄さんが肉を二切れとって、焼き始めた。

『へえ、ここはお店の人が焼いてくれるんだ』

ビールを飲みながら待っていると、『はい、どうぞ。 レバーです』
軽く表面が焼かれた状態で供されたレバー。 タレを付けて口に入れてみると『えー、これがレバー。 なんじゃこりゃあ、スゲー美味い』
息子も一口、二人で顔を見合わせて、『美味いなあ』 『うん、美味しい』

次に焼かれるのは『テッチャン』

『はい、テッチャンの片面焼き』

『へえー、こんなん初めてや』 口に入れると。。。

『なんやこれ。 旨味と甘みが口一杯に広がるわー。 お前も食うてみ』 『お、旨い』と、再び二人で顔を見合わせた。

***

ビールを飲み、プロが一つずつ焼いてくれるおいしいホルモンを食べ、そして再びビールを飲む。 至福の一時。
そのうち、隣に座って居られた年配のご夫婦のご主人ともお話するようになった。

『私は野菜派なんですが、この焼肉屋さんには来るんですよ』との事。 『そりゃあ、よく分かります。 こんな旨い焼肉は初めて食べました』
『メニューには載っていない、おススメの料理もあるんですよ』 『なんですか?』と聞くと、張ってある料理の写真を指差し、『あれです』

お店の方に伺うと、特に常連さんでなくても出していただけるとの事だったので、早速注文した。

するとまず肉が焼かれ、そこのたっぷりの九条ネギが載せられる。

ネギがしんなりとし、特性のタレが絡められると完成である。

『おお、このネギがシャキシャキとして美味しいね』

隣のご主人は、息子と同じ大学の出身であることが判明。 『私は経済学部でしたが、そこの大学出身なんですよ。 昔は京都の町中にもキャンパスがあってねえ』との事。 その隣が注文。 『”どぼ漬け”頂戴』

『なんですか、”どぼ漬け”って』 『ぬか漬けの事ですな』 出てきた漬け物を見るとおいしそう。 『うちも、どぼ漬け下さい。 そしてご飯も』

おいしい漬け物でご飯を食べ、ビールを飲む。 息子が、『ここのメニューは、外れがないねえ』 『ほんまやな』


その後も、盛り合わせを追加注文し、ビールを飲み、生センマイを食べ、日本酒を飲む。


『ほんまに旨かったなあ。 満足満足。 駅から遠かったけど、来た甲斐があった』 清算をお願いすると、

『8800円です』 あれだけ美味しいものを喰って、ビールと酒を飲んで、二人で8800円!

『いやあ、あり得へん。 ほんまリーズナブルや』 貧乏学生の息子も、この味と料金なら、部活の飲み会などでぜひ使ってみたいと気に入った様子。

これまで49年生きてきて、こんなおいしい焼肉は初めてであった。 まだまだ世の中には知らない事が沢山あるんだなあ。
人生最高の焼肉! 場所柄、広島から頻繁に通う事はできないが、またぜひ訪れてみたいものである。

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