あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: シーカヤック教室&『しまcafeきたたに』

2017年07月29日 | 旅するシーカヤック
2017年7月29日(土) 今日の午前中は、この夏5日目となるシーカヤック教室の日。

朝9時前に到着し、挨拶と体操をして準備完了。
前回から、子供達に持ち回りで挨拶と体操のリードをしてもらうのだが、ハキハキと元気が良い子も居れば、まだ恥ずかしそうに声を出す子もいて、それぞれの個性が感じられて楽しいひと時。

***

今日は霧はあるものの、風はないので波も穏やか。
前回同様、港外に出てみることにした。

まずは、男の子だけがシングル艇希望だったので、残る女の子二人はタンデム艇の前に載せて漕ぎ進む。
向い潮ではあるが、今日は小潮なので大したことはなく、順調に漕ぎ進む。

***

『今日はどこまで漕ぐんですか?』と男の子。
『行けるところまで漕いでみよう。 橋が見えるところまで行けたらいいねえ』

***

漕いでいると、反対側からYさんがシーカヤックで漕いで来られた。
職員さんによると、今日はサポートしていただけるとのこと。
ここ数年、練習や島渡りの手助けをしていただいており、本当に心強い。

合流し、挨拶をして、一緒に漕ぎ進む。

途中の浜で少し休憩して再び漕ぎだし、出っ張った海岸を回り込むと、

『おお、向こうに橋が見えるねえ』

***

少し先にあるゴロタ石の浜に上陸し、しばし休憩。

今日は朝から暑いので、子供達と一緒に海に入り、体を冷やす。

しばし休憩し、『ようし、じゃあそろそろ引き返そうか』
すると、男の子が帰りはタンデム艇に乗りたいと言うので、女の子一人をシングル艇に乗ってもらうことに。

その子はこれまで何度も漕いでいるのだが、漕ぐのが上手でとても楽しそう。
方向修正も的確で、スピードも早く、このグループをリードしていけるのである。

『すごいねえ。 漕ぐのが本当に上手だよ。 楽しいかい?』と聞くと、
『うん、楽しい』と満面の笑顔。

その手捌きは、どこから見ても立派なシーカヤッカー。 頼もしいなあ!


シーカヤックを引き上げ、運び、水洗いして片付けを終えると、シャワーを借りて着替える。
『ご苦労様でした。 ではまた次回』

***

車を走らせ、向かうは『しまcafeきたたに』さんへ。

ここは、10年前に豊島の家船の調査に来た時に知り合い、このシーカヤック教室を始めるご縁をいただいた北谷さんが始められたcafeなのである。
以前は薬局だったのだが、改装されたのだとか。

ちょうどお昼なので、ご挨拶をして、お昼ご飯も食べて帰ろうという計画。

***

お店に入ると、懐かしい顔。
『ご無沙汰しています。 Nです』
挨拶を交わし、さっきまでシーカヤック教室をしてきたこと、今年で10年目を迎えることができたことをお話しする。
『本当に、ありがとうございました。 あの時のご縁がなければ、シーカヤック教室もできませんでしたから、感謝しています』

***

牛すじカレーを注文し、

スパイシーなカレーを美味しくいただきながら、いろいろと近況をお伺いした。
楽しいひと時。

帰りには、『まるっとレモン』という最近ブレーク中というおいしそうなアイスクリームを4個お土産に購入し、『ありがとうございました。 今度は妻とピザとカレーを食べに来ます。 よろしくお願いします』


***

午前中は、シーカヤック教室で子供達と楽しい漕ぎを楽しみ、お昼にはご恩のある方に久しぶりにお会いすることができた。
充実した1日であったなあ。

さて、明日はどうしよう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 夏のシーカヤック教室&NHK交響楽団 廿日市特別講演 高関健とニキータ・ボリソグレブスキー

2017年07月23日 | 旅するシーカヤック
2017年7月23日(日) 今日の夕方は、楽しみにしていた『NHK交響楽団 廿日市特別講演 高関健とニキータ・ボリソグレブスキー』の日。

土日の午前中に、夏のシーカヤック教室を終え、午後から妻とJRで廿日市へと向かう。

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シーカヤック教室は、二日とも天気に恵まれ、港外に出て少し長時間漕ぎにチャレンジ。

両日とも晴れて風もなく、波は穏やかで、絶好の練習日和。

いつものように、子供達の希望を聞き、漕ぎ力を把握し、船割を決めて漕ぐ練習を進めていく。

土曜日は、西側に漕ぎ進めて今年初めてとなる場所まで遠征。

休憩時には、小さな浜にシーカヤックを揚げて、しばしライフジャケットを着用して海に浮かぶ体験も。
ここは海もきれいで、子供達も休憩時間を楽しんでくれたようである。

***

日曜日は、朝の挨拶と準備運動を女の子にリードしてもらい、その子がとてもハキハキとした号令をかけてくれたので、とても盛り上がり、そして頼もしかったのが印象的。
やはり、肝心なところは見守りながらも、できるところは子供達にどんどん任せていくことが重要なのだと実感する。

今日は、まずは東側に漕ぎ進み、橋が見えるところまで遠征。
その後は、子供達の希望もあり、昨日休憩した場所まで漕ぎ進めた。

再び、ライジャケをつけたまま海に入り、体を冷やす。
1時間半ほど漕ぎ続けた後の、楽しい休憩タイム。

様子を見ながら、タンデム艇の前を漕いでもらったり、シングル艇に乗り換えてもらったりしながら、秋の島渡りに向けて漕ぎ力をつけていく。

***

午後は、バスとJRを乗り継いて、廿日市へ。

楽しみにしていた、『NHK交響楽団 廿日市特別講演 高関健とニキータ・ボリソグレブスキー』の日。

始まりは、ベートーヴェン/序曲『コリオラン』作品62。
このキャッチーな出だしに心が鷲掴みに。

続いて、チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35。
俺は、チャイコフスキーファン、かつヴァイオリンの曲が好みなので、この曲はストライクゾーンど真ん中なのである。
高関さんの指揮で、大好きな曲を堪能させていただいた。

そして、今日のハイライトは、ベートーヴェン/交響曲 第7番 イ長調 作品92。
この曲は、以前広響のコンサートでも聞いたことがあったのだが、高関さんによる第4楽章の盛り上がりが最高で、テンションは最高潮。
このフィーナーレは、まさに感涙ものであった!

いつまでも鳴り止まない拍手喝さい。

やはり、クラシックは生に限るなあ!

***

広島駅まで戻り、銀座ライオンで妻と打ち上げ。

まずはビールで乾杯である。

コンサートの余韻を楽しみながら飲むビールの、なんと旨いことよ!

***

つまみは、ムール貝のワイン蒸しと、ホルモン天ぷら。

ソーセージも追加し、最後は黒ビールで〆る。


***

2連荘のシーカヤック教室と、久しぶりのクラシックコンサートを堪能し、またまた最高に充実した週末。
生涯不良のサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 夏の島根半島シーカヤック、一畑電鉄利用自転車ツーリング、小茂田青樹&夏のカヤック教室

2017年07月16日 | 旅するシーカヤック
2017年7月14日(金) 朝起きると、5時には家を出て北へと向かう。
今日は、昼前には西風が上がる予報なので、朝のうちにシーカヤックを楽しんでおこうというプラン。

***

お気に入りのスポットに、予定通りの時間に到着。

ここなら、もし早めに西風が強くなっても安全に戻ることができる。


***

安全装備と水分を準備すると、梅雨明け前の穏やかな島根半島の海に漕ぎだした。

ここは、狭いエリアに幾つもの島や岩が顔を覗かせており、箱庭的なお散歩ツーリングを楽しむには絶好のスポットなので、毎年何度か通っている。

今は南風なので波も穏やか。

というわけで、今日も洞窟に入ってみることに。


***

シーカヤックでしか通り抜けることができない狭い洞窟を潜り抜けると、ここからはしばしコースタルツーリングの時間。

瀬戸内とは違う景色を楽しみながら、のんびりまったりと漕ぎ進む。

小さな湾に入ると、浅瀬を漕ぎながら海中観察を楽しむ。

今日の空は晴れて、島根半島ブルーの絶景である。

***

幾つかの岩や島を巡り、

日本海らしい抜けの良い景色を堪能し、

お気に入りのスポットがある小島に向かう。


***

この辺りは多くの小島や岩礁があるのだが、なかなかカヤックで上陸できる場所がない。 だが、この島だけは上陸ができるのである。

ポリ艇の強みを活かし、岩場の中の狭い浅瀬にカヤックを引き上げて上陸。

足元に気をつけながら、岩場を登っていく。

今日は晴れて、高台からの絶景が楽しめる。

ちょっとした高台なのだが、海抜ゼロメートルの散歩ばかりしている俺には新鮮な眺め。


***

徐々に気温も上がり、夏の雰囲気。
シーカヤックでのお散歩を終えると、持参した水でシーカヤックと道具の塩抜きをして、俺も水を浴びて着替える。

少し車で走り、皆生温泉で今度は俺の塩抜きをし、お昼ご飯を食べると、松江へと向かう。
目指すは、島根県立美術館。

今日からここでは、小茂田青樹という一時松江にも住んで風景画を描いておられたという画家の企画展が開催されるのである。

写実派、特にバルビゾン派の風景画が好きな俺としては、この企画展訪問は今回の島根半島旅の楽しみの一つ。


***

この企画展では、想像を超える多くの作品が展示されており、心に残る深みのある色彩の画が幾つも有った。

美術館からの景色も素晴らしい。

コレクション展も充実しており、今後の島根旅ではしばしば訪れることになりそうな予感。

***

夕方には、前から何度もお世話になっている、平田の持田屋旅館さんに到着。

部屋に荷物を置くと、しばし街を散策する。
伝統のある平田一式飾り。

運河のある街並み。

木綿街道。

狭い水路には、ところどころに渡るための小さな石橋や鉄筋が設置されている。

こんな板金屋さんも発見。


***

お散歩を終えると、そのまま今日の晩御飯をいただくお店に。

持田屋さんオススメのお店の一つ、『おかや』さん。

まずは、冷えた生ビールをグビリと飲り、刺身をいただく。

旅先で、お店のカウンターに独り陣取り、美味しい料理を肴にビールを飲む幸せたるや。

これぞ、独り旅の醍醐味である。

ビールの後は、日本酒。

料理をパクリ、お酒をグビリ。

座敷のグループから聞こえてくる出雲弁も、旅情を感じさせる。

〆のそばをいただき、店を辞した。

『ああ、楽しい1日であったなあ』


***

翌朝は、7時には宿を辞す。
『今回もお世話になりました。 また来ますので、よろしくお願いします』 『ええ、気をつけてお帰りください』

宿の駐車場を出ると、雲州平田駅そばの駐車場へ。

ここは、一畑電鉄を利用すると無料で利用することができるのである。
駅では、出雲大社までのチケット510円也と、自転車持ち込み券310円也を購入。

駅員さんに駐車券と乗車券を出して、駐車券の無料化処理をしていただいた。

***

次の出雲大社方面電車は、階段を利用しないといけない2番線からの出発ということで、線路脇の手動踏切を渡るスペシャルルートでホームまで案内してくださった。

『自転車は、一番前か一番後ろのスペースに載せてください』 『はい。 どうもありがとうございました。 いろいろと助かりました』
しばらく待つと、列車が到着。

教えていただいた通り、一番後ろのドアから乗り込む。

自転車を載せるスペースには、転倒防止用のゴムバンドまで設置してあった。 ありがたいことである。

***


景色を楽しみながらしばらく走ると、乗り換え駅に到着。

ここからは、出雲大社駅行きの列車に移動するのである。
この列車には、こんな乗客も!

また、フロアにはこんな仕掛けも!!!

近頃見かけることもなくなった、アミダクジである。
お見合いイベントなどで、向かい合った参加者同士がこれでカップリングでもするのだろうか?

***

無事、出雲大社駅に到着。

ここからは、平田駅までしばし自転車での朝のお散歩ペダリングを楽しむ。
まずは、出雲阿国の墓へ。

次は、稲佐の浜。

西風が強く、波が次々と打ち寄せている。

***


せっかくの自転車旅、あまり車が走っていないローカルな農道なども探しながら漕ぎ進む。

新緑の田圃は、西風がザワザワと吹き抜けていく。

こんな牛小屋も発見。

さらにはこんな快適なサイクリングロードまで!

これは、このサイクリングロードを走るためだけにここを再訪問したいくらいである。

***

1時間半ほどの朝のお散歩サイクリングを終えると、自転車をカートップして54号線を南へと走る。
最近は、尾道松江道ばかり使っているので、54号線は久しぶりである。
今日のお昼ご飯は、少し早めだが『一福』さんで。

開店直後なので、お客さんもまだまだ少なく、ゆっくりとした雰囲気。

美味しい天ざる蕎麦をいただき、大満足の旅の締め括りとなった。

シーカヤックで島根半島らしい景色を楽しみ、美術館で充実した時間を過ごし、一畑電鉄を使った御散歩サイクリングを堪能した、充実した一泊二日の旅であった。

***

そして日曜日は、この夏2回目となるシーカヤック教室の日。
今日は、午前と午後のダブルヘッダー。

午前の部は、部員3名と職員さん3名、そして俺の計7名。
今日は、ここ数年毎年参加してくれている中学生の女の子も参加してくれた。
彼女はこのシーカヤック教室が切っ掛けでシーカヤックが大好きになったということであり、嬉しい限り。

フネは、タンデム2艇とシングル3艇でちょうどである。

挨拶をし、準備運動。

今日が初めてという子もいたので、俺の判断で船割を決めて、さあ出発!

少し東風が吹いているので、残念ながら外に出ることは難しいが、中でじっくり練習することにしよう。
休憩時には、カニを探して捕まえたり、クラゲを見つけて触ってみたり、身近な海の自然との触れ合いを楽しむ。


午前の部の最後には、参加してくれた小学生の女の子が、ママゴト気分でのり弁当を作ってくれた。

ああ、昔はこんな楽しみがいっぱいあったよなあ、と半世紀ほど前の自分を思い出す。。。

***

お昼ご飯をいただき、午後の部は小さい子供達を対象とした体験会。
小学校低学年の子供3人と、職員さんの体験が2名、そしてシーカヤック部担当職員さんが午前と同様に3名。
小さい子供3人は、まだシングル艇を漕ぐのは難しいと判断し、持参してきたタンデム艇を車から降ろしてタンデム3艇で対応することにした。

これなら、風があっても安心である。

夏を思わせる日差しの中、子供達も、体験の職員さんたちも、皆さんシーカヤックの楽しさを感じてもらえたようで嬉しい限り。
子供達も、いつかは一人でシーカヤックを漕いでみたいと言ってくれ、これたま頼もしい限りである。

『ありがとうございました』 『お疲れ様でした。じゃあ、また来週よろしくお願いします』

***

今回もまたまた、島根半島カヤック&バイク旅と、地元の島でのシーカヤック教室などなど、とても充実した週末であった。

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 今年もスタート! 10年目となる夏のシーカヤック教室

2017年07月09日 | 旅するシーカヤック
先日、お世話になっている施設の方から久しぶりに電話をいただいた。

『今年もシーカヤック教室を開きたいんですが、どうでしょうか?』
『はい、もちろん大丈夫です。 今年もやらせていただけるんですね。 こちらも楽しみにしていますので、よろしくお願いします』

その後、FAXで何度かやりとりして今年の日程をフィックス。
毎年夏になると楽しみにしている、地元の島でのシーカヤック教室。 今年も安全第一で楽しみながら練習し、『秋の島渡り』を目指すぞ!

***

2017年7月8日(土) いつもの場所に到着すると、すでに施設の方々の手によりカヤックの運搬が終わっていた。

職員の方々の努力により、どんどん自主的に動けるようになっている。
素晴らしいなあ。

まだ開始まで時間があるので、カヤックをひっくり返して底部分の劣化状態を確認していく。
事前に職員さんによる清掃やチェックはおこなっていただいてはいるが、安全確保が俺の役目なので、PFDの装着状態のチェックと同様、ここは手を抜くわけにはいかないのである。

長く使っているので、若干の傷やスレはあるが、水漏れにつながるような傷はなさそうである。
補修が必要な劣化も認められず、まずは一安心。

***

子供達と職員さんが集まり、今年のシーカヤック教室のスタート。
今日は、小学生の子供3人と、シーカヤック教室担当の職員さん2人、そして施設に来られている実習生の方が2人である。

まずは挨拶と子供達の自己紹介から。
一人の子は昨年の体験教室に参加してくれた4年生だが、初参加となる二人の5年生はカヤックを漕いだ経験はないようだ。
実習生の方々も、初めてのカヤックだとのこと。

***

俺からは、『今年でこのシーカヤック教室が10年目になること』、『海で遊ぶ楽しさと、楽しむための安全確保について知ってほしい』ということをお願いした。

そう、このシーカヤック教室は、今年で10年目の記念の年になるのである。
2008年に初めておこなったシーカヤック教室
様々な人のご縁をいただき、始めることができた夏のシーカヤック教室。

プロのシーカヤックガイドではないものの、1992年から川や海を漕いできた経験や、当時参加していた内田隊長率いる『瀬戸内カヤック横断隊』の理念である、『瀬戸内海洋文化の復興、創造そして継承』を、サラリーマンカヤッカーの俺なりに実践できることとして手探りの状態から積み上げてきたのである。

一つの事を、10年続けることの難しさは、様々なチャレンジと失敗を重ねてきて、身に沁みて分かっているつもり。

自分がやりたいと思っても、子供達がシーカヤック教室に魅力を感じて参加したいと言ってくれいなければ、継続することはできない。
だからこそ、今年も施設の方から声をかけていただいたことのありがたさを改めて噛み締めるとともに、今年も安全確保に最大限の配慮をし、無事故で教室をやり遂げると誓うのである。

***

準備体操し、パドルを使った漕ぎ方の講習をまずは陸上で。
『今日は今年の初日だから、練習というよりはまずカヤックと海に慣れる日にしよう!』と声を掛け、カヤックを海に運んで下ろし、船割を決めて海に漕ぎ出す。

初めてシングル艇に乗る子供や実習生さんたちは、初めこそ不安そうな表情であったが、漕いでいるうちにすぐに慣れて楽しめるようになる。


『うん、いいねえ。 もっとパドルをしっかり海に入れて漕いでみようか』

『パドルを持つ手は、もう少し広げたほうがいいよ。 肩幅くらいにしてみて』

『お、うまく曲がれたじゃない。 もう完璧なシーカヤッカーだねえ』

不安や疲れが出ていないか参加者の表情を見ながら、場面場面で声を掛け、上手く漕げるように、そして何より楽しく漕げるようにアドバイスをして場を盛り上げていくのも、俺の大切な役目と自認している。


***

途中で休憩を取り、水分を補給すると、船割を変えて再び漕ぎ出す。
最初はタンデム艇に乗った女の子は、初めてのカヤックとはいえ充分漕げているようだったので、今度はシングル艇に乗ってもらった。
すると、さらに表情が活き活きとして楽しそうである。
『どう、一人で漕ぐのって楽しいじゃろう』 『うん』と微笑む。

『来週もこのシーカヤック教室はあるんですか?』
『うん、その予定だよ』
『やったー!』
この嬉しそうな子供達の笑顔を見るのが、この夏のシーカヤック教室の最大の遣り甲斐なのである。

***

その後も休憩と船割変更してパドリングを楽しみ、本日の2時間のシーカヤック教室は終了。

『ありがとうございました』
『お疲れ様でした』

ああ、今日は子供達も実習生の方々も、カヤックの楽しさを感じてもらえたようで良かった。
都合が合えば、これまで参加してくれていた経験豊富な中学生二人も参加してくれるとの事だし、今年も充実したシーカヤック教室にしていきたいな。

***

生涯不良のサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週も晴れて欲しいものである。

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瀬戸内シーカヤック日記: 尾道の『あかとら』でおまかせコースを堪能&三原で一泊

2017年07月02日 | 旅するシーカヤック
2017年7月1日(土) この週末は、久しぶりに尾道の『あかとら』さんで晩御飯。
JRで往復しても良いのだが、夫婦二人での往復料金を考えると安宿なら泊まってもよいのでは、ということでネットで探すと三原にリーズナブルな宿が見つかった。

じゃあ、ということで、この土曜日は尾道散策&あかとらさんでの晩御飯を楽しみ、三原で一泊するプランで決定!

***

梅雨に入り、蒸し暑い土曜日。 いつもよりゆっくりと家を出て、ロードスターで尾道へ。

今日は、最近購入した帽子をかぶって街を散策。

俺はハンチング帽が大嫌いだったのだが、先日広島市内に買い物に出かけた時、ふとデザインが気に入って冗談でかぶってみると、なんとなく気に入ってしまい、悩んだ挙句に買ってしまったのである。
歳を重ねると、似合う/似合わない帽子も変わってしまうということなのか。。。
あれだけ嫌っていたハンチングを自分がかぶるようになるとは、ある意味ショックではあった。

***

お昼ご飯は、何年かぶりに訪れる『つたふじ』さん。

店内には、写真撮影禁止という表示があったので、残念ながら中華そばの写真はなし。
尾道でいつも中華そばを食べている、朱華園さんとは全く違う味。
『うん、これはこれでありかなあ』

***

お昼ご飯の後は街を散策。

荒神堂通り。

良い雰囲気の残る商店街。

井戸も残っている。
シーカヤックや自転車と同様、井戸のポンプも『こぐ』って言うのだなあ。


***


今日は蒸し暑いからなのか、いつもより人出が少ない商店街。

妻が食べてみたいと言っていた、プリンのお店にも行ってみた。

いつものように、2種類のプリンを買って、妻とシェアしていただいた。


***







***

尾道散策を終えると、三原へ行き、今日お世話になる宿へ。

クルマを停めさせていただき、部屋に荷物を置く。

しばし休憩すると、着替えて三原駅へ。

山陽本線で、糸崎で乗り換えて尾道へ。

短い時間だが、列車旅を楽しんだ。


***

17:30には『あかとら』さんへ。

これまで何度か来たことのあるお店であるが、とても人気のあるお店なので、なかなか予約が取れない。
今回は無事に予約ができたので、せっかくだからと7,000円のおまかせコースでお願いしておいた。

まずはビールで乾杯。

いつも綺麗に清掃してある店内が、料理への期待感を高めてくれる。
今日の刺し盛り。

『うん、これは美味しいねえ』

***

日本酒は、ご主人にオススメを伺い、夏仕様というお酒を2種類いただくことに。

お猪口も、一人2個を準備していただき、夫婦で2種類のお酒を楽しみながら料理をいただいた。

ノドグロの干物。

これが、脂が最高に美味しく、日本酒を頂きながらゆっくりと堪能。

『お客さんは、牡蠣は大丈夫ですか?』
『はい、大好きです』
『今日は、岩ガキを仕入れておきましたから』

すごい大きさの岩ガキ!
これが、旨いのなんのって!!!

牡蠣をパクリ。 そして冷酒をグビリ。
至福のひと時。

***

ナスのみそ焼き。

これは濃厚な味で、別の意味でお酒がススム。

国産牛。

魚も旨いが、肉も美味しいな。

アサリの唐揚げ。

こんなの初めて食べた。
うん、旨い!

***


日本酒を飲み干したので、芋焼酎を注文。

これが、とてもすっきり呑み易い芋焼酎なのである。


アサリの唐揚げがのっている紙製の敷物に、『あかとら』を発見して密かに喜ぶ俺。

そして〆は、

炙り雲丹がのった焼きおにぎり!!!
『いやあ、絶品』

***

デザートをいただき、

『ご馳走様でした。 とても幸せな時間でした。 また、お願いします』とご主人にお礼を述べて店を辞した。

あかとらさんの良いところは、コース料金によって品数が変わるのではなく、使う食材の種類/グレードが変化するということ。
中年になってそれほど多くは食べられない私たちにとって、量より質というのは、お店や宿を選ぶ上でとても大事なポイントなのである。

尾道の土曜夜市は大勢の人で賑わっていた。

これがあるから、昼間は人出が少なかったのかな?

JRで三原に戻り、宿でお風呂に入り、ゆっくりと休ませていただいた。

***

お気に入りの『あかとら』さんを妻と訪れ、最高の食材を使ったおまかせコースを楽しんだ至福の週末。

生涯不良のサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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