あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: クリスマスイブは『ミッションインポッシブル』&『呉ビール』

2011年12月25日 | Weblog
2011年12月24日(土) うちの会社は金曜日は休みでなかったので、この週末も普通に土日休み。 クリスマスイブの今日は、久し振りに妻と映画を観に街へ。

広島の街に早めに到着し、開店したばかりのデパートへ。 ここで、妻へのクリスマスプレゼントを一緒に選んで購入。 『うん、このデザイン、なかなか好いね』

映画館は、シネツイン新天地。 シートが心地良いミニシアター。 チケット売り場の方の対応も気持ち良く、音響も迫力満点。
久し振りに出掛けた映画館で、『ミッションインポッシブル』を堪能した。

***

息子はお出かけなので、夕方からは二人で『呉ビール』へ。

少し早めに着いたので、しばしレンガ通りを散策。
 
クリスマスイブの呉の街は、広島に比べると人が少なくて寂しいが、それでも街を盛り上げようという人達がイルミネーションやミニコンサートで頑張っていた。
 
人が少ない分、静かにイルミネーションを楽しめる。 『静かな街も、それはそれでいいねえ』

***

街の散策を楽しんで、ちょうど良い時間にビール館に到着。

ここは、おいしい地ビールが飲み放題のコースがあり、私のお気に入り。 じゃあ『乾杯』
 
サラダにチーズフォンデュ、ソーセージ。 そしてなによりおいしい地ビール。
 
ゆったりとした客席で、おいしいビールをたっぷりと堪能。 『ごちそうさまでした』

***

2011年のキーワードは『絆』

前半は試験に明け暮れた怒濤の半年。 試験が終わった後は、『旅するシーカヤック』や『カヤック&バイクの旅』を堪能する日常に戻り、更には二十数年振りとなる『バイクツーリング』の楽しさにも目覚めた私の2011年。

振り返ってみると様々な事があったが、想い出深く、なかなか良い一年だった。 2012年も、『生涯不良』を座右の銘に、真面目に無頼の遊びを楽しんでいきたいな。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記: とびしま海道_Ninja250Rでお散歩ツーリング&お好み焼きの『まりちゃん』

2011年12月19日 | 旅するシーカヤック
2011年12月19日(月) 夏以降、一段と仕事が忙しくなり、最近はなかなか有給休暇が取れない状態が続いていたのだが、今日は久し振りのお休み。
息子に頼んで、今日はNinja250Rを借りる事にしている。 借用代も少し払い、彼のバイクの支払いへの支援と、私の楽しみを兼ねた、嬉しい一日である。

土日ほどではないが、今日も気温は低い予想。 数年前に妻が冬のシーカヤックツーリング用にプレゼントしてくれ、少し草臥れてきた今でも愛用している、見た目は思いっきりダサイが(時折新聞に、登山隊が後ろ向きでズラリと並んでいる広告の、あの下着である)、とても暖かいアンダーウエアをベースに、しっかりと厚着をして、冬のお散歩ツーリングの準備はバッチリ。

『じゃあ、出掛けるとするか』 イグニッションをONにし、セルスイッチを押すと、『ブロロロロロロッ』と一発でエンジンに火が入った。
いやあ、ワクワクするなあ!

今日のコースは『とびしま海道』 シーカヤックツーリングで、勝手知ったる私の庭の様なエリアである。
 
快晴の安芸灘大橋を越え、まずは県民の浜へ。
アクセルのON/OFFにダイレクトに反応するエンジンとサウンド、そしてG。 連続カーブでは、体重移動によるリズミカルなコーナーリングがなんとも気持ち好い。

県民の浜を出発し、豊島を越えて大崎下島へ。 快晴で空気が澄んだ今日は、瀬戸内の景色が一段と美しい。

豊島の高台にある道路脇にバイクを停めて、しばし記念撮影。

***

大崎下島では、御手洗へ。
 
蜜柑畑に囲まれた農道を登り、いつもの展望台へ到着だ。

お気に入りの、瀬戸内らしい景色。
 
ベンチに座り、途中で買い込んで来た暖かいコーヒーをゴクリ。 うん、なかなか良い休みじゃないか!


***

岡村島を周り、豊島へと引き返す。 今日のお昼ご飯は、久し振りに訪れるお好み焼きの『まりちゃん』

少し早めの11時前に到着。 『こんにちは。 もう開いてますか』 『もうええよ。 少し待ってね』
私の方を見ると、『あんた、見た事あるよね』 『ほうです。 何度か来とりますけん』 『ほうよね。 思い出した』

『ここ数年、夏には何日も豊島に通っとるんですよ』 『ほうね。 じゃあ、うちにも来んといけんじゃない』 『ええ、来年はぜひここにも来ますよ』
まりちゃんにも、私が家船の調査に興味がある事、シーカヤックで遊んでいる事を思い出していただいたようだ。
 
鉄板の前に座り、手元をみると、鉄板がまるで新品のようにピカピカに輝いている。 『この鉄板、最近換えられたんですか?』 『いいや。 前からずーっと使いよるよ』 『そうなんですか。 それにしても新品のようにきれいですね。 びっくりです』

『そうじゃろう』 『やっぱり、まりちゃんの性格がでますねえ。 お好み焼き屋もしっかりやって、畑仕事もして、なんでもキチンとしとらんと気が済まんのですよね』 『そうそう。 私しゃあほんまイラチやし』

待っている間に、天井の換気口&換気扇を眺めてみると、ここも油っぽさが全くなく、きれいに磨き込まれている。 さすが、まりちゃん!

『にいちゃん。 さっきもろうたけん、蜜柑食べんさい』 まりちゃんは蜜柑を食べながら、『あ、これおいしいね』 半分に割った片割れをいただいた。 『お、ほんまですね。 こりゃあ甘い』 『ほうじゃろう』

***

しばらくすると、二人のお客さんが入って来られた。 そのうちの一人の方が、『お、よう似ちょる思うたら、あんたか!』 『あ、久し振りです! 今日は、息子にバイクを借りてツーリングに来たんですよ。 お昼はここで食べよう思うて、寄ってみたんです』

この方は、以前、瀬戸内カヤック横断隊が、悪天候で急遽岡村島に避難する事になったとき、蒲刈のIさんと一緒にわざわざピックアップに来てくださり、大変お世話になった方なのである。

『ほんと、久し振りですねえ』 『ほんまじゃのう』

『それにしても、毎日ここへ来とられるんですか? 私しゃあ、たまにしかここに来んのに、いつも会いますよねえ』 『いやあのう、毎日は来よらんよ』 するとまりちゃんが、『それだけ、縁があるいうことよねえ』 『いやあ、ほんまですね。 びっくりです』

まりちゃんと蒲刈のおっちゃんとの、まるで漫才の様な掛け合いを楽しみ、時折私も茶々を入れながら、お好み焼きが焼き上がるのを待つ。

四方山話で盛り上がっていると、まりちゃんが『にいちゃん、出来たよ』

『はい。 じゃあいただきます』

おいしいお好み焼きを、ハフハフ、ぱくぱく、ホフホフと頬張りながら、再びおっちゃんと、蒲刈の話やB&Gの最近の状況、漁の話などなど、再び楽しい一時。

『ごちそうさまでした。 美味しかったです』 支払いをしようとすると、まりちゃんが、『まあ、待ちんさい』と、お好み焼きを焼き続ける。
しばらく待つと、まりちゃんが手を止めて右手にある調理スペースに行かれたので払おうと立ち上がると、お手伝いのおばちゃんが、『コーヒー、出してくれるけん』と一言。

蒲刈のおっちゃん、そのおっちゃんと一緒に来ていた知り合い、そして私の3人分のコーヒーが入れられ、手渡された。

鉄板前のカウンターからテーブルに移り、コーヒーをいただきながらまたまた四方山話に華が咲く。
 
コーヒーの後は、干し柿も。
最初はテーブルの上に、紐で繋がれた干し柿が4つ載っていたのだが、まりちゃんが『あんたら、喧嘩にならんように私が一個食べてあげるけん』と一つ手に取って食べながらお好み焼きの鉄板の前に移動。 『じゃあ、いただきます』と、残った三人で一つずついただく。 『うん、これもウマい』

待っている間には蜜柑をいただき、お好み焼きの後はコーヒーに干し柿。 これではカフェ気分である。

『じゃあ、そろそろ出ようかの』とおっちゃん。 支払おうとすると、おっちゃんが、『ええよ、ええよ』 『えー、ほんまええんですか。 じゃあ、遠慮なくごちそうになっときます』と、こんなときには遠慮しないようにしている私は、おっちゃんの好意に感謝しつつ甘えさせていただく。


港においたバイクまで戻りつつ、太刀魚漁や穴子漁の話。 『ほんま、今日はごちそうさまでした』 『ええよ、ええよ。 じゃあ、またの。 Iには電話しとくけん』

バイクで走り始めると、様々な風景が眼に飛び込んでくる。 豊島のある家の屋上には、穴子や烏賊が干してあった。 『あれ、旨そうやなあ。 さすが、豊島』
 

***

久し振りの有給休暇は、ワクワクどきどきのNinja250Rでの『とびしま海道』お散歩ツーリング。

お気に入りの展望台からの絶景を堪能し、お好み焼きのまりちゃんでは、まりちゃんと蒲刈のおっちゃんとの抱腹絶倒の掛け合いと私の茶々を楽しみ、おいしいお好み焼とサービスの蜜柑とコーヒーと干し柿を堪能した。 やはり、とびしま海道は私の庭である。 最高の有給休暇。

土曜日はシーカヤック、日曜日は自転車ツーリング、そして月曜日はバイクツーリングと、充実した3連休であった。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記: しまなみ海道_カヤック&バイク、生名島/岩城島/弓削島、そして気嵐

2011年12月18日 | 旅するシーカヤック
2011年12月17日(土) 今日は久し振りにお気に入りの生名島へ。

海沿いの道を走っていると、竹原で見慣れない光景が眼に飛び込んで来た。

河口から海へとつながる付近で、水蒸気がもうもうと上がりつつ、南の方へと流されていく。
『え、これってまさか気嵐(けあらし)?』

三原付近でも同じ様な光景が。

なかなか幻想的である。

この辺りはクルマでよく走っているのだが、こんな景色を見るのは初めてだ。

***

生名島に到着すると、少し風はあるものの、快晴で絶好のツーリング日和。 今日は、シーカヤックとセミスリック仕様のMTBを積んで来た。

この週末は、お気に入りの生名島のキャンプ場をベースに、しまなみ海道_カヤック&バイクという趣向である。

また、今回は先日手に入れたドライスーツのテストでもある。 コーカタットのゴアドライスーツ。
 
気温も低いので、ドライスーツのテストにはもってこいの冬のツーリング日和。

穏やかな冬の瀬戸内海を、ケープホーンとアークティックウインド、コーカタットのドライスーツで漕ぎ進む。
 
島と島とに囲まれ、潮流が複雑なこのエリア。
 
周りをしっかりワッチして、漕ぎ易い『海の道』を探しながら漕ぎ進むのも、しまなみエリアでのツーリングの楽しみの一つ。

約1時間半ほどで、岩城島の海水浴場に到着した。 今日は、ドライスーツなので集落の散策はやめて、シーズンオフの海水浴場のベンチでお昼ご飯。
 
ストームクッカーでお湯を沸かし、カップラーメンとおむすび。 食後には、ドリップコーヒーでのんびりまったり。

 
出発してから約3時間半後に、キャンプ場へと戻ってきた。 うん、ドライスーツはいいねえ。 濡れないし、手軽だし、やっぱ快適だ!
***

シーカヤックと道具を潮抜きし、着替えるとキャンプ場の手続きだ。
久し振りにお会いする管理人さんに、『先日は、兄貴分の五さんが大変お世話になりまして』と挨拶。 その後も、生名や弓削、因島の話題や、仕事の話、年末年始の予定などなど、四方山話で楽しい一時。

『じゃあ、買い出しとお風呂に行ってきます』


弓削のスーパーで買い出しすると、次はフェスパへ。
 
夕暮れの瀬戸内海を眺めながら、気持ち良いお湯にゆっくり浸かって、のんびりまったり。

***

キャンプ場に戻り、夕食の準備。
スーパーで、700円が半額350円で購入した鹿児島牛をフライパンで軽く焼き、クレージーソルトをパラリ。 噛みしめると美味い脂と肉汁がジュワリ。 冷えたビールをゴクリ。
 
肉の後は、差し入れでいただいた鯵。 オピネルで骨から身を削ぎ、オリーブオイルとクレージーソルトでパクリ。 焼酎のお湯割りをゴクリ。

湯豆腐をつつきながらビールや焼酎を味わい、独りの夜は静かに更けていく。 『おやすみなさい』

***

2011年12月18日(日)
朝食を食べ、荷物を片付けると、今日は自転車の日。 弓削の北側を一周する予定である。
 

アテンザワゴンから、スリックタイヤ仕様のMTBを降ろし、防寒装備で自転車を漕ぎ出した。

最初は登りが続くが、高台を走るこのコースは絶景絶景。

風はあるが、自転車ツーリングには問題ない。 いいロケーションである。

アップダウンを繰り返しながら、徐々に北上していく。 途中、こんな所にって感じの場所に、集落が点在しているのには驚いた。

ながーい長い坂を、えっちらおっちら漕ぎ進むと、もう駄目かと思い始めた頃に坂の頂上が見えてきた。 50歳が近くてお腹に脂がのった体型ではあるが、自転車で坂を登る時は、可能な限り漕いで登りたい。 降りて押して歩くのは、自分に負けたようで嫌なのだ。

実際私の経験からすると、ほとんどの場合、体の限界というよりは、自分の気力の限界の方が早く来る。 急坂や逆潮、急流で、ああ!もう駄目だ!と思った後も、何も考えず、いくらスローペースではあっても、ひたすらマシンと化してペダルを踏み続ける/パドルを漕ぎ続けると、意外とそのまま漕ぎ進めるものである。

ゼイゼイ、ハアハア、気力を振り絞って漕ぎ登ってきた。 いやあやっぱり長かったなあ。

しばし路肩に座り込んで、テルモスに詰めてきた熱い紅茶で体を癒す。 美しい瀬戸内の景色を眺めながらのティータイム。
急坂を登りきった達成感もあり、美しい景色と心地良い風、少し砂糖を入れた熱い紅茶で贅沢な時間である。


ここからは、ダウンヒル。 気持ち良い下りで風を切り、快適なサイクリング。

弓削の北側を回り込み、ルートは次第に南向きに。 弓削の西側は、今日は風が強い。
昨日はカヤック、今日はバイクというプランは、ばっちり当たりだったようである。
 
弓削港まで無事に漕ぎ戻り、しなまみ海道カヤック&バイクの旅はこれにて〆。

気温は低かったが、しまなみの景色をたっぷりと楽しむことができたこの週末。 またまた最高の週末だったなあ!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記: 友人夫婦と岩国堪能ドライブ_錦帯橋&山賊

2011年12月11日 | 旅するシーカヤック
2011年12月11日(日) 今日は、職場のトルコ人夫婦と岩国ドライブの日。

せっかくだから、ドライブに行く前に家で朝食でもと誘ってもらい、遠慮なく朝食をいただく。

少し遅めのブランチを、楽しい会話とともに堪能し、紅茶もいただいて『ごちそうさまでした』

***

『じゃあ、そろそろ出発しようか』

高速道路を走ると、あっと言う間に錦帯橋に到着した。
 
この橋は、まず下から眺めた方が良いよとの地元のガイドの方のアドバイスに従い、河原に降りてみる。
 
なるほど、これは素晴らしい造形美。 昔の人が経験から生み出した構造は、なんと無駄なく美しいのだろうか。

 

***

その後は公園を散策し、岩国名物の一つである白ヘビを観察。
 

ロープーウエイで山の上に登り、岩国城へ。
 
天守閣からは、兜島、柱島も眺望でき、なかなかの眺めである。
 

12月初旬を過ぎたこの季節だが、まだまだ紅葉の名残が残っていて、景色も楽しめる。
 



***

今日は、朝食が遅かったので、お昼ご飯を食べていなかったのだが、さすがに4時前になると少しお腹が減ってきた。
『じゃあ、山賊に行ってみようか』
 

山賊では、まずそのお店の雰囲気がなんともエキゾチックで気に入ってもらえたようだ。
 
名物の山賊焼きや、山賊ソバ、餃子や牛蒲などを注文し、掘り炬燵に入ってのんびりまったりの、楽しい一時。
 
おいしい料理で舌もお腹も満足し、掘り炬燵での楽しい会話で心も満たされた。
 
今日は天候にも恵まれて、本当に楽しい休日のドライブとなった。 久し振りとなる友人夫婦とのドライブは、とても充実した一日。

いやあ、この週末も最高に楽しかったなあ。 さて、来週はどんなプランにしようか!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記: 黒浜のカキ丼&牡蠣フライ定食 、 Kawasaki_Ninja 250

2011年12月10日 | 旅するシーカヤック
2011年12月10日(土) 今日は朝から強風の休日。 早々にシーカヤックは諦め、『どうや、ドライブがてら何か昼飯でも食べに行くか?』

ロードスターの屋根を開け、東へと向かう。 最初は、お気に入りのラーメン屋さん、竹原の太華園へ行くつもりだったのだが、ふと思い付いて『久し振りに牡蠣フライが食べとうなったわ。 黒浜へ行こか』

11時少し前に黒浜に到着。

少し待たないといけないかなと思っていたが、既に営業中の看板が出ていた。

駐車場にクルマを停め、店へ。

***

開店してすぐの時間だったので、私たちが最初の客。

窓際の席に座り、『牡蠣フライ定食とカキ丼、お願いします』

しばらく待っていると、『かき丼はどちらですか』 『はい、私です』

大粒でプリップリの牡蠣がたっぷりと載った、いかにも旨そうなカキ丼。


続いて、牡蠣フライ定食。

揚げたてホクホクのカキフライがたっぷり!

『いただきます』

牡蠣フライは、レモンを少し絞ってそのまま食べると、なんとも言えないおいしい牡蠣の味がそのまま堪能できる。
『うーん、これは本当に美味いねえ。 これなら、タルタルソースなんか要らないなあ』

カキ丼は、海の香りたっぷりの牡蠣とトローリ卵とのコラボレーションが絶妙である。
『いやあ、このカキ丼、最高!』

『ごちそうさまでした』 『ほんと、今日はここに来て、本当によかったなあ』

***

夕方には、別のお楽しみが待っている。


なんとも嬉しいことに、つい先日、長男がバイクの免許を取り、250ccのバイクを購入したのである。
予定を聞いてみると、今日の夕方はバイクが空いているので貸してくれるそうだ。 うれしいな!

『じゃあ、ちょっと借りるよ』
250ccのバイクに乗るのは、ほぼ20年振り。

これからも時々借りようと、自分用に買ったばかりのヘルメットを冠り、バーヴァーのジャケットとユニクロの防風ジーンズに手袋を着用してバイクにまたがり、ギアがニュートラルであることを確認して、セルスイッチをON。
『ブロロロロロッ』とエンジンが一発で始動!

ギアを1速に入れ、徐々にクラッチをつないで20数年振りのロードバイクでの走りをスタート。
さすがに最初はドキドキしていたが、しばらく走ると昔の感覚がすぐに戻ってきた。 『そうそう、これこれ』

東京に住んでいた学生時代には、アルバイト代を貯めて買った、格安7万円の中古のKawasaki_Z250FTで、富士五湖や静岡、信州、北海道などへのツーリングを楽しんでいたのである。

*その激安7万円のZ250FTは、バイク屋さんで受け取って寮まで帰る途中、クラッチが切れなくなって走行不能になり、公衆電話からバイク屋さんに連絡して引き取りにきてもらうという、いきなり修理かよ!の衝撃的な想い出に残るホロ苦デビューであった。 トホホ。

貧乏だったその頃、それでもZ250FTという相棒を得て、大学でテントやバーナーを借り、バイクに積んでキャンプツーリングを楽しんでいたのだ。 よく考えてみると、そんなライフスタイルは今でもあまり変わっていないんだなあ。 いやはや。

***

20数年振りに家にやって来たのは、何の縁か、これまたKawasakiの250ccバイク。

久し振りのドキドキ感を楽しみつつ、ニーグリップを意識しながら、ジンワリとアクセルを開けていく。

250ccなのでそれほどパワフルではないが、それでも心地良いエンジン音と相まって、充分な加速感が楽しめる。 『気持ち好い!』

コーナーでは、体重移動でヒラリヒラリ。

頼りはヘルメットと自分の理性だけ。 風を感じる体剥き出しでの走りは、まさに快感である。

Ninja250で海沿いの快適な道を走っている時、私の脳内に『カチャリ』と、静かだが深い音が聞こえてきた。

この音は、あるくみるきく旅するシーカヤック、ロードスターでのオープンドライブ、MTBでのお散歩ツーリングに続いて、楽しい事/気持ち良い事を真面目に追求する『生涯不良』の私のライフスタイルに、また一つ新たなパズルが『ピタリ』とハマる音。

KawasakiのNinjaなんて、無頼にピッタリじゃあないか。 これからまた、新たな楽しみが増えたなあ!

息子よ、本当にありがとう。 でも、安全運転しろよ。 そして、たまーにでいいから、貸してくれよな。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする