あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: お盆休みは3泊4日の宿泊で日本海堪能シーカヤックツーリングのドライブ旅

2016年08月19日 | 旅するシーカヤック
お盆休みの前半は、お墓参りや親父の初盆なども済ませてひと段落。
その間、ネットで空いている安宿を探し、中盤から後半に掛けてのプランを練る。

最初に出雲と江津の宿が取れ、その後、なんとか俵山温泉の宿が取れて、考えていた点がようやく線となってプランが繋がった。
『ようし、今回は、車で旅しながら日本海をのんびりと楽しむぞ!』

***

2016年8月16日(火) 朝起きるとコーヒーを飲み、着替えて、『じゃあ行ってくるよ』 『はい、気をつけて』
まだ暗い中、シーカヤックを積んだワゴンを北に向けて走らせる。

今回の旅のお供は、昨日のうちにCDを用意しておいた『庄司紗矢香』、『EGO-WRAPPIN』、そして『柴田淳』
まずは、庄司紗矢香の『Bach & Reger Works For Violin Solo』
最近一番はまっているお気に入り。

朝早いため、まだ車が少ない快適な田舎道を、シャコンヌを聴きながら走る快適なドライブ。

***

今日は朝早く出たので、いつもより1時間程度早く定番の出発地点に到着。

夏の海水浴シーズンは出艇できる場所も限られるので、海の景色もお気に入りで、出艇も容易なここを選んだという訳である。
ここは、近場に洞窟や岩場があるお散歩ツーリングコースなので、安全装備とペットボトルの飲み物だけを積み込んで、出発準備は完了。

今日は昼から雨の予報だが、まだ雨は降り出しそうにはない。


お気に入りのコースを漕ぎ進む。

この洞窟は、何度きても飽きることがない。


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ピーカンの天気ではないため、比較的漕ぎやすいツーリング日和。

海は綺麗で、日本海らしいエメラルドグリーンだし、

徐々に青空も覗いて、快適な海のお散歩が楽しめる。

誰もいない入り江を独り占めし、しばし休憩。


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午前中は、のんびりまったり、美しい島根半島の海でシーカヤックツーリングを楽しむことができた。
『うん、最高の出だしじゃあないか!』

昼からは、予報通り雨が降り始めた。
お昼ご飯は、松江の蕎麦屋さん『神代そば』

これまで何度か一人で、あるいは妻と一緒に来たことがある。
俺は、ここの釜揚げそば、鳥そばがお気に入りの一つ。

いやあ、やっぱりここの蕎麦は美味しいな。 『ご馳走様でした』

***

宍道湖沿いの道を走り、平田へ。

今回お世話になるのは、久し振りに訪れる『持田屋旅館』さん。
ここも、子供達が小さかった頃から、何度かお世話になっているお気に入りの宿の一つ。

女将さんも、俺のことを覚えていてくださったようで、嬉しい限り。

今日の晩御飯は、持田屋さんから予約していただいた地元のお店。

歩いてそのお店へと向かう。

『おかや』さん。
まずはビールで、一人乾杯!

『ぐび、ぐび、グビリ』 『あー、美味いなあ!』
今日は久し振りに島根半島でシーカヤックを楽しめたし、お昼ご飯はお気に入りのお店で美味い出雲そばを食べたし、最高の1日であった。
そんな日の夜は、ビールの旨さも格別である。

***

ここの料理も最高だ。

刺身には、俺が好きなヒラマサも入っていたし、

美味かったのは、このイカゲソ。

熱く熱せられた石の上にゲソを置き、色が変わったら食べどきである。
予め味付けされているので、そのままパクリ。
『おお、これは美味いなあ』 またまたビールをゴクリ。

今日は、7品コース。

リーズナブルな料金で、美味しい料理をたっぷりと堪能させていただいた。
『ご馳走様でした』
またまた、旅先でのお気に入りのお店が増えたなあ。 嬉しい限り。

***

翌朝。
パンとコーヒーの朝食を済ませると、7時過ぎには宿を辞す。
『お世話になりました。 また来ます』

今日の目的地は、江津。
久し振りに、江の川下をちょっぴり楽しもうという魂胆である。
三江線の運行ダイヤを考慮し、車の回収なども考えて、今回は下流域の川戸から川平までの約8キロのショートコースの予定。
まずは川戸に行き、カヤックを下ろす。

カヤックと安全装備一式を河原に準備し、出発である。

空は曇っており、少し雨が降り始めたが、ザーザー降りにはならないと肌感覚でわかる。

***

下流域なのだが水量が少なく、浅瀬ではカヤックの底を擦りながらの川下り。

しっかりと周囲を見回して、少しでも水深があり、岩絡みにならないコースを選んで下っていく。

瀬とも言えないような波の低い瀬でも、漕がずに進んで行き、かつちょっぴりと緊張感を覚える感覚は、川下りならでは。
『いやあ、こりゃあ楽しいや!』

***

瀞場になると、様相が一転する。

穏やかな水面は、まるで鏡のように景色を水面に映し出す。

しばしパドリングの手を止めて、久しぶりの川旅ならではの景色を堪能。


***

行動食は、出雲で仕入れてきた、地元のパン屋さんのあんぱん。

あんぱんを齧り、麦茶を飲んで、再び漕ぎ出す。


***

ここからは再び、水面が鏡のようになった、独特の景色に心奪われる。

急ぐ旅でもなし、漕ぐ手を止めて、のんびりまったり。

いやあ、ええ旅やないか!

これからも、たまには川下りを楽しむことにしよう。


***

少し早いが、お昼ご飯にすることに。
最初の一品は、途中の道の駅で買い込んできた、ボベ飯の入った天ぷら。

ボベ貝の出汁と、その歯ごたえが、日本海っぽくてなんとも良い感じ。
そして、赤天。

ピリ辛の天ぷらが、これまた美味い。
『これはビールが欲しくなるなあ』 と思いながら、麦茶をゴクリ。

***

そうこうしている間に、ゴールが近づいてきた。

この頃から、河口から上流に抜けていく風が吹き始め、流れに乗って進んで行くことはできなくなったので、しっかりパドリングして進んで行く。

今日は、1時間半ほどの川下りであった。
『いやあ、楽しかった!』

***

カヤックを引き上げ、川に浸かって体を冷やし、着替えて駅へと向かう。

川平駅は、橋を渡った対岸にある。

橋の上から眺める景色は、また一興。


***

三江線の川平駅。

木造の駅舎は、なんとも良い感じ。 ベンチも木製である。

空は晴れ、少し風があって、日陰に座っていると過ごし易い。

駅舎には、有人駅であった頃の名残が。

こんな張り紙も残っている。

駅舎を観察したり、音楽を聴いたり、駅舎に置いてある訪問者の記録ノートを拝見したりして、列車が来るまでの1時間をのんびり過ごす。

***

ようやく列車の時間。

ここから乗り込むのは、俺一人であった。

川沿いの線路を、ゆっくりと走り、川戸駅へ。

駅からは歩いて河原へと向かう。

車で川平まで行き、カヤックを回収して、今日のツーリングは終了。

***

チェックインまで時間があるので、しばしドライブを楽しむことに。

これまで知らなかった、快走路を発見。

景色も良く、車も少なく、とても快適なドライブコース。
途中でオドメーターを見ると、

『88,888km』 もう少しで9万キロである。
ロードスターは18万キロを超えているし、アテンザワゴンは9万キロも目の前だ。

持ち主と同様、いずれのクルマも老齢化が進んできたが、まだまだ快調。
愛着も湧いているし、シーカヤック運搬車としての使い勝手も申し分なし。 これからも大事に乗り続けていきたいものである。

***

今日の宿は、『美川旅館』さん。
初めてお世話になる宿である。

チェックインしたら、まずはお風呂に入らせていただき、その後は部屋で夕食までのんびり過ごす。
川戸駅は目の前だ。


夕食の時間。
食堂に降り、女将さんと会話しながらの夕食。

生ビールをグビリと飲み、昔は『カヌーの里 おおち』のツアーでよく江の川を下っていたことなどをお話しする。
女将さんからは、今年のアユ漁の話や、この旅館の歴史など、興味深いお話を伺うことができた。
以前私が本を買って読んだたことがある、地元の川漁師さんともお付き合いがあるのだとか。 いやあ、世間は狭いものだ。
その後も、江の川に遡上してくる鮭や、昔の三江線の話などで盛り上がった。
楽しい夕食のひと時。

***

翌朝、朝食をいただくと、宿を辞す。 『どうもお世話になりました。 また泊まりに来ますよ』
今日の目的地は山口県の俵山温泉。
海沿いの道を走っていると、以前下見に行った浜を思い出した。
『うん、今日も少し漕いでみるか』

浜に到着すると、海水浴シーズンは終わった様子で、静かな海辺。
人が多いようなら諦めようと思っていたが、これなら漕げそうである。
早速、シーカヤックをクルマから降ろして準備する。

以前は出艇地としての下見だけで、漕ぎ出しはしなかった。
どんなエリアなのか楽しみである。

***

今日は空は青く、透明感のある日本海ブルー。

午後からは波が上がる予報だが、まだ海は穏やか。

絶好のお散歩ツーリング日和。

ここは、出発地点から近くに岩場があり、箱庭的な景色が楽しめる、俺好みの良いスポット。


***


海の透明度も最高である。

日本海らしい岩場巡りを楽しみ、

岩と岩との間を潜り抜け、

美しい日本海を堪能。

***

俵山に向かう途中、650kmを超えたところで給油して燃費を計算すると、

約12.5km/L
9万キロ近く走った、2.3LのAT車としては、なかなか良い燃費ではないだろうか。

***

今回もお世話になるのは、『たまや旅館』さん。

俺にとっては、俵山温泉といえばこのお宿。 『またまた、お世話になります』

宿泊者用の入浴チケットを購入し、まずはお風呂へ。

アルカリ泉にゆったりと浸かり、旅の疲れを癒す。
風呂から上がると、大好物の生ビール。

そして、少し遅めの昼食。


***

宿にも戻ると、部屋でのんびり過ごす。

音楽を聴いたり、本を読んだり、のんびりマッッたり。

夕食は、たまや旅館さんらしい、美味しい料理がたっぷり。

美味しい料理を楽しみ、ビールを飲む、至福のひと時。
旅の疲れからか、夜は早い時間にバタンキュー。

***

今回は、島根半島を漕ぎ、久しぶりとなる江の川での川下りを楽しみ、初めて漕ぐエリアを開拓し、この暑い時期にしてはタップリとお散歩ツーリングを楽しむことができた。
さらには、懐かしい宿を訪ね、新たなお気に入りの宿を発見し、定番の宿も訪ねることができた。
総走行距離約850kmの、とても充実した夏の日本海縦断の旅。

『さあ、連休も残り2日。 明日はシーカヤック部の練習もあることだし、子供達と夏の海を楽しむことにしよう!』

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瀬戸内シーカヤック日記: 夏のシーカヤック教室5日目&メダカの稚魚が順調に成長

2016年08月07日 | 旅するシーカヤック
2016年8月6日(土) 今年で9年目となった、地元の島でのシーカヤック教室も、今日で5日目。

今年の夏は天候にも恵まれ、これまで順調にシーカヤック部の練習と、まだ部員にはなれない小さな子供達や職員さん達の体験教室を行うことができている。
ここ数年はシーカヤック部を支えてくださっている職員さんの尽力もあり、体験教室に参加してくれた子供達が、高学年になると部員として参加してくれるようになり、シーカヤック部としての練習では、港の外に出てしっかり距離を漕げるようになったことも嬉しいことの一つ。

***

練習前に、ふと側溝を見ると、

タコ!
前の満潮時に取り残されたのであろうか?

***

今日は、シーカヤック部OBの中学生や久しぶりとなる女の子も参加してくれ、少し多めの参加だったので練習艇をフル活用。
挨拶、準備運動を終えると、カヤックを海に下ろし、練習開始。

今日は漕げる子ばかりなので、すぐに外に出て漕ぐ練習。
潮の流れを感じながら、また港の中とは違う波のリズムを感じながら漕ぎ進む。

休憩では、カヤックをひと塊りにして、のんびりまったり空を眺める。

***

『ようし、じゃあそろそろ中に戻ろうか』

『港への出入りが一番危ないから、俺が見張っているよ。 今は大丈夫だから、順番に俺の内側を入ってきて』
いつもの場所に行き、しばし休憩。

PFDを着けて、海に浮かぶ。
暑い日ではあるが、こうして水の中に浸かっていると気持ち良い。

***

この夏定番となった、ミニレース。

これが好きな部員がいて、人数が揃った時にはこうしてレースを楽しんでいる。

『よーし、頑張れ頑張れ! ダッシュだ〜』

***

再び休憩した後は、フネを乗り換えてまた外に漕ぎ出す。

毎回参加してくれている中学生に、『毎週漕いで、飽きないか?』と聞いてみると、
『いいえ、楽しいです!』と満面の笑顔。
嬉しい限りである。

今日も1時間半ほど、しっかりと練習することができた。
今年の夏は、秋の島渡りに向けて、しっかり距離を漕ぐ練習ができているなあ。

***

今日は午前中だけのリクエストなので、昼からは家に戻り、ビールを飲みつつメダカを愛でる。
野呂山で捕獲してきたメダカとミナミヌマエビは、グリーンウオーターになった水槽で、元気に泳ぎ回っている。

また、抱卵したメダカから採取した卵から稚魚が生まれ、

こちらも大きくなるまで成長させるのは意外と難しいということだが、今のところはすくすくと順調に育っている。

餌をやると、元気に泳ぎ回る姿が可愛いのである。
稚魚は、まだ屋内で飼育しているので、仕事から帰った後、ビールを飲みながら眺めるのも楽しいひと時。

また、こちらは母の家に住んでいる俺の友達、

大五郎。
体は大きいが、その体型から想像するより動きは素早く、そして賢く人懐こい猫なのである。

なんだか最近は、メダカやミナミヌマエビ、そして猫など、ペットにハマっているなあ。

***

さあ、明日は体験教室だ。
天気も良さそうだし、安全第一で楽しむぞ!

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