あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 春帆楼・広島店限定『白子祭り』&チャイコフスキー・交響曲第3番

2017年01月28日 | 旅するシーカヤック
2017年1月28日(土) この土曜日は次男が仕事が休みだというので、『久しぶりに飯でも食いに行くか!』という事で、多忙で疲れている次男の慰労も兼ねて前から店を予約していたのである。
そのお店は、春帆楼広島店。

毎年1月には、広島店限定の『白子祭り』があり、年に一度のお楽しみとして、恒例としているのである。

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去年は、長男と一緒に来たのだが、その時のあまりの美味しさを家に戻って話すと、妻も今度は是非行きたいと言っていたので、今年は妻と次男と一緒に出かけることにした。

11時半の開店に合わせて店に入る。

今日も開店から、多くのお客さんで店は賑わっている。

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まずは、先付けから。

飲み物は、もちろんエビスビールでスタートである。

続いて、吸い物。

お楽しみの最初は、『とらふく薄造り&白子刺』

白子もたっぷりと載っており、これはなんとも贅沢な一品である。

ポン酢に薬味を入れて食べると、『うーん、これは絶品!』
ふく刺しをパクリ、エビスビールをゴクリ。
ああ、至福のひと時。

***

こうなると、日本酒が欲しくなる。 『雁木』を注文。

これは、おちょこを3つ頼み、次男と妻と一緒にゴクリ。
『お、これはやっぱり美味しいね』

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とらふく白子みぞれ煮。

もう、何も言うことはない。。。

ニヤけた顔で、日本酒をゴクリ。

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ふくちり鍋。

とらふく白子源平焼。

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ふく唐揚げ。

ここまでくると、やはりヒレ酒が欲しくなるよなあ!

『おお、この一年一度の香ばしいヒレ酒よ!!!』

***

〆は雑炊。

絶品!

そして、コーヒーと水菓子を頂いた。

ご馳走様でした!

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一年一度の、広島店限定のお楽しみであった。
『うん、これはまた家族で美味しい料理を堪能することができて、いい休日じゃあないか』

***

友達と会うという息子を残し、妻と一緒にエディオンに行って手に入れたのが、このCD。

先日の広響コンサートで聞いた、チャイコフスキーの交響曲第3番。
指揮をされた小林さんによると、なかなかコンサートでは演奏されない貴重な曲なのだそうだが、聞いてみると素晴らしかったので、どうしても手に入れたかったのである。

俺は、チャイコフスキーの華やかで美しい旋律が好きなので、この曲はまさにツボ。
家に戻ってCDを聴くと、広響のコンサートでの感動が蘇ってきた。

***

また、少し悲しいお知らせも届いていた。
春帆楼で会計するときに聞いた、施設の関係があり、この春で広島店が閉店になるのだとか。

せっかくお気に入りになった、白子祭りが来年以降は楽しめないということになる。
残念ではあるが、これは決まったことであり、どうしようもなく仕方がないこと。

せめて、閉店までにもう一度お店に行き、美味しいふく料理を妻と楽しみたいものである。

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生涯不良のシーカヤッカー。 今日は美味しいふくの白子祭りをたっぷりと堪能した。
幸せな休日。 さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 広響・第366回定期演奏会『血統の証』&雪の朝はお散歩シーカヤックツーリング

2017年01月21日 | 旅するシーカヤック
2017年1月20日(金) 仕事を終えると、HBGホールへと向かう。
今日は広島交響楽団の第366回定期演奏会の日。 2017年になって初めてのクラシックコンサートである。

ホールで妻と落ち合い、会場へ。

今日の指揮者は小林研一郎さん、ヴァイオリンはアレクサンドラ・スムさん。
いずれも初めてなので楽しみである。

***

まずは、シベリウスのヴァイオリン協奏曲二短調Op.47
初めて聞く曲。
モスクワ生まれだという、アレクサンドラさんのヴァイオリンと、小林さんの指揮による広響の演奏を楽しむ。
拍手喝采!

アンコールは、バッハ作曲・無伴奏パルティータ/サラバンド。

でもこうやって改めて聞いてみると、俺にはやはり庄司紗矢香さんの方がツボかも。

***

休憩の後、チャイコフスキーの交響曲第3番二長調Op.29『ポーランド』
この時は、演奏を始める前に小林さんが解説された。

この曲をオーケストラで演奏することは珍しいのだとか。 また、第2楽章から第4楽章までは、チャイコフスキーらしいペシミスティックな曲だというお話も。
特に第3楽章は、涙なしでは聞くことができないと思いますよ、との事。

驚きの出だしの第一楽章から始まり、解説の通りの流れ、そして盛り上がる最終楽章へ。
この演奏にも、盛大な拍手喝さいが!

演奏前に指揮者の方から解説を聞いたのは、初めてであったが、これはなかなかいいものである。

***


今日のアンコールは、ドヴォルザークの『ユーモレスク』
これも、小林さんの解説を聞き、小林さんならではの人の一生を4分間に凝縮するという演出による、なんとも感動的な演奏であった。

素晴らしい! これだからやはりCDじゃなく、コンサートが好いのである。

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2017年1月21日(土) 夜のうちに降った雪で、周りの山々は白く雪化粧。
車も、フロントガラスもボンネットも全て凍り付き、ガチガチであった。

エンジンをかけてヒーターを効かせ、しばらく待ってガラスの氷が溶けると家を出る。
今年に入ってから週末は荒れた日が多く、なかなかキャンプツーリングに出かけることができないのが残念ではあるが、まあ自然相手の遊びだから仕方がない。
今日も、お気に入りのエリアで日帰りお散歩ツーリングを楽しむことにした。

***

今回も誰もいない、静かなお気に入りの浜。

風はなく、気温は低いものの冬としては絶好のツーリング日和。

今シーズン初めてとなる、ドライスーツの着用。

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冬の芸予諸島の水はより一層澄み渡り、この綺麗な海をシーカヤックで漕ぎたいという気持ちを高ぶらせてくれる。

では出発!

お気に入りのウッドのナローブレードに、今日はさすがにグローブも着用。


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日が高くなり、海面に日差しが当たると、水蒸気が立ち上がる。

気嵐とまではいかないが、なかなか幻想的な雰囲気。


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前回は、北上して島を一周したので、今回は南側の自然海岸エリアを散策することに。

まずは、目の前にある島へ漕ぎ渡り、カウンタークロックワイズで一周してみる。

石を運ぶ大きな船。


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昼前からは風が上がる予報だが、この時間帯でも時折雲に覆われて、すでに天気が崩れそうな雰囲気も醸し出す。

それでも日が当たると、ぽかぽかと冬の陽気も感じられる。


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貴重な自然海岸が残る半島側にに漕ぎ戻り、いつもの浜に上陸した。

ここは、25年前からのお気に入りの浜。

ポットに詰めてきた熱い紅茶を飲み、クッキーを頬張る。

熱い飲み物を摂ると、体が芯から温まる。 ありがたい。

***

この辺りの海域の、海の綺麗さといったら。。。

瀬戸内海が汚いなんて言わせない。

休憩を終え、カヤックに乗り込もうとした時、ふと休憩用のクッションを背もたれのところにつけてみようか! というアイデアが浮かんできた。

この前シートを修理してからむき出しになっていた、シーカヤックのシートバック部分。
ここに、このクッションがぴったりとハマった。

実際に漕いでみると、クッションが効いて快適な事に加え、背もたれの部分に接する背中のあたりが温かいのが冬の漕ぎには何より嬉しい。
『うん、これからはこれで行くか!』
漕いでいるときには背もたれのクッションになり、浜に上がっての休憩時には座布団代わりになる、一石二鳥である。

***

ツーリングを終えると、シーカヤックの塩抜きをし、着替えてお昼ご飯へ。

いつものお店で、牡蠣天うどん。

『ごちそうさまでした!』

帰る頃には、風が出てきて寒くなってきた。
『うん、これは良いタイミングで漕ぐことができたなあ』

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それにしても、早くキャンプツーリングに行きたいものである。
生涯不良の旅するシーカヤッカー。 さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 年に一度のお楽しみ旅_大谷山荘別邸・音信

2017年01月08日 | 旅するシーカヤック
2017年1月7日(土) この週末は、前から楽しみにしていた旅が待っている。

山口県の湯本温泉にある、大谷山荘の別邸・音信に泊まる、妻と二人での一泊旅。
この宿は、50歳になった一区切りを記念して初めて宿泊させていただいたのだが、宿の雰囲気と食事の美味しさに魅了され、年に1度だけではあるが泊まりに行き、今回が4度目の訪問となる。

これまで、11月、9月、7月と、秋と夏に泊まっているので、今回は冬に泊まろうと1月にしたのである。
季節によって料理が変わるので、それが楽しみの一つ。

今回9月には予約していたのだが、その後にビッグニュースが入ってきた。
そう、12月に行われた日露首脳会談である。
今回の宿泊は、なかなか良いタイミングであった。

***

長門周辺はこれまで何度も訪れており、主だった観光地やディープな景勝地なども行っているので、今回は本当に音信でゆっくりと過ごす時間を楽しむだけの旅。
そのため、朝はいつもよりゆっくりと、遅めの出発。

この宿への旅は、ロードスターで行くことに決めている。

10万キロで一度交換した幌であるが、18万キロを超えてそれなりに年季が入り、破れた箇所をテント生地で補修しているのが痛々しいが、全く雨漏りもせず機能的には問題ない。

さすがにサスペンションはヘタってはいるが、エンジンは絶好調で、もうすぐ19万キロである。

***

チェックインの14時ちょうどに宿に到着。
荷物を降ろし、クルマを預けると、いつものように茶室に案内される。

まだ鏡餅が飾ってあり、正月の雰囲気が残っている。

まずはお菓子をいただき、運ばれてきた抹茶をいただくと、非日常の世界への扉が開く。

***


小さなフロントで鍵を受け取り、部屋へと向かう。

音信は部屋数も限られていることに加え、子供連れは宿泊できないことになっているので、廊下を歩いていてもほとんど人に会うこともなく本当に静かな空間。


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今回は、これまで泊まったことがない部屋を予約してみたので、楽しみである。

メインの部屋は、こんな感じ。

お気に入りの山側の部屋とはまた違った雰囲気である。 妻は気に入った様子。

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浴衣に着替えると、さっそくお風呂へ。
部屋にも露天風呂があるのだが、まずは大浴場で、ドライブの疲れを癒すことに。

ここでは、カードキーを2枚渡してくれるので、本当に使い勝手が良い。
普通の宿なら、鍵が1つだけなので、『何時頃に風呂から出て、どこで待ち合わせするか』を妻と相談するのだが、それぞれ鍵を持っていると、そんな面倒が要らないのだ。
『じゃあ、ごゆっくり』

お風呂場に向かう廊下も、もう通い慣れた感じで嬉しい。

ここの大浴場は、いつもほぼ貸切状態のことが多く、他にお客さんが居ても、一人か二人程度。
静かに体を伸ばすことができるのである。

また、俺はここの岩盤浴が大のお気に入り。
専用のガウンを着て、温かい床に寝そべり、体から汗が噴き出してくるのをじっくりと楽しむ。
しっかりと汗を出し、体から日頃の疲れとストレスを放出すると、露天風呂に入ってサッパリ。

***

風呂から出ると、音信文庫で本を借りる。

この宿での楽しみの一つは、風呂上りにビールを飲みながら、普段見ることのないような本を開くこと。

また今日も、お気に入りのクラシックのCDも持参したので、部屋に備え付けのオーディオで聞きながらビールを飲み、音楽を聴き、本を開く。

これぞ至福のひと時。


***

再び大浴場で岩盤浴を楽しみ、

休憩して、部屋の露天風呂でのんびりまったり。

***

夜の食事。

今回は、以前試してお気に入りとなった部屋食。

広々とした綺麗な部屋で、妻と二人、ゆったりと食事を楽しめるのが、なんとも贅沢な時間である。

ビールの次は、雁木をお願いした。

この肉料理は、妻が大絶賛していた。

せっかくなので、料理を運んでくださる方に伺った、プーチン大統領との会食でも供されたという日本酒、『東洋美人』も試してみる。

『ごちそうさまでした』

何年か前に総料理長が大谷山荘の方に移られたということで、最初に泊まった時とは味も雰囲気も変わってはいるが、部屋でゆっくりとおいしい料理をいただくことができ、大満足の夕食であった。

***

翌朝起きると、外は雨。

いつもよりゆっくりとベッドでゴロゴロする時間を過ごし、部屋の露天風呂で朝風呂を楽しむ。

朝食は、目覚めのスープから。

いつもながら品数も多く、一品一品がおいしい朝ごはん。

特に、ノドグロの西京焼きが美味しかった。
『ごちそうさまでした』

***

部屋に戻ると、新聞を開く。
今日は、地元の新聞をお願いしていたので、山口新聞である。

記事の一つに、安倍総理の山口帰郷の話題が載っており、その予定を見るとなんと今日は大谷山荘でのイベントに顔を出されるのだとか。
これまた話のネタが増えたなあ。

***

部屋でまったりとお茶を飲みながら、本を開く。

そして再び露天風呂。

今回も、温泉三昧である。

***

11時前にチェックアウト。

フロントでは1組しか対応できないので、順番待ち。

名残惜しいが、これで非日常の世界から現実世界に戻るのである。

クルマの準備ができたということで、玄関に行き、ロードスターに乗り込み、宿の方に見送られながらの出発。
『どうもお世話になりました。 また来ますので、よろしくお願いします』

***

呉まで戻り、給油して燃費を計算すると、ほぼ16km/L。

19万キロが近いというのに、新車の頃と比べても全く燃費は変わっていない。

***

大谷山荘別邸・音信で、妻と二人で非日常を楽しむ、年に一度のちょっぴり贅沢な楽しみの旅。
さて、次はどの季節に行こうかな? 楽しみだ!

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瀬戸内シーカヤック日記: YB125SPで『とびしま海道・農道散策の旅』_一峰寺公園

2017年01月05日 | 旅するシーカヤック
2016年1月5日(木) 今日は風が強く、シーカヤックを漕ぐには適さないので、YB125SPで日帰りツーリングへ。

***

俺の住んでいるエリアは、とびしま海道やしまなみ海道が近く、125ccの原付二種で旅するには絶好のエリアなのである。
蒲刈に渡る安芸灘大橋では、250ccでは650円掛かるのだが、125ccではたった50円で済む。
また、しまなみ海道の各島に渡るためのフェリーも安く、交通量の少ない海沿いの田舎道を、125cc単気筒エンジンのバイクでトコトコとのんびり走るにはうってつけなのだ。

***

気温が低く風も強いので、防寒のウエアリングをしっかりと決め、安芸灘大橋を渡る。

先日オイル交換したばかりなので、エンジンもミッションも絶好調。


***

下蒲刈から上蒲刈を抜け、豊島へ。

芸予諸島らしい多島美の景色を楽しみながら、橋を渡る。

大崎下島に入ると、標識を探す。

『おお、こっちが一峰寺公園か!』

***

初めて通るループ橋。

この辺りは、柑橘類の栽培が盛んな土地。

風はあるが晴れて芸予ブルーが楽しめる農道を、のんびり登っていく。

狭くてクネクネの、島らしい農道である。


***

標識に従って登っていくのだが、結構狭く荒れた路面の急坂が続く。

これは、クルマではあまり走りたくない道である。 バイクでよかったなあ!


***

しばらく走ると、ようやく展望台に到着した。

展望台は2か所ある。
上にある展望台からの眺めはこんな感じ。 北側には、大崎上島が見える。

南側は、愛媛県の七五三浦あたりが遠望できる。


***

下側の展望台に下る。

こちらからは、こんな眺め。


***

上側の展望台から少し林の中を歩くと、

水分神社。

旅の安全を祈願。

***

再び下側の展望台へ。

リアボックスから荷物を出し、しばし休憩。

温かいコーヒーと、呉名物のエーデルワイス・パリスクッキー。
ベンチに座って海を眺めながら、大満足のティータイム。 『うん、ここは気に入ったなあ』

***

しばらく休憩すると、山を下る。
1速、2速のエンブレを使い、石や枝、砂などに注意しながら、ゆっくり慎重に下っていく。
帰りは、途中から別ルートにトライ。

トンネルを越えると、

絶景が目の前に広がった。

***

山を下ると、ミカンを運搬する機械が残されていた。

さすがにもう現役ではないのだろうな。

大長では、ミカンを購入。

袋に詰めて測ると、ちょうど2kg。

お金を払った後、お兄さんがミカンを3つほどサービスしてくれた。 『ありがとう!』

少し走ると、毎年ミカンを購入する無人販売所が。

ここでは、いしじミカンを購入。 500円也。

***

橋を渡って岡村島へ。

こんなことになっていたとは知らなかった。

縁結びのスポットになっていたのである。


***

海沿いの展望台でお昼ご飯。
固形アルコール燃料を使うコッフェルでお湯を沸かし、トムヤンクンヌードルを食す。

箸を忘れていたので、硬めの枯れ枝を拾って即席の箸を作成。
風が強かったが、持参した風防がしっかりと役に立ち、ちゃんとお湯を沸かすことができた。

***

持参した水筒には、フィールドアンドストリームと、エコマリン・オーシャンカヤックセンターのステッカー。

『懐かしいなあ』
トムヤンクンヌードルを食べ終えると、残ったお湯で紅茶を入れ、もう1枚のパリスクッキーでデザートタイム。


***

荷物をパッキングし、YB125SPにまたがって、岡村島をクロックワイズで一周する。

お昼ご飯を食べる頃から雲が広がってきたが、午前中は冬の青空に恵まれて、楽しいバイクツーリングを楽しむことができたのはラッキーであった。

***

なかなか楽しい、とびしま海道での原付二種バイクツーリング。
このあたりは農道が多くあり、原付二種ならではの探索ツーリングが楽しめるので、今年は機会を見つけて新たな農道や展望スポットを開拓していきたいものである。

今年の冬休みはこれにて打ち上げ!
生涯不良のシーカヤッカー。 はてさて、この週末はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 2017年初漕ぎは地元のお気に入りのエリア & YB125SPのオイル交換

2017年01月03日 | 旅するシーカヤック
2017年1月3日(火) 朝から快晴で風もない今日は、2017年の初漕ぎ。
今日は日帰りだから、地元で一番のお気に入りの日帰りツーリングコースを漕ぐことに。

***

いつもの浜は誰も居らず、さすがに静かな正月三ヶ日の雰囲気。

今年は年初の漕ぎから芸予ブルーに彩られ、絶景の瀬戸内海。

今日のパドルは、ウッドのナローブレード。

冬は、この木の肌触りが温かくて心地よい。

天気も良く、風もなく、今日はグローブ無しでも大丈夫な絶好のお散歩日和。

上げ潮に乗って、小さな島をカウンタークロックワイズで一周することに。


***

波もなく、穏やかな瀬戸内の海。

箱庭のようなこのエリアが、本当にお気に入り。

時折手を休めては、景色を楽しみ、持参した温かい紅茶をごくりと飲む。


***

島を回り込んだところにある浜に上陸し、しばし休憩。

本当に気持ちの良い朝である。


***

再び漕ぎだし、島を一周。

人工物の見えない、自然海岸を楽しみながらのパドリング。

再び小さな浜に上陸。

紅茶とチーズケーキで、おやつの時間。

目の前に広がる景色を楽しみながら、至福の休憩タイム。

今日は絶好のコンディションの中、2017年の初漕ぎを堪能することができた。

***

家に戻る途中、DIYショップに立ち寄り、バイク用のオイルを購入。
今日は、YB125SPのオイル交換をするのである。
オイル受け用のボックスを準備し、エンジンをかけて2-3分待つ。

ドレンボルトを外し、汚れたオイルを抜ききると、

新しいオイルを注入する。

油量を確認し、エンジン始動。 『うん、軽やかに回って良い感じ』

先日はバッテリーも充電したし、これで冬のバイクツーリングの準備も完璧である。

***

今年はカヤックを始めて25年目の節目の年になる

***

思い返せば俺がカヤックを始めたのは、確か1992年の12月であった。
その時のボーナスから様々な支出を差っ引くと、十数万円ほどの余裕ができたのである。
そして妻に、『この余りで中古のカヤックを買っていいか?』と伺いを立て、快く了解をもらったので、当時近くにあったアウトドアショップに行ってみることに。
確か『30(サンマル)』という、今は無きショップに行って相談してみると、ちょうど予算に合う中古のファルトボートがあったのだ。

***

それは、フジタカヌーのSG-1という折りたたみ式カヤックで、当時から旅するカヤッカーに憧れていた俺は、まだカヤックを漕いだこともないのに、その場で買うことを即決。
そこからは、即席のカヤック教室の始まりである。

まずはファルトボートの組み立て方を教わり、次に近くにあった広の大川に行き、パドルを使ってバランスを取りながらの乗り込み方、前進する漕ぎ方、曲がり方、バック漕ぎなどを教わった。
河口近くの緩やかな流れだったので、特に危険を感じることもなく、水面に浮かんで自分の進みたい方向に自由に漕ぎ進むことのできる楽しさに、心が震えるのを実感。
買ってから初めて乗ったのだが、『ああ、これこそが、俺が求めていた遊びなのだ!』と、まさに運命の出会いであった。

そしてその練習中に浅瀬の岩にカヤックの底を擦り、船体布に穴が開くというトラブルにも遭遇。
結果、船体布の補修方法まで教わることになり、購入してから数時間の間に、組み立て方、漕ぎ方、補修方法まで一連のレッスンを受けることができたのは、ある意味幸いであったとも言える。

時々人に聞かれるのだが、なぜ俺がカヤックに興味を持ったのか、もう大昔なので全く覚えていないのである。
おそらく当時流行っていたアウトドア雑誌か何かで読んで、『これで旅したら楽しいだろうなあ』と様々な妄想を楽しんでいたのだろう。

***

午前中に即席のカヤック教室を終えると、一度家に帰ってお昼ご飯を食べる、ワンボックスカーにフジタカヌーを乗せ、妻と長男を連れて狩留家の海水浴場へと向かった。
午後からは、早速一人で海での漕ぎ練習を始めたという訳。
何せ、憧れのマイカヤックを手に入れたのだ。 もう漕ぎたくて仕方がないのである。

当時は、こんな格好で漕いでいた。
まだユニクロもなく、フリースや化繊のウエアは珍しくかつ高価だったので、今から考えるとトンデモナイ格好で漕いでいたものである。

下の写真は、1993年1月3日の音戸での初漕ぎの時に、長男を前に乗せての記念写真。

懐かしいなあ!

***

カヤックを買ったショップで、技術を身につけるなら、最近島根にできた『カヌーの里おおち』のスクールに通うと良いよと教えられ、それからは年に何度もカヌーの里のスクールやツーリングに参加することに。
当時は著名人を呼んでの練習やキャンプツーリングなどが盛んに開催されていて、今は無きローリーイネステイラーさんに出会ったのもここでのイベントである。

キャンプした川原で、ビールを飲みながら、ローリーさんや梅田さん、堀田さんなどから、様々なお話を伺うことができたのは勉強にもなったし、とても良い想い出である。
また、江の川を下るツーリングでは、こんな激流を下る貴重な経験も積ませていただくことができた。


***

その後、沖縄にはまって毎年漕ぎに行ったり、

インフレータブルカヤックを、スーパーカブ90に積んで、四万十川のキャンプツーリングを楽しんだり、

横浜単身赴任時代には、憧れのジョン・ダウドさんと漕ぐ機会をいただいたりもした。

この頃から内田隊長とのご縁に、徐々につながっていったのである。

***

その後も、リフレッシュ休暇を使ってミクロネシアに漕ぎに行ったり、

妻との旅行で訪れたスウェーデンのストックホルムでも、シーカヤックを漕いだり、

また、昨年が9年目となった、地元の島での『シーカヤック教室』を始めたり、

ご縁をいただき、カヌーワールドさんに、バタフライカヤックスのクルーソー460を使っての尺取り虫方式での瀬戸内横断旅の記事を書かせていただいたりもした。

他にも、書ききれないほどの海に関わる思い出が詰まっている。
ホクレア号とナイノア・トンプソン氏との想い出、

記念すべき伝説の第一次瀬戸内カヤック横断隊、

旅する櫂伝馬、家族での錦川や江の川&四万十川でのキャンプツーリング。
尺取り虫方式での瀬戸内横断〜日本海北上編、などなど。

改めて思い返すと本当に様々なことにチャレンジし、失敗して挫折した辛さに打ち拉がれることもあれば、時には叫びたいほどの達成感も味わい、カヤックとの運命の出会いによって、とても充実した24年間であった。

***

1992年にカヤックを始めて、今年の12月で25年目となる節目の年。
生涯不良のシーカヤッカーとして、今年はどんなテーマを設定して漕いで行こうかな。
本格始動する春に向けて、旅をプランニングする時間も楽しいひと時。

さて、今年はどんな旅を楽しもうか? 楽しみだ!

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