2017年1月3日(火) 朝から快晴で風もない今日は、2017年の初漕ぎ。
今日は日帰りだから、地元で一番のお気に入りの日帰りツーリングコースを漕ぐことに。
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いつもの浜は誰も居らず、さすがに静かな正月三ヶ日の雰囲気。
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今年は年初の漕ぎから芸予ブルーに彩られ、絶景の瀬戸内海。
今日のパドルは、ウッドのナローブレード。
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冬は、この木の肌触りが温かくて心地よい。
天気も良く、風もなく、今日はグローブ無しでも大丈夫な絶好のお散歩日和。
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上げ潮に乗って、小さな島をカウンタークロックワイズで一周することに。
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波もなく、穏やかな瀬戸内の海。
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箱庭のようなこのエリアが、本当にお気に入り。
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時折手を休めては、景色を楽しみ、持参した温かい紅茶をごくりと飲む。
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島を回り込んだところにある浜に上陸し、しばし休憩。
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本当に気持ちの良い朝である。
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再び漕ぎだし、島を一周。
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人工物の見えない、自然海岸を楽しみながらのパドリング。
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再び小さな浜に上陸。
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紅茶とチーズケーキで、おやつの時間。
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目の前に広がる景色を楽しみながら、至福の休憩タイム。
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今日は絶好のコンディションの中、2017年の初漕ぎを堪能することができた。
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家に戻る途中、DIYショップに立ち寄り、バイク用のオイルを購入。
今日は、YB125SPのオイル交換をするのである。
オイル受け用のボックスを準備し、エンジンをかけて2-3分待つ。
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ドレンボルトを外し、汚れたオイルを抜ききると、
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新しいオイルを注入する。
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油量を確認し、エンジン始動。 『うん、軽やかに回って良い感じ』
先日はバッテリーも充電したし、これで冬のバイクツーリングの準備も完璧である。
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今年はカヤックを始めて25年目の節目の年になる
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思い返せば俺がカヤックを始めたのは、確か1992年の12月であった。
その時のボーナスから様々な支出を差っ引くと、十数万円ほどの余裕ができたのである。
そして妻に、『この余りで中古のカヤックを買っていいか?』と伺いを立て、快く了解をもらったので、当時近くにあったアウトドアショップに行ってみることに。
確か『30(サンマル)』という、今は無きショップに行って相談してみると、ちょうど予算に合う中古のファルトボートがあったのだ。
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それは、フジタカヌーのSG-1という折りたたみ式カヤックで、当時から旅するカヤッカーに憧れていた俺は、まだカヤックを漕いだこともないのに、その場で買うことを即決。
そこからは、即席のカヤック教室の始まりである。
まずはファルトボートの組み立て方を教わり、次に近くにあった広の大川に行き、パドルを使ってバランスを取りながらの乗り込み方、前進する漕ぎ方、曲がり方、バック漕ぎなどを教わった。
河口近くの緩やかな流れだったので、特に危険を感じることもなく、水面に浮かんで自分の進みたい方向に自由に漕ぎ進むことのできる楽しさに、心が震えるのを実感。
買ってから初めて乗ったのだが、『ああ、これこそが、俺が求めていた遊びなのだ!』と、まさに運命の出会いであった。
そしてその練習中に浅瀬の岩にカヤックの底を擦り、船体布に穴が開くというトラブルにも遭遇。
結果、船体布の補修方法まで教わることになり、購入してから数時間の間に、組み立て方、漕ぎ方、補修方法まで一連のレッスンを受けることができたのは、ある意味幸いであったとも言える。
時々人に聞かれるのだが、なぜ俺がカヤックに興味を持ったのか、もう大昔なので全く覚えていないのである。
おそらく当時流行っていたアウトドア雑誌か何かで読んで、『これで旅したら楽しいだろうなあ』と様々な妄想を楽しんでいたのだろう。
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午前中に即席のカヤック教室を終えると、一度家に帰ってお昼ご飯を食べる、ワンボックスカーにフジタカヌーを乗せ、妻と長男を連れて狩留家の海水浴場へと向かった。
午後からは、早速一人で海での漕ぎ練習を始めたという訳。
何せ、憧れのマイカヤックを手に入れたのだ。 もう漕ぎたくて仕方がないのである。
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当時は、こんな格好で漕いでいた。
まだユニクロもなく、フリースや化繊のウエアは珍しくかつ高価だったので、今から考えるとトンデモナイ格好で漕いでいたものである。
下の写真は、1993年1月3日の音戸での初漕ぎの時に、長男を前に乗せての記念写真。
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懐かしいなあ!
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カヤックを買ったショップで、技術を身につけるなら、最近島根にできた『カヌーの里おおち』のスクールに通うと良いよと教えられ、それからは年に何度もカヌーの里のスクールやツーリングに参加することに。
当時は著名人を呼んでの練習やキャンプツーリングなどが盛んに開催されていて、今は無きローリーイネステイラーさんに出会ったのもここでのイベントである。
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キャンプした川原で、ビールを飲みながら、ローリーさんや梅田さん、堀田さんなどから、様々なお話を伺うことができたのは勉強にもなったし、とても良い想い出である。
また、江の川を下るツーリングでは、こんな激流を下る貴重な経験も積ませていただくことができた。
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その後、沖縄にはまって毎年漕ぎに行ったり、
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インフレータブルカヤックを、スーパーカブ90に積んで、四万十川のキャンプツーリングを楽しんだり、
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横浜単身赴任時代には、憧れのジョン・ダウドさんと漕ぐ機会をいただいたりもした。
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この頃から内田隊長とのご縁に、徐々につながっていったのである。
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その後も、リフレッシュ休暇を使ってミクロネシアに漕ぎに行ったり、
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妻との旅行で訪れたスウェーデンのストックホルムでも、シーカヤックを漕いだり、
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また、昨年が9年目となった、地元の島での『シーカヤック教室』を始めたり、
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ご縁をいただき、カヌーワールドさんに、バタフライカヤックスのクルーソー460を使っての尺取り虫方式での瀬戸内横断旅の記事を書かせていただいたりもした。
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他にも、書ききれないほどの海に関わる思い出が詰まっている。
ホクレア号とナイノア・トンプソン氏との想い出、
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記念すべき伝説の第一次瀬戸内カヤック横断隊、
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旅する櫂伝馬、家族での錦川や江の川&四万十川でのキャンプツーリング。
尺取り虫方式での瀬戸内横断〜日本海北上編、などなど。
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改めて思い返すと本当に様々なことにチャレンジし、失敗して挫折した辛さに打ち拉がれることもあれば、時には叫びたいほどの達成感も味わい、カヤックとの運命の出会いによって、とても充実した24年間であった。
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1992年にカヤックを始めて、今年の12月で25年目となる節目の年。
生涯不良のシーカヤッカーとして、今年はどんなテーマを設定して漕いで行こうかな。
本格始動する春に向けて、旅をプランニングする時間も楽しいひと時。
さて、今年はどんな旅を楽しもうか? 楽しみだ!