あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: カヤック&バイクの大三島ツーリング_大漁&福島~大横島

2011年09月23日 | 旅するシーカヤック
2011年9月22日(木) 久し振りに浜で夕日を眺めながらビールが飲みたくなり、大三島でのキャンプツーリングに出掛ける事とした。
朝は、翌日催される地元の祭りの準備である『綱張り』を手伝った後、しまなみ海道を走って大三島へ。 ところが北西の風が強く、とても漕ぎ出せる状態ではない。

今日のツーリングは諦め、昼過ぎまでドライブを楽しんでから、いつもの海水浴場へと向かった。
 
今回も、最近お気に入りの『カヤック&バイク』スタイル。 シーカヤックとMTBをカートップすると、これから遊びに行くんだ!という気分が盛り上がる。

 
気持ちの良い青空なのだが、強い北西風で、この辺りでは珍しく海一面に白波が広がっている。

この風では、テントを張ったり、夕食をゆっくり楽しんだりすることは難しいので、急遽『車中泊&外食』プランに切り替えた。
じゃあって事で、夕食はもちろん『大漁』である。

***

 
歩いてマーレグラッシアまで行き、お風呂でのんびりまったり、日頃の疲れを癒す。 そこから再び歩いて『大漁』へ。
 
夕方5時の開店にあわせ、一番乗り。 ここのお店に来た時の定位置である、店の奥のカウンターに陣取る。
何を食べようかと並べられた料理を見ていると、『タコ天、揚げたてよ』とおばちゃん。 『じゃあ、タコ天いただきます。 それと生ビールを!』

揚げたてで、ホカホカ&コリコリのタコ天をガブリ、そして何よりの大好物である生ビールを『グビーリ、グビグビ。 いやあ旨い』 『ゴク、ゴク、ゴクリ。 プハーッ!!!』

『明日からの3連休は忙しいんでしょうね?』 そう、一人なのでテーブル席を遠慮しているということはもちろんそうなのだが、ここはレジにも近く、おばちゃんと話をするにはちょうど良い特等席でもあり、そういう意味でもお気に入りの定位置なのだ。 

『明日からの3連休は忙しいんでしょうね?』 『多分ね。 忙しすぎて怖いかも』 『先週末は、台風の影響で雨でしたがどうでした?』 『それがねえ、関係なく多かったのよ。 みんな、雨だから少ないと思って来たらしいんだけど、関係なかったみたい。 外は雨なのに大勢の人に並んでもらって申し訳なかったねえ』

『やっぱ、安くて美味しいですもんね』 『ええ、忙しくても、美味しかったって言ってもらえたら、やっぱり嬉しいよ』

『それにしても、やっぱり来るんなら夜ですね。 特に5時からなら人が少なくて落ち着きます』 『そうよね。 地元の人はよく知ってるから、昼は避けて夜に来る人が多いんよ』 『ええ、だから私も夜に来る事にしてるんですよ』

***

『ところで、俺は毎回海鮮丼を食べるんですが、丼もので他のおススメはありますか?』 『たしかに海鮮丼を楽しみに来る人も多いけど、私は一通り食べてみてって言ってるんよ。 それで、自分が一番好きなのを選べばいいじゃない』 『そうですね。 じゃあ、俺も今回はスペシャル丼にしてみます。 それと、いつもの味噌汁をお願いします。 最初の時に、味噌汁を奨められて飲んでみてから、大好きになりました』

ビールを飲みながら眼の前に何冊か並べてあった『大三島暦』をパラパラとめくってみる。 『ふーん、こんな暦があるんですね』
『それ、良かったら持って帰りんさい。 神社に寄付したらもらえるんよ。 あんたがそこに座ったのも何かの縁よ』 『じゃあ、遠慮なくいただいて帰ります。 ありがとうございます』
 
『ごちそうさまでした。 美味しかったです』 『ええ、またゆっくり来てね』

いやあ、50歳近い中年になっても一人旅って本当に楽しいな。

***

 
浜に戻ると、ちょうど大崎上島に夕日が沈んでいくところ。 少し風は強いが、浜で夕暮れの瀬戸内の景色を眺めながら飲む酒は最高である。

夜は、荷物を片付け、荷室~後席をフラットにしたアテンザワゴンで車中泊。 この歳で車中泊というのも『なんだかなあ』って感じもするが、温かいシュラフに包まって快適な一夜であった。

***

2011年9月23日(金) 朝起きると風は収まり、好天の予感。 今日は漕げそうだ!
 
東の空から太陽が昇ろうとする直前である。 ストームクッカーを取り出し、お湯を沸かして『金ちゃんきつねうどん』
昨夕買い出しておいた『ちくわ天』も入れたプチ豪華版。 少し肌寒い朝、『ハフハフ、ズルズル』と温かいうどんをすすり、体を芯から温める。

日が昇ると徐々に気温は上がり、快適な朝に。 食後はコーヒーをいれ、海を眺めながらの贅沢な時間。
 
のんびりと朝の時間を楽しんでいると、地元の漁師さんが小舟で戻ってこられた。

『おはようございます』 すると、私とシーカヤックを見て、『あんたあ、釣りにでるんの?』 『いやあ、漕ぐだけなんです』
『どこらへ』 『今日は、福島や大横島あたりをのんびりと漕いでみようと思うとるんです』

『ところで、何か魚は釣れたんですか?』 『いいやあ、さっきは網を仕掛けにいったんよ。 潮が引いたら揚げにいく』
『何が獲れるんですか?』 『鯛よタイ。 (手を拡げながら)こがあなんが掛かることもある』 『えー、そがな大きいんが獲れたらええじゃないですか』
すると笑いながら、『まあのお、そうは言うても実際には時々しか獲れんがの。 今日は潮も小さいけえ、どうかのう』

***

7時過ぎ。 じゃあ、そろそろ漕ぎ出そうか!

今日のルートは、福島~大横島コース。
 
昨日とは打って変わって穏やかな海。 海水温もまだまだ高く、海を渡ってくる風も暖かい。

 
福島のあたりは、季節になると柑橘類がプカプカと流れており、瀬戸内らしさを感じるエリア。 また、この辺りは潮流が複雑なのだが、今日は潮も小さく、ほとんど影響を感じない。

福島をグルリと回ると、バウを北に向けて大横島へと向かう。
 
大横島ではお気に入りの水道をのんびりと流し、しばし休憩。

 
今日は途中で島に上陸する事なく、2時間半程しっかり漕いだ朝のお散歩ツーリング。 『あー、気持ち良かった!』

***

シーカヤックを引き揚げ、潮抜きをした後は、MTBを降ろす。
 
台風で入れ替わった、心地良い秋の空気を切って走るのは最高だ。

 
普段、徒歩では行かない場所にまで足を延ばしてみる。 気楽に行動範囲が広げられるのが、カヤック&バイクの良いところ。

 
帰り道ではお弁当を買い出し、浜に戻ってお昼ご飯。

***

食後は、これまたお気に入りのスポットであるマーレグラッシアの潮湯で、のんびりまったり。
 
さて、家に帰るとするか。 帰りは、しまなみ海道経由ではなく、盛から忠海に向かうフェリー。

 
途中、これまたお気に入りのラーメン屋さん、『太華園』さんに寄って、おやつ代わりに大好きな中華そば。 『ごちそうさまでした!』

カヤック&バイクと大漁、そして太華園の中華そば。 この週末も、しまなみ海道をたっぷりと楽しむことができた! 最高のOFF。

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瀬戸内シーカヤック日記: 2年目の試練_2011年の旅する櫂伝馬は来年に延期となりました

2011年09月17日 | 旅するシーカヤック
2011年9月17日(土) まずはご報告。 今年の旅する櫂伝馬は、天候不順のため、残念ながら延期となりました。 準備でお世話になった多くの方々には大変申し訳なく、お詫び申し上げます。

50名ほどの参加者/漕ぎ手のスケジュール調整、途中宿泊地との調整、歓迎イベントを企画していただいた受け入れ側との調整などなどを勘案すると、おそらく来年になるのではないかと思います。

***

昨夜雨の中、大崎上島に入り、夜の9時位から集まることができる関係者が10人程度集まり、最新の天気予報を確認した上で、実行するか否かを協議した。

実行委員会はこれまで時間を掛けて調整&準備してきた事、途中宿泊となる音戸でもいろいろとお願いをして調整済みである事、ゴールとなる宮島では歓迎イベントを企画していただいていることなども踏まえた上で、雨の中を子供も含めた海旅を行う場合の体調管理、悪天候の中を漕ぎ進む事で万が一の事故が発生したときの影響、今回伴走をお願いするフェリーのキャンセル費用、地元の方々の櫂伝馬に対する思いなどなど、議論は2時間近くに及んだ。

様々な意見が出されたが、最終的には、『旅する櫂伝馬が今年限りなら多少無理しても行っても良いが、これから10年目指して続けていくつもりなのだし、台風の影響による悪天候という不可抗力でもあるのだから、関係者も理解していただけるはず。 今回は延期して、みんなが合意できる状態でもう一度企画しようじゃないか』、という結論に至った。

苦渋の決断。

***

第1回目であった昨年は最高の天候にも恵まれ、良い形でゴールすることができたが、2年目の今年は、台風の当たり年ということもあり、出発すらできない試練の年となった。

思い立ったらポーンとシーカヤックをカートップして好きな浜に行き、雨が降っても多少の風が吹いても、スプレースカートとパドリングジャケットで防水した状態で漕ぎ進む事ができるシーカヤック旅とは異なり、50人にも及ぶ大勢の参加者と途中宿泊やゴールで受け入れてくださる更に多くの関係者の方々、雨が降るとどうしようもない開放構造の舟、往路では安全確保と荷物の運搬&復路では櫂伝馬を運ぶために伴走船のチャーターが必須であることなどなど、Go/No-Goの判断が非常に難しい事を実感。

ただ、真夜中に及んだあの議論が前向きで、みんながこの『旅する櫂伝馬』を続けていきたいと思っている事が救いであった。

今年、音戸漁協さんや自治会長さん、仕出し屋さん、お風呂屋さんなどに飛び込みで途中宿泊に関わるお願いに伺ったのだが、『櫂伝馬で大崎上島から宮島まで行くんです』と言うと、『おお、去年テレビで見たよ』、『知っとる知っとる、ラジオで聞いた』などなど、皆さん『旅する櫂伝馬』の事をご存知で、『そういう事なら』と、様々な便宜を図っていただいた。 本当にありがたいことである。

そのような中、2年目に訪れた思わぬ試練。 旅する櫂伝馬の火を消す事なく、私たちはこれを乗り越えて前に進んでいく事ができるだろうか。
試練を乗り越えてこそ、そこには成長がある。 『旅する櫂伝馬』が10年続けていけるかどうか、今まさに櫂伝馬魂が試されている。

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瀬戸内シーカヤック日記: 『ブログが結ぶ縁』_岩城島2周? キャンプツーリング

2011年09月09日 | 旅するシーカヤック
2011年9月8日(木) 夏のシーカヤック教室も先々週で終り、先週は台風で海に出る事なくプチグルメ日帰り旅行を楽しんだ。
『旅するシーカヤック』が再びシーズンインしたこの木金週末は、久し振りにお気に入りの『生名島』をベースに、岩城島を一周するツーリングを楽しむ事にしよう。

***

しまなみ海道まで、朝の快適なドライブを楽しみ、いつもの浜に到着すると出艇の準備。 9月に入ったとは言え残暑は厳しく、まだまだ半袖半パンで漕ぐことができる気候である。

今日は快晴で、絶好のツーリング日和。 さて、今日はどっち周りで一周しようかな?
 
iPhoneで潮をチェックし、時計回りで一周する事に。 『さあ、出発だ!』

メインパドルはいつものように、ワーナーのアークティックウインドだが、今日は久し振りに、同じワーナーのカマノをスペアパドルにしてみた。 うん、この兄弟パドル、なかなか好いじゃないか。
 
造船所で働いている方々を見ながら、お気に入りの海を漕ぎ進む。 約1時間ちょっとで、岩城島のいつもの浜に到着した。

さて、今日はどう過ごそうか? うん、久し振りに『岩城郷土館』にでも行ってみよう。
 
かつては松山藩が参勤交代の宿として使っていたという由緒ある建物。
 

岩城郷土館の後は、ターミナルへ。 ターミナルのすぐ傍には、新しい庁舎が建っていた。 うーん、岩城島もこの数ヶ月で変化があったんだなあ。


***

お昼ご飯は、いつもの『よし正』さんでいただこうと思っていたのだが、ターミナルに行ってみると、『レンタサイクル』の表示が。
以前からレンタサイクルそのものはあったのだが、前はママチャリがひっそり置かれていて、借りようと思う雰囲気ではなかった。 それが今では、ターミナルの一角にMTBや電動アシスト自転車を並べ、しっかりアピールされている。

『うん、今日は自転車で岩城を楽しむ事にしよう!』

さっそく、近くのJAのスーパーでお弁当とお茶を購入し、レンタサイクルを借りる手続き。 『MTBと電動アシスト自転車、どちらにされますか?』
『ええ、電動アシストでお願いします』

仕事柄、これまでiMiEVやリーフといった電気自動車を運転した事はあるのだが、電動アシスト自転車は未経験だったのである。
これは好いチャンス! 楽しみだ。

コントローラのスイッチをONにして、ターミナルを出発。
 
漕ぎ出すと、なんとも不思議な感覚である。 ペダルを踏み込むと、まるで誰かに押してもらっている様に、あるいは二人でペダルを踏んでいる様にアシストされ、漕ぎ出しも軽いし坂道も楽々である。 『こりゃあいいや』

 
こうして自転車で漕いでみると、岩城島の一周道路は結構アップダウンがあり、電動アシスト自転車を選んだのは大正解。

***

海沿いに感じの良い浜を見つけ、自転車を停めてお昼ご飯。
 
平日の静かな海水浴場。 スーパーで購入した『そぼろ弁当』に、別売りで買った『じゃこカツ』を載せ、『じゃこカツそぼろ丼』に。

この組み合わせがなんとも絶妙。 『うん、じゃこカツ美味いなあ。 これはビールが欲しくなる』
 
食後は、iPhoneで天気をチェック。 会社の事務所には、カメラ付きケータイが持ち込めないので、今はケータイ2台持ち。 ドコモの方は、かつてはシーカヤッカー御用達だったmovaのカメラなし防水ケータイ。 これが事務所にも持ち込めて便利なのだが、残念ながら来年春で使えなくなってしまう。

***

食後は少し高台にも登ってみる。 ここでも電動アシストの威力を実感。 MTBならヒーコラ言いながら登る様な急坂も楽々登ってしまう。
これは本当にスゴいなあ。 岩城島での楽しみ方が、また一つ増えた。
 

ターミナルに自転車を返し、再びシーカヤックを漕ぎ出す。
 
少し暑いが、風もなく穏やかな瀬戸内海を漕ぎ進み、出発した浜に戻ってきた。 今日は、岩城島をシーカヤックで一周、そして自転車でも一周。 たっぷりと岩城島を堪能することができた。

***

シーカヤックと道具の潮抜きをして、キャンプの手続きを済ませた後は、しばし管理人さんと四方山話。
この夏のキャンプ場の状況、生名島での変化、因島情報などなど。 立石港のターミナルの2階に、食事もできる居酒屋さんができたとのこと。 一度チェックにいかないといけないなあ。

『じゃあ、ちょっとフェスパに行ってきます』
 
かつては因島の銭湯に行っていたのだが、生名橋ができてからは、フェスパで潮抜きをすることが多くなった。 今日は貸し切り状態。
きれいなお風呂にゆっくり浸かり、ツーリングの疲れを癒す。

 
キャプ場に戻り、荷物を整理。 管理人さんに、『じゃあ因島へ行ってきます』 『はい、良い夜になるといいですね』

そう、今日しまなみ海道にツーリングに来たのは、ある方からお誘いいただいたことが理由の一つなのである。

***

7月の終り頃、私のブログに一通のメールが届いた。 その方は、シーカヤックに興味をお持ちで、私のブログを読んでくださっているとの事。
因島に住んでおられ、今度生名島に漕ぎに来ることがあれば寄ってくださいと書いてくださっていた。

ブログが結ぶ縁、本当にありがたい事である。

その後、この木金で生名島に漕ぎに行く事、ご迷惑でなければその時に寄らせていただきたいと連絡し、この夜に一緒にご飯をいただくことになったのだ。

『じゃあ、今からその方の家に行ってきます』 『はい、楽しい夜ごはんになると良いですね』
 
立石港までの道を歩き、仕事帰りの人で賑わうフェリーに乗り込み、因島へ。

『初めまして。 今日はお招きいただき、本当にありがとうございました』 『よく来てくださいました。 どうぞ上がってください』
Oさんとはもちろん初対面なのだが、メールから伝わってきたイメージ通りの人で、スッと入っていくことができた。

部屋に通されると、奥さんが食事を準備していただいており、まずはビールで乾杯して、楽しい宴が始まった。
シーカヤックに興味を持っておられ、すでにカヤックは買ってあるとの事。 そのカヤックも見せていただき、再び飲みながら楽しい四方山話。

私より少し先輩なのだが、気さくなOさんご夫妻とは、まるで今日が初対面とは思えないほど打ち解け、シーカヤックの話はもちろん、櫂伝馬の事やシーカヤック教室の事、趣味の話、仕事の話、子供の話、因島の話などなどで盛り上がる。 ビールをいただき、ワインをいただき、笑いの絶えない、とても楽しい夜の宴。

気が付くと、もう9時だ。 あっと言う間の3時間。 いやあ、本当に楽しかった!
『今日は本当にありがとうございました。 いつものキャンプの手抜き料理とは違って、おいしい食事を楽しめました。 今度は、ぜひ進水式をご一緒しましょう』

***

夜の因島を歩き、フェリーに乗って生名に戻ると、暗い山道を歩いてキャンプ場へ。
 

翌朝は、元々漕ぐ気がなかったので、7時にはキャンプ場を出て家路についた。


ブログが結ぶ縁。 いやあ、これでまた『しまなみ』に漕ぎにくる楽しみが増えたなあ。 Oさん、今後ともよろしくお願いいたします。

*** <旅する櫂伝馬_2011> ***

 

そして、いよいよ来週土日は、『旅する櫂伝馬_2011』 今年も、大崎上島から宮島を目指します。 今朝、RCCのラジオでも中国新聞ニュースとして紹介されていた。

 

今回私は、音戸で停泊させていただく漁港や宿泊先、仕出しなど渉外業務を裏方として担当してきた。
ただ今年は、震災の影響による木金休みの変則休日なので、土日は出勤日。 瀬戸内の海洋文化の復興、創造そして継承の一つとして10年続けたい、この『旅する櫂伝馬プロジェクト』
会社を休んで参加できるかどうかは現時点不明だが、昨年のように天気に恵まれますように!

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瀬戸内シーカヤック日記: あなご飯『うえの』&宮島『世界遺産航路』、千原温泉&出雲蕎麦の一福

2011年09月02日 | 旅するロードスター/アテンザ
2011年9月1日(木) 台風が近付くこの週末は、夏の疲れを癒す休日に。 『久し振りに、あなご飯が喰いたいな』
 
JRで宮島口まで。 今日は、せっかくなので『穴子の白焼き』でお酒をグビリと飲ろうと、クルマではなくJRを選択。
 
朝10時。 開店したばかりの店内へ。 『穴子の白焼きと、ぐい飲み。 それとあなご飯の小をお願いします』

まずは、穴子の白焼き。 塩とわさびを付けて食べると、これが最高。 『うーん、やっぱり美味い』
ぐい飲みの酒をチビリ。 『ああ、こいつはたまらんなあ。 ええ休日や』

***

白焼きを食べ進めていると、あなご飯が運ばれてきた。 『あ、すみません。 ビールお願いします』
 
温かいあなご飯をパクリ。 冷たいビールをグビリ。 もう、何も言うことは無い。 至福の一時。

家族へのお土産に、『穴子の切り落とし』を二袋購入し、店を出た。

***

さて、せっかくやから宮島に渡って散策し、世界遺産航路で広島まで帰ろうか。
 
宮島と平和公園を結ぶ『世界遺産航路』 船旅フリークとしては、前から乗ってみたかったのである。

平日にも関わらず、結構な観光客が来ている。 震災で激減したと聞いている外国人の姿もチラホラ。
 
今日は潮が高いようで、厳島神社は、回廊のギリギリまで海面が上がっている。
 
まだ台風の影響は少ないようで、晴れ間が覗く暑い昼間。 宮島らしい景色を堪能しつつ散策する。
 

***

船の時間が近づいたので桟橋へ。
 
乗客は数名。 少し波が立ち始めた瀬戸内を、ゆっくりと進んでいく。
 
途中からは川へ。 今日は潮が高いので、橋の下をギリギリでかすめて行く。
 
平和公園まで、1時間弱。 のんびりと船旅を楽しんだ。

その後、広島市内はゲリラ豪雨。 うん、今日の旅は良いタイミングだったなあ。

あなご飯の『うえの』と『世界遺産航路』
うん、これはなかなか良い取り合わせであった。 次回は、水族館にも行ってみようかな。

*** 休日二日目 ***

2011年9月2日(金) 週末の休日二日目は、台風の影響で朝から雨。 『ようし、じゃあ今日は久し振りに千原温泉に行ってみようか。 出雲蕎麦も食べてこよう』

朝、5時半に家を出て、一人島根県へと向かう。
 
お気に入りの温泉の一つ、『千原温泉』 十数年前に初めて訪れた頃は、ひっそりと静かな温泉で、まさに秘湯という雰囲気であったのだが、最近はネット情報や口コミ、マスコミ取材などで有名になり、人が増えたので、土日に訪れる事はほとんど無くなっていた。

しかしこの夏は、運が良い事に木金の変則休日。 台風で天気が悪いこともあり、これ幸いとばかり、今日は久し振りに訪れる気になったのである。

今日はゆっくりしたいので、一回の入浴ではなく、複数回入れる『休憩』でお願いした。
 
休憩では、二階の一室を数時間借りてのんびりまったりと過ごす事ができるのだ。 昔、長男と一緒にここに来た時、お風呂に入って部屋で弁当を食べ、のんびりと過ごした事がある。

部屋に荷物を置き、さっそく風呂へ。 千原温泉独特のぬるくコッテリとした好いお湯。
平日で台風の影響で雨、なおかつ8時半前という早い時間だと言うのに、もう浴槽は6人とほぼ満杯状態。 『うーん、やっぱり人気なんだなあ』 
 
お客さんは、ほとんどが60歳以上のお年寄り。 初対面同士、病気自慢話で盛り上がっている。

しかしながら、お互いが相手の話はほとんど聞く事なく、自分が言いたい事をそれぞれが、しかも何度も何度も繰り返し話すだけ。
これは会話じゃないなあ。 誰でも歳はとるが、本当の意味で『歳を重ねる』っていうのは難しいんだなあ。 『いやはや。 さすがにこれは参ったな』

病気自慢話が苦手な私は、呆れ顔で一人静かに目を閉じ、ポコポコと炭酸ガスの泡が弾ける音を聴き、泡が弾ける感触を体で感じながら、お気に入りのお湯を楽しむ。

1時間入浴した後は部屋に戻り、枕を出してゴロリと横になる。 雨の降る空を眺めながら、iPodで落語を聞き、本を開く。
台風の休日としては、最高の過ごし方である。

1時間休憩した後は、再びお風呂へ。 人が減っているかと期待したが、やはり今回も狭い湯船はほぼ満員。 金曜日でこれなら、土日はやはり来たくないなあ。
秘湯だったころが懐かしい。

***

少し早いが昼には温泉を後にし、今日の二つ目の目的である『出雲蕎麦』 伺うのは、『一福』さん。
久し振りの一福なので、たっぷり味わおうと、『ざるそばと、白イカ天婦羅蕎麦の温かいのをお願いします』
『イカ天蕎麦は、ざるの後でいいですか?』 『ええ、それでお願いします』
 
この白烏賊天婦羅ソバは、日本海の烏賊を使った限定品だとか。

冷たいそばを楽しんだ後は、温かいイカ天蕎麦。 『あー、美味かった。 ごちそうさまでした』

台風の週末。 久し振りにシーカヤックで海に出る事なく、JRや船を使った旅や、ドライブに温泉にグルメを堪能した。 『ようし、また明日から頑張るか!』

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