あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: しまなみ海道_生名島~佐島~弓削島~因島、カヤック&バイク周遊ツーリング

2012年12月30日 | 旅するシーカヤック
2012年12月29日(土) 仕事納めとなる年末最終日の役員レビューもなんとか無事に終え、今日から正月休み。
また、クリスマスの日に行なわれた、12時間に及んだ母の手術も一応無事に終え、これでどうやら年を越せそうである。

シーカヤックを始めて20年目となった2012年最後の海旅は、しまなみ海道にあるお気に入りの『生名島』をベースにカヤック&バイク・キャンプツーリングを楽しむつもり。

6時半に家を出発し、ウイルダネスシステムズのケープホーンと、十数年前に購入した年期モノのスペシャライズドのMTBを積んだアテンザワゴンを東に向けて走らせる。

今日は、海に霧が掛かってなんだか幻想的な瀬戸内海。

因島の長崎港からフェリーに乗り、生名島の立石港まで、通い慣れた数分間の船旅。

さあ、今回はどんな旅が待っているのだろうか?


***

キャンプ場に到着。 『サウンド波間田』 これまでいったい何度通ったことだろうか?

シーカヤック旅のベースとしてベストポジションにあり、景色もきれいで、私の一番お気に入りのキャンプ場なのである。


海側の駐車場に移動し、出艇準備。

最近購入した『い草』のマット。

ドライスーツに着替える時に、これがあると便利なのである。

『ようし、そろそろ出発しようか!』

冬の瀬戸内海は海も澄んで、今日は絶好のツーリング日和。
あちらこちらに点在する無数の島々、青い空、青い海、風もなく暖かな冬の日差しと透明感の高い空気。 これ以上何が要る?

今日の潮をチェックし、生名島~佐島~弓削島~因島~生名島という、カウンタークロックワイズでの周遊ツーリングに決定。

大潮なので、場所によっては結構海がザワついている。

岩城島と生名島との間の瀬戸は、あちらこちらの島々の間を流れていく潮が、押し合い圧し合いして、複雑な流れ。

ここでは南に流れているが、少し西側では北流になっていたり、ちょっと前に進むと急に逆潮になったり、エディーになって渦を巻いたり。。。

これぞ、瀬戸内シーカヤック旅の醍醐味の一つ。
ツーリング前に潮をチェックし、満潮と干潮の時刻、潮の大きさ、風の向きなどを勘案して、潮を最大限に利用できるルートを決めるのだ。
それでもローカルには複雑な潮流があるので、しっかりと海を観察しながら、細かくコース取りを工夫していく。

十数年前になるだろうか。 当時毎年通っていた沖縄のシーカヤックツアーで大城さんから、『海をしっかり観ることさー。 海には道があるよ』
まさに『海の道』である。 ただその道は、通る度に毎回違っているし、その道が見える人と見えない人が居ることも確か。

***


今日は本当に絶好のツーリング日和。 漕いでいても、本当に気持ち良い。

いつもの、『眉毛モジャモジャ中年オヤジ岩』が見えてきた。


『生名橋』

予定通り、追い潮状態で漕ぎ抜けることができそうだ。




***

『ダイヤモンドブリッジ』

絶景である。

***

漕ぎ進むと、佐島と弓削島を結ぶ橋が見えてきた。

橋の下にある岩と岩との間の水路を抜け、橋の下を漕いで弓削島に。

弓削商船高専の傍を漕ぎ抜け、

弓削港を北上し、

小さな浜に上陸。 生名島と因島との間の瀬戸を、潮止まり~追い潮で漕ぎ抜けるため、少し早いが時間調整を兼ねてお昼ご飯休憩である。


今日は、階段にキッチンをセット。

景色もなかなかじゃないか。

お昼ご飯はカップラーメン。 体が中から温まる。 『ごちそうさまでした』

***

浜の波打ち際をチェック。 『お、そろそろ良さそうだ』 満潮を過ぎ、潮が引き始めた。
航路を避けるルートで因島に寄り、造船所の傍を漕ぎ進む。

新造らしき自動車運搬船。

『北海道丸』だそうな。

船首下部の複雑な造形が美しい。

ここからは生名島側に。

朝乗ってきたフェリー。

『さあ、もう一漕ぎ』

この辺りから、空に雲が増え始めた。 絶好のツーリング日和も、どうやらピンポイントだったようだ。 ラッキー!

約3時間弱の、しまなみ周遊お散歩ツーリングを無事終了。 今年の漕ぎ納めである。

シーカヤックを潮抜きし、

荷物を整理/整頓。

***

ロープを張り、潮抜きした道具を干すと、セミスリックタイヤを履いたMTBをワゴンから降ろす。
今度は自転車で生名島を一周である。

シーカヤックではカウンタークロックワイズだったので、今度はクロックワイズで!

海沿いの景色を楽しみながらの楽しい漕ぎ。

島の南側からは、少し雲行きが怪しくなる。

早い時間にシーカヤックツーリングを楽しんでおいてよかったな。

箱庭の様な瀬戸内らしい風景を堪能。


***

夕方。

シーカヤックと自転車で疲れた体を、フェスパで癒す。

いつ来ても、良い眺め。

お風呂とサウナで潮を流し、汗を出し、スッキリさっぱり。

***

夜。

先日キャンプ用に購入した『バカラ』のグラスで、エビスビール。


メニューは、すき焼きセットと、差し入れで頂いたおむすび、そしてミニメンチカツ。

『ごちそうさまでした』

種田山頭火の本を読み、上島町の広報誌をめくる。 なるほど、それぞれの島の特徴が表れているなあ。

ラジオ番組を楽しみ、その後はiPodで音楽を聴く。

シュラフに潜り込み、『おやすみなさい』

***

2012年12月30日(日) 朝5時前に目が覚めると、『ポツリ。 ポツリ。 ボタボタボター』と雨の音が聞こえてきた。

『いやあ、昨日漕いでおいてよかったな』

朝食は、昨日いただいていた差し入れのおむすび4個のうち、食べきれなかった2個とインスタント味噌汁。 『ごちそうさまでした』

『今年もお世話になりました。 また来年もよろしくお願いします』

***

2012年の漕ぎ納めは、しまなみ海道にあるお気に入りの『生名島』をベースにカヤック&バイク・キャンプツーリングを楽しむことができた。

シーカヤックを始めて20年、ブログを始めて8年。
最近頓(とみ)に感じるのだが、ブログを始めたことで旅の楽しさが何倍にもなっている。

『さて、次はどこ行こう?』とプランしている時の楽しみ。
美しい景色に出会い、様々な人に出会う、旅そのものの楽しみ。

これに加えて旅から帰った後、写真を眺めながら、『さあ、どの写真をブログに載せようか』、『さて、どんな文章で旅の楽しさを記録し表現しようか』と考えながら旅を綴っていく楽しみ。

更には、何ヶ月か後、あるいは何年か後、休日の夜にビールを飲みながら昔のブログを開き、旅の想い出をつまみに飲む時の楽しみ。
これが、なんとも堪らない至福の一時なのである。

『さあ、2013年はどこ行こう?』

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瀬戸内シーカヤック日記: 江田島湾お散歩ツーリング_海から見る術科学校

2012年12月23日 | 旅するシーカヤック
2012年12月23日(日) 朝起きると、まずはPCで天気をチェック。 なんとか晴れそうだが、今日は午後から風が強くなる予報。
午前中も風はあるものの、5m/s以下程度らしい。 午後からは、場所によっては10m/s近い風の予報なので、漕ぐなら午前中が勝負である。

朝食を摂る予定を止め、さっそく日帰りツーリングスペシャルとなっている、ウイルダネスシステムズのケープホーンをカートップ。 道具一式はいつでもクルマに積んであるので、後は着替えれば出発準備完了である。

『じゃあ、行ってくるけん』 『今日はどの辺?』 『ちょっと、能美か江田島辺りかな』 『じゃあ、気をつけて』

朝ご飯も食べずに出発したので、途中のコンビニで簡単な朝食を摂り、いつもの浜へ。
すると、西から北西の風が強く、とても漕ぎ出す気にならない。 予報よりも少し風が西寄りになっているようだ。 じゃあ、あっちに行ってみようか。

地方(じかた)/本土のコースタルツーリングと違い、倉橋島や江田島、能美島などからのツーリングでは、風向きによって東西南北様々な出艇地を選ぶことができるのも良いところ。
これも、瀬戸内スタイル/芸予スタイル。

予想通り、ここは風もそれほどではない。 『ようし、漕ぎ出すか』

シーカヤックを浜に降ろし、ドライスーツを着用。 今日は、パタゴニアのアンダーウエア+薄手のウールシャツの上からドライスーツである。


『海、久し振りだな』

能美海上ロッジの下を潜り、

船霊社にお参りし、

広島の海らしい『牡蠣棚』の間を縫って漕ぎ進む。


冬の海は、透明度も増して綺麗である。

普段見慣れている牡蠣棚も、こんな角度から眺めると、新鮮な景色。


***

牡蠣棚を抜けると、進路を東に取り、術科学校方面へ。


海から眺める術科学校は、これで2度目である。



整然と並ぶカッターの列。



昔の戦艦の主砲。



いやあ、たまには海から眺める術科学校も良いもんだ。

***







ここから南下していると、次第に風が強くなってきた。 予報より少し早いが、これからドンドン風が強くなっていく雰囲気である。


日帰りツーリングではあるが、ガスバーナーセットとコーヒー、おやつ用にぜんざいを持ってきていたのだが、これでは上陸してゆっくりするのは諦めた方が良さそうだ。


岬を越えると、一気に西風が強まり、久し振りの強風向い風漕ぎ。

こんな時、ポリ艇のケープホーンは重さもあって、おそらくマルチチャインの断面やキールの効いた舟形などから、私好みの落ち着いた挙動。
典型的なトルク型のパドルであるアークティックウインドとの相性も良く、強い向い風の中を、グイグイと気持ち良く漕ぎ進む事が出来る。

『うん、ポリ艇もなかなか良いじゃないか』
扱いは楽だし、中古だと値もこなれてリーズナブル、そして昔のポリ艇と違って剛性感は向上しているし、荒れた中でもその重量が幸いして良い感じの安定感。

***

1時間半ほどのお散歩ツーリングを楽しんで、浜に戻ってきた。


シーカヤックをカートップし、カヤックと道具、そしてドライスーツを潮抜きし、片付け完了。
『もう、冬はドライスーツが手放せないなあ』

お昼ご飯は、近くのうどん&蕎麦のお店で、温かい天婦羅ソバを頂いて、体の中から暖まった。



『ごちそうさまでした』

帰りには、昨日に引き続き見舞いのため短時間だが病院に立ち寄り、家に戻ってきた。 その頃には、相当風も強くなり、家の周りの木々の枝が揺れる音が聞こえてくるほど。

今日は、午前中だけのピンポイントで、久し振りのお散歩ツーリングを楽しむことができた。
大好きなキャンプツーリングとはいかなかったけれど、昨日は森田食堂も初訪問を果たしたし、今日は海遊びを堪能した。 まあまあ良い週末だったじゃないか!

『さて、来週はどこ行こう?』

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瀬戸内シーカヤック日記: 初訪問、呉の宝_森田食堂

2012年12月22日 | 旅するシーカヤック
2012年12月22日(土) 今日も、悪天候と病院へのお見舞いで、シーカヤックはお預けである。 そんななか、職場の関係者の方の不幸があり、夜に急に出掛けることになった妻に、『なら今日は晩ご飯はええよ。 せっかくじゃけえ、ちょっと飲みにいくわ』

バスに乗って向かったのは、呉駅近くにある『森田食堂』

今日の昼間、病院にお見舞いにいく途中、急に思い立って立ち寄った食堂である。 呉では長い歴史のある有名な食堂なので、私も妻も名前だけは聞いていたのだが、入って飯を食うのは初めてであった。

昼には、妻は中華そば、私は牛肉丼をいただいたのだが、その時にこの店の雰囲気が気に入り、夜には一杯飲りにいったという訳である。

***

私が店に入る前に、一人のお客さんが店から出てきた。
ガラリと扉を開け、店に入ると、『こんにちは。 また来ました。 今度は一杯飲みに』

土曜日の夕方時とあって、店は貸し切り状態。 これならゆっくり飲めそうだ。

『何にする?』 『ここから選べばええんですかね?』 『そうよ』

『この刺身は何ですか?』 『白いのはメンタイ』 『なるほど』

『それから、カツオのたたきと、鮭じゃね』 『じゃあ、カツオのたたきにします』 『醤油、それともポン酢?』 『ポン酢で。 それと、ビール、大瓶でお願いします』

『トク、トク、トク、トク』 『シュワワワワワワー』 『いただきます!』 『ゴクッ ゴクッ ゴクーリ』 『プハーっ うん、美味い』


カツオをパクリ、ビールをグビリ。 いやはや、これぞ天国!


『すみません。 湯豆腐、いただけますか』

『はい、どうぞ』 森田食堂の名物らしい、湯豆腐。 スープをゴクリ、湯豆腐をパクリ。 『おー、ええ出汁でとんなあ!』
『これ、旨いですね』

***

テレビを見ながら、時折おばちゃんとの会話を楽しみ、ビールをゴクリ。 『”そごう”がなくなると寂しゅうなりますね』 『ほんまよおね。 これ以上人が減ったらどうなるんかね』
『スポーツ用品店が出来ましたが、どうですか?』 『あんまり人通りは変わらん気がするよ』 『ほうなんですか』 『なんか私の親戚に聞いた話じゃ、専門の道具は意外と少ないらしいよ。 まあ、その人は60を越えて卓球をしよるんじゃけどね』

『そうなんですか。 うちも、二人の息子は中学高校の時には卓球部じゃったんですよ。 あれ、いろいろな種類があるみたいで、驚いた事がありますね』 『なんか、そうらしいね。 ラバーを張るんも、結構お金が掛かるいうて言いよったわ』


『こりゃあ、ええ雰囲気やのう』 森田食堂ワールドに嵌りそうである。

『じゃあ、お酒を。 一級酒で』

こぼれそうでこぼれない、熟練の技でコップにつがれるお燗酒。 まずは、口をコップに近づけて『ゴクリ』

少し減って、コップを持ち上げてもこぼす心配が無くなった頃合を計り、今度はコップを持って『グビリ』 『おー、たまらんなあ!』


ビールとお酒を頂いた後は、〆のメシ。
『味噌汁お願いします。 それと、ご飯の小と生卵』

うまい味噌汁。 おいしい漬け物。 そして好物の一つである卵かけご飯。 『至福の〆飯』である。 感涙!

『ごちそうさまでした』 『また来んさいね』 『ええ、また来ますよ』


***

今年の晩秋から初冬は悪天候の日が多い事に加え、イベントがあったり、近親者の入院や手術が続いて見舞いのために病院に行く機会が増えたりと、例年とは違う感じである。 そんなこともあってシーカヤック旅に出られない週末が多いのだが、こうやって地元で気になっていたお店を開拓し、その雰囲気に溶け込んで一杯飲むのを楽しむのも、それはそれで乙なもの。

明日は晴れるといいな。

###

今、Googleで『シーカヤック』で検索すると。。。

いやあ、たった週一回程度のやる気の感じられない更新ではあるけれども、真面目に遊んで記録を残すっていうライフワークも粘り強く続けてみるもんだなあ。
芸予諸島を中心としたシーカヤックでの海旅や、旅するDahon SpeedTRでのチャリンコキャンプ旅、そして漕がない日には地元のB級グルメやロードスターでのオープンドライブなどなど。

シーカヤックを始めて20年。 そして8年前にブログを始めた時には、『いつかはGoogleで”シーカヤック”を検索した時に100位以内に入りたいなあ』という目標を立てたものだが、いやはやなんとも、本当にうれしいものだ!

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瀬戸内シーカヤック日記: 宝剣『この日だけの限定販売、魂心のしぼりたて』&『一日限りの阿賀学校』

2012年12月16日 | 旅するシーカヤック
この週末は、いずれも『この日だけの限定』が待っている。

土曜日は、仁方にある宝剣酒造が広島限定でその日の朝に絞るという、数量限定予約の『この日だけの限定販売_魂心のしぼりたて、特別純米酒』を購入する日。
そして日曜日は、地元で開催される『一日だけの阿賀学校』の登校日である。

***

2012年12月15日(土) 朝、インフルエンザの予防接種を済ませ、仁方へ。

初めて訪れた宝剣酒造。

狭い裏通りに面した宝剣酒造には、事前予約したお客さんがひっきりなしに訪れては、日本酒と酒粕を購入している。

普段は小売りしていないというが、今日は事務所で事前予約したお酒の料金を支払い、欲しい人は酒粕も注文して、引換券を入手。

蔵のところで、引換券とお酒&酒粕を交換。 『さあ、どんなお酒か楽しみだ』

***

帰りは広に寄って、お気に入りの『むつごろうラーメン』

『ムツゴロウラーメン、セットでお願いします』

まずはスープを一口。 『おお、これこれ』
そして麺を『ズルーリ、ズルズル』 スープを『ゴクリ』 チャーハンを『ハフハフ、パクリ』 『いやあ、おいしいな』

『ごちそうさまでした』 いつ来てもここは満足。 次は久し振りに、ジャンラーメンにしよう!


家に戻り、夕方さっそく頂いてみた。

『お、これは味があるなあ。 なかなか深みがあって良いじゃないか』

晩ご飯は、粕鍋。
おいしい鍋をつつきながら、特別純米酒をいただいた。 『ごちそうさまでした』

***

2012年12月16日(日) 朝、選挙に行ってからそのまま延崎へ。 今日は妻と二人で、『一日限りの阿賀学校』への登校である。

『ジイさんバアさんばっかりかもしれんのう』 『たぶん、そうじゃない』

海沿いの道を曲がり、延崎小学校への登り坂は、呉らしい急勾配。

ここを登ると、今日の会場である。


手続きを済ませると、教室へ。 二つの学級に分かれているらしい。
私たちは2組である。

教科書も準備されており、阿賀の歴史に関する資料のサマリーが載せられている。

午前中に45分の授業があり、給食を挿んで午後の授業、そして『帰りの会』

予想通り、生徒はほとんどが高齢者。 一部、中学生が数人参加しているが、私たち世代の姿はほとんど見られなかった。

日直を決め、チャイムが鳴ると、『それでは1時間目の授業を始めます』

『起立』 『礼』 『着席』 懐かしいなあ!

***

『それでは1時間目の授業を終わります』

『起立』 『礼』 『ありがとうございました』 『着席』

午前中の授業が終わると、待ちに待った『給食』である。

班毎に分かれ、配膳していただく地元高校生の前にお盆を持って並ぶ。

『わくわく』

今日のメニューは、地元のメニューだと言う『サツマ汁』と『煮ごめ』

蜜柑とお茶もついている。

『いただきます!』

『あ、サツマ汁、懐かしいなあ』 『そう言えば今年は作ってもらわんかったよねえ。 また作ってや』 『ほうじゃね。 コノシロがあったらね』

***

食後は、展示してある写真を見学。

昔は呉から阿賀まで走っていたという路面電車。

さすがに記憶はないなあ。

懐かしい、阿賀小学校の円型校舎。

いつも見ていただけだけど、やはりインパクトのある建築物。 風通しが悪いから夏は暑いって噂だったけど、本当はどうだったんだろう?

安芸阿賀駅。

へえ、昔はこんなだったんだ。 なんとなく、これに近いイメージは曖昧ながら記憶の片隅に。。。

先小倉遊園地だそうな。 男の子は、褌で走り回っていたんだね。

いやあ、これはスゴい!

***

昼休憩は、校庭で。
久し振りに『ジャングルジムにも登ってみた』

『お、こんなん登るの何年ぶりかなあ。 それにしても結構揺れるもんだね』 『落ちないでよー』

***


2時間目の授業を終えると、『帰りの会』 『ありがとうございました』



土曜日は、その日限りの地元限定日本酒。 そして日曜日は、一日限りの阿賀学校。
阿賀学校では、小学校のときの担任の先生に数十年振りに出会うという嬉しい偶然の再会もあってなかなか楽しく、久し振りにのんびりと地元を堪能した週末であった。

『さて、来週はどこ行こう?』

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瀬戸内シーカヤック日記: あるくみるきく_とびしま海道、カヤック&バイク・一泊ツーリング

2012年12月08日 | 旅するシーカヤック
2012年12月7日(金) 久し振りに有給休暇がとれたこの週末。 天気予報をチェックすると、土日は風が強く気温も低い予報。
外遊びが楽しめるのは金曜日一日だけになりそうだが、せっかくだからゆっくりと楽しみたい。 久し振りに、岡村島で一泊してのんびりカヤック&バイクを楽しむとしようか。

キャンプ道具一式を積んで島渡りでのキャンプツーリングではニンバスのニヤックを使うのだが、日帰りツーリングやベースキャンプ方式でのキャンプツーリングにはこれと決めているウイルダネスシステムズのケープホーンと、旅する折り畳み自転車『Dahon Speed TR』を積んで、とびしま海道へ。

いつもの浜に到着し、積みっぱなしにしてあったシーカヤックのコックピットカバーを外すと、氷の固まりが落ちてきた。 『えー、なんやこれ』

クルマの外気温計では1℃。 『おー、寒ッ』

冬のツーリングにはこれしかないという、昨年手に入れたコーカタットのドライスーツを着込み、準備完了。

今年は検診で指摘を受けた事を切っ掛けに9kgの減量に成功し、現在も体重を維持。 そのせいで、ありとあらゆる服のサイズが合わなくなり、スーツや普段着、アウトドアウエアなども買い替えているのだが、さすがに10万円を越えるドライスーツをそう簡単に買い替える訳にはいかない。

運転してきたジャージの上下のまま、ドライスーツを着込み、ウエストの調整用バンドをギュッと引き締める。 『うん、なんとかいけそうだ』


***

『ようし、出発だ』

お気に入りのエリアを、手に馴染んだ名パドル、ワーナーの『アークティックウインド』でお散歩である。

まだこのエリアでは、紅葉の名残が。

ここは、二つの橋の眺めがお気に入りの、『とびしま海道』らしい景色が楽しめるコース。


ミカンで有名な大長のすぐ傍であり、蜜柑用の農作業小屋も立派である。

今日の夕方から荒れてくるとの事だが、今は絶好のツーリング日和。






***

しばらく進むと、海岸際の急斜面に石積みでつくられた畑が見えてきた。

ほんと、この景色はいつ見ても感心する。 あれだけの畑を作るために、どれだけの力が注がれたのだろうか。 昔の人は凄いなあ。

石積みを眺めながら水路を漕ぎ進んでいると、道路のすぐ上の崖で何か作業している人が見えた。 どうやら、崖の斜面を削っておられるようだ。
『こんにちは。 これは何をやっておられるんですか?』 『こりゃあ、石積みのここの道に泥を詰めよう思うて』

『ここの道は、わしが石を積んでつくったんよ』 『えー! 凄いですね。 さっきあっちの方から、この石積みはスゴいなあって思いながら眺めてたんですよ』
『雨が降ったら泥が流れる。 じゃけえ、雨の後はこうやって時々泥を入れて、歩き易いようにしよるんよ』

『この道、作るのにどれくらい掛かったんですか?』 『ほうじゃのう、だいたい10年くらい掛かったかの』

『この先に、うちの畑がある。 そこまで道をつけてくれんか、いうて役場に頼んだんじゃが、作ってくれんけえ、自分で石を積んだ』 『この道は、わしが畑に行くだけじゃのうて、釣りをする人も使いよる』
『わしは、小学校3年の頃から石を積みよる。 この前、その3年生の時に積んだ石垣を見に行ったら、イノシシに壊されてしもうとった』

『昔は蜜柑も作りよった。 この辺りだけじゃのうて、横島や大横島の方にも船で通うて蜜柑を作りよったんよ』 『昔は、まだ動力船じゃなかったけえ、櫓を漕いでのう。 だいたい片道4時間くらい櫓を押して島に通いよった』 『そうなんですか! 横島や大横島の方には、私も時々カヤックで遊びに行くんですよ。 それにしても4時間言うたら、まだ暗いうちに家を出んといけませんね』

『そうよ。 それに櫓を4時間も押すんじゃけえ、昔は力も強かった。 セメント袋を3つ担いで50mくらい歩いた事もある。 またこの辺りで腕相撲大会があった時には、8人連続で勝ったもんよ』 『じゃが、8人続けてやったらさすがに疲れて、その後は負けてしもうた。 まあ、強いもんから順番に8人どんどん勝負じゃけんのう』と笑う。

『蜜柑もえっと担いで急斜面を登りよった』 『昔は、蜜柑がえらい景気が良かったらしいですね』 『ほうよ。 昔はえかった』

『今年は蜜柑が少のうて』 『裏年なんですか?』 『いいや、そうじゃないが。 春に蜜柑の花が落ちて、少ないんよ』 『なるほど』

***

『それにしても、この石はどこから持ってくるんですか?』 『この石は持ってくるじゃないんよ。 ここの崖を崩して、出てきた石を積んでいくんじゃ』

『そうなんですか!』 『ここの所は、何年か前の台風で崩れたんよ。 下に大きな石があって、仕方のう、その石の上に積んどったんじゃが、やっぱり大きな力が掛かったらズレて崩れてしもうた。 じゃけえ、その後は一番下の大きな石の所にコンクリートを打って、土台をしっかり作ってから積んだんじゃ』

『いろいろと工夫が要るんですね』 『そうよ。 家でもそうじゃが、なんでも基礎が大事じゃ』 『人間も一緒ですね』 『ほんまよのう』と笑い合った。

『ところでおいくつなんですか?』 『80じゃ』 『若う見えますね』 

『わしも、もうここ2、3年が山じゃと思うとる。 まあ、わしが死んでもこの石積みは残ってくれる』

決して大柄ではないのだが、服の上からも筋肉質の体である事が分かる。 とても80歳には見えない、仕事で鍛え上げられた見事な体。 自分が畑に行くだけではなく、釣りをする人も歩き易いようにと、雨の後は流れた泥を時々入れるという心遣い。 自分が居なくなっても残るものを、根気よく、工夫し、そして楽しみながら自分の手でコツコツと造り上げていく。

カッコええなあ。 俺も、こんなジイさんになりたいものである。

『ありがとうございました。 えっと、ええ話を聞かせてもろうて』 『いやあ、こっちこそありがとう』

***


水路を南下し、御手洗経由で出発した浜に戻る。

約1時間半のお散歩ツーリング。


シーカヤックを引き揚げ、ドライスーツを脱ぐと、岡村島で定宿にしている施設を借りる手続きをし、カヤックと道具を潮抜きして着替え、クルマから『Dahon Speed TR』を引っ張り出す。



ようし、昼飯を喰いにいくか!


海沿いの道を走り、

県境を越え、

いくつもの橋を渡り、

御手洗へ。

***

御手洗では、いつも立ち寄る『みはらし食堂』さんへ。

今日は、お気に入りの『中華そば』

『いただきます』 まずはスープをゴクリ。 『おー、この味この味』

麺をズルリ。 スープをゴクリ。 メンマをサクリ。 スープは最後の一滴まで飲み干し、『ごちそうさまでした』 いやあ、美味かった。

しばし御手洗を散策。








大長も散策。




***

宿泊施設に戻ると、風呂に湯を張り、カヤックと自転車の汗を流し、冷えた体を暖める。 『あー、さっぱりしたあ。 ホンマ、気持ちええなあ』
風呂から上がると、もちろんビールである。

今日は、最近入手した秘密兵器を持ってきた。

キャンプツーリング用に購入した『バカラ(Baccarat)』である。

大好きなエビスビールをバカラに注ぐ。 『いやあ、いつもより何倍も美味そうだなあ』

『ゴクッ、ゴクッ、ゴクリ』 『プハーッ。 いやあ、こりゃ堪らん』
バカラのズシリと手にくる重さも新鮮な感覚で、ビールを飲む時に、口や喉の楽しみに加え、手の楽しみも味わえるのが素晴らしい。
シーカヤックと自転車を楽しんだ後、瀬戸内の景色を眺めながらバカラで飲むエビスビール。 これ以上、何が要る?

ビールを飲んでしばし休憩した後は、ちょっとお散歩。

急斜面をゼイゼイ言いながら登る。

蜜柑がつやつやと美しい。

散歩の目的地は展望台。

ここからの眺めが好きなのだ。

傾いていく夕日に海が輝く。

いやあ、登って来てよかった。

***

晩ご飯は鍋。

食後は、バカラにワインを注いで、冬の岡村島をたっぷりと堪能。


***

2012年12月8日(土) 朝起きると、スゴい風の音。 天気予報通りである。
うどんの朝食を済ませ、朝風呂で体を伸ばした後は、海を眺めながらコーヒーを楽しむ。

鍵を返し、家路に。

すごい西風で、普段は穏やかな瀬戸内海も白波で、あちらこちらに兎が跳んでいる。

帰りは大長に立ち寄り、家族へのお土産に蜜柑を購入。

『これ、食べてみんさい』 『お、これ美味いですね』 おばあちゃんと話しながらおススメを聞き、『じゃあこれ下さい。 5キロ、お願いします』
『二級品にする、それとも一級品?』 『せっかくだから、一級品で』

『いしじ蜜柑』と言うそうである。 なにやら高級品だそうな。 店で買うと、10kgで6千円を越えることもあるそうだ。

『こりゃあ、まだもぎたてじゃけえね』 『少し置いておいた方が甘くなりますか?』 『そりゃそうよ』 なるほど、完熟を待つのも楽しみだ。

途中、高台に立ち寄り、初冬の嵐が吹き荒れる瀬戸内の景色を堪能した。








地元、とびしま海道でのカヤック&バイクを、ゆっくり泊付きで楽しむことができた。 その上、カッコイイじいさんに石積みの話も伺うことができたし、おいしい蜜柑も手に入れた。

いやあ、今回も『芸予諸島スタイル』らしい外遊びで、なかなかええ週末やったなあ!

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瀬戸内シーカヤック日記: 気軽にお散歩サイクリング_音戸渡船

2012年12月02日 | 旅するシーカヤック
2012年12月2日(日) 朝起きて天気予報をチェックすると、夕方から雨の予報。 しかも気温が低く、風も強いようである。
『今日は自転車にするよ。 夕方雨だって言うから、早めに出て早く帰ってくる』

化繊のアンダーウエアをベースに防寒重視のウエアリング。
下は、誕生日祝いに妻が買ってくれたモンベルのサイクリング用パンツ。
そして上は、もう25年以上前に購入した、ゴアテックスファブリックが使われたダウンウエア。

まだ、ゴアテックスが出始めの頃で、カヤックも始めていなかったが、水に濡れても大丈夫だというし羽毛が入って温かいとの事なので冬に遊ぶのに良さそうだと感じ、新入社員の頃の安月給にも関わらず購入したものだ。

うろ覚えだが、たしか当時で4万円弱だったような。 さすがに一括では払えなかったので、給料天引きで半年払い。

買った頃は、冬の通勤時に使ったり、スキーに連れて行ってもらった時に羽織ったり。 家族が出来てからは、子供達を連れて山に雪遊びに行く時の定番であった。
それでも、25年以上経ってもまだまだ現役で活躍してくれているのだから、今考えれば良い買い物をしたことになる。

表示は、表地:ナイロン100%(ゴアテックス)、充填物:水鳥羽毛100%である。 ダウンではなく”水鳥羽毛” なんともシビレル、年代もの。

どうしても手放せなくて、今では冬のキャンプツーリングの時、夜の防寒ウエアとしてまだまだ活躍中。
着ている本人と同様、だいぶ草臥れてはきているが、さああと何年着る事ができるだろうか。 楽しみだ!

***

気温が低く寒い中を音戸へ向かう。

完全防寒装備の怪しい姿。

四国方面は、雨雲が。 やっぱ今日は早めに切り上げなくては。


***


音戸大橋に到着すると、もうすぐ渡船乗り場である。

ちょうど、本土側で待ってくれていたのですぐに乗り込んだ。

複雑な音戸の瀬戸の潮流に合わせ、フェリーグライドしながら対岸へ。
潮の流れや行き交う船の状態によって、最適なルートを選択する職人技の舵取りを拝見できるのも楽しみの一つ。


音戸では、山の方に深入りしてみたり、

海辺の公園へ立ち寄ってみたり。

海辺では、冷たい風が強く吹き抜けており、とても海に出ようという気にはならない海況。 『いやあ、今日は自転車で正解だ』


***


音戸の狭い路地をゆっくりと走って再び渡船乗り場へ。

あまりの寒さに、ベンチに座ってしばし休憩。 自販機で、あたたかい”おしるこ”を購入し、ホッと一息。


***

呉側に渡り、道路を走っていると、懐かしいものを発見。

東洋工業のR360クーペである。 いやあ、かなり傷んではいるが昔懐かしいこのクルマ。 コンパクトでなかなか先進的なデザインじゃないか。
今話題の超小型車に良さそうだ。


大和の古里を感じさせる造船所の景色。
少し早めのお昼ご飯は、こってり濃厚ラーメン。

寒い中を漕いで疲れた体に沁み渡る。 『うん、美味い』

ラーメンを食べ終えて自転車に戻ると、雨が落ち始めた。
家に戻って鍵を掛ける事には本降りに。 『いやあ、今日も絶好のタイミングだったなあ』

キャンプツーリングには出掛けられなかったけれど、007と春帆楼のフク料理、ナイトイルミネーション、そしてお散歩サイクリングを楽しむことができた。
『うん、なかなか良い週末になったじゃないか』 また一週間、頑張ろう!

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瀬戸内シーカヤック日記: 子離れ夫婦の忘年会_007、春帆楼、イルミネーション

2012年12月01日 | 旅するシーカヤック
2012年12月1日(土) 朝を家でゆっくりと過ごし、バスで広島へ。 今日は一日、妻と二人で忘年会を楽しむ日。


数週間前。 『今年は本当にいろいろな事があったなあ。 そろそろ年末やし、二人で忘年会でもしよか』

これまで行ったことがある様々な店を思い出しながら、『あそこがいいかね』、『ここはどうかな』などと考えていたのだが、12月1日の土曜日は待ちかねていた『007』が封切りで、しかも1日だから1000円の日だという事に気が付いた。
『映画を見た後、せっかくだから夜のイルミネーションも見てみたい』という妻の提案を受け、『じゃあ、前から気にはなっていたんだけれど、行った事の無い店にしようか』という事に。

***

12時半開始のチケットを予約しておいたので、バスを降りるとまずは少し早めのお昼ご飯。

映画館まで行く途中の道に、『府中焼き』の看板が。 『ここにしてみようか』

初めて食べる府中焼き。 ミンチを使うのが特徴という事で、外はパリパリ、中はふんわりという、独特の食感を堪能した。
『うん、これはおいしいね。 今度、府中に食べにいこうか』

***

食事を終えると、映画館へ。

今日は、せっかくだからとちょっとだけ奮発し、+300円のスペシャルシート。
とはいえ、+300円でドリンク付き&良い場所&広々快適シートなので、コスパは最高である。

待ちに待った007の最新作。 上映開始からすぐに、スピーディーかつスリリングなアクションに引き込まれ、つかみは万全!
さすが、007。

『いやあ、ほんまに面白かったなあ』 観に来てよかった。

***

映画館を出ると、食事まで時間があるのでしばし散策。

少し寒いが、街にはまだ秋の名残。

紅葉も楽しむことができる。



誰も使わない横断歩道橋に登り、久し振りにその上から景色を眺めると、街も普段とちょっぴり違って見える。


***

ウインドウショッピングを楽しみ、ようやく予約の時間が近付く。


今日の忘年会は、『春帆楼』 下関にある有名なフクのお店の広島支店である。


今回は、このお店の10周年を記念するセットがあるというので、お願いしていた。


まずはビールで乾杯。 『お、やっぱエビスは一味違うのう。 うん、ほんまに美味いわい』








おいしい食事を頂きながら、この一年を振り返る。

『ほんま、今年はいろんな事があったなあ』 この2012年は、ほんと、ここ数年で最低の一年。

人生とはそんなものなのかもしれないが、悪い時には悪い事が重なるもので、一番落ち込んでいた時期に、更に思いがけない試練が待ち構えていたのである。

『どうしようもないわたしが歩いている(種田山頭火)』 夏の間、まさにそんな気持ちであった。

8月までは心身ともにとても苦しい時期が続いたが、毎年恒例となった『夏のシーカヤック教室』の回を重ねるうちに子供達から元気をもらい、なんとか立ち直ることができたように思う。 感謝。



『ほんとやね。 そう言えば、そんな時期もあったねえ』 どんなときも、こんなダメダメな俺を支えてくれるのは妻である。 感謝。



その後は、二人とも成人し、出来損ないの俺を反面教師として、たくましく成長した二人の息子の話題で楽しい一時。

それぞれ、この厳しい状況の中で仕事を頑張り、自分の好きな事を見つけて京都での学生生活を堪能しているようである。
『ほんと、あの二人にはビックリするよ。 あんなに小さくて、川や海で遊んでいる姿しか印象にないのに、二人ともしっかりしてるよなあ』





『ごちそうさまでした』 本当においしいフク料理だった。

***

食後は、職場の友人であるトルコ人夫婦と待ち合わせ。

一緒にイルミネーションを楽しむ予定である。

















会話を楽しみ、イルミネーションを楽しみながらのそぞろ歩き。



散策後は、カフェでしばしお茶して解散した。

***

2012年は、本当に試練の一年であった。 50歳を目の前にして、もう一度自分の生き方を振り返れという天の声として受け止めたいと思う。

<以下、引用(http://members.jcom.home.ne.jp/diereichsflotte/ArrangedConversation/DoPolitics.html)>

子曰はく、
「吾十有五にして学に志し、
三十にして立つ。
四十にして惑はず、
五十にして天命を知る。
六十にして耳順ひ、
七十にして心の欲する所に従ひて矩を踰えず。」と。

<引用終り>

人は様々なものに出会い、そして別れ、時に達成感を味わい、そして往々にして挫折するのであろう。 ”やつぱり一人がよろしい雑草(種田山頭火)”
新しい事に挑戦しなければ傷付くこともないのかもしれないが、そうしないではいられない自分であるのもこれまた事実。 不条理。

天が与えてくれた2012年の試練。
俺に残されたものは、『旅するシーカヤック』と『夏のシーカヤック教室』だけとなってしまったが、これを機会にこれまでの生き方を振り返り、自分に素直になることで『五十にして天命を知る』ことが出来るのであろうか。 南無三。

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