あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 4年目となる夏のシーカヤック教室_その1

2012年07月28日 | 旅するシーカヤック
2012年7月28日(土) 今日は、今年で4年目となる地元の島の子供達を対象にした、夏のシーカヤック教室の初日。


地元の島々をシーカヤックで海からの視点で旅を楽しみ、そして『あるくみるきくの旅』を楽しんでいる間に、様々なご縁をいただき、始める事となった夏のシーカヤック教室。 これが始まると、私にとって夏が来た事を実感する一つの風物詩となっている。

様々な人と話していると、『夏が来ましたねー。 とうとう、カヤッカーさんの季節ですね』と言われるのだが、『実は、真夏はシーカヤックはシーズンオフなんですよ』と答えるのが常である。

そうすると、『えー、そうなんですか? 海遊びは、夏が一番いいんじゃないですか?』 『それがね、夏は暑すぎてあまり長い距離は漕ぐ気にならないんですよ。 だから、夏はちょっと漕いであとは海にザブーン。 だから、真夏はシーズンオフなんです』

『えー、意外ですね』

そんなシーズンオフの夏を、せめてもの罪滅ぼしにと、ある方につないでいただいたご縁を切っ掛けに始めたのがこのシーカヤック教室なのである。
毎年4-5回ほど地元の島に通い、子供達と1.5~2時間程度シーカヤックを楽しんでいるのだが、これも今年で4年目となった。



夏が近付くと、『ああ、今年はまたシーカヤック教室の依頼が来るのだろうか?』と気になりつつ過ごすのだが、『今年もお願いします』との電話をいただき、ホッとするやら嬉しいやら。 『ようし、今年も三角島に渡れると良いなあ!』

***


今日は、潮の加減で午後からの開催。 昼前に施設に到着し、いつも通りお昼ご飯を一緒にいただいて、今年初めてとなるシーカヤック教室の準備を開始した。

まずは、シーカヤックをチェック。 バウとスターンのラインが傷んでおり、トーイングすると切れそうなので、持参したロープを持ち出して交換する。
担当の先生に、『このロープは、運ぶ時にも使うんだけど、海でイザという時に引っ張る時にも使うんです。 だから、こんな状態じゃあ切れてしまうかもしれない。 全部交換しておきましょう』 『なるほど』

少し風はあるものの、今日は漁港内のみで練習する予定。 先生や高校生と一緒にカヤックを運び、練習準備は完了だ。

参加する子供は少ないと聞いていたのだが、蓋を空けてみると、小学生から高校生まで幅広い年齢だが子供達だけで6人。 2人の先生を含めると、この人数ではカヤックに乗り切れず、交代での練習となる。 『あー、うれしいな』


***

まずは準備体操。

体操を終えると船割りを決め、PFDを着用し、パドルを渡して準備完了。 『いいかい。 このライフジャケットは、体の大きさに合ったものを着ないと駄目だよ。 そして、ジッパーを閉めて、子供用のは股のところを通して。 そうそう。いいね!』

『じゃあ、出発しようか!』

天気は最高。 気分も上々。

今年初めて参加する先生や子供達も居るのだが、お父さんがシーカヤッカーで子供の頃から漕いでいる新人の先生がいたり、県民の浜で漕いだ事のある女の子がいたり、宮島で漕いだ事のある男の子がいたりと、シーカヤックの経験者が増えているのには驚いた。

日本にシーカヤックが本格的に入ってきてから約22年。 ようやく瀬戸内海では、シーカヤック文化が定着しつつあるのかもしれないな。 嬉しい限り。

私は安全確保を第一の役割として、子供達には最小限のアドバイスと気配りのみ。 『うん、上手いじゃない。 そうそう、その調子』
『もう少し広く持った方が良いよ。 肩幅くらい』 『ようし、今度はその場で回ってみようか。 右は前から後ろ。 左は後ろから前。 そうだ、いいぞ』

***

途中、漕げそうな子供達だけの時には、漁港の防波堤の端っこまで行き、『どう。 あそこに三角島が見えるだろう。 今年もあそこに行こうな!』


開始してから1時間半を超えた。 『ようし、じゃあ出発した浜に戻ろうか』

みんなでシーカヤックを運び、パドルを運び、道具を運んで、挨拶をして終了。 『お疲れさまでした。 また、一緒に海で遊ぼうね!』

この後は、先生方とシーカヤックや道具の潮抜きをし、片付けを終えると、いつものようにシャワーをお借りした。 『あー、サッパリしたなあ』

挨拶をして帰ろうとすると、『時間があれば、お茶でも如何ですか?』 『はい、じゃあ遠慮なく』
今日は、茶道教室が開かれているとの事で、その席に招かれたのである。 シャワーを浴びた後のTシャツ&短パン姿ではあるが、畳みの間に伺い、お菓子をいただき、薄茶をいただく。

このお茶の先生が気さくな方で、四方山話を楽しませていただいた。
最初の一杯をいただいた後、『実は私、作法も何も知らないのですが、シーカヤックで島に渡った時、抹茶で薄茶を点てて、なんちゃって野点を楽しんでいるんです』と話すと、『ああ、じゃあお湯とお茶碗、お茶と茶筅を持って行ってあげなさい』と、子供達に指示。

『えー、先生や、ここの先生方の前で自分でお茶を点てるんですか! 汗が出てきましたよ』と苦笑い。
でもせっかくなので、恥ずかしながらも自分でお茶を点てていただいた。 『あー、やっぱりさっきの一杯の方が美味しかったです。 ごちそうさまでした。 また遊びに来ます!』 

***

『今日は、大勢の子供達に参加してもらい、そしてお茶までいただいて、本当に楽しかったです。 じゃあ、また来週来ますから』

家に帰ると、妻は友人達とマツダスタジアムに野球観戦だし、息子は友人の結婚式で私一人。 という事で、今日は一人で打ち上げだ!

バスで広に行き、『おでんの”かわすじ”』さんへ。


まずは生ビールで独り乾杯。 グビリ、グビグビ。 プハーッ。 『あー、美味い』

生ビールを飲み、おでんを食べ、瓶ビールを飲み、そして泡盛で〆。

今日は、ちょうど1,500円也。 『ごちそうさまでした』 あー、美味かったあ!!!

今年で4年目となるシーカヤック教室。 第一回目は、大勢の子供達に参加してもらい、天気にも恵まれて、無事に終了することができた。
これで俺にもようやく夏が来たなあ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記: 湯治@池田ラジウム鉱泉_石見銀山&出雲蕎麦の羽根屋

2012年07月01日 | 旅するシーカヤック
2012年6月30日(土) 左肩の靭帯を痛めてから2週間。 接骨院の先生の指示を素直に聞いて安静第一で過ごしてきたこの2週間で、かなり回復してきた感触。 この際せっかくだから、雨の予報の週末は湯治でのんびりまったり過ごそうという計画。

今回訪れるのは、これまで行った事の無い鉱泉、『池田ラジウム鉱泉』である。

ここは、午後2時位には入って良いとの事だが、それでも時間があるのでせっかくだから観光を楽しもうと『石見銀山』を訪問する事にした。

***

まずは、代官所跡の資料館へ。

資料館をゆっくりと見学した後は、大森の町並みを散策。 

幸い、雨も一段落して散歩するにはちょうど良い

さすがに、石見銀山観光の人気も一段落した様子で、そこそこ静かに楽しむことができた。


五百羅漢。 大昔に、妻と結婚する前のドライブで訪れたことがある様な微かな記憶が。。。

一人500円也の拝観料を支払って見学。


***

お昼ご飯に蕎麦を食べた後、せっかくだからと『間歩』見学へ。 ここから歩くと40分ほど掛かると聞いていたのだが、実際には30分ほどで到着した。
とは言え、蒸し蒸しした梅雨空の下、汗を流しながら坂道を登っていくのは、なかなか良い運動である。

入口で入場料を支払い、間歩の中へ。

中は気温が13℃程度と涼しく、この時期には最適な快適観光スポット。

10分ほどで間歩を通り抜けると、神社に参拝。

今は昔の栄華は感じられないが、鉱山の神様として奉られたとの事。

この間歩への往復で、今日の歩数は約1万4千歩となった。 うん、今日も良く歩いたなあ! 感心感心。

***

石見銀山散策を終えると、クルマで『池田ラジウム鉱泉』へ。


部屋に荷物を置くと、さっそくお風呂へ。 ここは、基本的に家族風呂形式なので、複数の宿泊客が居る場合、空いた時間を狙って入る必要があるのだが、今はたまたま空いているようだ。 ラッキー!

鉱泉は温めの温度だが、不思議な事に、湯船に浸かっていると体の芯からポカポカと暖まってくる。


***

30分ほどお風呂に浸かり、部屋に戻ってベッドに横になっていると、いつの間にやら寝入っていた。 久し振りの『お昼寝』である。
目が覚めると夕方。 『あー、気持ち良かったあ。 いつの間にやら寝ていたよ』 お昼寝なんて、久し振り。


シンプルだがおいしい晩ご飯をいただき、しばし休憩した後は、再びお風呂へ。







黄金色の温めのお湯に、のんびりまったり浸かっていると、最高の気分である!

***

夜は9時半に布団に入り、朝はいつも通り5時前に一度目が覚めたのだが、すぐに寝入ったそうで、起き上がったのは7時である。

『ああ、よう寝たなあ』 いつもなら、5時前に目が覚めるとそのまま起き出すのだが、今回は数分で再び鼾をかいて寝入ったとの事。 疲れを引き出すというこの鉱泉の効果なのか、久し振りとなる10時間ほどの自分でも驚きの睡眠時間。 ここの温泉は凄いなあ!

起き上がると、この辺りは大雨洪水注意報が出ているとの事で、朝から凄い雨音である。

朝の入浴は7時からとの事だったので、すぐにタオルを持ってお風呂に行き、ゆっくりとお湯に浸かって体をほぐす。 『ああ、だんだん目が覚めてきた。 体も気持ち良いなあ』




これまたシンプルだがおいしい朝食をいただき、『ごちそうさまでした』

***

朝食後には、しばし部屋でゆっくり休憩し、再びお風呂に入ってから宿を辞した。 『お世話になりました』

今日は、出雲の『羽根屋』さんへ。 昨晩、明日はどこへ行こうかと妻と相談したのだが、先日訪れてお気に入りとなった『出雲蕎麦の羽根屋さん』でお昼ご飯をいただく事にしたのである。
それまでは、出雲蕎麦といえば『一福』と信じていたのだが、先日訪れてからは出雲蕎麦といえば『羽根屋』さんとなった。

私の中ではラーメンといえば一番は『太華園』、次が『朱華園』でその次が『ムツゴロウラーメン』
出雲蕎麦は、一番が『羽根屋』、次が『一福』である。

***


開店10分前に到着し、しばし待つと開店した。

今日は、『石臼挽き蕎麦の大盛り』と、『三色割子蕎麦定食』

石臼引き蕎麦は、シンプルな蕎麦の旨味が楽しめる私のお気に入り。

妻は、お気に入りの三色割子。 シジミ汁が飲みたくて、妻に定食にしてもらったのである。


『あー、やっぱり美味いねえ。 ごちそうさまでした!』

***







出雲大社に参拝し、家路に。

夕方家に着くと、せっかくだからと晩ご飯は外食へ。 まずはオオムラ亜でビールを飲み、その後は呉市の名物である焼き鳥屋さんへ。
梅雨の雨の週末、初めて泊まった『池田ラジウム鉱泉』でのんびりまったり温泉と食事、そしてたっぷりの睡眠を楽しみ、ついでに石見銀山観光と、お気に入りの『出雲蕎麦_羽根屋』、出雲大社参拝を楽しんだ一泊二日の旅。

こんな道楽ばかりしていては金はたまらないかもしれないが、それでもこんなに楽しい道楽はやめられないなあ!
またまた最高の週末だった!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする