あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: ロードスターでオープンドライブ&パックラフトで錦川リバーツーリング堪能 with ココペリ・ローグ

2023年03月28日 | 旅するシーカヤック


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週刊天気予報で快晴となっていた今日は、朝早くリモートワークを終え、ロードスターをオープンにして錦川へ。

今回は、先日と同様ロードスターにパックラフトを積んできた。

灰塚ダムではロードスターで直進性を重視したMRSのパックラフトを持参したが、今回はリバーツーリングということで川下りで使い慣れたココペリ・ローグを積んできている。

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北河内駅の周辺は、桜がしっかりと咲いて春爛漫、

錦川鉄道の時刻まで少し時間があるので、しばし独り静かに花見を楽しむ。

少し風があるが、日が当たると暖かい春の朝。

俺以外には誰もいない北河内駅で、列車を待つ。

先日の新聞で、錦川鉄道も赤字で持続可能性が議論されているとか。
確かに俺が川下りでこの駅を使うときに、他のお客さんが待っていた記憶はない。

自転車輪行旅で使わせていただいていた三江線が廃線されてしまった苦い記憶もあり、錦川鉄道の将来も心配である。
これが無くなったら、列車で回送できなくなるのでソロでの川下りは難しくなるなあ。。。

ただ、利用者が学生とごく一部の車が使えない高齢者、そして青春18きっぷ時期の鉄道マニアにほぼ限られていた三江線に比べると、シーズンにもよるが観光客の利用が一定程度あるのが錦川清流線の強みであり、生き残る道のヒントなのかもしれないとも感じる。

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到着した列車に乗り込み、いつものように川の流れをチェックしながら南桑へと向かう。

今日は、今年漕いだ2回よりも少し水量が多いので、ルート選択は楽になりそうだ。

それにしても、いつみても清流の錦川。

列車の高い視点から、主な瀬の状態はほぼチェック完了。


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もうすぐ南桑である。

南桑駅に到着し、橋を渡って左岸に渡り、堤防の階段を降りて河原に降りる。

パックラフトのセッティングは慣れたもの。
さっとインフレートしてシートをセットし、川に漕ぎ出した。





しばらく下ると、川の水に冷やされたパックラフトに空気を補充するため、一旦河原に上陸する。

それにしても今日は最高の川下り日和。
寒くも暑くもなく、風もほぼなく、心置きなくリバーツーリングを楽しむことができそうだ!
空気を補充し、再び川に漕ぎ出す。

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瀞場ではゆったりと流れながら景色を楽しみ、

ザラ瀬では、ちょっとしたスリルを楽しむ。

瀞場と瀬の繰り返しが、シーカヤックとは違う川下りの醍醐味の一つ。
海の場合は基本的に、穏やかなら穏やかな海が続き、風が吹いて荒れたらどう足掻いてもそう簡単にラフなコンディションのエリアから脱出することは容易ではない(ただし瀬戸内海の場合は、潮流の厳しい狭い海峡は瀬と位置づけることもできるので、少し川に近い状況はあるのだが)。
ところが川下りでは、江ノ川でも錦川でも四万十川でも、瀬の次には瀞場があり、瀞場の後には瀬が待っているので、緊張するシーンとリラックスできるシーンが交互に現れるので適度なリズムでツーリングを楽しむことができる。

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そこそこ波の高い瀬。

前回より水量が多い分だけ、瀬を下る楽しみが高まっているようだ。

それにしても、絶好の川下り日和。


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今日も大量の鴨。

桜のシーズンの川下りは格別である。


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川下りは、カヤックを始めた30年前から江ノ川や錦川で楽しんでいるが、何回漕いでも飽きることがない。

特に錦川は本当に水が澄んだ清流で、かつては春には九州などからショップ主催のツーリンググループや個人のグループなどが川下りと河原でのキャンプを楽しんでいた時期もあったが、ここ数年は他のカヤッカー/カヌーイストやパックラフターを見かけることはあまりなく、独り静かに川下りを楽しむことができるのはとても好ましい状況である。

桜や菜の花、椿の花を眺めながら、快晴の青空のもと、穏やかな流れにのって静かにプカリプカリと川を下るのは、正に至福のひととき。

ホリエモンが、『人生は壮大な暇つぶし』と言っていたが、まさに俺もそう思う。
人生の意味など深刻に考えても答えがある訳はなく、日々を一生懸命に、そして丁寧に生きること、そして寿命が尽きるその時に『ああ、楽しくて良い人生であったなあ!』と思えるように生きることだけが意味があることだと考える。
そう思うと、春の川下りというのは、とても楽しい人生の暇つぶしの一つなのではなかろうか。

川面には、椿の花が一輪流れている。
椿の花は、暇つぶしのために川を流れている訳ではなかろうが、俺も今日は椿の花と同じように自然と一体となって、心穏やかに川を流れていく。

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それにしても、こんなに充実した時間を過ごせることは幸せである。

この水で焼酎の水割りをつくってみたいなあと思わせるような清流。

この美しい景色が見え始めると、もうすぐゴールである。

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いつもの河原に上陸。

パックラフトと装備を乾かし、パッキングする。

荷物を背負って、春らしい景色の中を北河内駅に向かう。

『いやあ、天候にも水量にも恵まれて、最高の川下りであったなあ』


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いつものことではあるが、漕いできた川の景色を視点の高い橋の上から眺めるのは嬉しいひととき。

橋の上からなら、下るべき瀬のルートも良くわかる。

それにしても美しい春の錦川の景色。


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北河内駅まで戻ってきた。

ロードスターの助手席にパックラフトをセットする。

帰路も当然オープンドライブ。

最高の春の1日。


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風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: マツダ6セダンで春の灰塚ダム湖SUP漕ぎ&一寸蕎麦でお昼ご飯、西田鮮魚店で刺身買い出しの休日

2023年03月25日 | 旅するシーカヤック


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2023年3月25日(土) 今日の天気予報を確認すると、瀬戸内沿いは風がそこそこ強いのに対し、三次や庄原あたりの中国山地付近は風が弱いようである。
じゃあ、ということで今日はマツダ6に久しぶりにSUPを積んで、灰塚ダムでのダム湖漕ぎへ。

予報通り風も弱く、春の休日としては人も少なく、絶好の漕ぎ日和。


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カートップしたSUPを降ろし、漕ぎ出す準備。

そこまで寒くないので、春の漕ぎ出しウエアで大丈夫そうである。

先日の錦川SUP川下り、そして灰塚ダム湖でのパックラフト漕ぎに続き、今シーズン3回目はSUPでのダム湖漕ぎである。


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県北でも桜が咲き始めている。

椿も花が開いている。


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やはりSUP漕ぎは、カヤックやパックラフトとは視線の高さが異なり、漕ぐときの体の使い方も違うので新鮮なパドリングであった。

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出発点に戻り、

SUPをカートップ。


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お昼ご飯は、庄原に向かう途中の蕎麦屋さんでいただいた。

いつもは自動車がいっぱいの一寸蕎麦屋さんが、今日は駐車場がガラガラだったので、久々に立ち寄ってみた。

ざる蕎麦の定食を注文。
美味しい蕎麦と、予想外に美味いおにぎりを大満足でいただいた。
『ご馳走様でした』

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庄原では、立ち寄ったら必ず訪れる西田鮮魚店さんへ。

いつも購入する生タコ刺しに加え、今日はホタテの刺身と魚の内臓の煮込みを購入した。

大満足の週末であった!

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風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: ロードスターでオープンドライブ & 瀬戸内シーパックラフティングに向けて灰塚ダム湖でパックラフト漕ぎ with MRS Nomad SD1

2023年03月19日 | 旅するシーカヤック


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2023年3月19日(日) 晴れて穏やかな予報の日曜日は、NDロードスターにパックラフト・MRS・Nomad SD1を積んで灰塚ダムへと向かう。
シーカヤックやSUP、パックラフトでの水遊びでは、いつもはマツダ6セダンが定番なのであるが、パックラフトならロードスターでいいんじゃね?という事で、オープンドライブも楽しみつつパックラフト漕ぎを楽しむ遊び方を試してみようという訳である。

快晴の日曜日のオープンドライブを楽しみ、ダム湖に到着。

今回新たに手に入れたパックラフトMRS Nomad SD1は、NDロードスターの助手席に綺麗に収まっている。

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助手席から引っ張り出すと、こんな感じ。

正直な話、年齢を重ねてくると重たいシーカヤックをカートップしたり降ろしたりの作業が徐々に精神的な負担になってきているのは確かである。
そういうのもあり、重たいポリ艇のシーカヤックに加えてSUPを導入したのであるが、数年前から錦川での川下りで使っている超軽量のパックラフト旅の楽さと楽しさにハマってしまい、こんな軽いフネでダム湖や海を漕げないかと考えていた。
錦川下りで使っているココペリ・ローグは、川下りの途中で漕ぐ手を止めるとフネがクルリと回ってしまうので、やはりリバーツーリングが限界で海やダム湖で使うのは無理だと感じていた。

しかし最近ネットでいろいろ調べてみると、直進性に振ったパックラフトが登場しており、MRSのNomad SD1などは上手くいけば湾内や穏やかな海では使えそうな予感!

じゃあ、瀬戸内ならではの『シーパックラフティング』開拓に向け、新たに導入して灰塚ダムでその実力を初トライアルしてみようという訳である。

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まとめていた荷物をばらし、

船体布をを広げてみる。

展開し、

電動エアポンプでインフレート。

直進性重視の大きめのスケグを取り付け、

スプレースカートを捲ってシート座面を膨らませる。

しっかりとした作りのシートバックを取り付け。

これまた工夫された構造のコーミングを取り付けると、

最後に手動ポンプでしっかりとインフレートすると、

完成である。
今回は、4分割パドルとインフレート方式のPFDも新たに導入したので、ミニマムパッキングに貢献している。

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さあ、パックラフトでの初静水面漕ぎ。
どんな性能を見せてくれるのか、楽しみだ!

今日は風も弱く、気温も上がって、絶好の漕ぎ日和。

4ピースのパドルは少し重いものの、シーカヤックでは重量級のFRPアークティックウインドを漕いでいる俺にはそれほどの負担ではない。
それよりも、このパックラフトの直進性の良さに驚いた。

ココペリ・ローグとは全く異なるキャラクターで、パドルを漕ぐ手を止めてもそのまま惰性で直進していくのには驚いた!
流石にカヤックと同じようなスピードは期待できないことに加え、1気室というイザという時のリスクを考えると島渡りなどには慎重な判断が必要であるが、これなら穏やかな湾内や瀬戸内でのコースタルツーリングであれば十分使えそうである。

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穏やかな春のダム湖漕ぎを、のんびりまったり楽しむことができる。

久々となる至福のひと時。

お昼ご飯は、コンビニで買ってきたお弁当。
水の上で食べるご飯の美味しいことよ!
このパックラフトは、スプレースカートのデッキがフラットなので休憩しながらの食事にもぴったりであった。

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快晴のダム湖漕ぎを楽しみ、出発地に戻ってきた。
パックラフトを乾かし、折りたたみ、NDロードスターにパッキング。
再び幌をオープンにして、家路についた。

家に戻って燃費をチェックすると、全て下道ドライブ往復で22.7km/L。

相変わらず、燃費は絶好調である。

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今回は、新たに導入したNomad SD1でシーパックラフティングの実現可能性を確認することができた、貴重で楽しいオープンドライブ&パックラフト漕ぎであった。
これなら、トリシティ125を使ったバイク&パックラフトも実現できるのではないだろうか?
また俺らしい水遊びの新たな世界が開そうで楽しみだ!

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
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瀬戸内シーカヤック日記: 2023年の初漕ぎは、パックラフト『ココペリ・ローグ』で春の錦川の清流川下りを堪能

2023年03月11日 | 旅するシーカヤック


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2023年3月11日(土) 寒くて風が強い週末ばかりの1月、骨折した母の介助で明け暮れた2月。
3月になって母の介助もようやくひと段落し、今期の新たなタスクもまとめを終えて最終報告を無事に終えたこの週末、天気予報や水位、潮汐と睨めっこしながら決めた今年の初漕ぎは、もう20年以上通っている清流錦川。

朝まだ暗いうちから家を出て、マツダ6で下道を走り北河内へと向かう。
余裕を見て、予定している列車の約1時間前に到着。

天気予報は晴れだったのだが、到着してみると濃い霧で見通しは悪く気温も低い。

途中でガソリン給油して下道を走ってきたのだが、燃費は17.7km/Lと、2L-6ATのガソリン車としては相変わらず遠出では素晴らしい実燃費である。


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今日はパックラフトなので、こんなにコンパクトなパッキング。

かつては、折りたたみ式とはいえ大きく重いフェザークラフトK-1を背負い、公共交通機関やタクシーを使いながら尺取虫方式で瀬戸内横断していたのが、とても懐かしく思い出される。
あの頃は、まだまだ若くて体力と気力もあったんだなあ!

今年還暦を迎える俺にとっては、パックラフト位の手軽な旅がちょうど良い。
カヤックを始めた頃は、海や川を漕ぎたくて漕ぎたくて仕方がなかったものだが、年齢を重ねると他にも様々な楽しみができるので、寒い日や荒れた日、そして何より気分が向かない日には無理して漕ぎ出したいと思わなくなってきた。
これからも、年齢を重ねながら、その時その時の自分のスタイルで海や川での遊びを楽しんでいくようになるのであろう。

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今日は、09:30の列車で南桑まで移動。

ようやく晴れてきた春の日差しを楽しみながら、列車の到着を待つ。


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錦川鉄道での移動は、事前に川や流れの状態を下見できるのが、何よりの利点。

去年との流れの違いや、今日の水量、そして年によって変わる安全に下れそうなコースを見極めながらの列車旅。

今日は、少し水も増えてちょうど良さそうである。


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南桑に到着。

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ここからは、パックラフトを背負って河原まで徒歩で移動。

風もなく、空も晴れてきて、絶好の川下り日和である。

毎年春恒例となった、パックラフトを使った錦川での川下りを、とても楽しみにしているのである。

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荷物を広げ、

電動ポンプで空気を入れる。

9割方充填できたら、ホースを使って口から空気を吹き込み、インフレートは一旦完了。


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コーミング取り付けには少し慣れが必要だが、無事に完了。

クッションとなるシートを取り付け、

シートバックもセット。

腰への負担を減らし、安定して漕ぐために欠かせない、クレージークリークのチェアーをセット。
俺にとっては、これなくしてパックラフトでの川下りは楽しめないのである。

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完成したパックラフトを運び、荷物をセット。

一旦川に浮かべ、低い水温で充填した空気が冷やされて船体が緩くなったところで、

再び空気を吹き込んで、剛性を高めるのがコツである。

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それでは出発するとするか!

今年も、さすが清流錦川。

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毎年初めの川下りは、もう25年以上楽しんでいるとはいえ、やはりドキドキワクワクする!!!





ザラ瀬とトロ場の繰り返し。


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南桑以降の錦川ではそれほどひどい瀬はなく、もちろん油断は禁物ではあるが、余裕を持ってなんちゃってスリルを味わうことができるのが、ロートルとなった俺にはちょうど良い。



瀞場では、ポットに詰めて持参した温かいブラックコーヒーをゆっくりと楽しむ。

パックラフトが近づくと、多くのカモが川面から飛び立ち、なかなか壮観な眺めである。


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鴨の大群。

大きな岩。

他には誰も居ない静かな春の錦川。

25年前と変わらない、錦川の清流。

特徴的な川辺の岩石。


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ここまで来れば、もうゴールは近い。

菜の花と桜で、春を感じさせる長閑な景色。

最後のザラ瀬。

いつもの左岸に上陸する。

今日は、約2時間の川下りを楽しんだ。 大満足である!

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荷物を干し、

パッキングして、

河原から駅までの道を歩く。

菜の花が満開である。

筍の季節も近いのであろうか?

暖かい今日は、桜ももう咲いているのである。

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無事に北河内駅まで戻ってきた。

やはり、春の錦川下りは最高である。
仕事も母の介助も落ち着いたこの春は、錦川に何度か通うことになりそうだ。

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風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?

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